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第45話【座禅の瞑想】
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クレアが俺の砕けた頭をアーティファクトリペアで直してくれた。
流石のクレアでも頭一個を修復するのには数分の時間が掛かる。
たぶん俺の魔法だと、一日中アーティファクトリペアを唱えていないと駄目だろうさ。
「よし、アナベル。直ったぞ」
『サンキュー、クレア!』
俺は魔法で修復してもらった頭をペタペタと触って確認する。
そして、わざとらしく驚いて見せた。
『あれれ、 髪の毛が全部抜けてるよ!?』
いつものようにクレアがクールにあしらう。
「最初っから髪の毛なんて生えてないだろ」
『冗談ですよ~。ただのお茶目で言ってみただけですよ~っだ』
「アナベル。もしかして、髪の毛が欲しかったのか?」
『真面目なところ、禿は少し寂しいな……』
「ならば、今度カツラを作ってやろうか?」
『マジで!』
「帰りに草原で死んでいる騎兵の死体から、こっそり頭の生皮を剥がして帰ろう。それで作ってやるぞ」
『そう言うキモいのは駄目ーー!!』
「意外に繊細な神経の持ち主なのか、アナベルは?」
『俺だって心は人間ですからね……』
まあ、なんやかんやあってだ。
『よし、完璧だ。完璧に頭部が直っているぞ!』
俺の場合は、治るではなく、直るだ。
だってゴーレムだからね。
「うむ、流石に疲れたぞ。もう簡単に頭を砕かれるでないぞ。もうそろそろMPが尽きるからな。これ以上は壊れるなよ」
『俺だって好きで砕かれたわけじゃあないんだ。流石に天井の高さから逆さまに落とされたら頭の一つや二つは普通は砕けるだろうさ』
「普通の人間は、頭が一つだ。それに砕かれれば死ぬぞ」
『それよりも──』
俺は立ち上がると周りを見回した。
俺が頭を勝ち割ったガーゴイル、首をへし折ってやったガーゴイル、その他にクレアに倒されたガーゴイルが折れた岩の柱に串刺しにされていた。
『これでガーゴイルの出迎えは終わりかな?』
「おそらく終わりだろう。あとは動き出す気配はないからな」
『それじゃあネクロマンサーの捜索を再開させるか』
「ヤツの足跡がこちらに続いているぞ」
「この奥か~」
詰まらないヅラの話で休んだ俺たちは事件の権化たるネクロマンサーの捜索を再開させる。
クレアが足跡と風を探って目標を探し出す。
そして、俺たちは細い路を見付けると、その路を俺が先頭で進んで行った。
この奥に人の足跡が続いているらしい。
『この通路は罠とかないな』
「お前は罠があったほうが良かったのか?」
『あったほうがダンジョンを探索してるっぽくて良くね?』
「まあ、罠を作動させて、引っ掛かりながら強引に進むのはお前の役目だから私は構わんがな」
『おっ、通路を抜けたぞ。部屋だ』
再び広い部屋に出る。
どうやら神殿のような作りをしている大部屋だった。
いや、大部屋と言うよりも大きな通路に伺える。
俺は大通路の中を見回しながら言う。
『今度は凝った内装だな。掃除したら人が住めそうだぞ』
するとクレアが闇の奥を見詰めながら小声で言った。
「先客を見付けたぞ。前方50メートルほど先で座禅を組んでいる……」
『座禅だって?』
「シルエットだけだが、座禅を組んでいるのは分かるぞ」
俺も闇の奥を暗視魔眼で凝視したが、探し人の姿は見えなかった。
暗闇を明るく見せる能力は俺の暗視魔眼のほうが上らしいが、遠くまで見えるのはダークエルフの視力のほうが上らしい。
暗視魔眼だと50メートル先は見えないようだ。
『まあ、とにかくだ──』
俺は背中の鞘からバスタードソードを引き抜く。
『近付こうぜ、クレア』
「そうね、アナベル」
俺が歩き出すと、その背後に隠れるようにクレアが続いた。
俺を盾に使ってやがる。
流石はクレアだぜ。
何気無くズルいわ~。
そして、20メートルほど前進したところで俺の視界にも座禅を組む人影が見えてきた。
そのころになってクレアが腰の鞘からレイピアを引き抜く。
更に接近を続ける俺とクレア。
『マジでこんなダンジョンの奥で座禅を組んでやがるぞ……。これはなかなかマニアックな趣味だな』
更に俺らが接近するとウィル・オー・ウィスプが照らす明かりに座禅の男がハッキリと映し出される。
『ジジイだな』
「老人ね」
座禅を組む男性は老体だった。
年の頃は60から80ぐらいだろうか。
もしかしたら、もっと年寄りかも知れない。
頭は禿げで、顔には皺が複数刻まれている。
そして、白い顎髭を長く蓄えていた。
纏っている衣類は高価なローブである。
しかし──。
体格は丸い。
頭も丸い。
脂肪を蓄えた真ん丸い老人だった。
まるで達磨大使のようである。
しかし、表情は長い眉毛が垂れ下がっていてハッキリとは確認できなかった。
そのような風貌の老人が俺たちの前に座禅を組んで座っている。
そして、老人は動かない。
俺たちとの距離、残り10メートルを切っていた。
俺とクレアは慎重に摺り足で接近する。
老人もウィル・オー・ウィスプの明かりに照らされて、こちらの存在に気付いているだろうが、老人は動かなかった。
まさに瞑想中のようである。
『寝ているのか? もしかして死んでるとか?』
「いや、生きている。私の耳には老体の鼓動も息をする呼吸音も聞こえているからな」
『そこまで聞こえるんだ~。すげ~な~』
俺はゆっくりとバスタードソードを頭の高さまで振りかぶる。
『もしかしてさ。このまま切りかかっても良くね?』
「寝込みを襲うなんて卑怯の極みだな、アナベル」
『もしも一撃でぶっ殺せたら、それでミッション完了だぜ。そのほうが話が早くね?』
「確かに話はスピーディーに終わりそうだな」
『じゃあ、切りかかるぞ』
「本気か、アナベル?」
『駄目かな、クレア?』
「まあ、私はどっちでも構わんぞ。目覚めが悪くなるのはお前なのだから」
『どっちでもいいとかってズルくね?』
「私が卑劣だと言うのか。卑劣なのは座禅を組んだまま眠っている老人に切りかかろうとしているお前だろ」
『確かにそうだけどさ~』
そんな感じで俺が躊躇していると、俺の眼前で座禅を組んでいた老体が素早く動いた。
「ふんっ!」
「『!?」』
その動きは瞬間的で、まさに稲妻が走るような速度であった。
ガンッと音が鳴る。
刹那、俺の視界が激しく揺れた。
何が起きたか分からない。
座禅を組んでいた老体が瞬速の動きで俺に向かって跳ねてきたところまでは見えていた。
だが、激しい衝撃を受けた後の俺は天井を眺めていた。
飛んでいる。
のけ反りながら飛んでいる。
そして、背中から床に落ちた。
ダウン!?!?
『何っ!?』
倒れている俺が上半身だけを起こすと、振り返り俺を驚いた顔で見ているクレアの姿が見えた。
5メートルぐらいは飛ばされている。
何で!?
分からない!?
何も見えなかった!?
何をされた!?
何かをされたはずだ!?
そして、瞬速で動いた老体は、元の位置に戻って座禅を組み直していた。
まるで自分は動いていないとでも言いたげなほどにジッとしている。
「アナベル!?」
『クレア、下がれ!!』
俺のテレパシーにクレアが逃げるように跳ね飛んだ。
そして俺の側に駆け寄る。
「立てるか、アナベル!?」
『ああ、立てる……』
あらら、右目が見えない。
俺が右目に指を当てると、眼球代わりの水晶が砕けていた。
『畜生、片目を潰された……』
片目になって視界も半分になっている。
いつもよりも見えている幅が狭いぞ。
それよりも……。
『クレア、今、俺は、何をされた!?』
「見えてなかったのか!?」
『速すぎて、目で追えなかった!』
「殴られたんだ。あの老人に直突きで顔面を強打された!」
俺が殴られた?
直突きで?
ストレートパンチで?
それで吹っ飛びダウンしたのか。
そして、俺が体を起こした時には老人は元の位置に戻っていただと……。
なんちゅうスピードで動いてるんだ、あのジジイは!?
肥満体の魔法使いかと思って侮っていたぜ。
このジジイは少林寺の修行僧のように体育会系だぞ。
間違いない。
こいつは武道家だ。
ファンタジアで言うならモンクだな。
流石のクレアでも頭一個を修復するのには数分の時間が掛かる。
たぶん俺の魔法だと、一日中アーティファクトリペアを唱えていないと駄目だろうさ。
「よし、アナベル。直ったぞ」
『サンキュー、クレア!』
俺は魔法で修復してもらった頭をペタペタと触って確認する。
そして、わざとらしく驚いて見せた。
『あれれ、 髪の毛が全部抜けてるよ!?』
いつものようにクレアがクールにあしらう。
「最初っから髪の毛なんて生えてないだろ」
『冗談ですよ~。ただのお茶目で言ってみただけですよ~っだ』
「アナベル。もしかして、髪の毛が欲しかったのか?」
『真面目なところ、禿は少し寂しいな……』
「ならば、今度カツラを作ってやろうか?」
『マジで!』
「帰りに草原で死んでいる騎兵の死体から、こっそり頭の生皮を剥がして帰ろう。それで作ってやるぞ」
『そう言うキモいのは駄目ーー!!』
「意外に繊細な神経の持ち主なのか、アナベルは?」
『俺だって心は人間ですからね……』
まあ、なんやかんやあってだ。
『よし、完璧だ。完璧に頭部が直っているぞ!』
俺の場合は、治るではなく、直るだ。
だってゴーレムだからね。
「うむ、流石に疲れたぞ。もう簡単に頭を砕かれるでないぞ。もうそろそろMPが尽きるからな。これ以上は壊れるなよ」
『俺だって好きで砕かれたわけじゃあないんだ。流石に天井の高さから逆さまに落とされたら頭の一つや二つは普通は砕けるだろうさ』
「普通の人間は、頭が一つだ。それに砕かれれば死ぬぞ」
『それよりも──』
俺は立ち上がると周りを見回した。
俺が頭を勝ち割ったガーゴイル、首をへし折ってやったガーゴイル、その他にクレアに倒されたガーゴイルが折れた岩の柱に串刺しにされていた。
『これでガーゴイルの出迎えは終わりかな?』
「おそらく終わりだろう。あとは動き出す気配はないからな」
『それじゃあネクロマンサーの捜索を再開させるか』
「ヤツの足跡がこちらに続いているぞ」
「この奥か~」
詰まらないヅラの話で休んだ俺たちは事件の権化たるネクロマンサーの捜索を再開させる。
クレアが足跡と風を探って目標を探し出す。
そして、俺たちは細い路を見付けると、その路を俺が先頭で進んで行った。
この奥に人の足跡が続いているらしい。
『この通路は罠とかないな』
「お前は罠があったほうが良かったのか?」
『あったほうがダンジョンを探索してるっぽくて良くね?』
「まあ、罠を作動させて、引っ掛かりながら強引に進むのはお前の役目だから私は構わんがな」
『おっ、通路を抜けたぞ。部屋だ』
再び広い部屋に出る。
どうやら神殿のような作りをしている大部屋だった。
いや、大部屋と言うよりも大きな通路に伺える。
俺は大通路の中を見回しながら言う。
『今度は凝った内装だな。掃除したら人が住めそうだぞ』
するとクレアが闇の奥を見詰めながら小声で言った。
「先客を見付けたぞ。前方50メートルほど先で座禅を組んでいる……」
『座禅だって?』
「シルエットだけだが、座禅を組んでいるのは分かるぞ」
俺も闇の奥を暗視魔眼で凝視したが、探し人の姿は見えなかった。
暗闇を明るく見せる能力は俺の暗視魔眼のほうが上らしいが、遠くまで見えるのはダークエルフの視力のほうが上らしい。
暗視魔眼だと50メートル先は見えないようだ。
『まあ、とにかくだ──』
俺は背中の鞘からバスタードソードを引き抜く。
『近付こうぜ、クレア』
「そうね、アナベル」
俺が歩き出すと、その背後に隠れるようにクレアが続いた。
俺を盾に使ってやがる。
流石はクレアだぜ。
何気無くズルいわ~。
そして、20メートルほど前進したところで俺の視界にも座禅を組む人影が見えてきた。
そのころになってクレアが腰の鞘からレイピアを引き抜く。
更に接近を続ける俺とクレア。
『マジでこんなダンジョンの奥で座禅を組んでやがるぞ……。これはなかなかマニアックな趣味だな』
更に俺らが接近するとウィル・オー・ウィスプが照らす明かりに座禅の男がハッキリと映し出される。
『ジジイだな』
「老人ね」
座禅を組む男性は老体だった。
年の頃は60から80ぐらいだろうか。
もしかしたら、もっと年寄りかも知れない。
頭は禿げで、顔には皺が複数刻まれている。
そして、白い顎髭を長く蓄えていた。
纏っている衣類は高価なローブである。
しかし──。
体格は丸い。
頭も丸い。
脂肪を蓄えた真ん丸い老人だった。
まるで達磨大使のようである。
しかし、表情は長い眉毛が垂れ下がっていてハッキリとは確認できなかった。
そのような風貌の老人が俺たちの前に座禅を組んで座っている。
そして、老人は動かない。
俺たちとの距離、残り10メートルを切っていた。
俺とクレアは慎重に摺り足で接近する。
老人もウィル・オー・ウィスプの明かりに照らされて、こちらの存在に気付いているだろうが、老人は動かなかった。
まさに瞑想中のようである。
『寝ているのか? もしかして死んでるとか?』
「いや、生きている。私の耳には老体の鼓動も息をする呼吸音も聞こえているからな」
『そこまで聞こえるんだ~。すげ~な~』
俺はゆっくりとバスタードソードを頭の高さまで振りかぶる。
『もしかしてさ。このまま切りかかっても良くね?』
「寝込みを襲うなんて卑怯の極みだな、アナベル」
『もしも一撃でぶっ殺せたら、それでミッション完了だぜ。そのほうが話が早くね?』
「確かに話はスピーディーに終わりそうだな」
『じゃあ、切りかかるぞ』
「本気か、アナベル?」
『駄目かな、クレア?』
「まあ、私はどっちでも構わんぞ。目覚めが悪くなるのはお前なのだから」
『どっちでもいいとかってズルくね?』
「私が卑劣だと言うのか。卑劣なのは座禅を組んだまま眠っている老人に切りかかろうとしているお前だろ」
『確かにそうだけどさ~』
そんな感じで俺が躊躇していると、俺の眼前で座禅を組んでいた老体が素早く動いた。
「ふんっ!」
「『!?」』
その動きは瞬間的で、まさに稲妻が走るような速度であった。
ガンッと音が鳴る。
刹那、俺の視界が激しく揺れた。
何が起きたか分からない。
座禅を組んでいた老体が瞬速の動きで俺に向かって跳ねてきたところまでは見えていた。
だが、激しい衝撃を受けた後の俺は天井を眺めていた。
飛んでいる。
のけ反りながら飛んでいる。
そして、背中から床に落ちた。
ダウン!?!?
『何っ!?』
倒れている俺が上半身だけを起こすと、振り返り俺を驚いた顔で見ているクレアの姿が見えた。
5メートルぐらいは飛ばされている。
何で!?
分からない!?
何も見えなかった!?
何をされた!?
何かをされたはずだ!?
そして、瞬速で動いた老体は、元の位置に戻って座禅を組み直していた。
まるで自分は動いていないとでも言いたげなほどにジッとしている。
「アナベル!?」
『クレア、下がれ!!』
俺のテレパシーにクレアが逃げるように跳ね飛んだ。
そして俺の側に駆け寄る。
「立てるか、アナベル!?」
『ああ、立てる……』
あらら、右目が見えない。
俺が右目に指を当てると、眼球代わりの水晶が砕けていた。
『畜生、片目を潰された……』
片目になって視界も半分になっている。
いつもよりも見えている幅が狭いぞ。
それよりも……。
『クレア、今、俺は、何をされた!?』
「見えてなかったのか!?」
『速すぎて、目で追えなかった!』
「殴られたんだ。あの老人に直突きで顔面を強打された!」
俺が殴られた?
直突きで?
ストレートパンチで?
それで吹っ飛びダウンしたのか。
そして、俺が体を起こした時には老人は元の位置に戻っていただと……。
なんちゅうスピードで動いてるんだ、あのジジイは!?
肥満体の魔法使いかと思って侮っていたぜ。
このジジイは少林寺の修行僧のように体育会系だぞ。
間違いない。
こいつは武道家だ。
ファンタジアで言うならモンクだな。
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