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第445話【ハイランダーズのリーダー】
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俺がスキップで閉鎖ダンジョン内を進んでいると、【三の間】と書かれた扉の前に到着した。
板張りで鉄材の補強がされた両開きの扉は古めかしかった。
「三の間か~」
強い気配──。
「この奥には敵が居るな~」
閉ざされた扉の前からでも分かるほどに、強い闘志が部屋の中から漂ってきていた。
その闘志から、部屋の奥で待ち構えて居るだろう敵の力量が鑑みれる。
「つえ~な~」
いきなりのボスか~……。
剣豪のティラミスだっけ?
ヒルダやプロ子たち二十一名の戦闘用メイドを一人で撃破した強者だ。
まだ長槍のパンナコッタって言うヤツを残して、いきなりのボスだもんな。
なんだか順番を違えている。
でも、ハイランダーズ全員を仲間に入れるならば手っ取り早い展開だ。
ここは成り行きに任せて一気にハイランダーズを攻略してしまいたい。
「よしっ!!」
俺は気合が籠った声を吐き出すと、扉のノブに手を掛けた。
ゆっくりと引いて扉を開ける。
部屋の広さは二の間と同じぐらいだ。
やはり壁には松明が何本も炊かれている。
そして部屋の正面には同じような両開きの扉が在り、その前に甲冑を纏った大柄の男が胡座をかいていた。
ティラミスだな。
俺はゆっくりと部屋に踏み込んだ。
本体であろう長剣を肩に寄り掛けながら胡座をかくフルプレートは、今までのハイランダーズと比べて豪華絢爛だった。
獅子面のヘルムには銀の鬣。
右肩には熊の頭が象られ、左肩には狼の頭が象られている。
腹には黄金のチャンピオンベルトが締められていた。
そして、深紅に鮮やかな赤マント。
長剣の鞘には豪華な装飾が施されている。
俺は部屋の中央まで進むと足を止めた。
こいつが剣豪のティラミス──。
ハイランダーズ謀反軍のリーダーで最強の男──。
一目で強いのが察しられた。
隙が無い。
正座で鎮座しているのに隙が微塵も無い。
踏み込み、斬り込み、不意打ちを仕掛ける隙が無い。
もしも俺が瞬時に剣を抜いて切りかかれば、どうなるか?
ティラミスまでの距離は10メートル。
その距離を走って積める感にティラミスは瞬時に立ち上がり、長剣を抜刀せずに鞘で俺を打撃してくるだろう。
それが最速の攻防だ。
その一撃で俺が退いたところで長剣を抜いて仕切り直しだな。
それならば、先手を取ったはずの俺が防がれて、格を知らしめられてしまう。
却下──。
ならばここから動かず魔法攻撃を放つ?
否。
あの豪華な甲冑が怪しい。
おそらくマジックアイテムだな。
装飾の具合からなんとなく分かる。
おそらく魔法対策は済んでいると思われるぞ。
却下──。
ならばラージクロスボウで射撃?
否。
幾ら変化して飛んで行くボルトでも、あいつの腕なら容易く落とせるだろう。
落とせなくても躱される。
そのまま一気に間合いを詰められクロスボウから武器をチェンジする前に斬られてしまう。
却下──。
ならば、黄金剣を抜いて正々堂々と間合いを詰める。
小細工や策略を労するよりも、正面から堂々と剣を交えるほうが良いだろう。
よし、決めた。
それで行こう。
そう決めた俺が腰の剣に手を掛けながら数歩進んだところでティラミスが動いた。
片腕を前に突き出して掌を見せる。
「待たれよ、アスラン殿──」
「えっ?」
俺は足を止めた。
距離は残り7メートル。
「俺の名前を知ってるのか?」
「キャラメル師範から聞き及んでいる」
「あー、あの爺さんか」
するとティラミスが自分の背後から二つの瓶を取り出した。
ワインか何かの酒瓶だ。
そのうちの一本を俺のほうに投げてきた。
俺は飛んで来た瓶を片手でキャッチする。
「まあ、座れ。まずは一杯やろうぞ」
俺は瓶の中身を振って確かめた。
ほぼ満タンに液体が入っている。
「ふぅ~……」
俺は腰を下ろして胡座をかく。
そして瓶の蓋を抜いて中身の臭いを嗅いだ。
臭っ!
アルコールの臭いだ。
「酒臭いな……」
俺は瓶を鼻から離す。
「すまん、俺は酒が飲めない……」
「はははっ」
ティラミスは笑いながら言った。
「エクレアやバームとクーヘン兄弟を倒したと報告を受けていたから、どれほどの剛力無双かと想像しておれば、思ったよりも子供だったか」
「だが、強いぜ」
「確かに──」
ティラミスは親指だけでコルク栓を抜くと、酒瓶を剣の口に付けた。
そしてガブガブと剣が飲み始める。
「ふぅ~、旨い!」
「へぇ~、ハイランダーズって酒を飲むんだ~」
「いや、これは油だ。我々ハイランダーズは油しか口にせん」
「油かよ……」
「しかし、そちに渡したのは酒だ。以前冒険者から奪い取った戦利品だがのぉ」
「まあ、どちらにしろ。お前さんも酒が飲めないんじゃあないか。人のことは言えんぞ」
「確かに──」
「それで、改まって何を話したい。ハイランダーズのリーダーさんよ?」
ティラミスは油の瓶を床に置いてから話し出した。
「貴公は、エクレアやバームとクーヘン兄弟とも取り引きをしたとか」
「俺が勝負に勝ったら仲間になるってヤツか?」
「私とも同じ勝負をしないかえ?」
「いいぜ」
俺は即答した。
望むところだ。
「ただし、私が勝ったらお前に奪われた私の仲間を全員返してもらうぞ」
俺はニヤリと微笑みながら述べた。
「ならば、俺が勝ったら残りのハイランダーズも全員俺の仲間になってもらうぜ」
ティラミスは悩まず答える。
「良かろう」
「安易だな。仲間全員の運命が掛かっているのによ」
「私は大将だが、難しいことは考えられん。ここで私が負ければ、それがハイランダーズの運命なのだろうぞ」
こいつ、体育会系の筋肉脳だな。
たぶん脳味噌までマッスルに出来てるタイプだわ~。
「ならば、早速勝負をしようぞ!」
ティラミスの言葉に俺は素早く立ち上がると腰から黄金剣を抜いた。
するとティラミスが剣を杖代わりに立ち上がる。
しかも立ち上がっただけでない。
杖代わりにしていた長剣を支えに逆立ちしていた。
長剣の上で、俺に背を向けて逆立ちしているのだ。
そして、その体が前に倒れて来る。
「ふんっ!!」
一回転したティラミスが着地した。
その体勢からの兜割り。
いつの間にか長剣が鞘から抜かれていた。
その長剣がティラミスの背後から猛スピードで振って来る。
振られる長剣が、7メートルある間合いの中に入っていた。
迫り来る長剣が俺の頭部を狙う。
俺は黄金剣を横にして長剣の強打を受け止めた。
「くっ!!」
二の間に激しい金属音が鳴り響いた。
強打の重さに俺の両膝が沈む。
横にした黄金剣が押し負けてティラミスの長剣が俺の肩口まで迫って来た。
「やべっ!!」
体重、遠心力、意表を突いた攻撃。
その三合の攻撃を俺は必死に堪えた。
「止まれっ!!」
止まった。
止まったが、僅かに長剣の刃が俺の肩に振れている。
間一髪だ。
「ふんっ!」
しかしティラミスの前蹴りが俺の腹部を蹴飛ばした。
「ふぐっ!!」
俺はくの字に曲がって飛んで行く。
蹴り飛ばされた俺は入って来た扉を超えて廊下に転がった。
這いつくばる俺は、ゆっくりと立ち上がる。
「やべぇ……。つえ~ぞ……」
予想よりも遥かに強い。
僅か数打の攻防で悟れた。
こいつはハイレベルなモンスターだ。
体格こそ違うが、サイクロプスのミケランジェロと同等の強さだ。
「インテリジェンスソード、舐められんな……」
立ち上がった俺が廊下から部屋の中を覗き込んだが、ティラミスは背を向けて歩いていた。
元の位置に戻ると振り返る。
「入ってまいれ、アスラン殿。私の攻撃はグレートソードだ。そのような狭い廊下では不利なのでな」
自分の不利有利を悟ってやがる。
俺は強がりながら部屋の中に戻った。
首を左右に振ってコキコキと間接を鳴らす。
「まずは意表を突かれたが、次はこっちの番だぜ!」
「期待に胸踊る思いだぞ!」
ティラミスが長剣を両手で握り締めながら前に構えた。
俺は腰からゴールドショートソードを抜いて二刀流に構える。
「ここからが、本番だぜ!!」
【つづく】
板張りで鉄材の補強がされた両開きの扉は古めかしかった。
「三の間か~」
強い気配──。
「この奥には敵が居るな~」
閉ざされた扉の前からでも分かるほどに、強い闘志が部屋の中から漂ってきていた。
その闘志から、部屋の奥で待ち構えて居るだろう敵の力量が鑑みれる。
「つえ~な~」
いきなりのボスか~……。
剣豪のティラミスだっけ?
ヒルダやプロ子たち二十一名の戦闘用メイドを一人で撃破した強者だ。
まだ長槍のパンナコッタって言うヤツを残して、いきなりのボスだもんな。
なんだか順番を違えている。
でも、ハイランダーズ全員を仲間に入れるならば手っ取り早い展開だ。
ここは成り行きに任せて一気にハイランダーズを攻略してしまいたい。
「よしっ!!」
俺は気合が籠った声を吐き出すと、扉のノブに手を掛けた。
ゆっくりと引いて扉を開ける。
部屋の広さは二の間と同じぐらいだ。
やはり壁には松明が何本も炊かれている。
そして部屋の正面には同じような両開きの扉が在り、その前に甲冑を纏った大柄の男が胡座をかいていた。
ティラミスだな。
俺はゆっくりと部屋に踏み込んだ。
本体であろう長剣を肩に寄り掛けながら胡座をかくフルプレートは、今までのハイランダーズと比べて豪華絢爛だった。
獅子面のヘルムには銀の鬣。
右肩には熊の頭が象られ、左肩には狼の頭が象られている。
腹には黄金のチャンピオンベルトが締められていた。
そして、深紅に鮮やかな赤マント。
長剣の鞘には豪華な装飾が施されている。
俺は部屋の中央まで進むと足を止めた。
こいつが剣豪のティラミス──。
ハイランダーズ謀反軍のリーダーで最強の男──。
一目で強いのが察しられた。
隙が無い。
正座で鎮座しているのに隙が微塵も無い。
踏み込み、斬り込み、不意打ちを仕掛ける隙が無い。
もしも俺が瞬時に剣を抜いて切りかかれば、どうなるか?
ティラミスまでの距離は10メートル。
その距離を走って積める感にティラミスは瞬時に立ち上がり、長剣を抜刀せずに鞘で俺を打撃してくるだろう。
それが最速の攻防だ。
その一撃で俺が退いたところで長剣を抜いて仕切り直しだな。
それならば、先手を取ったはずの俺が防がれて、格を知らしめられてしまう。
却下──。
ならばここから動かず魔法攻撃を放つ?
否。
あの豪華な甲冑が怪しい。
おそらくマジックアイテムだな。
装飾の具合からなんとなく分かる。
おそらく魔法対策は済んでいると思われるぞ。
却下──。
ならばラージクロスボウで射撃?
否。
幾ら変化して飛んで行くボルトでも、あいつの腕なら容易く落とせるだろう。
落とせなくても躱される。
そのまま一気に間合いを詰められクロスボウから武器をチェンジする前に斬られてしまう。
却下──。
ならば、黄金剣を抜いて正々堂々と間合いを詰める。
小細工や策略を労するよりも、正面から堂々と剣を交えるほうが良いだろう。
よし、決めた。
それで行こう。
そう決めた俺が腰の剣に手を掛けながら数歩進んだところでティラミスが動いた。
片腕を前に突き出して掌を見せる。
「待たれよ、アスラン殿──」
「えっ?」
俺は足を止めた。
距離は残り7メートル。
「俺の名前を知ってるのか?」
「キャラメル師範から聞き及んでいる」
「あー、あの爺さんか」
するとティラミスが自分の背後から二つの瓶を取り出した。
ワインか何かの酒瓶だ。
そのうちの一本を俺のほうに投げてきた。
俺は飛んで来た瓶を片手でキャッチする。
「まあ、座れ。まずは一杯やろうぞ」
俺は瓶の中身を振って確かめた。
ほぼ満タンに液体が入っている。
「ふぅ~……」
俺は腰を下ろして胡座をかく。
そして瓶の蓋を抜いて中身の臭いを嗅いだ。
臭っ!
アルコールの臭いだ。
「酒臭いな……」
俺は瓶を鼻から離す。
「すまん、俺は酒が飲めない……」
「はははっ」
ティラミスは笑いながら言った。
「エクレアやバームとクーヘン兄弟を倒したと報告を受けていたから、どれほどの剛力無双かと想像しておれば、思ったよりも子供だったか」
「だが、強いぜ」
「確かに──」
ティラミスは親指だけでコルク栓を抜くと、酒瓶を剣の口に付けた。
そしてガブガブと剣が飲み始める。
「ふぅ~、旨い!」
「へぇ~、ハイランダーズって酒を飲むんだ~」
「いや、これは油だ。我々ハイランダーズは油しか口にせん」
「油かよ……」
「しかし、そちに渡したのは酒だ。以前冒険者から奪い取った戦利品だがのぉ」
「まあ、どちらにしろ。お前さんも酒が飲めないんじゃあないか。人のことは言えんぞ」
「確かに──」
「それで、改まって何を話したい。ハイランダーズのリーダーさんよ?」
ティラミスは油の瓶を床に置いてから話し出した。
「貴公は、エクレアやバームとクーヘン兄弟とも取り引きをしたとか」
「俺が勝負に勝ったら仲間になるってヤツか?」
「私とも同じ勝負をしないかえ?」
「いいぜ」
俺は即答した。
望むところだ。
「ただし、私が勝ったらお前に奪われた私の仲間を全員返してもらうぞ」
俺はニヤリと微笑みながら述べた。
「ならば、俺が勝ったら残りのハイランダーズも全員俺の仲間になってもらうぜ」
ティラミスは悩まず答える。
「良かろう」
「安易だな。仲間全員の運命が掛かっているのによ」
「私は大将だが、難しいことは考えられん。ここで私が負ければ、それがハイランダーズの運命なのだろうぞ」
こいつ、体育会系の筋肉脳だな。
たぶん脳味噌までマッスルに出来てるタイプだわ~。
「ならば、早速勝負をしようぞ!」
ティラミスの言葉に俺は素早く立ち上がると腰から黄金剣を抜いた。
するとティラミスが剣を杖代わりに立ち上がる。
しかも立ち上がっただけでない。
杖代わりにしていた長剣を支えに逆立ちしていた。
長剣の上で、俺に背を向けて逆立ちしているのだ。
そして、その体が前に倒れて来る。
「ふんっ!!」
一回転したティラミスが着地した。
その体勢からの兜割り。
いつの間にか長剣が鞘から抜かれていた。
その長剣がティラミスの背後から猛スピードで振って来る。
振られる長剣が、7メートルある間合いの中に入っていた。
迫り来る長剣が俺の頭部を狙う。
俺は黄金剣を横にして長剣の強打を受け止めた。
「くっ!!」
二の間に激しい金属音が鳴り響いた。
強打の重さに俺の両膝が沈む。
横にした黄金剣が押し負けてティラミスの長剣が俺の肩口まで迫って来た。
「やべっ!!」
体重、遠心力、意表を突いた攻撃。
その三合の攻撃を俺は必死に堪えた。
「止まれっ!!」
止まった。
止まったが、僅かに長剣の刃が俺の肩に振れている。
間一髪だ。
「ふんっ!」
しかしティラミスの前蹴りが俺の腹部を蹴飛ばした。
「ふぐっ!!」
俺はくの字に曲がって飛んで行く。
蹴り飛ばされた俺は入って来た扉を超えて廊下に転がった。
這いつくばる俺は、ゆっくりと立ち上がる。
「やべぇ……。つえ~ぞ……」
予想よりも遥かに強い。
僅か数打の攻防で悟れた。
こいつはハイレベルなモンスターだ。
体格こそ違うが、サイクロプスのミケランジェロと同等の強さだ。
「インテリジェンスソード、舐められんな……」
立ち上がった俺が廊下から部屋の中を覗き込んだが、ティラミスは背を向けて歩いていた。
元の位置に戻ると振り返る。
「入ってまいれ、アスラン殿。私の攻撃はグレートソードだ。そのような狭い廊下では不利なのでな」
自分の不利有利を悟ってやがる。
俺は強がりながら部屋の中に戻った。
首を左右に振ってコキコキと間接を鳴らす。
「まずは意表を突かれたが、次はこっちの番だぜ!」
「期待に胸踊る思いだぞ!」
ティラミスが長剣を両手で握り締めながら前に構えた。
俺は腰からゴールドショートソードを抜いて二刀流に構える。
「ここからが、本番だぜ!!」
【つづく】
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