30 / 47
第30話【城内の謁見】
しおりを挟む
兵士たちに逮捕された俺とクレアは手錠で拘束されながら、グラナダ村の隣にあるアッバーワクー城に連行されていた。
俺とクレアは拘束されたまま城までの城下町を連れまわされる。
俺に関しては鎖で上半身をグルグル巻きにされていた。
ゴーレムの外見が恐れられたのだろう。
『ちぇ、根性無しどもが、ビビリやがってよ……』
鎖は重たくないが、歩きずらいのだ。
そして、城下町の住人たちが、引き回される俺たちを怪訝な眼差しで見ていた。
奥様たちが物陰でコソコソと話していやがる。
幸いにもクレアの偽装魔法は解けていない。
彼女は幻術で人間に化けたままである。
彼女がダークエルフだとは知られていないのが救いであった。
もしもバレていたら、また更に大騒ぎだったのかも知れない。
そして、俺たちは城の謁見室に通される。
謁見室には豪華な玉座があり、その玉座に太ったハゲオヤジが座っていた。
かなり肥満なデブだが、眼光は鋭い強面だ。
なかなか頭が切れそうな面構えだったがトドに似ている。
領主、ギルデン・ザビエルらしい。
兵士のひとりがコッソリと教えてくれたのだ。
その横にバカ息子のガルマル・ザビエルが立っている。
あのにやけた若造だ。
もみ上げだけがグルグルと長い。
ウザったく見えるので、引っこ抜いてやりたくなる。
まあ、今回は我慢してやるわい。
謁見室には、その他にも大臣やら兵士たちがたくさん集まっていた。
皆がザワザワとざわめいている。
そして、俺とクレアが無理矢理にも玉座の前で膝まつかされると、大臣のひとりが声を張った。
「それでは、今回のオーガ襲撃に関して審議を行います!!」
大臣の後にギルデンが玉座に座ったまま軽く手を上げながらヤル気無く一言で述べた
「では、死刑な」
『はやっ!!!』
大臣が再び声を張る。
「兵士たちよ、即効、この者たちの首を跳ねよ!!」
「「はっ!!」」
二人の兵士が腰から剣を抜いて俺たちの後ろに立つ。
俺はテレパシーで叫んだ。
『ちょっと待てや! 問答無用で死刑ってなんだよ!?』
大臣が言う。
「ガルマル様より報告を受けておる。この魔女たちがオーガを招いたと!」
『アホか! 俺たちはオーガと関係無いぞ!!』
「貴様らなんぞ信じられるか!!」
『じゃあ、なんでオーガを招いた張本人たちが、村人の避難を手助けするんだよ!!』
俺の言い訳を聞いてひとりの兵士が大臣に耳打ちした。
すると今度は大臣がギルデンに報告する。
「どうやら村人の避難に手を貸していたのは事実のようです。複数の兵士が目撃しているとか……」
大臣の報告を聞いたギルデンが面倒臭そうに言った。
「ならば、今回の事件には、お前らは関係無いと?」
「はい、我々は村に子供の治療に訪れた帰りに巻き込まれただけでございます」
ギルデンの言葉にクレアが言葉を正して返答する。
ギルデンがクレアに問う。
「貴様は何者だ?」
クレアは畏まりながら答えた。
「二代目傀儡の魔女、クレアと申す魔法使いでございます」
「二代目、傀儡の魔女……。ならばマリアンヌの関係者か?」
「はい、マリアンヌ様はわたくしの師に当たります」
「なるほど、マリアンヌの弟子だったか」
あれれ、このおっさんは、ヤル気が無さそうだけど話は分かるようだな。
それにマリアンヌを知ってやがるようだ。
ギルデンが話を続ける。
「今、マリアンヌはどうしている? 弟子に名を譲って引退でもしたか?」
「マリアンヌ様は先日老衰で亡くなりました」
「そうだったか……。よし、大臣、傀儡の魔女の縄を解け。解放だ」
「はっ!」
話が早いな……。
大臣はギルデンに頭を下げると、今度は兵士たちに縄を解けと合図を送る。
すると兵士たちが俺たちの拘束を解いてくれた。
俺も重々しい鎖の束から解放される。
そして、ギルデンが謝罪をしてきた。
「すまなかったな、傀儡の魔女殿。誤解とは言え、女性に無礼を働いた」
「構いません」
なんだろう?
このオッサンは、ヤル気が低そうで顔は怖いけれど、悪人でもなさそうだな。
息子はクズっぽいけれどさ。
そして、ギルデンが更に言う。
「それで、隣のしゃべるゴーレムはなんなのだ? それも傀儡魔法の結晶か?」
「これは偶然の産物です。ゴーレムの体に人間の心が宿った無二の存在。腐っていますが人格も持ち合わせています」
あらら、秘密をばらしまくりだね~。
それに俺の人格が腐ってるって言いませんでしたか、今さ?
俺の人格って、そんなに腐ってるの?
「今は私の護衛として側に置いています。こちらの者も、今後ともよろしくお願いいたします、ギルデン公」
しゃあないので俺も頭を下げた。
「そうか、心強いガーディアンだな」
なに、この二人は?
すげ~、淡々と話が進むぞ?
とってもスムーズじゃねぇか?
なんだか話が噛み合っている様子だ。
「なあ、ところで傀儡の魔女殿?」
「クレアとお呼びくださいませ、ギルデン公」
「では、クレア。ひとつ私の頼みを聞いてもらいたい」
「何でありましょうか?」
「話を聞けば、数匹のオーガが逃げだしたとか。それを追跡して、討伐してもらいたい」
クレアは即答で返した。
「畏まりました。オーガの討伐、この二代目傀儡の魔女クレアがお引き受けいたしましょう」
「まことか」
トド似の強面が微笑んだ、
「頼んだぞ、クレアよ」
「畏まりました」
これで話は終わった。
一時はどうなるかとヒヤヒヤしたが、こうして俺たちは無事に城から歩いて出れた。
俺とクレアはアッバーワクー城を正門から出ると城下町から出て行った。
帰り道にグラナダの村を通り過ぎたのだが、村人たちは早くも復旧作業に励んでいた。
俺とクレアが村に入ると子供たちがクレアに笑顔で駆け寄ってくる。
俺たちが助けた子供たちだ。
クレアは男の子たちばかりの頭を撫でていた。
ここでもショタコンの顔を見せている。
しょうがないので俺は女の子の頭を撫でてやる。
でも、ほとんどの女の子は俺を怖がり、その場から逃げて行った。
やっぱりゴーレムは怖いようだな……。
さ、寂しい……。
そして、ジム爺さんも無事だったようだ。
足の折れてるジェガンも無事らしい。
クレアも心配していたのか、安否を聞いて安心していた。
そして、俺たちは森に帰り洞窟ハウスに到着する。
そのころには日が落ちていた。
辺りは薄暗くなっている。
俺は夕飯の準備を始めたクレアのお尻に向かって話し掛けた。
「クレア。オーガの討伐はどうするんだ」
「明日の朝になったら準備を整えて旅立つぞ。オーガも数を減らしている。だから昨日の今日で人里を襲わんだろうからな」
「それによ、あんな簡単に依頼を受けたけれどさ、良かったのか。報酬の話もしなかったしよ」
「ギルデン公とは初顔合わせだったからな。恩を売ったのだ。これからの揉め事を避けるためにな。また、冒険者が夜更けに襲ってきたら面倒臭いだろう。貴族に名が伝われば、それもなくなるはずだ」
「なるほど、恩を売るのか。なかなか策士だね~」
「貴様は政治に関しては、かなり疎いようだな」
「うん、人間関係構築は苦手だ……」
だから全盛ではすぐに会社を止めたのだ。
大人の人間関係って難しいよね。
学生の頃は楽しく遊んでいるだけで、誰とでも仲良くなれていたのにさ。
そんな時代が懐かしいよ。
そして、クレアが夕食を食べ終わる。
するとすぐさまベッドに入った。
「私は睡眠を取る。明日は日の出から行動開始だぞ」
「あいよ~、了解了解~」
明日はオーガ狩りだ。
今度は奇襲を受ける立場から、奇襲を仕掛ける立場になるのだ。
三匹相手でも、作戦次第でどうにでもなるだろうさね。
俺は本を読みながら、眠らない夜を過ごした。
朝が来るのを待つ。
それと【暗器技Lv1】を習得していた。
ログを確認したら【オーガ撃退ミッション完了、ボーナスポイントを150点獲得しました】
【オーガを倒して50点獲得】
っと、あった。
ラッキー♡
俺とクレアは拘束されたまま城までの城下町を連れまわされる。
俺に関しては鎖で上半身をグルグル巻きにされていた。
ゴーレムの外見が恐れられたのだろう。
『ちぇ、根性無しどもが、ビビリやがってよ……』
鎖は重たくないが、歩きずらいのだ。
そして、城下町の住人たちが、引き回される俺たちを怪訝な眼差しで見ていた。
奥様たちが物陰でコソコソと話していやがる。
幸いにもクレアの偽装魔法は解けていない。
彼女は幻術で人間に化けたままである。
彼女がダークエルフだとは知られていないのが救いであった。
もしもバレていたら、また更に大騒ぎだったのかも知れない。
そして、俺たちは城の謁見室に通される。
謁見室には豪華な玉座があり、その玉座に太ったハゲオヤジが座っていた。
かなり肥満なデブだが、眼光は鋭い強面だ。
なかなか頭が切れそうな面構えだったがトドに似ている。
領主、ギルデン・ザビエルらしい。
兵士のひとりがコッソリと教えてくれたのだ。
その横にバカ息子のガルマル・ザビエルが立っている。
あのにやけた若造だ。
もみ上げだけがグルグルと長い。
ウザったく見えるので、引っこ抜いてやりたくなる。
まあ、今回は我慢してやるわい。
謁見室には、その他にも大臣やら兵士たちがたくさん集まっていた。
皆がザワザワとざわめいている。
そして、俺とクレアが無理矢理にも玉座の前で膝まつかされると、大臣のひとりが声を張った。
「それでは、今回のオーガ襲撃に関して審議を行います!!」
大臣の後にギルデンが玉座に座ったまま軽く手を上げながらヤル気無く一言で述べた
「では、死刑な」
『はやっ!!!』
大臣が再び声を張る。
「兵士たちよ、即効、この者たちの首を跳ねよ!!」
「「はっ!!」」
二人の兵士が腰から剣を抜いて俺たちの後ろに立つ。
俺はテレパシーで叫んだ。
『ちょっと待てや! 問答無用で死刑ってなんだよ!?』
大臣が言う。
「ガルマル様より報告を受けておる。この魔女たちがオーガを招いたと!」
『アホか! 俺たちはオーガと関係無いぞ!!』
「貴様らなんぞ信じられるか!!」
『じゃあ、なんでオーガを招いた張本人たちが、村人の避難を手助けするんだよ!!』
俺の言い訳を聞いてひとりの兵士が大臣に耳打ちした。
すると今度は大臣がギルデンに報告する。
「どうやら村人の避難に手を貸していたのは事実のようです。複数の兵士が目撃しているとか……」
大臣の報告を聞いたギルデンが面倒臭そうに言った。
「ならば、今回の事件には、お前らは関係無いと?」
「はい、我々は村に子供の治療に訪れた帰りに巻き込まれただけでございます」
ギルデンの言葉にクレアが言葉を正して返答する。
ギルデンがクレアに問う。
「貴様は何者だ?」
クレアは畏まりながら答えた。
「二代目傀儡の魔女、クレアと申す魔法使いでございます」
「二代目、傀儡の魔女……。ならばマリアンヌの関係者か?」
「はい、マリアンヌ様はわたくしの師に当たります」
「なるほど、マリアンヌの弟子だったか」
あれれ、このおっさんは、ヤル気が無さそうだけど話は分かるようだな。
それにマリアンヌを知ってやがるようだ。
ギルデンが話を続ける。
「今、マリアンヌはどうしている? 弟子に名を譲って引退でもしたか?」
「マリアンヌ様は先日老衰で亡くなりました」
「そうだったか……。よし、大臣、傀儡の魔女の縄を解け。解放だ」
「はっ!」
話が早いな……。
大臣はギルデンに頭を下げると、今度は兵士たちに縄を解けと合図を送る。
すると兵士たちが俺たちの拘束を解いてくれた。
俺も重々しい鎖の束から解放される。
そして、ギルデンが謝罪をしてきた。
「すまなかったな、傀儡の魔女殿。誤解とは言え、女性に無礼を働いた」
「構いません」
なんだろう?
このオッサンは、ヤル気が低そうで顔は怖いけれど、悪人でもなさそうだな。
息子はクズっぽいけれどさ。
そして、ギルデンが更に言う。
「それで、隣のしゃべるゴーレムはなんなのだ? それも傀儡魔法の結晶か?」
「これは偶然の産物です。ゴーレムの体に人間の心が宿った無二の存在。腐っていますが人格も持ち合わせています」
あらら、秘密をばらしまくりだね~。
それに俺の人格が腐ってるって言いませんでしたか、今さ?
俺の人格って、そんなに腐ってるの?
「今は私の護衛として側に置いています。こちらの者も、今後ともよろしくお願いいたします、ギルデン公」
しゃあないので俺も頭を下げた。
「そうか、心強いガーディアンだな」
なに、この二人は?
すげ~、淡々と話が進むぞ?
とってもスムーズじゃねぇか?
なんだか話が噛み合っている様子だ。
「なあ、ところで傀儡の魔女殿?」
「クレアとお呼びくださいませ、ギルデン公」
「では、クレア。ひとつ私の頼みを聞いてもらいたい」
「何でありましょうか?」
「話を聞けば、数匹のオーガが逃げだしたとか。それを追跡して、討伐してもらいたい」
クレアは即答で返した。
「畏まりました。オーガの討伐、この二代目傀儡の魔女クレアがお引き受けいたしましょう」
「まことか」
トド似の強面が微笑んだ、
「頼んだぞ、クレアよ」
「畏まりました」
これで話は終わった。
一時はどうなるかとヒヤヒヤしたが、こうして俺たちは無事に城から歩いて出れた。
俺とクレアはアッバーワクー城を正門から出ると城下町から出て行った。
帰り道にグラナダの村を通り過ぎたのだが、村人たちは早くも復旧作業に励んでいた。
俺とクレアが村に入ると子供たちがクレアに笑顔で駆け寄ってくる。
俺たちが助けた子供たちだ。
クレアは男の子たちばかりの頭を撫でていた。
ここでもショタコンの顔を見せている。
しょうがないので俺は女の子の頭を撫でてやる。
でも、ほとんどの女の子は俺を怖がり、その場から逃げて行った。
やっぱりゴーレムは怖いようだな……。
さ、寂しい……。
そして、ジム爺さんも無事だったようだ。
足の折れてるジェガンも無事らしい。
クレアも心配していたのか、安否を聞いて安心していた。
そして、俺たちは森に帰り洞窟ハウスに到着する。
そのころには日が落ちていた。
辺りは薄暗くなっている。
俺は夕飯の準備を始めたクレアのお尻に向かって話し掛けた。
「クレア。オーガの討伐はどうするんだ」
「明日の朝になったら準備を整えて旅立つぞ。オーガも数を減らしている。だから昨日の今日で人里を襲わんだろうからな」
「それによ、あんな簡単に依頼を受けたけれどさ、良かったのか。報酬の話もしなかったしよ」
「ギルデン公とは初顔合わせだったからな。恩を売ったのだ。これからの揉め事を避けるためにな。また、冒険者が夜更けに襲ってきたら面倒臭いだろう。貴族に名が伝われば、それもなくなるはずだ」
「なるほど、恩を売るのか。なかなか策士だね~」
「貴様は政治に関しては、かなり疎いようだな」
「うん、人間関係構築は苦手だ……」
だから全盛ではすぐに会社を止めたのだ。
大人の人間関係って難しいよね。
学生の頃は楽しく遊んでいるだけで、誰とでも仲良くなれていたのにさ。
そんな時代が懐かしいよ。
そして、クレアが夕食を食べ終わる。
するとすぐさまベッドに入った。
「私は睡眠を取る。明日は日の出から行動開始だぞ」
「あいよ~、了解了解~」
明日はオーガ狩りだ。
今度は奇襲を受ける立場から、奇襲を仕掛ける立場になるのだ。
三匹相手でも、作戦次第でどうにでもなるだろうさね。
俺は本を読みながら、眠らない夜を過ごした。
朝が来るのを待つ。
それと【暗器技Lv1】を習得していた。
ログを確認したら【オーガ撃退ミッション完了、ボーナスポイントを150点獲得しました】
【オーガを倒して50点獲得】
っと、あった。
ラッキー♡
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生王子はダラけたい
朝比奈 和
ファンタジー
大学生の俺、一ノ瀬陽翔(いちのせ はると)が転生したのは、小さな王国グレスハートの末っ子王子、フィル・グレスハートだった。
束縛だらけだった前世、今世では好きなペットをモフモフしながら、ダラけて自由に生きるんだ!
と思ったのだが……召喚獣に精霊に鉱石に魔獣に、この世界のことを知れば知るほどトラブル発生で悪目立ち!
ぐーたら生活したいのに、全然出来ないんだけどっ!
ダラけたいのにダラけられない、フィルの物語は始まったばかり!
※2016年11月。第1巻
2017年 4月。第2巻
2017年 9月。第3巻
2017年12月。第4巻
2018年 3月。第5巻
2018年 8月。第6巻
2018年12月。第7巻
2019年 5月。第8巻
2019年10月。第9巻
2020年 6月。第10巻
2020年12月。第11巻 出版しました。
PNもエリン改め、朝比奈 和(あさひな なごむ)となります。
投稿継続中です。よろしくお願いします!
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。
元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜
アノマロカリス
ファンタジー
主人公のテルパは、Sランク冒険者パーティーの有能なサポーターだった。
だが、そんな彼は…?
Sランクパーティーから役立たずとして追い出された…訳ではなく、災害級の魔獣にパーティーが挑み…
パーティーの半数に多大なる被害が出て、活動が出来なくなった。
その後パーティーリーダーが解散を言い渡し、メンバー達はそれぞれの道を進む事になった。
テルパは有能なサポーターで、中級までの攻撃魔法や回復魔法に補助魔法が使えていた。
いざという時の為に攻撃する手段も兼ね揃えていた。
そんな有能なテルパなら、他の冒険者から引っ張りだこになるかと思いきや?
ギルドマスターからの依頼で、魔王を討伐する為の養成学園の新人講師に選ばれたのだった。
そんなテルパの受け持つ生徒達だが…?
サポーターという仕事を馬鹿にして舐め切っていた。
態度やプライドばかり高くて、手に余る5人のアブノーマルな女の子達だった。
テルパは果たして、教え子達と打ち解けてから、立派に育つのだろうか?
【題名通りの女の子達は、第二章から登場します。】
今回もHOTランキングは、最高6位でした。
皆様、有り難う御座います。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる