471 / 604
第470話【手を繋いで帰還】
しおりを挟む
俺とガルガンチュワは巣穴の奥に向かって泳いで行った。
俺は横を泳ぐガルガンチュワに問う。
「本当にお前の巣穴の奥に次のエリアに行く通路が有るのか?」
先程尋ねたら、ガルガンチュワがそう言っていた。
「ああ、有るはずだ。私は通ったことがないが、そこから冒険者が何人も入って来ていたからな」
「なるほど」
年末大移動が起こる前は、そこが死海エリアの入り口だったのかも知れない。
「こっちだ、こっち」
「確かに少し狭いな」
そして俺はガルガンチュワに案内されて、巣穴の奥に有る細い洞窟に入って行った。
「ここから先は、私も分からんぞ。何せ身体が大きかったから、これ以上は入って行けなかったからな」
「まあ、兎に角だ。進んでみるか──」
俺が先頭で先に進む。
その細い洞窟内を縦に並んで泳いで行くと、眼前に下りの階段が見えて来る。
階段を下って行くと床面に空気の層が見えてきた。
死海の出口だろう。
俺が階段を下ると水中からやっと出れた。
海水が無い空気が有る空間だ。
石板作りの壁と床である。
階段の下はダンジョンの通路だったのだ。
「おお~、空気だ~」
俺に続いて階段を下りて来たガルガンチュワが水中から姿を現す。
セクシーな脚から海を下りて来る。
ガルガンチュワは狭い通路を見回したあとに、天井の穴に溜まった水面を見ながら言った。
「ここが地上か?」
「いや、ここはまだダンジョンの中だ。これから地上に連れてってやるぞ」
そう言うと俺は通路の床に転送絨毯を敷いた。
「それはなんだ?」
「まあ、いいから、黙って見ていろ」
「分かった」
ガルガンチュワが大人しくなると、俺はヒルダを異次元宝物庫内から呼び出した。
「ヒルダ、俺らが地上に帰っている間、転送絨毯の留守番をまた頼むわ」
俺が言うと異次元宝物庫からヒルダが出て来る。
『畏まりました、アスラン様』
深々とお辞儀をした後に頭を上げたヒルダがいつも以上に冷たい眼差しでガルガンチュワを見詰めた。
『…………』
それから更にいつも以上に冷たい冷たいとても冷たい絶対零度的な眼差しで俺を睨み付けながらヒルダが問う。
『アスラン様、このアバズレはどちら様でしょうか?』
なんか、怖い……。
「アバズレって……」
なんかスゲ~棘があるぞ……。
ヒルダの奴は何を怒ってるんだ?
ワケワカメだぜ……。
「いや、死海エリアで知り合ったガルガンチュワだ。魔王城の町に連れていこうと思ってな……」
『はあ、連れていっていかがなされるつもりですか?』
「いかがも何も、何もしねえ~よ……」
タコ相手に何をしろと言うのだ。
逆に訊きたいわ。
するとガルガンチュワが余計なことを言う。
「おや、何もしないのか?」
『っと、おっしゃってますが、アスラン様』
「私は何かをされても構わんぞ」
『っと、おっしゃってますが、アスラン様』
なに、空気が冷たいぞ!!
「いやいやいや、俺は軟体動物とプレイに励むほど変態じゃあないからさ!!」
『触手プレイですか?』
ヤバイ!!
これは話が面倒臭くなりそうだ。
ここは逃げるが勝ちだな。
よし、緊急避難だ。
「じゃあ、留守番を頼んだぞ、ヒルダ!!」
俺は咄嗟にガルガンチュワの手を引いて転送絨毯に飛び乗ると「チ◯コ」と合言葉を叫んだ。
そして、魔王城前キャンプに転送されたのだ。
しかし、いつもならテント内に転送されるはずが、出口のテントはテント外にしかれていた。
転送絨毯が移動されてるのだ。
俺が転送されたのは青空の下である。
しかもキャンプの皆がテーブルを囲んで何やら集まってる真ん前に転送された。
「あれれ?」
何が起きてるのだろう。
呆然としている俺にスカル姉さんが気が付いた。
それから皆とも目が合う。
「アスランっ!!」
突然ながら眼前に現れた俺にスカル姉さんの驚きの声が飛んできた。
続いて驚きのどよめきが押し寄せる。
なんだか普通じゃない空気だ。
ゴリ、バイマン、オアイドス、カンパネラ爺さん、スバルちゃん、ガイア、ユキちゃんも居る。
全員が俺を見て驚いていた。
ゴリが言う。
「アスラン、生きてたんかい!?」
「そりゃあ、生きてるよ……。勝手に殺すなよ」
ユキちゃんが言う。
「何日も帰って来なかったから、心配したんだぞ!」
「えっ、何日も?」
スカル姉さんが言う。
「一週間も何も連絡無しだったからな。冒険の先で何かあったのかと思ってたんだが……」
もしかして、竜宮城に居たから時間が早く過ぎたのかな?
これが浦島現象なのか?
そして俺の前に歩み寄って来たスカル姉さんが俺の肩に片手を添えながら言う。
何故か表情が引きつっている。
ちょっと怖いな……。
「私たちに散々心配を掛けておいて、帰ってくる際は女の子と仲良く手を繋いでとはな──。アスランも出世したもんだな!」
嫌み?
嫌みですか?
何故に嫌みを言われているのだ?
ふと俺が自分の片手を見ると、まだガルガンチュワの手を握っているのであった。
それで瞬時に状況が理解できた。
セクシーエロエロにコーディネートされた少女と久々の帰還。
これは誤解が生まれないほうが可笑しいよね。
「いや、これは!!」
俺が必死に手を振り払おうとしたが、ガルガンチュワの手が吸盤で貼り付いているように離れない。
凄い握力だ。
「アスラン君、不潔!!」
「えっ!!」
突然泣き出したスバルちゃんが走って去って行く。
「なんで、何処に行くの、スバルちゃん!?」
続いてユキちゃんが巨漢を揺らしながら俺に近付いて来た。
両手で拳の間接をポキポキと威嚇的に鳴らしている。
こっちも怖いぞ!!
「アスラン、歯を食いしばれ!!」
「なんで!!!」
そして俺はユキちゃんの剛拳で殴り飛ばされた。
「ふごっ!!!」
ガルガンチュワが俺の手を握ったままだったから逃げも隠れも出来なかったのだ。
顎が外れそうなほどのパンチだった。
俺が殴られてからガルガンチュワが手を離すのだ。
殴り飛ばされた俺は錐揉みスピンの後に地面にダウンする。
そこに──。
「ウィーーーー!!」
スカル姉さんがエルボードロップで倒れ混んで来た。
毒針エルボーだ。
スカル姉さんの全体重が乗ったエルボーの尖った先が俺の顔面にめり込んだ。
凄い衝撃だった。
顔がへこんで首が折れそうなぐらい軋む。
「げふっ!!」
そこで意識が飛んだ……。
俺は気絶する。
【つづく】
俺は横を泳ぐガルガンチュワに問う。
「本当にお前の巣穴の奥に次のエリアに行く通路が有るのか?」
先程尋ねたら、ガルガンチュワがそう言っていた。
「ああ、有るはずだ。私は通ったことがないが、そこから冒険者が何人も入って来ていたからな」
「なるほど」
年末大移動が起こる前は、そこが死海エリアの入り口だったのかも知れない。
「こっちだ、こっち」
「確かに少し狭いな」
そして俺はガルガンチュワに案内されて、巣穴の奥に有る細い洞窟に入って行った。
「ここから先は、私も分からんぞ。何せ身体が大きかったから、これ以上は入って行けなかったからな」
「まあ、兎に角だ。進んでみるか──」
俺が先頭で先に進む。
その細い洞窟内を縦に並んで泳いで行くと、眼前に下りの階段が見えて来る。
階段を下って行くと床面に空気の層が見えてきた。
死海の出口だろう。
俺が階段を下ると水中からやっと出れた。
海水が無い空気が有る空間だ。
石板作りの壁と床である。
階段の下はダンジョンの通路だったのだ。
「おお~、空気だ~」
俺に続いて階段を下りて来たガルガンチュワが水中から姿を現す。
セクシーな脚から海を下りて来る。
ガルガンチュワは狭い通路を見回したあとに、天井の穴に溜まった水面を見ながら言った。
「ここが地上か?」
「いや、ここはまだダンジョンの中だ。これから地上に連れてってやるぞ」
そう言うと俺は通路の床に転送絨毯を敷いた。
「それはなんだ?」
「まあ、いいから、黙って見ていろ」
「分かった」
ガルガンチュワが大人しくなると、俺はヒルダを異次元宝物庫内から呼び出した。
「ヒルダ、俺らが地上に帰っている間、転送絨毯の留守番をまた頼むわ」
俺が言うと異次元宝物庫からヒルダが出て来る。
『畏まりました、アスラン様』
深々とお辞儀をした後に頭を上げたヒルダがいつも以上に冷たい眼差しでガルガンチュワを見詰めた。
『…………』
それから更にいつも以上に冷たい冷たいとても冷たい絶対零度的な眼差しで俺を睨み付けながらヒルダが問う。
『アスラン様、このアバズレはどちら様でしょうか?』
なんか、怖い……。
「アバズレって……」
なんかスゲ~棘があるぞ……。
ヒルダの奴は何を怒ってるんだ?
ワケワカメだぜ……。
「いや、死海エリアで知り合ったガルガンチュワだ。魔王城の町に連れていこうと思ってな……」
『はあ、連れていっていかがなされるつもりですか?』
「いかがも何も、何もしねえ~よ……」
タコ相手に何をしろと言うのだ。
逆に訊きたいわ。
するとガルガンチュワが余計なことを言う。
「おや、何もしないのか?」
『っと、おっしゃってますが、アスラン様』
「私は何かをされても構わんぞ」
『っと、おっしゃってますが、アスラン様』
なに、空気が冷たいぞ!!
「いやいやいや、俺は軟体動物とプレイに励むほど変態じゃあないからさ!!」
『触手プレイですか?』
ヤバイ!!
これは話が面倒臭くなりそうだ。
ここは逃げるが勝ちだな。
よし、緊急避難だ。
「じゃあ、留守番を頼んだぞ、ヒルダ!!」
俺は咄嗟にガルガンチュワの手を引いて転送絨毯に飛び乗ると「チ◯コ」と合言葉を叫んだ。
そして、魔王城前キャンプに転送されたのだ。
しかし、いつもならテント内に転送されるはずが、出口のテントはテント外にしかれていた。
転送絨毯が移動されてるのだ。
俺が転送されたのは青空の下である。
しかもキャンプの皆がテーブルを囲んで何やら集まってる真ん前に転送された。
「あれれ?」
何が起きてるのだろう。
呆然としている俺にスカル姉さんが気が付いた。
それから皆とも目が合う。
「アスランっ!!」
突然ながら眼前に現れた俺にスカル姉さんの驚きの声が飛んできた。
続いて驚きのどよめきが押し寄せる。
なんだか普通じゃない空気だ。
ゴリ、バイマン、オアイドス、カンパネラ爺さん、スバルちゃん、ガイア、ユキちゃんも居る。
全員が俺を見て驚いていた。
ゴリが言う。
「アスラン、生きてたんかい!?」
「そりゃあ、生きてるよ……。勝手に殺すなよ」
ユキちゃんが言う。
「何日も帰って来なかったから、心配したんだぞ!」
「えっ、何日も?」
スカル姉さんが言う。
「一週間も何も連絡無しだったからな。冒険の先で何かあったのかと思ってたんだが……」
もしかして、竜宮城に居たから時間が早く過ぎたのかな?
これが浦島現象なのか?
そして俺の前に歩み寄って来たスカル姉さんが俺の肩に片手を添えながら言う。
何故か表情が引きつっている。
ちょっと怖いな……。
「私たちに散々心配を掛けておいて、帰ってくる際は女の子と仲良く手を繋いでとはな──。アスランも出世したもんだな!」
嫌み?
嫌みですか?
何故に嫌みを言われているのだ?
ふと俺が自分の片手を見ると、まだガルガンチュワの手を握っているのであった。
それで瞬時に状況が理解できた。
セクシーエロエロにコーディネートされた少女と久々の帰還。
これは誤解が生まれないほうが可笑しいよね。
「いや、これは!!」
俺が必死に手を振り払おうとしたが、ガルガンチュワの手が吸盤で貼り付いているように離れない。
凄い握力だ。
「アスラン君、不潔!!」
「えっ!!」
突然泣き出したスバルちゃんが走って去って行く。
「なんで、何処に行くの、スバルちゃん!?」
続いてユキちゃんが巨漢を揺らしながら俺に近付いて来た。
両手で拳の間接をポキポキと威嚇的に鳴らしている。
こっちも怖いぞ!!
「アスラン、歯を食いしばれ!!」
「なんで!!!」
そして俺はユキちゃんの剛拳で殴り飛ばされた。
「ふごっ!!!」
ガルガンチュワが俺の手を握ったままだったから逃げも隠れも出来なかったのだ。
顎が外れそうなほどのパンチだった。
俺が殴られてからガルガンチュワが手を離すのだ。
殴り飛ばされた俺は錐揉みスピンの後に地面にダウンする。
そこに──。
「ウィーーーー!!」
スカル姉さんがエルボードロップで倒れ混んで来た。
毒針エルボーだ。
スカル姉さんの全体重が乗ったエルボーの尖った先が俺の顔面にめり込んだ。
凄い衝撃だった。
顔がへこんで首が折れそうなぐらい軋む。
「げふっ!!」
そこで意識が飛んだ……。
俺は気絶する。
【つづく】
0
お気に入りに追加
389
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く


少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる