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第439話【隼斬りのエクレア】
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俺は黄金剣を構えていた。
隼斬りのエクレアだっけ──。
以外に出きるかも知れない。
刀身の輝くレイピアを右手に持って、体は斜め。
右半身が前を向いている。
背筋をピンッと伸ばして姿勢は良いが、直線的に素早く突いてこれるような構えだ。
そして、剣先を僅かに回している。
トンボだったら目を回してしまうぞ。
否──。
隙が無い……。
こちらから攻め立てる隙が無い。
部屋の隅を見れば、髭を生やしたフルプレートの爺さんが正座してやがる。
完全にこいつは戦う気が無いぞ。
要するに、この女剣士の腕前を信じている証だな。
完全に、あの四人と比べて実力に差がある。
強さの桁が、一桁違っているぞ。
俺が躊躇っていると、女剣士が訊いて来た。
「訊いておこう、人間。名前はなんと申す?」
「ソロ冒険者のアスランだ」
「私の名前は隼斬りのエクレア」
「ああ、知ってるぞ」
「知ってる?」
「タピオカに聞いた」
「タピオカ姫に出合ったのか?」
「ああ、ここに来る前にな」
「戦ったのか?」
「容易く勝利したぜ」
「殺したのか?」
「生きてるぞ」
「人間の冒険者がモンスターを生かしたか?」
「小手っ!!」
ガンっ!
「アアアアっ!!!!」
俺が隙を突いて放った小手でエクレアがレイピアを落とした。
すると手からレイピアが離れた刹那にフルプレートも崩れ落ちる。
「よし、勝ったぜ!」
「ちょっと待って、今の無し、無しで!!」
床に落ちたレイピアが勝負の無効を懇願していた。
チラリと爺さんのほうを見れば頭を抱えて俯いている。
ありゃあ、幻滅しているな。
俺は床に落ちてるレイピアの前に腰を下ろして剣の柄を覗き込んだ。
「ちょっと待っても糞も無いだろ。お前の負けだ。本体の剣が鎧から離れると、鎧を操れないんだろ。ならばお前の負けだ」
「いや、でも、今のはズルくない!?」
「戦いの最中にズルいも糞も無いぞ」
「いやいやいや、ちょっと待ってよ。そうだ、三本勝負にしない、三本勝負!!」
「あー、面倒臭いな~……」
腰を上げた俺はレイピアを蹴っ飛ばしてフルプレートに接触させてやった。
するとフルプレートが動き出してレイピアを掴む。
そして立ち上がった。
「さてさて~」
俺は背を向けたまま歩いて元の位置に戻った。
あれ、こいつ素直だな。
俺が背を見せている間に襲ってこないぞ。
卑怯な手に卑怯な手で返しやがらねえ。
なんとも純粋だな。
そんなことを考えながら俺は踵を返した。
「まことに忝ない……」
俯いたままのエクレアが述べた。
「お前は素直だな。タピオカは俺に騙し討ちを仕掛けて来たのによ」
「あいつは外道だ。昔っから剣技の未熟を兵法で補おうとする」
「兵法ね~」
物は言いようだな。
「ところで、お前はタピオカとどんな関係だったんだ?」
「幼馴染、同門の姉妹弟子、良きライバル……、ですかな」
「ならば、俺の下に付け。タピオカは俺の配下に下ったぞ」
「まことか!?」
「ああ、このダンジョンでのミッションが終わったら、外に連れ出すつもりだ。だからお前もこないか?」
「…………」
エクレアは答えない。
代わりに剣を構える。
「まずは三本勝負の決着を付けたい。私が残りの二連勝を取る!」
「はいはい、体育会系らしい反応だな」
俺も黄金剣を構え直す。
この女剣士は腕が立つが心が未熟だ。
心理戦に持ち込めば容易く隙を生み出す。
だが、それで勝っても納得しないだろう。
三本勝負が三本連続勝利に変わったり、七本勝負とか言い出しかねない。
こいつをこちらに引き入れるためならば、心から忠義を誓わせなければならないだろう。
それには勝ちかただ。
勝ちかたにこだわらなければなるまい。
こいつには、純粋に剣技で勝たないとならないぞ。
それが仲間に引き込む最低条件だ。
「さて、始めるか」
「もう、始まってるのでしょう。今度は遅れを取りませんぞ!」
「分かってきたな。もう騙されないってか」
「当然!!」
ん~……。
意気込んでいるが仕掛けて来ない?
待ちキャラか?
「どうした、アスラン殿。何故に仕掛けて来ない?」
あー、やっぱり待ちキャラだよ。
溜め技のコマンドが多いのかな?
まあ、来ないならこちらから仕掛けるしかないか。
「じゃあ、こちらから行かせてもらうぜ!」
「御意!」
俺はスピードとリーチを重視したステップで飛び込んだ。
真っ直ぐに、長く、速く、剣を突き立てる。
狙いは手首。
胴体への攻撃は意味が無いだろう。
前回キャッサバたちを切って分かっている。
「そう来ましたか!!」
速い!?
エクレアが疾風のような動きで狙われた右腕を跳ね上げた。
そこからの打ち込み。
エクレアのレイピアが俺の黄金剣を二度叩いてから右手を打つ。
「くっ!」
当たりが浅い。
籠手の装甲を貫通していない。
だが、右手を打ったレイピアの先が俺の顔面を狙って跳ね上がって来る。
俺は背筋を反らしてレイピアの先を躱した。
俺の頬に切っ先が触れる。
血が飛んだ。
切られた。
だが、浅い。
反った体を戻す勢いを利用して俺は前に出た。
黄金剣をエクレアの右足に突き刺すと同時に柄から手を離してエクレアに掴みかかる。
「なにっ!?」
「よっと!!」
俺はエクレアの右腕を取っていた。
腕を捻り、肘を決め、肩に背負う。
「アームブリーカーだぜ!!」
肩に背負った右腕を肘からへし折った。
その技でエクレアがレイピアを手放す。
だが、落ちて行くレイピアをエクレアの左手がキャッチした。
「おや、落とさないか!?」
「うりゃぁああああ!!」
叫んだエクレアが俺から離れるがために飛んだ。
しかし着地でよろめく。
そりゃあそうだろうさ。
何せ俺の黄金剣が右足に刺さってるんだもん。
俺も逃げるエクレアを追った。
ダッシュからの両足タックル。
肩から腹に突っ込み両手を膝裏に滑り込ませる。
そして肩で体を押しながら、両足を両手で引いた。
これで肩を中心に梃子の原理が発動する。
よって人型なら倒れてしまう。
アマレスの技だ。
更に素早くマウントポジションを取る。
両足でフルプレートを跨ぎながらレイピアを持つ左腕を掴んだ。
「おのれ!!」
「これで決めてやるぜ!!」
俺は更にポジションを変えた。
股で左腕を挟み込むと左手首を両手で強く引く。
「腕引き逆十字固めだ!!」
「ぬぬぬっ!!!」
ガンっと音がなった。
思ったよりも簡単に、肘関節がくの字に折れた。
更に俺はエクレアの指の隙間に己の指を滑り込ませて強引に掌を抉じ開ける。
「き、貴様!!」
「これで俺の勝ちだな!!」
俺はフルプレートの手からレイピアを奪い取っていた。
そして立ち上がると自分の手の中に有るエクレアに言った。
「これでお前も俺の物だ。いいよな!!」
俺がレイピアの柄に有る顔を覗き込むと、エクレアの顔は赤面しながら視線を反らしていた。
恥ずかしそうに言う。
「わ、分かったわ。私はあなたの物よ。恥ずかしい動画撮影でもなんでも付き合うわ……」
「いや、それは結構だ……」
俺は部屋の隅にいる老人フルプレートに声を掛けた。
「あんたは、どうする?」
老人フルプレートは立ち上がると言った。
「私には報告の義務があるので、これで失礼しますぞ」
そう言い扉のほうに歩いて行く。
「確かお前らのボスはティラミスとか言ったよな」
「そうだ。剣豪のティラミス様だ」
「じゃあ、そいつに伝えておいてくれ」
「なんと?」
「直ぐに行くから首を洗って待っていろってな」
「畏まった。では私は失礼するぞ」
そう述べた老人フルプレートは扉の奥に姿を消した。
「さてさて、まずは一人ゲットだぜ」
言いながらも俺はエクレアを問答無用で異次元宝物庫に投げ込んだ。
【つづく】
隼斬りのエクレアだっけ──。
以外に出きるかも知れない。
刀身の輝くレイピアを右手に持って、体は斜め。
右半身が前を向いている。
背筋をピンッと伸ばして姿勢は良いが、直線的に素早く突いてこれるような構えだ。
そして、剣先を僅かに回している。
トンボだったら目を回してしまうぞ。
否──。
隙が無い……。
こちらから攻め立てる隙が無い。
部屋の隅を見れば、髭を生やしたフルプレートの爺さんが正座してやがる。
完全にこいつは戦う気が無いぞ。
要するに、この女剣士の腕前を信じている証だな。
完全に、あの四人と比べて実力に差がある。
強さの桁が、一桁違っているぞ。
俺が躊躇っていると、女剣士が訊いて来た。
「訊いておこう、人間。名前はなんと申す?」
「ソロ冒険者のアスランだ」
「私の名前は隼斬りのエクレア」
「ああ、知ってるぞ」
「知ってる?」
「タピオカに聞いた」
「タピオカ姫に出合ったのか?」
「ああ、ここに来る前にな」
「戦ったのか?」
「容易く勝利したぜ」
「殺したのか?」
「生きてるぞ」
「人間の冒険者がモンスターを生かしたか?」
「小手っ!!」
ガンっ!
「アアアアっ!!!!」
俺が隙を突いて放った小手でエクレアがレイピアを落とした。
すると手からレイピアが離れた刹那にフルプレートも崩れ落ちる。
「よし、勝ったぜ!」
「ちょっと待って、今の無し、無しで!!」
床に落ちたレイピアが勝負の無効を懇願していた。
チラリと爺さんのほうを見れば頭を抱えて俯いている。
ありゃあ、幻滅しているな。
俺は床に落ちてるレイピアの前に腰を下ろして剣の柄を覗き込んだ。
「ちょっと待っても糞も無いだろ。お前の負けだ。本体の剣が鎧から離れると、鎧を操れないんだろ。ならばお前の負けだ」
「いや、でも、今のはズルくない!?」
「戦いの最中にズルいも糞も無いぞ」
「いやいやいや、ちょっと待ってよ。そうだ、三本勝負にしない、三本勝負!!」
「あー、面倒臭いな~……」
腰を上げた俺はレイピアを蹴っ飛ばしてフルプレートに接触させてやった。
するとフルプレートが動き出してレイピアを掴む。
そして立ち上がった。
「さてさて~」
俺は背を向けたまま歩いて元の位置に戻った。
あれ、こいつ素直だな。
俺が背を見せている間に襲ってこないぞ。
卑怯な手に卑怯な手で返しやがらねえ。
なんとも純粋だな。
そんなことを考えながら俺は踵を返した。
「まことに忝ない……」
俯いたままのエクレアが述べた。
「お前は素直だな。タピオカは俺に騙し討ちを仕掛けて来たのによ」
「あいつは外道だ。昔っから剣技の未熟を兵法で補おうとする」
「兵法ね~」
物は言いようだな。
「ところで、お前はタピオカとどんな関係だったんだ?」
「幼馴染、同門の姉妹弟子、良きライバル……、ですかな」
「ならば、俺の下に付け。タピオカは俺の配下に下ったぞ」
「まことか!?」
「ああ、このダンジョンでのミッションが終わったら、外に連れ出すつもりだ。だからお前もこないか?」
「…………」
エクレアは答えない。
代わりに剣を構える。
「まずは三本勝負の決着を付けたい。私が残りの二連勝を取る!」
「はいはい、体育会系らしい反応だな」
俺も黄金剣を構え直す。
この女剣士は腕が立つが心が未熟だ。
心理戦に持ち込めば容易く隙を生み出す。
だが、それで勝っても納得しないだろう。
三本勝負が三本連続勝利に変わったり、七本勝負とか言い出しかねない。
こいつをこちらに引き入れるためならば、心から忠義を誓わせなければならないだろう。
それには勝ちかただ。
勝ちかたにこだわらなければなるまい。
こいつには、純粋に剣技で勝たないとならないぞ。
それが仲間に引き込む最低条件だ。
「さて、始めるか」
「もう、始まってるのでしょう。今度は遅れを取りませんぞ!」
「分かってきたな。もう騙されないってか」
「当然!!」
ん~……。
意気込んでいるが仕掛けて来ない?
待ちキャラか?
「どうした、アスラン殿。何故に仕掛けて来ない?」
あー、やっぱり待ちキャラだよ。
溜め技のコマンドが多いのかな?
まあ、来ないならこちらから仕掛けるしかないか。
「じゃあ、こちらから行かせてもらうぜ!」
「御意!」
俺はスピードとリーチを重視したステップで飛び込んだ。
真っ直ぐに、長く、速く、剣を突き立てる。
狙いは手首。
胴体への攻撃は意味が無いだろう。
前回キャッサバたちを切って分かっている。
「そう来ましたか!!」
速い!?
エクレアが疾風のような動きで狙われた右腕を跳ね上げた。
そこからの打ち込み。
エクレアのレイピアが俺の黄金剣を二度叩いてから右手を打つ。
「くっ!」
当たりが浅い。
籠手の装甲を貫通していない。
だが、右手を打ったレイピアの先が俺の顔面を狙って跳ね上がって来る。
俺は背筋を反らしてレイピアの先を躱した。
俺の頬に切っ先が触れる。
血が飛んだ。
切られた。
だが、浅い。
反った体を戻す勢いを利用して俺は前に出た。
黄金剣をエクレアの右足に突き刺すと同時に柄から手を離してエクレアに掴みかかる。
「なにっ!?」
「よっと!!」
俺はエクレアの右腕を取っていた。
腕を捻り、肘を決め、肩に背負う。
「アームブリーカーだぜ!!」
肩に背負った右腕を肘からへし折った。
その技でエクレアがレイピアを手放す。
だが、落ちて行くレイピアをエクレアの左手がキャッチした。
「おや、落とさないか!?」
「うりゃぁああああ!!」
叫んだエクレアが俺から離れるがために飛んだ。
しかし着地でよろめく。
そりゃあそうだろうさ。
何せ俺の黄金剣が右足に刺さってるんだもん。
俺も逃げるエクレアを追った。
ダッシュからの両足タックル。
肩から腹に突っ込み両手を膝裏に滑り込ませる。
そして肩で体を押しながら、両足を両手で引いた。
これで肩を中心に梃子の原理が発動する。
よって人型なら倒れてしまう。
アマレスの技だ。
更に素早くマウントポジションを取る。
両足でフルプレートを跨ぎながらレイピアを持つ左腕を掴んだ。
「おのれ!!」
「これで決めてやるぜ!!」
俺は更にポジションを変えた。
股で左腕を挟み込むと左手首を両手で強く引く。
「腕引き逆十字固めだ!!」
「ぬぬぬっ!!!」
ガンっと音がなった。
思ったよりも簡単に、肘関節がくの字に折れた。
更に俺はエクレアの指の隙間に己の指を滑り込ませて強引に掌を抉じ開ける。
「き、貴様!!」
「これで俺の勝ちだな!!」
俺はフルプレートの手からレイピアを奪い取っていた。
そして立ち上がると自分の手の中に有るエクレアに言った。
「これでお前も俺の物だ。いいよな!!」
俺がレイピアの柄に有る顔を覗き込むと、エクレアの顔は赤面しながら視線を反らしていた。
恥ずかしそうに言う。
「わ、分かったわ。私はあなたの物よ。恥ずかしい動画撮影でもなんでも付き合うわ……」
「いや、それは結構だ……」
俺は部屋の隅にいる老人フルプレートに声を掛けた。
「あんたは、どうする?」
老人フルプレートは立ち上がると言った。
「私には報告の義務があるので、これで失礼しますぞ」
そう言い扉のほうに歩いて行く。
「確かお前らのボスはティラミスとか言ったよな」
「そうだ。剣豪のティラミス様だ」
「じゃあ、そいつに伝えておいてくれ」
「なんと?」
「直ぐに行くから首を洗って待っていろってな」
「畏まった。では私は失礼するぞ」
そう述べた老人フルプレートは扉の奥に姿を消した。
「さてさて、まずは一人ゲットだぜ」
言いながらも俺はエクレアを問答無用で異次元宝物庫に投げ込んだ。
【つづく】
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