489 / 604
第488話【ノストラダムスの予言】
しおりを挟む
俺はヒューマンキラーを空振って切っ先にヘバリ付いた鮮血を払うと鞘に納めてから異次元宝物庫に入れた。
それから残りの二人を睨み付けながら述べる。
「さてっと──。お二人さんは、どうするよ?」
残るは老人のクローンとノストラダムスだ。
二人とも魔法使いっぽい成りだな。
だとすると、レベル次第で厄介だぞ。
俺はどちらかって言えば戦士系のスタイルだ。
マジックユーザーと戦うのは正直なところ苦手である。
しかも相手は二人だ。
それでも俺は視線での威嚇だけは絶やさない。
連戦中だが、まだまだ戦えるだろう。
すると老人のクローンが手にしていたスタッフとオーブを床に投げた。
木材が跳ねる音とガラス玉が転がる音が別々に響く。
「ワシは降伏するぞい……。元々は明日明後日死ぬやも知れない僅かな命だ。ここで死んでも欲しくない」
「…………」
ノストラダムスの奴は漆黒のフードで表情を隠していたが、溜め息混じりで老人のクローンを見ていた。
俺は老人のクローンに言う。
「お前が俺のクローンならば、その言葉は以外だな」
「以外とは?」
「俺ならどんな時でも最後まで諦めないからよ。こいつのようにさ」
俺は足元に横たわるクローンの遺体を見ながら行った。
そう、俺は諦めが悪いのだ。
俺なら最後まで戦うはずである。
すると老人のクローンは微笑みながら返してきた。
「諦めたわけではないのだ。もう十分に生きた。身体も老化が進んでつらい。腰も痛いし、目も霞む。ここがそろそろの潮時だ。悟ったのだよ。自分の最後をな」
「まあ、いいさ。俺も老いたら潔くなるってことなのかな。歳を取るって、角が削れて色々と丸くなるんだな」
「それも、お主が歳を取れば分かってくる境地だ。今は何も考えず真っ直ぐに進めば良い」
「未来からの伝言かよ……」
「普通の人間ならば、なかなか聞けない話だぞい」
「分かったぜ。感謝する」
「お前さんに感謝された段階で、我が人生に悔いなしだわい。それこそ感謝する」
感謝されちゃったよ。
なんか、むず痒い……。
ここでノストラダムスがユラリと動いた。
「ならば、アスマジよ。そろそろこの実験は終わりでいいな」
アスマジが悔い無き表情で返す。
「ああ、終わりだ……」
俺はノストラダムスを睨みながら訊いてみた。
「実験って、なんだよ?」
ノストラダムスは漆黒のローブ内から一冊の分厚い書物を取り出すと言う。
「未来の予言だ」
「予言?」
「この世界の行く末を予言していた」
「お前の予言はハズレただろ?」
「んん??」
「1999年にハルマゲドンなんて起きなかったぞ?」
「貴様は私の未来から来たのか?」
「ああ、20XX年から来た」
「それは分岐点の違いだ。どこぞやのヒーローが映画気取りで世界の終止符を人知れずに回避して見せたのだろうさ」
「なに、そうだったのか!!」
いったい世界を救ったのはどんなスーパーヒーローだったのだろう?
マーブル系かな、それともDC系かな?
もしかしたらジャパニメーションのヒーローかな?
まあ、なんでもいいか……。
「それで、今回はこの世界で何を企んでいるんだ、ノストラダムスさんよ?」
ノストラダムスは漆黒のローブを僅かに揺らしながら答えた。
「はっはっはっ。私は預言者だ。ただ未来を見たがる賢者に過ぎない。だから、この研究所で未来を推測していたんだ」
「テイアーが放棄したクローン実験から、何を見いだした?」
「魔王復活だ」
「魔王復活だと……?」
「だが、これは予言にも匹敵しない実験だった。これが未来に繋がる可能性は有るが、確実な予言とは呼べない。低い可能性の一つにしか過ぎないかな」
言いながらノストラダムスは分厚い書物を開いて羽根ペンで何かを記載し始める。
「何を書いてやがる?」
「実験のレポートだよ。これで実験が終わったってね」
「終わりだと、どうなる?」
ノストラダムスがパタリと書物を閉じた。
「実験が終了したのなら、次は撤収だろうさ」
ノストラダムスが気取った素振りで指をパチンと鳴らした。
すると部屋の中央に真っ黒な球体が穴を広げる。
「魔法か!?」
突然出現したその漆黒の球体は渦巻きながら周囲の空気を勢い良く吸い込み始めた。
それはまるで嵐だ。
室内を竜巻が襲ったかのように激しく荒らした。
「なんだ、これは!!」
球体の吸引力は、俺の身体を吸い上げるほどではない。
しかし、立っているのがやっとの強風である。
しかも、俺の身体から魔力が吸い取られるのが感じられた。
俺の身体から、俺の身に付けたマジックアイテムの数々から霧のような光りが浮き上がり球体に吸い込まれて行く。
「魔力を吸ってやがるのか!?」
「以下にも。この研究所の魔力をすべて吸い取らせてもらうぞ」
「そんなことをしたらテメーだって!!」
