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第534話【前夜のゴリラ】
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日が沈むころにガイアとメタルキャリアがゴリの実家に帰って来た。
どうやらガイアも祭りを堪能したらしい。
帰ってきたガイアの手には真っ赤なりんご飴が握られていた。
ペロペロと美味しそうに舐めている。
メタルキャリアがフルプレートをガシャガシャと揺らしながらい言う。
「いや~~あ、人間の営みって、千年程度じゃあ、殆ど変わらないんだな~」
そんな物なのだろうか。
俺が前に居た世界だと、たった百年程度の間に文明は色々と進化したって聞いている。
特に科学なんて、飛躍的に進歩したはずだ。
この異世界は、科学が進まないのか?
俺の世界から転生者だって何人も来ているだろうに……。
なまじ魔法が有るから科学が進歩しないのだろうか。
それとも何らかのプロテクトでも掛けられているのかな。
まあ、いいか。
科学なんて俺は詳しいことを知らない。
リモコンのボタンを押せばテレビが映るぐらいにしか知らんもんな。
だから、ここで科学の進歩には役に立たない。
まあ、俺は冒険を楽しむだけである。
俺がボケッと考えていると、ゴリのかーちゃんがガイアとメタルキャリアに言う。
「お二人さんも、食事を食べるでしょう。メタルキャリアさんはお酒を頂きますか?」
俺やゴリ一家は食卓を囲みながら先に晩飯を頂いていた。
ゴリやゴリの親父さんは酒を飲んでいる。
メタルキャリアがヘルムの前で手を振りながら答えた。
「いやいや、奥さん。俺を気にしないでください。俺はお酒も飲めないし、食事も取りませんから。道端の石ころが主食ですんで」
「石ころが?」
ゴリのかーちゃんが太い首を傾げていた。
なんだか、経済的な食事だな。
伊達に千年も地下の牢獄に幽閉されてはいないのね。
ガイアが椅子に飛び乗ると言った。
「ガイアは、ご飯を食べる~」
「はいはい、今運んで来ますね」
それにしてもゴリのかーちゃんは、とても世話好きである。
自分は食卓に付かず、主人や客人に食事を作っては運んで来るばかりだ。
面はゴリラなのに、良くできた女将さんだな。
でも、あれとは結婚できないわ……。
だって顔が野生過ぎだよ。
そんな感じで俺たちがゴリの実家で晩飯を楽しんでいると、若い夫婦が訪ねて来た。
二人は勝手に家に上がり込んで俺たちが騒いでいる食卓の前に立つ。
男が和やかに言った。
「やあ、皆さん、盛り上がってますね~」
「誰だ?」
知人なのだろうか?
敵意は無いし、ゴリの家族も笑顔で二人を向かい入れていた。
男性は体格の良いマッチョマンだ。
でも、顔は素朴である。
短い髭面で歳の頃は三十歳は過ぎていそうだ。
女性のほうは一目でゴリの血縁者だと分かった。
何故ならば、瞳がキラキラしたゴリラ顔だからだ。
親父さんの遺伝子が一子報いているのだろうが、ただ瞳がキラキラした綺麗なゴリラである。
ゴリラ過ぎて歳の頃は読み取れない。
スカートを穿いているからギリギリ女性だと分かる。
ゴリが笑顔で言った。
「ササビー兄さん、お久しぶりです。それにリゴ姉さんも元気だったかい」
ゴリラ面の女はゴリの姉だな。
「やあ、ゴリ君、元気でやってたかい」
「ゴリ、誰だ、これ?」
「義理の兄さんだ。リゴ姉さんの婿さんだよ。近所の別宅に住んでいるんだ」
「別宅まで在るのか……」
ササビーが言う。
「新婚だからって、お父さんが気を使って家を建ててくれたんだ」
隣でリゴがゴリラ面の頬を押さえながら照れていた。
そんなに夜の営みが激しいのか、この夫婦は……。
ササビーがゴリに話し掛ける。
「それにしても、今回の里帰りは賑やかだね、ゴリ君」
「ソドムタウンでお世話になっている家の子供が祭りを見たいって言ってね。休暇を貰って連れてきたんだ」
「そうなのかい」
言いながらササビーがガイアの頭を撫でていた。
ゴリが二人に問う。
「ところで二人はそろそろ子供を作らないのかい?」
「いや、それなんだが。リゴが妊娠してね。まだ、お腹は膨らんでいないけれどさ」
「本当か、ササビー兄さん。それはおめでたいな!」
「だから、今年が最後の喧嘩祭りにするつもりだよ。ゴリ君も喧嘩祭りに参加するんだろ?」
「ああ、町に到着して直ぐに受付を済ませてきたよ」
俺はパンを咥えながら言った。
「やっぱりゴリも喧嘩祭りに参加するんだ。それにササビーさんも」
「当然だ。アスランも参加するのか?」
「当然よ。折角の祭だ。参加せにゃあ損だろ」
ゴリは禿げ頭に手を乗せながら笑う。
「それじゃあ今年も俺の優勝は無理かな。ササビー兄さんも、こいつと絡まないほうがいいですよ。怪我しますから」
ササビーが俺を見詰めながら言う。
「彼はそんなに強いのかい?」
「去年優勝した、ジオンググよりも強いんじゃあないのかな」
「そうなのか、それは困った話だな」
二人は声を揃えて笑っていた。
俺はメタルキャリアに話を振った。
「メタルキャリア、お前は喧嘩祭りに参加するのか?」
メタルキャリアはヘルムの前で手を振りながら否定する。
「俺はパスだわ~。防具の装備が禁止なんだろ。俺は鎧を脱いだら緊張で固まっちまうからな~。人前に立つなんて無理無理」
あれは緊張で固まっているのか……。
知らんかった。
ササビーがゴリに言う。
「でも、今年はキシリアお嬢様のお見合い相手を探す大会になるらしいからな。ゴリ君も気張って参加するんだろ」
ゴリは照れながら言う。
「いやいや、見合い相手だなんて……。俺みたいな冒険者にキシリアお嬢様なんて、勿体無いよ……」
「そうか~。キシリアお嬢様も王都の魔法学院から三年ぶりに帰って来たんだ。かなり美人になっていると思うんだがな~」
「へぇ~。王都には魔法学院があるのか」
「ああ、キシリアお嬢様は、そこを今年に卒業してガルマルの町に帰ってきたんだ。あの参加申込書の似顔絵は、入学前の似顔絵だからだいぶ若いけれど、今はもっと大人っぽくなっていることだろうさ」
「へぇ~、それは見てみたいな」
そうか、ゴリもそろそろ結婚を意識する年頃なんだろうな。
このまま嫁を貰い遅れたらジジイになってしまうしね。
「あれ、ところでゴリって、歳は三十なん歳なんだ?」
「三十? なに言ってるんだ。俺はまだ十八歳だぞ」
「十八歳!? 嘘っ!!」
「リゴ姉さんだって、まだ十九歳だぞ」
「マジっ!!」
嘘だろ……。
このゴリラ姉弟が二十歳前だなんて……。
ゴリラ遺伝子恐るべし……。
【つづく】
どうやらガイアも祭りを堪能したらしい。
帰ってきたガイアの手には真っ赤なりんご飴が握られていた。
ペロペロと美味しそうに舐めている。
メタルキャリアがフルプレートをガシャガシャと揺らしながらい言う。
「いや~~あ、人間の営みって、千年程度じゃあ、殆ど変わらないんだな~」
そんな物なのだろうか。
俺が前に居た世界だと、たった百年程度の間に文明は色々と進化したって聞いている。
特に科学なんて、飛躍的に進歩したはずだ。
この異世界は、科学が進まないのか?
俺の世界から転生者だって何人も来ているだろうに……。
なまじ魔法が有るから科学が進歩しないのだろうか。
それとも何らかのプロテクトでも掛けられているのかな。
まあ、いいか。
科学なんて俺は詳しいことを知らない。
リモコンのボタンを押せばテレビが映るぐらいにしか知らんもんな。
だから、ここで科学の進歩には役に立たない。
まあ、俺は冒険を楽しむだけである。
俺がボケッと考えていると、ゴリのかーちゃんがガイアとメタルキャリアに言う。
「お二人さんも、食事を食べるでしょう。メタルキャリアさんはお酒を頂きますか?」
俺やゴリ一家は食卓を囲みながら先に晩飯を頂いていた。
ゴリやゴリの親父さんは酒を飲んでいる。
メタルキャリアがヘルムの前で手を振りながら答えた。
「いやいや、奥さん。俺を気にしないでください。俺はお酒も飲めないし、食事も取りませんから。道端の石ころが主食ですんで」
「石ころが?」
ゴリのかーちゃんが太い首を傾げていた。
なんだか、経済的な食事だな。
伊達に千年も地下の牢獄に幽閉されてはいないのね。
ガイアが椅子に飛び乗ると言った。
「ガイアは、ご飯を食べる~」
「はいはい、今運んで来ますね」
それにしてもゴリのかーちゃんは、とても世話好きである。
自分は食卓に付かず、主人や客人に食事を作っては運んで来るばかりだ。
面はゴリラなのに、良くできた女将さんだな。
でも、あれとは結婚できないわ……。
だって顔が野生過ぎだよ。
そんな感じで俺たちがゴリの実家で晩飯を楽しんでいると、若い夫婦が訪ねて来た。
二人は勝手に家に上がり込んで俺たちが騒いでいる食卓の前に立つ。
男が和やかに言った。
「やあ、皆さん、盛り上がってますね~」
「誰だ?」
知人なのだろうか?
敵意は無いし、ゴリの家族も笑顔で二人を向かい入れていた。
男性は体格の良いマッチョマンだ。
でも、顔は素朴である。
短い髭面で歳の頃は三十歳は過ぎていそうだ。
女性のほうは一目でゴリの血縁者だと分かった。
何故ならば、瞳がキラキラしたゴリラ顔だからだ。
親父さんの遺伝子が一子報いているのだろうが、ただ瞳がキラキラした綺麗なゴリラである。
ゴリラ過ぎて歳の頃は読み取れない。
スカートを穿いているからギリギリ女性だと分かる。
ゴリが笑顔で言った。
「ササビー兄さん、お久しぶりです。それにリゴ姉さんも元気だったかい」
ゴリラ面の女はゴリの姉だな。
「やあ、ゴリ君、元気でやってたかい」
「ゴリ、誰だ、これ?」
「義理の兄さんだ。リゴ姉さんの婿さんだよ。近所の別宅に住んでいるんだ」
「別宅まで在るのか……」
ササビーが言う。
「新婚だからって、お父さんが気を使って家を建ててくれたんだ」
隣でリゴがゴリラ面の頬を押さえながら照れていた。
そんなに夜の営みが激しいのか、この夫婦は……。
ササビーがゴリに話し掛ける。
「それにしても、今回の里帰りは賑やかだね、ゴリ君」
「ソドムタウンでお世話になっている家の子供が祭りを見たいって言ってね。休暇を貰って連れてきたんだ」
「そうなのかい」
言いながらササビーがガイアの頭を撫でていた。
ゴリが二人に問う。
「ところで二人はそろそろ子供を作らないのかい?」
「いや、それなんだが。リゴが妊娠してね。まだ、お腹は膨らんでいないけれどさ」
「本当か、ササビー兄さん。それはおめでたいな!」
「だから、今年が最後の喧嘩祭りにするつもりだよ。ゴリ君も喧嘩祭りに参加するんだろ?」
「ああ、町に到着して直ぐに受付を済ませてきたよ」
俺はパンを咥えながら言った。
「やっぱりゴリも喧嘩祭りに参加するんだ。それにササビーさんも」
「当然だ。アスランも参加するのか?」
「当然よ。折角の祭だ。参加せにゃあ損だろ」
ゴリは禿げ頭に手を乗せながら笑う。
「それじゃあ今年も俺の優勝は無理かな。ササビー兄さんも、こいつと絡まないほうがいいですよ。怪我しますから」
ササビーが俺を見詰めながら言う。
「彼はそんなに強いのかい?」
「去年優勝した、ジオンググよりも強いんじゃあないのかな」
「そうなのか、それは困った話だな」
二人は声を揃えて笑っていた。
俺はメタルキャリアに話を振った。
「メタルキャリア、お前は喧嘩祭りに参加するのか?」
メタルキャリアはヘルムの前で手を振りながら否定する。
「俺はパスだわ~。防具の装備が禁止なんだろ。俺は鎧を脱いだら緊張で固まっちまうからな~。人前に立つなんて無理無理」
あれは緊張で固まっているのか……。
知らんかった。
ササビーがゴリに言う。
「でも、今年はキシリアお嬢様のお見合い相手を探す大会になるらしいからな。ゴリ君も気張って参加するんだろ」
ゴリは照れながら言う。
「いやいや、見合い相手だなんて……。俺みたいな冒険者にキシリアお嬢様なんて、勿体無いよ……」
「そうか~。キシリアお嬢様も王都の魔法学院から三年ぶりに帰って来たんだ。かなり美人になっていると思うんだがな~」
「へぇ~。王都には魔法学院があるのか」
「ああ、キシリアお嬢様は、そこを今年に卒業してガルマルの町に帰ってきたんだ。あの参加申込書の似顔絵は、入学前の似顔絵だからだいぶ若いけれど、今はもっと大人っぽくなっていることだろうさ」
「へぇ~、それは見てみたいな」
そうか、ゴリもそろそろ結婚を意識する年頃なんだろうな。
このまま嫁を貰い遅れたらジジイになってしまうしね。
「あれ、ところでゴリって、歳は三十なん歳なんだ?」
「三十? なに言ってるんだ。俺はまだ十八歳だぞ」
「十八歳!? 嘘っ!!」
「リゴ姉さんだって、まだ十九歳だぞ」
「マジっ!!」
嘘だろ……。
このゴリラ姉弟が二十歳前だなんて……。
ゴリラ遺伝子恐るべし……。
【つづく】
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