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第427話【推測】
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閉鎖ダンジョンの探索が続いていた。
「ああ~……、そろそろお腹が空きいてきたな~」
俺が腹を擦りながら呟くと異次元宝物庫内から顔だけを出したヒルダが言った。
『そろそろ昼時でございます。昼食になされたらいかがでしょうか?』
「そうだね~。いい場所を見つけたら飯にするかぁ~」
俺はヒルダに返事をしながら部屋の中を覗き込む。
気配は無い。
俺が細い通路から室内を覗き込めば、そこは長細い部屋だった。
10×25メートルほどだろうか。
俺がタイマツで室内を照らすと複数の棺が二列に並んでいた。
石棺だ。
墓地だろうか?
しかし、アンデッドの気配は無い。
生きたモンスターの気配も無かった。
それでも慎重な足取りで俺は室内に進む。
トラップに気を払った。
高い天井を見上げれば、アーチ型で素朴な作りだった。
真っ直ぐ正面に扉がある。
部屋への出入り口は、その二つだけである。
「いち、にい、さん、しい、ごお……」
石棺を数えてみれば全部で十二個あった。
それらが均等な距離で二列に並んでいる。
「魔物の気配も無いから、ここで昼飯にするかな」
石棺の上に腰を降ろしながら俺が言うと、珍しくヒルダが反論めいたことを言い出した。
『アスラン様。ここは墓地のようですが、このようなところで昼食をお取りになるのですか?』
「えっ、悪いか?」
罰当たりとでも言いたいのだろうか?
今は冒険中だ。
どこで飯を食べても関係ないだろう。
それよりも食えるうちに食っとくべきだ。
冒険中ならば、いつ食えなくなるか分からんからな。
だから墓地だろうと厠だろうと関係ないだろう。
『しかし、墓地で食事なんて薄気味悪くございませんか?』
気分の問題かよ。
「アンデッドのお前が言うなよ。ヒルダはやっぱりズレてるな」
『わたくしは正確に申し上げますとアンデッドではございません。我々メイド姉妹は魔法生命体でございます』
言いながらもヒルダは異次元宝物庫内から料理を運び出して石棺の上に並べていく。
「だってお前、日差しに弱いのだろ?」
『アンデッドに類似する弱点もございます。アンデッドじゃあなくても太陽光を嫌うモンスターは複数おります。トロールなどは太陽光で石化しますからね』
俺は食器を並べるヒルダに問う。
「お前は太陽を浴びすぎると、どうなってしまうんだ?」
ヒルダは頬を赤らめながら恥ずかしげに言う。
『レディーに問う質問ではございませんね』
「何を訳ワカメなことを言ってやがるんだよ」
そんなに失礼だったのだろうか?
てか、逆にどうなるか気になって来たぞ。
まあ、いいか。
食事を並べ終わったヒルダが最後に椅子を出してくれたので俺は座って昼飯を食べ始めた。
石棺がテーブル代わりである。
石棺の下に足が入らんから距離が出来て食べずらいな。
それでも俺はワニ肉のステーキをフォークとナイフで刻みながら食べた。
「水が欲しいな」
するとヒルダがスカートの中からコップに注がれた水を出して俺の横に置く。
『お水になります』
「サンキュー、ヒルダ──。って、今どこから出したよ!?」
『スカートの中からですが?』
「何を当たり前のように言ってやがる。これ、本当に普通の水かよ!?」
『当然ながら、わたくしのお小水になります』
「当然じゃあねえよ。飲めるか、ボケ!!」
『ちっ……』
「頼むから普通の水を出してくれ!」
『畏まりました……』
ヒルダは渋々普通の水を出してくれた。
お小水は下げられる。
俺はワニ肉を食べながら後ろに立つヒルダに訊く。
「そもそもお前らメイドたちはなんだ。何系のモンスターだ?」
『ドールガーディアンでございます』
あー、確かそんな感じのヤツが蠢いている屋敷に居たもんな。
『どちらかと言えばボーンゴーレムに近い存在でありましょうか』
「ボーンゴーレムって強いよね……」
俺はマミーレイス婦人が操っていたボーンゴーレムを思い出していた。
あれは死にかけたもんな。
それにヒルダも弱くない。
剣の腕は一流だ。
並みの冒険者風情では勝てないだろうさ。
『先程アスラン様が戦ったフォーハンドスケルトンウォリアーもボーンゴーレムとスケルトンの複合型ですわね』
「あー、やっぱりアレって普通じゃあないよな?」
『自然発生したアンデッド系のモンスターじゃあありませんね。おそらく作られたアンデッドだと思われます』
確かに四本腕とかって、なんなんだよ。
作ったヤツのセンスが疑われるぞ。
俺ならチ◯コを四つに増やすけれどな。
「だよね~。俺もそんな気がしていたんだ~」
この閉鎖ダンジョンは作られたダンジョンだ。
しかもテイアーが住み着く前から存在していた古いダンジョンである。
そして、様々な仕掛けやトラップが、まだ生きているのだ。
更なるモンスターも沸いている。
年に一度は構造大変革まで起こして侵入者を拒んでいやがる。
ダンジョンの真上は大きな町なのにだ。
かなり普通じゃあない。
野生のモンスターが絶えないだけでなく、作られたモンスターまで絶えないのなら、誰かが作ってることになる。
このダンジョン内には、モンスタークリエイターが存在しているのか?
いや、ダンジョンマスターが存在しているのかも知れないぞ。
まあ、可能性だけの予想なんだけれどね。
このダンジョンを設計制作したマスターがまだ生きている可能性は無いだろうさ。
だって年月が過ぎ過ぎている。
まあ、どうでもいいか。
兎に角さっさと昼食をすませて先に進むかな。
っと、俺がワニ肉を頬張った刹那である。
五つ先の石棺が、ガタガタと動き出した。
そして、石の蓋が横にズレると中から何かがひょっこりと頭を出した。
「えっ?」
『んっ?』
それはガリガリに痩せたミイラのような頭だった。
髪の毛はほとんど無くって坊主に近い。
皮膚はカサカサに乾燥していて、骨に皮が貼り付いているようだった。
男のミイラに見える。
それが横を向いて俺と視線を合わせた。
くすんだ黄色いビー玉のような汚れた瞳だった。
『あっ……』
そいつは呟くように声を漏らした。
『やば、人間だ……』
そう述べると頭を引っ込めて石棺の蓋を戻して閉めた。
なに、いまの?
「うぬ……」
俺は落ち着いてフォークとナイフを動かして残ったワニ肉を刻んで食べる。
食事は出来るだけ残したくない。
そしてすべて食べ終わる。
「ヒルダ、ご馳走さまでした」
俺は拝みながらお辞儀をした。
『では、食器をお下げします』
「サンキュー、ヒルダ」
俺は椅子から立ち上がると膨れたお腹をポンッと一度叩いて見せた。
気を引き締める。
俺の後方ではヒルダたちメイドが食器を片付けていた。
「それが片付け終わったら、あの蓋を開けるからな」
『今、片付け終わりました』
「よし、じゃあ~」
ヒルダが異次元宝物庫内に姿を隠した。
俺はガリガリ野郎が頭を出した石棺に歩み寄ると腰から黄金剣を引き抜く。
霊感感知スキルが反応しなかったから、さっきの野郎はアンデッドじゃあないな。
しかも言葉を口走りやがった。
知能が有るって証拠だ。
そんなヤツが何故に棺桶の中で寝てやがるんだ?
可笑しな話である。
まあ、いいさ。
墓を暴いて引き摺り出してやるぞ。
「よっと……」
俺は脚を上げて石棺の蓋に足の裏を添える。
石棺の蓋も、分厚い石の板だ。
俺はそれを片足で蹴飛ばしてずらした。
「そりゃ!」
すると音を鳴らして石蓋が床に落ちる。
「あら……」
俺が石棺の中を覗き込むと、さっきのガリガリ野郎の姿は無かった。
代わりに有るのは階段だ。
地下に伸びる石作りの階段だった。
「あの野郎。俺が食事中だったのを良いことに、逃げやがったな……」
俺は黄金剣を鞘に納めるとタイマツを手に取って棺桶の中に入って行った。
棺桶内部の階段を下ってさっきのガリガリ野郎を追っかける。
【つづく】
「ああ~……、そろそろお腹が空きいてきたな~」
俺が腹を擦りながら呟くと異次元宝物庫内から顔だけを出したヒルダが言った。
『そろそろ昼時でございます。昼食になされたらいかがでしょうか?』
「そうだね~。いい場所を見つけたら飯にするかぁ~」
俺はヒルダに返事をしながら部屋の中を覗き込む。
気配は無い。
俺が細い通路から室内を覗き込めば、そこは長細い部屋だった。
10×25メートルほどだろうか。
俺がタイマツで室内を照らすと複数の棺が二列に並んでいた。
石棺だ。
墓地だろうか?
しかし、アンデッドの気配は無い。
生きたモンスターの気配も無かった。
それでも慎重な足取りで俺は室内に進む。
トラップに気を払った。
高い天井を見上げれば、アーチ型で素朴な作りだった。
真っ直ぐ正面に扉がある。
部屋への出入り口は、その二つだけである。
「いち、にい、さん、しい、ごお……」
石棺を数えてみれば全部で十二個あった。
それらが均等な距離で二列に並んでいる。
「魔物の気配も無いから、ここで昼飯にするかな」
石棺の上に腰を降ろしながら俺が言うと、珍しくヒルダが反論めいたことを言い出した。
『アスラン様。ここは墓地のようですが、このようなところで昼食をお取りになるのですか?』
「えっ、悪いか?」
罰当たりとでも言いたいのだろうか?
今は冒険中だ。
どこで飯を食べても関係ないだろう。
それよりも食えるうちに食っとくべきだ。
冒険中ならば、いつ食えなくなるか分からんからな。
だから墓地だろうと厠だろうと関係ないだろう。
『しかし、墓地で食事なんて薄気味悪くございませんか?』
気分の問題かよ。
「アンデッドのお前が言うなよ。ヒルダはやっぱりズレてるな」
『わたくしは正確に申し上げますとアンデッドではございません。我々メイド姉妹は魔法生命体でございます』
言いながらもヒルダは異次元宝物庫内から料理を運び出して石棺の上に並べていく。
「だってお前、日差しに弱いのだろ?」
『アンデッドに類似する弱点もございます。アンデッドじゃあなくても太陽光を嫌うモンスターは複数おります。トロールなどは太陽光で石化しますからね』
俺は食器を並べるヒルダに問う。
「お前は太陽を浴びすぎると、どうなってしまうんだ?」
ヒルダは頬を赤らめながら恥ずかしげに言う。
『レディーに問う質問ではございませんね』
「何を訳ワカメなことを言ってやがるんだよ」
そんなに失礼だったのだろうか?
てか、逆にどうなるか気になって来たぞ。
まあ、いいか。
食事を並べ終わったヒルダが最後に椅子を出してくれたので俺は座って昼飯を食べ始めた。
石棺がテーブル代わりである。
石棺の下に足が入らんから距離が出来て食べずらいな。
それでも俺はワニ肉のステーキをフォークとナイフで刻みながら食べた。
「水が欲しいな」
するとヒルダがスカートの中からコップに注がれた水を出して俺の横に置く。
『お水になります』
「サンキュー、ヒルダ──。って、今どこから出したよ!?」
『スカートの中からですが?』
「何を当たり前のように言ってやがる。これ、本当に普通の水かよ!?」
『当然ながら、わたくしのお小水になります』
「当然じゃあねえよ。飲めるか、ボケ!!」
『ちっ……』
「頼むから普通の水を出してくれ!」
『畏まりました……』
ヒルダは渋々普通の水を出してくれた。
お小水は下げられる。
俺はワニ肉を食べながら後ろに立つヒルダに訊く。
「そもそもお前らメイドたちはなんだ。何系のモンスターだ?」
『ドールガーディアンでございます』
あー、確かそんな感じのヤツが蠢いている屋敷に居たもんな。
『どちらかと言えばボーンゴーレムに近い存在でありましょうか』
「ボーンゴーレムって強いよね……」
俺はマミーレイス婦人が操っていたボーンゴーレムを思い出していた。
あれは死にかけたもんな。
それにヒルダも弱くない。
剣の腕は一流だ。
並みの冒険者風情では勝てないだろうさ。
『先程アスラン様が戦ったフォーハンドスケルトンウォリアーもボーンゴーレムとスケルトンの複合型ですわね』
「あー、やっぱりアレって普通じゃあないよな?」
『自然発生したアンデッド系のモンスターじゃあありませんね。おそらく作られたアンデッドだと思われます』
確かに四本腕とかって、なんなんだよ。
作ったヤツのセンスが疑われるぞ。
俺ならチ◯コを四つに増やすけれどな。
「だよね~。俺もそんな気がしていたんだ~」
この閉鎖ダンジョンは作られたダンジョンだ。
しかもテイアーが住み着く前から存在していた古いダンジョンである。
そして、様々な仕掛けやトラップが、まだ生きているのだ。
更なるモンスターも沸いている。
年に一度は構造大変革まで起こして侵入者を拒んでいやがる。
ダンジョンの真上は大きな町なのにだ。
かなり普通じゃあない。
野生のモンスターが絶えないだけでなく、作られたモンスターまで絶えないのなら、誰かが作ってることになる。
このダンジョン内には、モンスタークリエイターが存在しているのか?
いや、ダンジョンマスターが存在しているのかも知れないぞ。
まあ、可能性だけの予想なんだけれどね。
このダンジョンを設計制作したマスターがまだ生きている可能性は無いだろうさ。
だって年月が過ぎ過ぎている。
まあ、どうでもいいか。
兎に角さっさと昼食をすませて先に進むかな。
っと、俺がワニ肉を頬張った刹那である。
五つ先の石棺が、ガタガタと動き出した。
そして、石の蓋が横にズレると中から何かがひょっこりと頭を出した。
「えっ?」
『んっ?』
それはガリガリに痩せたミイラのような頭だった。
髪の毛はほとんど無くって坊主に近い。
皮膚はカサカサに乾燥していて、骨に皮が貼り付いているようだった。
男のミイラに見える。
それが横を向いて俺と視線を合わせた。
くすんだ黄色いビー玉のような汚れた瞳だった。
『あっ……』
そいつは呟くように声を漏らした。
『やば、人間だ……』
そう述べると頭を引っ込めて石棺の蓋を戻して閉めた。
なに、いまの?
「うぬ……」
俺は落ち着いてフォークとナイフを動かして残ったワニ肉を刻んで食べる。
食事は出来るだけ残したくない。
そしてすべて食べ終わる。
「ヒルダ、ご馳走さまでした」
俺は拝みながらお辞儀をした。
『では、食器をお下げします』
「サンキュー、ヒルダ」
俺は椅子から立ち上がると膨れたお腹をポンッと一度叩いて見せた。
気を引き締める。
俺の後方ではヒルダたちメイドが食器を片付けていた。
「それが片付け終わったら、あの蓋を開けるからな」
『今、片付け終わりました』
「よし、じゃあ~」
ヒルダが異次元宝物庫内に姿を隠した。
俺はガリガリ野郎が頭を出した石棺に歩み寄ると腰から黄金剣を引き抜く。
霊感感知スキルが反応しなかったから、さっきの野郎はアンデッドじゃあないな。
しかも言葉を口走りやがった。
知能が有るって証拠だ。
そんなヤツが何故に棺桶の中で寝てやがるんだ?
可笑しな話である。
まあ、いいさ。
墓を暴いて引き摺り出してやるぞ。
「よっと……」
俺は脚を上げて石棺の蓋に足の裏を添える。
石棺の蓋も、分厚い石の板だ。
俺はそれを片足で蹴飛ばしてずらした。
「そりゃ!」
すると音を鳴らして石蓋が床に落ちる。
「あら……」
俺が石棺の中を覗き込むと、さっきのガリガリ野郎の姿は無かった。
代わりに有るのは階段だ。
地下に伸びる石作りの階段だった。
「あの野郎。俺が食事中だったのを良いことに、逃げやがったな……」
俺は黄金剣を鞘に納めるとタイマツを手に取って棺桶の中に入って行った。
棺桶内部の階段を下ってさっきのガリガリ野郎を追っかける。
【つづく】
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