「私は先に撤収させてもらいます」
ノストラダムスが言うなり足元に魔法陣が輝きだした。
「では、お先に───」
その言葉を最後にノストラダムスの姿が瞬時に消えた。
「テレポートかよ!?」
ノストラダムスが消えた後に魔法陣の光りも球体に吸い込まれて消える。
どんどん球体が魔力を吸い取って行く。
そんな中でアスマジが俺に述べた。
「オリジナルよ」
「なんだっ!?」
「この魔力吸収魔法がクローン研究所全体の魔力を吸い取っている。おそらくバイオ室の魔力はもともと少ない魔力で機動してたから、もう昨日は停止しているだろうさ」
「要するに、もうクローンは作られないと?」
「だが、設備は残る。それを最後にお前さんが破壊してもらえないかの」
「なんで俺が!?」
「オリジナルの役目だと思ってくれ」
「えー、やだー、面倒臭いよー」
「わがまま言うな!!」
「ブーブー」
「兎に角、最後の始末は頼んだぞ……」
そう述べたアスマジの足が地面から離れた。
アスマジの身体が球体に吸い寄せられて行く。
「爺さん!!」
「この球体は、ワシに任せておけ」
球体に吸い込まれたアスマジの顔は笑顔だった。
しわくちゃな表情で満面な笑みを見せている。
そしてアスマジが球体の中に吸い込まれた刹那に嵐が収まる。
一瞬で球体が消滅したのだ。
ダンジョンの室内に静けさが戻った。
「行っちまった……。俺の未来が……」
室内に充満していた魔力の残留が綺麗に消えていた。
床に倒れたアスエボの身体からも魔力が失われている。
「あー、マジックアイテムは残ってるよ」
俺はアスエボの二剣とアスマジが残したスタッフとオーブを拾い上げると魔力感知スキルでアイテムを凝視した。
「マジックアイテムの魔力までは吸いきれなかったようだな」
俺はマジックアイテムを異次元宝物庫内に納める。
「これで、終わりか……さて、先に進むかな」
俺は進み始めた歩みを止めると踵を返した。
「いや、まずはバイオ室の製造設備を破壊してくるか……」
【つづく】
それから残りの二人を睨み付けながら述べる。
「さてっと──。お二人さんは、どうするよ?」
残るは老人のクローンとノストラダムスだ。
二人とも魔法使いっぽい成りだな。
だとすると、レベル次第で厄介だぞ。
俺はどちらかって言えば戦士系のスタイルだ。
マジックユーザーと戦うのは正直なところ苦手である。
しかも相手は二人だ。
それでも俺は視線での威嚇だけは絶やさない。
連戦中だが、まだまだ戦えるだろう。
すると老人のクローンが手にしていたスタッフとオーブを床に投げた。
木材が跳ねる音とガラス玉が転がる音が別々に響く。
「ワシは降伏するぞい……。元々は明日明後日死ぬやも知れない僅かな命だ。ここで死んでも欲しくない」
「…………」
ノストラダムスの奴は漆黒のフードで表情を隠していたが、溜め息混じりで老人のクローンを見ていた。
俺は老人のクローンに言う。
「お前が俺のクローンならば、その言葉は以外だな」
「以外とは?」
「俺ならどんな時でも最後まで諦めないからよ。こいつのようにさ」
俺は足元に横たわるクローンの遺体を見ながら行った。
そう、俺は諦めが悪いのだ。
俺なら最後まで戦うはずである。
すると老人のクローンは微笑みながら返してきた。
「諦めたわけではないのだ。もう十分に生きた。身体も老化が進んでつらい。腰も痛いし、目も霞む。ここがそろそろの潮時だ。悟ったのだよ。自分の最後をな」
「まあ、いいさ。俺も老いたら潔くなるってことなのかな。歳を取るって、角が削れて色々と丸くなるんだな」
「それも、お主が歳を取れば分かってくる境地だ。今は何も考えず真っ直ぐに進めば良い」
「未来からの伝言かよ……」
「普通の人間ならば、なかなか聞けない話だぞい」
「分かったぜ。感謝する」
「お前さんに感謝された段階で、我が人生に悔いなしだわい。それこそ感謝する」
感謝されちゃったよ。
なんか、むず痒い……。
ここでノストラダムスがユラリと動いた。
「ならば、アスマジよ。そろそろこの実験は終わりでいいな」
アスマジが悔い無き表情で返す。
「ああ、終わりだ……」
俺はノストラダムスを睨みながら訊いてみた。
「実験って、なんだよ?」
ノストラダムスは漆黒のローブ内から一冊の分厚い書物を取り出すと言う。
「未来の予言だ」
「予言?」
「この世界の行く末を予言していた」
「お前の予言はハズレただろ?」
「んん??」
「1999年にハルマゲドンなんて起きなかったぞ?」
「貴様は私の未来から来たのか?」
「ああ、20XX年から来た」
「それは分岐点の違いだ。どこぞやのヒーローが映画気取りで世界の終止符を人知れずに回避して見せたのだろうさ」
「なに、そうだったのか!!」
いったい世界を救ったのはどんなスーパーヒーローだったのだろう?
マーブル系かな、それともDC系かな?
もしかしたらジャパニメーションのヒーローかな?
まあ、なんでもいいか……。
「それで、今回はこの世界で何を企んでいるんだ、ノストラダムスさんよ?」
ノストラダムスは漆黒のローブを僅かに揺らしながら答えた。
「はっはっはっ。私は預言者だ。ただ未来を見たがる賢者に過ぎない。だから、この研究所で未来を推測していたんだ」
「テイアーが放棄したクローン実験から、何を見いだした?」
「魔王復活だ」
「魔王復活だと……?」
「だが、これは予言にも匹敵しない実験だった。これが未来に繋がる可能性は有るが、確実な予言とは呼べない。低い可能性の一つにしか過ぎないかな」
言いながらノストラダムスは分厚い書物を開いて羽根ペンで何かを記載し始める。
「何を書いてやがる?」
「実験のレポートだよ。これで実験が終わったってね」
「終わりだと、どうなる?」
ノストラダムスがパタリと書物を閉じた。
「実験が終了したのなら、次は撤収だろうさ」
ノストラダムスが気取った素振りで指をパチンと鳴らした。
すると部屋の中央に真っ黒な球体が穴を広げる。
「魔法か!?」
突然出現したその漆黒の球体は渦巻きながら周囲の空気を勢い良く吸い込み始めた。
それはまるで嵐だ。
室内を竜巻が襲ったかのように激しく荒らした。
「なんだ、これは!!」
球体の吸引力は、俺の身体を吸い上げるほどではない。
しかし、立っているのがやっとの強風である。
しかも、俺の身体から魔力が吸い取られるのが感じられた。
俺の身体から、俺の身に付けたマジックアイテムの数々から霧のような光りが浮き上がり球体に吸い込まれて行く。
「魔力を吸ってやがるのか!?」
「以下にも。この研究所の魔力をすべて吸い取らせてもらうぞ」
「そんなことをしたらテメーだって!!」
「私は先に撤収させてもらいます」
ノストラダムスが言うなり足元に魔法陣が輝きだした。
「では、お先に───」
その言葉を最後にノストラダムスの姿が瞬時に消えた。
「テレポートかよ!?」
ノストラダムスが消えた後に魔法陣の光りも球体に吸い込まれて消える。
どんどん球体が魔力を吸い取って行く。
そんな中でアスマジが俺に述べた。
「オリジナルよ」
「なんだっ!?」
「この魔力吸収魔法がクローン研究所全体の魔力を吸い取っている。おそらくバイオ室の魔力はもともと少ない魔力で機動してたから、もう昨日は停止しているだろうさ」
「要するに、もうクローンは作られないと?」
「だが、設備は残る。それを最後にお前さんが破壊してもらえないかの」
「なんで俺が!?」
「オリジナルの役目だと思ってくれ」
「えー、やだー、面倒臭いよー」
「わがまま言うな!!」
「ブーブー」
「兎に角、最後の始末は頼んだぞ……」
そう述べたアスマジの足が地面から離れた。
アスマジの身体が球体に吸い寄せられて行く。
「爺さん!!」
「この球体は、ワシに任せておけ」
球体に吸い込まれたアスマジの顔は笑顔だった。
しわくちゃな表情で満面な笑みを見せている。
そしてアスマジが球体の中に吸い込まれた刹那に嵐が収まる。
一瞬で球体が消滅したのだ。
ダンジョンの室内に静けさが戻った。
「行っちまった……。俺の未来が……」
室内に充満していた魔力の残留が綺麗に消えていた。
床に倒れたアスエボの身体からも魔力が失われている。
「あー、マジックアイテムは残ってるよ」
俺はアスエボの二剣とアスマジが残したスタッフとオーブを拾い上げると魔力感知スキルでアイテムを凝視した。
「マジックアイテムの魔力までは吸いきれなかったようだな」
俺はマジックアイテムを異次元宝物庫内に納める。
「これで、終わりか……さて、先に進むかな」
俺は進み始めた歩みを止めると踵を返した。
「いや、まずはバイオ室の製造設備を破壊してくるか……」
【つづく】
0
お気に入りに追加
389
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる