38 / 47
第38話【小鬼の死群】
しおりを挟む
『おぉ~~りゃっ!!』
俺はダンジョンの通路に籠りながらゾンビゴブリンの大群と戦っていた。
『そぉ~~りゃっ!!』
だが俺は、最初に目論んだのとは違ってバスタードソードを振るっていない。
素手でゾンビゴブリンたちと戦っていた。
『せやっ!』
正拳突きだ。
左足で踏み込み、右足を後ろに踏ん張って腰を落とした姿勢から、力強い正拳突きを脇腹の位置から繰り出す。
肘と手首で捻れを威力に追加された拳がゾンビゴブリンの顔面にめり込み鼻を陥没させる。
夜な夜な毎晩のように読んでいる【空手家馬鹿百段】で覚えた空手道の基本技だ。
俺が拳を引くと、顔面が陥没したゾンビゴブリンが両足を揃えて前のめりにダウンする。
こいつも一撃で事切れたようだ。
すると倒されたゾンビゴブリンの後ろから新たなゾンビゴブリンが前に出て来た。
『どぉ~~らっ!!』
今度は上段前蹴りがゾンビゴブリンの顔面を蹴り上げた。
あまりの脚力でゾンビゴブリンの首が千切れてもげる。
『ひゃっは~~、たぁ~のぉ~しぃ~なぁ~!!』
もう俺は一時間ぐらいゾンビゴブリンたちと戦っていた。
細い通路でほぼほぼ一対一で戦っている。
そして、その状況は無双状態だ。
連戦に続く連戦だけど、楽勝に続く楽勝だった。
倒したゾンビゴブリンの数はそろそろ百は越えているだろう。
いくら戦っても疲れない。
いくら連勝しても飽きない。
俺は勝利を貪ることに酔いしれていた。
体力が無限っていいよね。
飽きても戦い続けられるんだもの。
『弱い~、弱いぞ~。でも無双は楽しいなぁ~!』
通路の床には頭を破壊されたゾンビゴブリンの死体が複数体転がっている。
その数は、もう百を越えているだろう。
全部俺に頭を砕かれ倒されたゾンビゴブリンたちである。
最初は剣の練習をしようと考えていたが、少々の誤算があった。
剣学に疎い初心者に良くありがちなミスである。
それは、バスタードソードで戦うには、この通路が狭かったのだ。
バスタードソードの刃幅は120センチ、刀身の長さは1.3メートルだ。
なかなかの長身の武器である。
それなのに通路の幅は、俺が両腕を広げれば手が届く程度の狭い幅である。
天井の高さも190センチの俺の頭が接触しそうなぐらいの低さだ。
要するに、ロングソードよりも長いバスタードソードを振り回せば、壁や天井に刀身がぶつかって上手く剣を振るえないのである。
この狭さで触れる武器はショートソードかダガー程度であろう。
だから俺はバスタードソードを納めて空手技で戦っているのだ。
それに俺には暗器ブレードもある。
『ほれ、ほれっ!』
俺は左右に肘を振るう。
左右の手首から伸び出ている暗器ブレードの二太刀でゾンビゴブリンの頭部を二の字に切り裂いた。
そして次のゾンビゴブリンには膝を突き立てる。
飛び膝蹴りだ。
俺の片膝から飛び出している牙のような刀身がゾンビゴブリンの眉間を串刺しにしていた。
『狭いところでの戦いだと、暗器が役に立つな~』
すると俺の後ろで豊満な胸を抱え上げるように腕を組んで寛いでいるクレアが言った。
「そうだろう、そうだろう。私の作った暗器武器は役に立つだろう。だから私に感謝しろ」
『感謝してますがな~、クレアさんよ~』
そして、もうしばらく俺はゾンビゴブリンたちと楽しく戯れるように戦った。
思う存分に無双を堪能する。
それから三十分後ぐらいに、最後のゾンビゴブリンの頭部を破壊して戦闘が終わる。
俺が少しずつ下がりながら戦っていたせいか、通路には10メートルぐらい先からゾンビゴブリンの死体が床一面に転がっていた。
ほとんど山となっている。
「アナベル、何体ぐらい倒したんだ?」
『あれ、クレアが数えてくれていなかったの?』
「百体ぐらいまでは数えていたが、それ以上を越えてからは面倒臭くなって数えるのをやめたぞ」
『あら~、そうなん……』
まあ、いいさ。
洞窟ハウスに帰ったら、ステータススクロールのログで確認しよっと~。
それにしても──。
『まあ、これでゾンビどもは全部倒しただろう』
あいつら、トコロテンのように押し出されるがままに出てきていたもんな。
相当クレアのおっぱい肉が食べたかったのかな?
そのおっぱいの持ち主が美乳を揺らしながら言う。
「よし、じゃあ先に進もうぞ」
『ほいさ~』
俺はゾンビゴブリンの死体を踏まないように床が僅かに見えるところに爪先を伸ばして先に進んだ。
死体を踏みつけるなんて罰当たりなことは出来ない。
その時である。
「うっ、がぁがぁ……」
倒れているゾンビゴブリンの一体が手を伸ばしてきた。
『あら、まだ動けるヤツが残っていたか。それっ』
俺は無惨にもゾンビゴブリンの頭を踏みつけて潰した。
グリグリと擂り潰すように踵を捻る。
『よしっと~』
まあ、ゾンビを倒すのは別だけどね。
ゾンビが活動停止するまでなら踏んでもOKである。
俺は通路から大部屋に出ると後方を確認した。
しかしまだクレアは通路の奥にとどまっている。
『どうした、クレア。早く来いよ~』
「今行くぞ」
そう言ってからクレアが数歩だけ後ろに下がった。
そして、全速力で前に走り出す。
助走をつけてからのジャンプだった。
クレアは通路に横たわるゾンビゴブリンたちの遺体を飛び越えたのである。
10メートルある死体の山の距離をワンジャンプで越えて来た。
それにしても感心である。
『ハイヒールなのに凄いね~』
大部屋内に着地したクレアが溜め息を吐いた。
「ふぅ~」
『わぉ~。すげ~跳躍だったな』
片足が義足なのを忘れるほどの脚力である。
「靴の踵を腐った血で汚したくなかったからな」
『なるほどね……』
なんだよ、靴を汚したくなかっただけですか……。
クレアが俺を一瞥してから言う。
「それにしても貴様は汚いな。全身が返り血で血塗れではないか」
俺の両拳両足ともに血だらけである。
何せゾンビゴブリンの頭を素手で何体も砕いていたんだもの。
そりゃあ返り血の一つや二つを被るわな。
「アナベル、家に帰って風呂に入るまで私に近付かないでくれよ。臭いも酷いからな」
『マジで!!』
もう、いくらなんでも、そんなに邪険にしなくてもいいのにさ。
嫌がらせに、このまま勝利のお祝いのふりしてハグしてやろうかな。
俺一人で百匹を越えるゾンビゴブリンを殴り倒したんだぞ。
見ていただけのヤツが好き勝手な事を言うなよな。
──っと、言いたいが言えない俺は小心者である。
クレアに嫌われたくないんだもの。
まあ、汚物扱いもたまには悪くないだろう。
これもご褒美だと考えて受け止めよう。
これはこれで『愛』である!!
俺の前を進むクレアが振り返って言った。
「なんだ、いきなり。【あい】がどうしたのだ?」
『いや、ちょっと心の声が漏れ出ただけだ、気にするな』
「なんだ、お漏らしか?」
『ちゃうがな……』
そう言う性癖は俺にはない。
それにしてもクレアが何も言わずに進み出したけど、どこに向かっているのかな?
ダンジョン内の構造が分かるのかな?
でも、ダンジョンのマップなんて持っていないはずだ。
とりあえず訊いてみるか……。
『ところでクレア、どこに向かっているんだ?』
「この階に生命反応も動く気配もないからな。なので地下二階への階段に向かっている」
『気配でいろいろ分かるのかよ。しかも、空気の流れで階段の場所が分かるのか?』
「普通は風の流れで読めるだろうさ。こっちから古くさい空気の流れがある。だから、おそらくこっちだ」
空気の流れが読めると、そこまで分かるのかよ……。
めっちゃ便利なスキルだな。
すると突然クレアが足を止めた。
『どうした、クレア?』
そして、踵を返して歩き出したクレアが言う。
「すまぬ、アナベル。道を間違えた。この先は行き止まりだ。引き返すぞ……」
ああ~、言うほど便利なスキルでもないようだ。
空気を読むって難しいのね……。
スキルでも、リアルでも……。
俺はダンジョンの通路に籠りながらゾンビゴブリンの大群と戦っていた。
『そぉ~~りゃっ!!』
だが俺は、最初に目論んだのとは違ってバスタードソードを振るっていない。
素手でゾンビゴブリンたちと戦っていた。
『せやっ!』
正拳突きだ。
左足で踏み込み、右足を後ろに踏ん張って腰を落とした姿勢から、力強い正拳突きを脇腹の位置から繰り出す。
肘と手首で捻れを威力に追加された拳がゾンビゴブリンの顔面にめり込み鼻を陥没させる。
夜な夜な毎晩のように読んでいる【空手家馬鹿百段】で覚えた空手道の基本技だ。
俺が拳を引くと、顔面が陥没したゾンビゴブリンが両足を揃えて前のめりにダウンする。
こいつも一撃で事切れたようだ。
すると倒されたゾンビゴブリンの後ろから新たなゾンビゴブリンが前に出て来た。
『どぉ~~らっ!!』
今度は上段前蹴りがゾンビゴブリンの顔面を蹴り上げた。
あまりの脚力でゾンビゴブリンの首が千切れてもげる。
『ひゃっは~~、たぁ~のぉ~しぃ~なぁ~!!』
もう俺は一時間ぐらいゾンビゴブリンたちと戦っていた。
細い通路でほぼほぼ一対一で戦っている。
そして、その状況は無双状態だ。
連戦に続く連戦だけど、楽勝に続く楽勝だった。
倒したゾンビゴブリンの数はそろそろ百は越えているだろう。
いくら戦っても疲れない。
いくら連勝しても飽きない。
俺は勝利を貪ることに酔いしれていた。
体力が無限っていいよね。
飽きても戦い続けられるんだもの。
『弱い~、弱いぞ~。でも無双は楽しいなぁ~!』
通路の床には頭を破壊されたゾンビゴブリンの死体が複数体転がっている。
その数は、もう百を越えているだろう。
全部俺に頭を砕かれ倒されたゾンビゴブリンたちである。
最初は剣の練習をしようと考えていたが、少々の誤算があった。
剣学に疎い初心者に良くありがちなミスである。
それは、バスタードソードで戦うには、この通路が狭かったのだ。
バスタードソードの刃幅は120センチ、刀身の長さは1.3メートルだ。
なかなかの長身の武器である。
それなのに通路の幅は、俺が両腕を広げれば手が届く程度の狭い幅である。
天井の高さも190センチの俺の頭が接触しそうなぐらいの低さだ。
要するに、ロングソードよりも長いバスタードソードを振り回せば、壁や天井に刀身がぶつかって上手く剣を振るえないのである。
この狭さで触れる武器はショートソードかダガー程度であろう。
だから俺はバスタードソードを納めて空手技で戦っているのだ。
それに俺には暗器ブレードもある。
『ほれ、ほれっ!』
俺は左右に肘を振るう。
左右の手首から伸び出ている暗器ブレードの二太刀でゾンビゴブリンの頭部を二の字に切り裂いた。
そして次のゾンビゴブリンには膝を突き立てる。
飛び膝蹴りだ。
俺の片膝から飛び出している牙のような刀身がゾンビゴブリンの眉間を串刺しにしていた。
『狭いところでの戦いだと、暗器が役に立つな~』
すると俺の後ろで豊満な胸を抱え上げるように腕を組んで寛いでいるクレアが言った。
「そうだろう、そうだろう。私の作った暗器武器は役に立つだろう。だから私に感謝しろ」
『感謝してますがな~、クレアさんよ~』
そして、もうしばらく俺はゾンビゴブリンたちと楽しく戯れるように戦った。
思う存分に無双を堪能する。
それから三十分後ぐらいに、最後のゾンビゴブリンの頭部を破壊して戦闘が終わる。
俺が少しずつ下がりながら戦っていたせいか、通路には10メートルぐらい先からゾンビゴブリンの死体が床一面に転がっていた。
ほとんど山となっている。
「アナベル、何体ぐらい倒したんだ?」
『あれ、クレアが数えてくれていなかったの?』
「百体ぐらいまでは数えていたが、それ以上を越えてからは面倒臭くなって数えるのをやめたぞ」
『あら~、そうなん……』
まあ、いいさ。
洞窟ハウスに帰ったら、ステータススクロールのログで確認しよっと~。
それにしても──。
『まあ、これでゾンビどもは全部倒しただろう』
あいつら、トコロテンのように押し出されるがままに出てきていたもんな。
相当クレアのおっぱい肉が食べたかったのかな?
そのおっぱいの持ち主が美乳を揺らしながら言う。
「よし、じゃあ先に進もうぞ」
『ほいさ~』
俺はゾンビゴブリンの死体を踏まないように床が僅かに見えるところに爪先を伸ばして先に進んだ。
死体を踏みつけるなんて罰当たりなことは出来ない。
その時である。
「うっ、がぁがぁ……」
倒れているゾンビゴブリンの一体が手を伸ばしてきた。
『あら、まだ動けるヤツが残っていたか。それっ』
俺は無惨にもゾンビゴブリンの頭を踏みつけて潰した。
グリグリと擂り潰すように踵を捻る。
『よしっと~』
まあ、ゾンビを倒すのは別だけどね。
ゾンビが活動停止するまでなら踏んでもOKである。
俺は通路から大部屋に出ると後方を確認した。
しかしまだクレアは通路の奥にとどまっている。
『どうした、クレア。早く来いよ~』
「今行くぞ」
そう言ってからクレアが数歩だけ後ろに下がった。
そして、全速力で前に走り出す。
助走をつけてからのジャンプだった。
クレアは通路に横たわるゾンビゴブリンたちの遺体を飛び越えたのである。
10メートルある死体の山の距離をワンジャンプで越えて来た。
それにしても感心である。
『ハイヒールなのに凄いね~』
大部屋内に着地したクレアが溜め息を吐いた。
「ふぅ~」
『わぉ~。すげ~跳躍だったな』
片足が義足なのを忘れるほどの脚力である。
「靴の踵を腐った血で汚したくなかったからな」
『なるほどね……』
なんだよ、靴を汚したくなかっただけですか……。
クレアが俺を一瞥してから言う。
「それにしても貴様は汚いな。全身が返り血で血塗れではないか」
俺の両拳両足ともに血だらけである。
何せゾンビゴブリンの頭を素手で何体も砕いていたんだもの。
そりゃあ返り血の一つや二つを被るわな。
「アナベル、家に帰って風呂に入るまで私に近付かないでくれよ。臭いも酷いからな」
『マジで!!』
もう、いくらなんでも、そんなに邪険にしなくてもいいのにさ。
嫌がらせに、このまま勝利のお祝いのふりしてハグしてやろうかな。
俺一人で百匹を越えるゾンビゴブリンを殴り倒したんだぞ。
見ていただけのヤツが好き勝手な事を言うなよな。
──っと、言いたいが言えない俺は小心者である。
クレアに嫌われたくないんだもの。
まあ、汚物扱いもたまには悪くないだろう。
これもご褒美だと考えて受け止めよう。
これはこれで『愛』である!!
俺の前を進むクレアが振り返って言った。
「なんだ、いきなり。【あい】がどうしたのだ?」
『いや、ちょっと心の声が漏れ出ただけだ、気にするな』
「なんだ、お漏らしか?」
『ちゃうがな……』
そう言う性癖は俺にはない。
それにしてもクレアが何も言わずに進み出したけど、どこに向かっているのかな?
ダンジョン内の構造が分かるのかな?
でも、ダンジョンのマップなんて持っていないはずだ。
とりあえず訊いてみるか……。
『ところでクレア、どこに向かっているんだ?』
「この階に生命反応も動く気配もないからな。なので地下二階への階段に向かっている」
『気配でいろいろ分かるのかよ。しかも、空気の流れで階段の場所が分かるのか?』
「普通は風の流れで読めるだろうさ。こっちから古くさい空気の流れがある。だから、おそらくこっちだ」
空気の流れが読めると、そこまで分かるのかよ……。
めっちゃ便利なスキルだな。
すると突然クレアが足を止めた。
『どうした、クレア?』
そして、踵を返して歩き出したクレアが言う。
「すまぬ、アナベル。道を間違えた。この先は行き止まりだ。引き返すぞ……」
ああ~、言うほど便利なスキルでもないようだ。
空気を読むって難しいのね……。
スキルでも、リアルでも……。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる