440 / 604
第439話【隼斬りのエクレア】
しおりを挟む
俺は黄金剣を構えていた。
隼斬りのエクレアだっけ──。
以外に出きるかも知れない。
刀身の輝くレイピアを右手に持って、体は斜め。
右半身が前を向いている。
背筋をピンッと伸ばして姿勢は良いが、直線的に素早く突いてこれるような構えだ。
そして、剣先を僅かに回している。
トンボだったら目を回してしまうぞ。
否──。
隙が無い……。
こちらから攻め立てる隙が無い。
部屋の隅を見れば、髭を生やしたフルプレートの爺さんが正座してやがる。
完全にこいつは戦う気が無いぞ。
要するに、この女剣士の腕前を信じている証だな。
完全に、あの四人と比べて実力に差がある。
強さの桁が、一桁違っているぞ。
俺が躊躇っていると、女剣士が訊いて来た。
「訊いておこう、人間。名前はなんと申す?」
「ソロ冒険者のアスランだ」
「私の名前は隼斬りのエクレア」
「ああ、知ってるぞ」
「知ってる?」
「タピオカに聞いた」
「タピオカ姫に出合ったのか?」
「ああ、ここに来る前にな」
「戦ったのか?」
「容易く勝利したぜ」
「殺したのか?」
「生きてるぞ」
「人間の冒険者がモンスターを生かしたか?」
「小手っ!!」
ガンっ!
「アアアアっ!!!!」
俺が隙を突いて放った小手でエクレアがレイピアを落とした。
すると手からレイピアが離れた刹那にフルプレートも崩れ落ちる。
「よし、勝ったぜ!」
「ちょっと待って、今の無し、無しで!!」
床に落ちたレイピアが勝負の無効を懇願していた。
チラリと爺さんのほうを見れば頭を抱えて俯いている。
ありゃあ、幻滅しているな。
俺は床に落ちてるレイピアの前に腰を下ろして剣の柄を覗き込んだ。
「ちょっと待っても糞も無いだろ。お前の負けだ。本体の剣が鎧から離れると、鎧を操れないんだろ。ならばお前の負けだ」
「いや、でも、今のはズルくない!?」
「戦いの最中にズルいも糞も無いぞ」
「いやいやいや、ちょっと待ってよ。そうだ、三本勝負にしない、三本勝負!!」
「あー、面倒臭いな~……」
腰を上げた俺はレイピアを蹴っ飛ばしてフルプレートに接触させてやった。
するとフルプレートが動き出してレイピアを掴む。
そして立ち上がった。
「さてさて~」
俺は背を向けたまま歩いて元の位置に戻った。
あれ、こいつ素直だな。
俺が背を見せている間に襲ってこないぞ。
卑怯な手に卑怯な手で返しやがらねえ。
なんとも純粋だな。
そんなことを考えながら俺は踵を返した。
「まことに忝ない……」
俯いたままのエクレアが述べた。
「お前は素直だな。タピオカは俺に騙し討ちを仕掛けて来たのによ」
「あいつは外道だ。昔っから剣技の未熟を兵法で補おうとする」
「兵法ね~」
物は言いようだな。
「ところで、お前はタピオカとどんな関係だったんだ?」
「幼馴染、同門の姉妹弟子、良きライバル……、ですかな」
「ならば、俺の下に付け。タピオカは俺の配下に下ったぞ」
「まことか!?」
「ああ、このダンジョンでのミッションが終わったら、外に連れ出すつもりだ。だからお前もこないか?」
「…………」
エクレアは答えない。
代わりに剣を構える。
「まずは三本勝負の決着を付けたい。私が残りの二連勝を取る!」
「はいはい、体育会系らしい反応だな」
俺も黄金剣を構え直す。
この女剣士は腕が立つが心が未熟だ。
心理戦に持ち込めば容易く隙を生み出す。
だが、それで勝っても納得しないだろう。
三本勝負が三本連続勝利に変わったり、七本勝負とか言い出しかねない。
こいつをこちらに引き入れるためならば、心から忠義を誓わせなければならないだろう。
それには勝ちかただ。
勝ちかたにこだわらなければなるまい。
こいつには、純粋に剣技で勝たないとならないぞ。
それが仲間に引き込む最低条件だ。
「さて、始めるか」
「もう、始まってるのでしょう。今度は遅れを取りませんぞ!」
「分かってきたな。もう騙されないってか」
「当然!!」
ん~……。
意気込んでいるが仕掛けて来ない?
待ちキャラか?
「どうした、アスラン殿。何故に仕掛けて来ない?」
あー、やっぱり待ちキャラだよ。
溜め技のコマンドが多いのかな?
まあ、来ないならこちらから仕掛けるしかないか。
「じゃあ、こちらから行かせてもらうぜ!」
「御意!」
俺はスピードとリーチを重視したステップで飛び込んだ。
真っ直ぐに、長く、速く、剣を突き立てる。
狙いは手首。
胴体への攻撃は意味が無いだろう。
前回キャッサバたちを切って分かっている。
「そう来ましたか!!」
速い!?
エクレアが疾風のような動きで狙われた右腕を跳ね上げた。
そこからの打ち込み。
エクレアのレイピアが俺の黄金剣を二度叩いてから右手を打つ。
「くっ!」
当たりが浅い。
籠手の装甲を貫通していない。
だが、右手を打ったレイピアの先が俺の顔面を狙って跳ね上がって来る。
俺は背筋を反らしてレイピアの先を躱した。
俺の頬に切っ先が触れる。
血が飛んだ。
切られた。
だが、浅い。
反った体を戻す勢いを利用して俺は前に出た。
黄金剣をエクレアの右足に突き刺すと同時に柄から手を離してエクレアに掴みかかる。
「なにっ!?」
「よっと!!」
俺はエクレアの右腕を取っていた。
腕を捻り、肘を決め、肩に背負う。
「アームブリーカーだぜ!!」
肩に背負った右腕を肘からへし折った。
その技でエクレアがレイピアを手放す。
だが、落ちて行くレイピアをエクレアの左手がキャッチした。
「おや、落とさないか!?」
「うりゃぁああああ!!」
叫んだエクレアが俺から離れるがために飛んだ。
しかし着地でよろめく。
そりゃあそうだろうさ。
何せ俺の黄金剣が右足に刺さってるんだもん。
俺も逃げるエクレアを追った。
ダッシュからの両足タックル。
肩から腹に突っ込み両手を膝裏に滑り込ませる。
そして肩で体を押しながら、両足を両手で引いた。
これで肩を中心に梃子の原理が発動する。
よって人型なら倒れてしまう。
アマレスの技だ。
更に素早くマウントポジションを取る。
両足でフルプレートを跨ぎながらレイピアを持つ左腕を掴んだ。
「おのれ!!」
「これで決めてやるぜ!!」
俺は更にポジションを変えた。
股で左腕を挟み込むと左手首を両手で強く引く。
「腕引き逆十字固めだ!!」
「ぬぬぬっ!!!」
ガンっと音がなった。
思ったよりも簡単に、肘関節がくの字に折れた。
更に俺はエクレアの指の隙間に己の指を滑り込ませて強引に掌を抉じ開ける。
「き、貴様!!」
「これで俺の勝ちだな!!」
俺はフルプレートの手からレイピアを奪い取っていた。
そして立ち上がると自分の手の中に有るエクレアに言った。
「これでお前も俺の物だ。いいよな!!」
俺がレイピアの柄に有る顔を覗き込むと、エクレアの顔は赤面しながら視線を反らしていた。
恥ずかしそうに言う。
「わ、分かったわ。私はあなたの物よ。恥ずかしい動画撮影でもなんでも付き合うわ……」
「いや、それは結構だ……」
俺は部屋の隅にいる老人フルプレートに声を掛けた。
「あんたは、どうする?」
老人フルプレートは立ち上がると言った。
「私には報告の義務があるので、これで失礼しますぞ」
そう言い扉のほうに歩いて行く。
「確かお前らのボスはティラミスとか言ったよな」
「そうだ。剣豪のティラミス様だ」
「じゃあ、そいつに伝えておいてくれ」
「なんと?」
「直ぐに行くから首を洗って待っていろってな」
「畏まった。では私は失礼するぞ」
そう述べた老人フルプレートは扉の奥に姿を消した。
「さてさて、まずは一人ゲットだぜ」
言いながらも俺はエクレアを問答無用で異次元宝物庫に投げ込んだ。
【つづく】
隼斬りのエクレアだっけ──。
以外に出きるかも知れない。
刀身の輝くレイピアを右手に持って、体は斜め。
右半身が前を向いている。
背筋をピンッと伸ばして姿勢は良いが、直線的に素早く突いてこれるような構えだ。
そして、剣先を僅かに回している。
トンボだったら目を回してしまうぞ。
否──。
隙が無い……。
こちらから攻め立てる隙が無い。
部屋の隅を見れば、髭を生やしたフルプレートの爺さんが正座してやがる。
完全にこいつは戦う気が無いぞ。
要するに、この女剣士の腕前を信じている証だな。
完全に、あの四人と比べて実力に差がある。
強さの桁が、一桁違っているぞ。
俺が躊躇っていると、女剣士が訊いて来た。
「訊いておこう、人間。名前はなんと申す?」
「ソロ冒険者のアスランだ」
「私の名前は隼斬りのエクレア」
「ああ、知ってるぞ」
「知ってる?」
「タピオカに聞いた」
「タピオカ姫に出合ったのか?」
「ああ、ここに来る前にな」
「戦ったのか?」
「容易く勝利したぜ」
「殺したのか?」
「生きてるぞ」
「人間の冒険者がモンスターを生かしたか?」
「小手っ!!」
ガンっ!
「アアアアっ!!!!」
俺が隙を突いて放った小手でエクレアがレイピアを落とした。
すると手からレイピアが離れた刹那にフルプレートも崩れ落ちる。
「よし、勝ったぜ!」
「ちょっと待って、今の無し、無しで!!」
床に落ちたレイピアが勝負の無効を懇願していた。
チラリと爺さんのほうを見れば頭を抱えて俯いている。
ありゃあ、幻滅しているな。
俺は床に落ちてるレイピアの前に腰を下ろして剣の柄を覗き込んだ。
「ちょっと待っても糞も無いだろ。お前の負けだ。本体の剣が鎧から離れると、鎧を操れないんだろ。ならばお前の負けだ」
「いや、でも、今のはズルくない!?」
「戦いの最中にズルいも糞も無いぞ」
「いやいやいや、ちょっと待ってよ。そうだ、三本勝負にしない、三本勝負!!」
「あー、面倒臭いな~……」
腰を上げた俺はレイピアを蹴っ飛ばしてフルプレートに接触させてやった。
するとフルプレートが動き出してレイピアを掴む。
そして立ち上がった。
「さてさて~」
俺は背を向けたまま歩いて元の位置に戻った。
あれ、こいつ素直だな。
俺が背を見せている間に襲ってこないぞ。
卑怯な手に卑怯な手で返しやがらねえ。
なんとも純粋だな。
そんなことを考えながら俺は踵を返した。
「まことに忝ない……」
俯いたままのエクレアが述べた。
「お前は素直だな。タピオカは俺に騙し討ちを仕掛けて来たのによ」
「あいつは外道だ。昔っから剣技の未熟を兵法で補おうとする」
「兵法ね~」
物は言いようだな。
「ところで、お前はタピオカとどんな関係だったんだ?」
「幼馴染、同門の姉妹弟子、良きライバル……、ですかな」
「ならば、俺の下に付け。タピオカは俺の配下に下ったぞ」
「まことか!?」
「ああ、このダンジョンでのミッションが終わったら、外に連れ出すつもりだ。だからお前もこないか?」
「…………」
エクレアは答えない。
代わりに剣を構える。
「まずは三本勝負の決着を付けたい。私が残りの二連勝を取る!」
「はいはい、体育会系らしい反応だな」
俺も黄金剣を構え直す。
この女剣士は腕が立つが心が未熟だ。
心理戦に持ち込めば容易く隙を生み出す。
だが、それで勝っても納得しないだろう。
三本勝負が三本連続勝利に変わったり、七本勝負とか言い出しかねない。
こいつをこちらに引き入れるためならば、心から忠義を誓わせなければならないだろう。
それには勝ちかただ。
勝ちかたにこだわらなければなるまい。
こいつには、純粋に剣技で勝たないとならないぞ。
それが仲間に引き込む最低条件だ。
「さて、始めるか」
「もう、始まってるのでしょう。今度は遅れを取りませんぞ!」
「分かってきたな。もう騙されないってか」
「当然!!」
ん~……。
意気込んでいるが仕掛けて来ない?
待ちキャラか?
「どうした、アスラン殿。何故に仕掛けて来ない?」
あー、やっぱり待ちキャラだよ。
溜め技のコマンドが多いのかな?
まあ、来ないならこちらから仕掛けるしかないか。
「じゃあ、こちらから行かせてもらうぜ!」
「御意!」
俺はスピードとリーチを重視したステップで飛び込んだ。
真っ直ぐに、長く、速く、剣を突き立てる。
狙いは手首。
胴体への攻撃は意味が無いだろう。
前回キャッサバたちを切って分かっている。
「そう来ましたか!!」
速い!?
エクレアが疾風のような動きで狙われた右腕を跳ね上げた。
そこからの打ち込み。
エクレアのレイピアが俺の黄金剣を二度叩いてから右手を打つ。
「くっ!」
当たりが浅い。
籠手の装甲を貫通していない。
だが、右手を打ったレイピアの先が俺の顔面を狙って跳ね上がって来る。
俺は背筋を反らしてレイピアの先を躱した。
俺の頬に切っ先が触れる。
血が飛んだ。
切られた。
だが、浅い。
反った体を戻す勢いを利用して俺は前に出た。
黄金剣をエクレアの右足に突き刺すと同時に柄から手を離してエクレアに掴みかかる。
「なにっ!?」
「よっと!!」
俺はエクレアの右腕を取っていた。
腕を捻り、肘を決め、肩に背負う。
「アームブリーカーだぜ!!」
肩に背負った右腕を肘からへし折った。
その技でエクレアがレイピアを手放す。
だが、落ちて行くレイピアをエクレアの左手がキャッチした。
「おや、落とさないか!?」
「うりゃぁああああ!!」
叫んだエクレアが俺から離れるがために飛んだ。
しかし着地でよろめく。
そりゃあそうだろうさ。
何せ俺の黄金剣が右足に刺さってるんだもん。
俺も逃げるエクレアを追った。
ダッシュからの両足タックル。
肩から腹に突っ込み両手を膝裏に滑り込ませる。
そして肩で体を押しながら、両足を両手で引いた。
これで肩を中心に梃子の原理が発動する。
よって人型なら倒れてしまう。
アマレスの技だ。
更に素早くマウントポジションを取る。
両足でフルプレートを跨ぎながらレイピアを持つ左腕を掴んだ。
「おのれ!!」
「これで決めてやるぜ!!」
俺は更にポジションを変えた。
股で左腕を挟み込むと左手首を両手で強く引く。
「腕引き逆十字固めだ!!」
「ぬぬぬっ!!!」
ガンっと音がなった。
思ったよりも簡単に、肘関節がくの字に折れた。
更に俺はエクレアの指の隙間に己の指を滑り込ませて強引に掌を抉じ開ける。
「き、貴様!!」
「これで俺の勝ちだな!!」
俺はフルプレートの手からレイピアを奪い取っていた。
そして立ち上がると自分の手の中に有るエクレアに言った。
「これでお前も俺の物だ。いいよな!!」
俺がレイピアの柄に有る顔を覗き込むと、エクレアの顔は赤面しながら視線を反らしていた。
恥ずかしそうに言う。
「わ、分かったわ。私はあなたの物よ。恥ずかしい動画撮影でもなんでも付き合うわ……」
「いや、それは結構だ……」
俺は部屋の隅にいる老人フルプレートに声を掛けた。
「あんたは、どうする?」
老人フルプレートは立ち上がると言った。
「私には報告の義務があるので、これで失礼しますぞ」
そう言い扉のほうに歩いて行く。
「確かお前らのボスはティラミスとか言ったよな」
「そうだ。剣豪のティラミス様だ」
「じゃあ、そいつに伝えておいてくれ」
「なんと?」
「直ぐに行くから首を洗って待っていろってな」
「畏まった。では私は失礼するぞ」
そう述べた老人フルプレートは扉の奥に姿を消した。
「さてさて、まずは一人ゲットだぜ」
言いながらも俺はエクレアを問答無用で異次元宝物庫に投げ込んだ。
【つづく】
0
お気に入りに追加
384
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる