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21【ファミリアの契約】
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俺たち三人は魔法使いギルドで買い物を済ませると郊外の屋敷に帰ってきた。俺が数日ぶりに帰宅するとメイド長のドロシー婆さんが畏まりながら迎え入れてくれる。
「お帰りなさいませ、坊っちゃん。冒険の旅は如何でしたか?」
「思ったより面白かったよ、ドロシー」
「では、こちらの方は?」
玄関で俺を迎えてくれたドロシー婆さんが、俺の肩に腰掛けるアンジュを見ながら彼女の紹介を求めてくる。
「こいつは俺の使い魔に成る予定の妖精だ。名前はアンジュ。使い魔に成ったらここで一緒に暮らすからドロシー婆さんも宜しく頼むよ」
「あたいはアンジュ、宜しくね」
「私はメイド長のドロシーと申し上げます。宜しくお願いしますね、可愛らしい妖精さん」
無邪気に挨拶するアンジュにドロシー婆さんは少し戸惑っていたが、まあ直ぐに成れるだろうさ。
そして、俺は屋敷に入るとドロシー婆さんに質問した。
「ドロシー婆さん。親父とお袋はどうしている?」
「坊っちゃんと行き違いで、昨晩王都に旅立ちました。なんでも公爵殿のパーティーに招かれたとか」
「王都の公爵と言えば、おそらくデズモンド卿だな。また、親父たちを使ってフィギュアのおねだりだろうさ。これは在庫を拵えておかないとならないかもな」
そんな話をしながら俺は自室に向かう。そして部屋の前でドロシー婆さんに告げる。
「親父たちが留守なら食事は一人で食べるから部屋まで運んできてくれないか、俺は工房で暫く作業に励むからさ」
「畏まりました、坊っちゃん」
そう頭を下げたドロシー婆さんは下がって行った。残ったのはアビゲイルとアンジュだけとなる。
それから俺は部屋の中央に魔法使いギルドから買ってきたばかりの魔法陣を広げた。それは布地に羊の鮮血で描かれた魔法陣である。この魔法陣を使ってファミリアの契約を済ませるのだ。
そして、俺が魔法陣の真ん中に立つと、恐る恐るだがアンジュも俺の側に近寄って来た。アビゲイルは部屋の隅に待機している。
「アトラス、これでファミリアの契約をするのかよ?」
「そうだ。ほとんど俺が魔法を唱えるだけだからお前は心を開いて使い魔の契約を同意するだけでいいからな」
「う、うん。わかったわ……」
そして、ファミリアの契約魔法が始まった。それはアンジュに説明した通りでほとんど俺が魔法を唱えているだけである。
やがて時間が30分ぐらい過ぎた。アンジュは退屈だったのか欠伸をしている。
そして、いよいよファミリア魔法のクライマックスだ。
「よし、最後に魔法陣に血判を入れるぞ」
「えっ、血判をやらないといけないの!?」
「そうだよ」
血判とは指などを傷付け血を出して契約書などに意を示す行為である。このファミリアの魔法にも必須の作業であった。これが済まないと使い魔の儀式は終了しない。
「も、もしかして、あたいもやらないと駄目なのかな……」
「当然だろう」
言いながら俺は小さなナイフを取り出して指を傷付ける。そして、親指から僅かな血を絞り出すと足元の魔法陣に一滴だけ垂らした。
「さあ、今度はアンジュの番だぞ」
俺がアンジュにナイフを差し出すが、怯えたアンジュが後ずさる。
「ぅぅ……」
「何をビビッてるんだよ。さっさとやれよ」
「で、でも、あたい……」
「もう、面倒臭い妖精だな……」
俺が眉間を摘まみながら俯くとアンジュが提案してきた。
「血判じゃなくてさ、アトラスがあたいの処女膜を破って出血させるとかじゃあ駄目かな。それならあたいも我慢できるからさ……」
ずっこける俺はアンジュを怒鳴り付けた。
「お前はアホか。俺の何じゃあお前に入らないだろ!」
「じゃあ、代わりに指とかでも良いからさ。愛の有る行為ならあたいだってぜんぜん我慢できるよ……」
「ふざけるな。鼻くそでもほじるように妖精の処女を奪えるほど俺は鬼畜じゃあないわい!」
「そんなに恥ずかしがらなくってもいいのにさ、ポッ」
「何がポッだ。いいから早くやれ、このビッチ妖精が!」
「ぐすんっ、怖いよ~。アトラスが苛める~」
まあ、なんやかんやあったが血判の行程もなんとか終わり俺とアンジュは正式な使い魔として契約が結ばれたのである。
「これであたいとアトラスは正式に血と血を交わした夫婦なのね~」
「そんな訳なかろう!」
『マスター、私と言う正式な妻が居ながら浮気ですか』
「アビゲイル。お前は黙ってろ!」
『アンジュ様、あなたは2号なのですから立場をわきまえてくださいね』
「ええ~、あたいは2号なのかよ~」
「お前ら俺をからかってるだろ!」
「『からかってません、本気です!」』
「そっちのほがマジで困るわ!」
俺は二人を怒鳴り付けた後にアンジュに小瓶をひとつ渡した。
「なに、これ?」
「魔法使いギルドで買ってきた髪染め薬だ。念じながら髪の毛に塗ると、その色に成るらしい。それでアンジュは髪の毛を染めろ」
アンジュは水色の髪の毛を指先でクルクルしながら訊いてきた。
「なんであたいが髪の毛を染めなければならないのさ?」
「対策だ」
「対策?」
意味が分からないとアンジュが小首を傾げていた。こいつは自分の立場が理解できていない様子である。
俺はアンジュの頬を指で突っつきながら言う。
「水色の髪を持った妖精は希少種なんだろ。もしも町中で悪い奴らに目を付けられたら拐われるぞ」
「ええ、あたい、誘拐されちゃうの!」
「そうなったら、どんな如何わしい辱しめを共用されるか分からないからな」
「それはそれで有りかも!」
「この糞ビッチが!」
俺はアンジュを捕まえると頭に髪染め薬を無理矢理にも塗ったくる。それからワシャワシャしてやった。
「とにかく、いいから染めろ!」
「いゃ~ん。アトラスが髪の毛を染めるふりして嫌らしいところばかり触る~」
「このビッチ。マジで擦り潰すぞ!」
まあ、なんやかんやあったが髪の毛も染め終わる。アンジュが選択した髪の毛の色は緑だった。なんでも森の妖精ではポピュラーなカラーらしい。これなら妖精でも目立たないだろう。
「お帰りなさいませ、坊っちゃん。冒険の旅は如何でしたか?」
「思ったより面白かったよ、ドロシー」
「では、こちらの方は?」
玄関で俺を迎えてくれたドロシー婆さんが、俺の肩に腰掛けるアンジュを見ながら彼女の紹介を求めてくる。
「こいつは俺の使い魔に成る予定の妖精だ。名前はアンジュ。使い魔に成ったらここで一緒に暮らすからドロシー婆さんも宜しく頼むよ」
「あたいはアンジュ、宜しくね」
「私はメイド長のドロシーと申し上げます。宜しくお願いしますね、可愛らしい妖精さん」
無邪気に挨拶するアンジュにドロシー婆さんは少し戸惑っていたが、まあ直ぐに成れるだろうさ。
そして、俺は屋敷に入るとドロシー婆さんに質問した。
「ドロシー婆さん。親父とお袋はどうしている?」
「坊っちゃんと行き違いで、昨晩王都に旅立ちました。なんでも公爵殿のパーティーに招かれたとか」
「王都の公爵と言えば、おそらくデズモンド卿だな。また、親父たちを使ってフィギュアのおねだりだろうさ。これは在庫を拵えておかないとならないかもな」
そんな話をしながら俺は自室に向かう。そして部屋の前でドロシー婆さんに告げる。
「親父たちが留守なら食事は一人で食べるから部屋まで運んできてくれないか、俺は工房で暫く作業に励むからさ」
「畏まりました、坊っちゃん」
そう頭を下げたドロシー婆さんは下がって行った。残ったのはアビゲイルとアンジュだけとなる。
それから俺は部屋の中央に魔法使いギルドから買ってきたばかりの魔法陣を広げた。それは布地に羊の鮮血で描かれた魔法陣である。この魔法陣を使ってファミリアの契約を済ませるのだ。
そして、俺が魔法陣の真ん中に立つと、恐る恐るだがアンジュも俺の側に近寄って来た。アビゲイルは部屋の隅に待機している。
「アトラス、これでファミリアの契約をするのかよ?」
「そうだ。ほとんど俺が魔法を唱えるだけだからお前は心を開いて使い魔の契約を同意するだけでいいからな」
「う、うん。わかったわ……」
そして、ファミリアの契約魔法が始まった。それはアンジュに説明した通りでほとんど俺が魔法を唱えているだけである。
やがて時間が30分ぐらい過ぎた。アンジュは退屈だったのか欠伸をしている。
そして、いよいよファミリア魔法のクライマックスだ。
「よし、最後に魔法陣に血判を入れるぞ」
「えっ、血判をやらないといけないの!?」
「そうだよ」
血判とは指などを傷付け血を出して契約書などに意を示す行為である。このファミリアの魔法にも必須の作業であった。これが済まないと使い魔の儀式は終了しない。
「も、もしかして、あたいもやらないと駄目なのかな……」
「当然だろう」
言いながら俺は小さなナイフを取り出して指を傷付ける。そして、親指から僅かな血を絞り出すと足元の魔法陣に一滴だけ垂らした。
「さあ、今度はアンジュの番だぞ」
俺がアンジュにナイフを差し出すが、怯えたアンジュが後ずさる。
「ぅぅ……」
「何をビビッてるんだよ。さっさとやれよ」
「で、でも、あたい……」
「もう、面倒臭い妖精だな……」
俺が眉間を摘まみながら俯くとアンジュが提案してきた。
「血判じゃなくてさ、アトラスがあたいの処女膜を破って出血させるとかじゃあ駄目かな。それならあたいも我慢できるからさ……」
ずっこける俺はアンジュを怒鳴り付けた。
「お前はアホか。俺の何じゃあお前に入らないだろ!」
「じゃあ、代わりに指とかでも良いからさ。愛の有る行為ならあたいだってぜんぜん我慢できるよ……」
「ふざけるな。鼻くそでもほじるように妖精の処女を奪えるほど俺は鬼畜じゃあないわい!」
「そんなに恥ずかしがらなくってもいいのにさ、ポッ」
「何がポッだ。いいから早くやれ、このビッチ妖精が!」
「ぐすんっ、怖いよ~。アトラスが苛める~」
まあ、なんやかんやあったが血判の行程もなんとか終わり俺とアンジュは正式な使い魔として契約が結ばれたのである。
「これであたいとアトラスは正式に血と血を交わした夫婦なのね~」
「そんな訳なかろう!」
『マスター、私と言う正式な妻が居ながら浮気ですか』
「アビゲイル。お前は黙ってろ!」
『アンジュ様、あなたは2号なのですから立場をわきまえてくださいね』
「ええ~、あたいは2号なのかよ~」
「お前ら俺をからかってるだろ!」
「『からかってません、本気です!」』
「そっちのほがマジで困るわ!」
俺は二人を怒鳴り付けた後にアンジュに小瓶をひとつ渡した。
「なに、これ?」
「魔法使いギルドで買ってきた髪染め薬だ。念じながら髪の毛に塗ると、その色に成るらしい。それでアンジュは髪の毛を染めろ」
アンジュは水色の髪の毛を指先でクルクルしながら訊いてきた。
「なんであたいが髪の毛を染めなければならないのさ?」
「対策だ」
「対策?」
意味が分からないとアンジュが小首を傾げていた。こいつは自分の立場が理解できていない様子である。
俺はアンジュの頬を指で突っつきながら言う。
「水色の髪を持った妖精は希少種なんだろ。もしも町中で悪い奴らに目を付けられたら拐われるぞ」
「ええ、あたい、誘拐されちゃうの!」
「そうなったら、どんな如何わしい辱しめを共用されるか分からないからな」
「それはそれで有りかも!」
「この糞ビッチが!」
俺はアンジュを捕まえると頭に髪染め薬を無理矢理にも塗ったくる。それからワシャワシャしてやった。
「とにかく、いいから染めろ!」
「いゃ~ん。アトラスが髪の毛を染めるふりして嫌らしいところばかり触る~」
「このビッチ。マジで擦り潰すぞ!」
まあ、なんやかんやあったが髪の毛も染め終わる。アンジュが選択した髪の毛の色は緑だった。なんでも森の妖精ではポピュラーなカラーらしい。これなら妖精でも目立たないだろう。
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