387 / 604
第386話【懐かしのグレートプレーン平原】
しおりを挟む
俺たち三人は見習い魔法使いたちがマジックアイテムを修復していた大部屋を出ると、更に魔法使いギルドの地下を目指して進んで行った。
魔法使いギルドは広い塔の中にあるのに、更に地下まで深く根を伸ばしているとは恐れ入る構造だった。
上にも下にも進めるのだ。
そして、幾つかの階段を下りた俺たちはヒュパティア婆さんに狭い部屋へと通される。
そこは四畳半ぐらいの地下室で、何やらいろいろな荷物がところ狭く積まれていた。
当然地下なので窓も無い。
だから空気も淀んでいた。
スバルちゃんが問う。
「先生、ここはなんですか?」
「見て分からない。倉庫よ」
ヒュパティア婆さんは質問に答えると部屋の中央にある白い布に手を掛けた。
その白い布は、2メートルほどの高さが有る本棚サイズの家具に掛けられた風呂敷だった。
「それ~」
ヒュパティア婆さんが掛け声と共に布を剥ぎ取った。
布の中から姿を現したのは、ただの扉である。
勿論建物には接地されていない扉だ。
扉の後ろには荷物が積まれている。
再びスバルちゃんが問う。
「何ですか、このドアは?」
「これに魔法を施せば、私の自作ダンジョンに繋がるのよ」
「ゲートマジックですね!」
「そうよ、ゲートマジックよ」
予想するにゲートマジックとは、この扉を何処でもドアに変える魔法だろう。
ファンタジーには有りがちなアイデアだな。
「じゃあ、魔法で繋ぐわよ」
ヒュパティア婆さんがドアに手を当てると何やら魔法を唱え始める。
するとドアの隙間から目映い光が漏れ出た。
その光は直ぐに消える。
「はい、終わり。じゃあグレートプレーンのダンジョンに向かうわよ」
「はい、先生!」
「了解」
ヒュパティア婆さんが扉を開くと、薄暗い部屋の向こうが目映い平原に繋がっていた。
これはこれで凄いな。
転送絨毯とは違う仕組みだが便利そうだ。
そんな感じで俺が感心していると二人が先に扉を越えて平原に進む。
「扉の裏側って、どうなってるんだろ?」
俺は扉の裏側を覗いたが、結構詰まらない結果にがっかりする。
ただの闇だった。
「ほれ、小僧。早く来なさいな」
「へいへい」
急かされたので俺も扉を越える。
そこは狭い倉庫とちがって、だだっ広い平原だった。
遠くに山脈が見えるばかりだ。
日差しが眩しく、風が埃っぽい。
「あれ、ここって……」
「どうしました、アスランさん」
「いや、なんでもない……」
スバルちゃんが訊いてきたが、俺は本心を答えなかった。
ここは、俺が全裸で初めて転生させられて来た平原だ。
間違いない、懐かしいな。
ここってグレートプレーンって言うんだ。
「ところで先生、ダンジョンはどちらですか?」
周囲を見回しながらスバルちゃんが訊いた。
確かに見渡す限り建物らしい影は見えない。
ただただ平原が広がっているばかりだ。
ヒュパティア婆さんが長いスタッフをスバルちゃんの顔に近付けながら言う。
「じゃあ、授業です。魔法使いが研究成果を保ったまま転生するのに必要な埋葬時間は何年ですか?」
スバルちゃんはサラリと答える。
「最低でも百年。すべてを得たまま転生するには千年は掛かるとか」
「正解よ。千年間、自分の研究成果を漁られずに保てれば、すべてを次の転生に持ち越せると言われていますわ」
言われている?
曖昧な言いようだな。
ヒュパティア婆さんの話は続く。
「ならば、その遺産を守るためにダンジョンを作って防衛するのですが、その防衛で最大の防御方法は何かしら?」
スバルちゃんが答える。
「遺産を守ってくれる強いモンスターの確保ですか?」
「ハズレ」
ヒュパティア婆さんが意地悪げに舌を出した。
「強いモンスターも効果的だけど、それ以上の防衛方法は、ダンジョンが発見されないことよ」
「発見されない……?」
スバルちゃんは首を傾げていたが、俺には直ぐに理解できた。
ピラミッド以外のエジプト王家の墓がなかなか発見されなかったのは、砂漠の真ん中に、砂に埋もれていたからだ。
俺は地面を見回した。
「ここが怪しいな」
俺はしゃがみこんで砂を払う。
すると平たい石が出て来る。
明らかに人の手で加工された石面だ。
「正解よ、鋭いわね」
「それほどでも有るがな!」
「このぐらいで威張らないの」
「へいへい……」
唖然としながらスバルちゃんが言った。
「もしかして、ここがダンジョンの入り口ですか……?」
「そうよ。ダンジョンの入り口が見つからないのが一番の防衛なのよ」
だだっ広い平原のド真ん中に、こんな感じで入り口を隠されたら、普通は見つからないだろう。
「でもよ──」
俺はふと思ったことを口に出す。
「これだとダンジョンが熟さないだろ。入り口が塞がっていればモンスターが入って来ないだろ?」
ヒュパティア婆さんがドヤ顔で答える。
「その対策も打ってあるわよ」
「どんな対策だ?」
「異次元落とし穴よ」
「落とし穴……?」
「一方通行の異次元転送魔方陣をモンスターの生息地にセットしてあるの。そこからモンスターが落ちて来るって仕掛けよ」
「一方通行の異次元転送か……。なかなか考えてやがるな」
ヒュパティア婆さんが目を三日月型に微笑ませて言う。
「伊達に五百年以上も生きてないわよ。舐めないでね」
こりゃあ、こいつの作ったダンジョンは舐められないかも知れないぞ……。
「じゃあ、石扉を開けてちょうだいな。そこからは貴方一人で行ってね」
するとスバルちゃんが声を張った。
「私も行きます!!」
俺はその言葉を無視して石扉を隠す砂を手で払い除ける。
スバルちゃんはなかなか俺が答えないのでソワソワし始めた。
「よし、開けるぞ!」
俺は力任せに石扉を開けた。
重かったが一人でなんとか開けられた。
すると石作りの階段が姿を現す。
それから俺はスバルちゃんに言った。
「スバルちゃんは足手惑いになるから、ここで待っててくれ」
「大丈夫です。私も行けます!」
「いや、邪魔だから」
「邪魔……?」
「うん、すげー邪魔」
「そんなに邪魔ですか……?」
「だってスバルちゃんが一緒に来たら、怪我させられないじゃんか。そうなると俺が思いっきり戦えないだろ」
「私も戦えます!!」
「リストレイントクロス!」
「きゃーー!!」
俺はスバルちゃんを束縛魔法で拘束した。
スバルちゃんは踠くが束縛魔法から逃れられない。
「更にリストレイントクロス!」
「何故私にぃいい!!」
今度はヒュパティア婆さんに束縛魔法を掛けた。
しかし──。
「なんのこれしき!!」
ヒュパティア婆さんは俺の束縛魔法を容易くレジストした。
十字の魔法が砕け散る。
「この程度の魔法が私に効くと思うたか!!」
「いや、これっぽっちも思ってないぞ」
「じゃあ何故じゃ!? また老人虐待か!?」
俺は怒るヒュパティア婆さんを無視して動けないままのスバルちゃんに話し掛けた。
「なあ、見たろ。こんな婆さんが作ったダンジョンだぞ。俺の魔法もレジストできないスバルちゃんかついてきても、怪我をするだけだ」
「だけど……」
「だけども糞もねえよ。スバルちゃんは俺が冒険から帰ってくるのをいつでも待っててくれればいいんだよ」
「そ、それって、あなたが舟で私が港ってことですか……?」
舟?
港?
えっ、何を言ってるの、この子は?
よく分からんが、そう言うことにしておけば納得してくれるのかな?
「まあ、そういうことだ」
「はい、分かりました!!」
あれ、すげー目が輝き出したぞ……?
「私は、いつでもどこでもあなたの帰りを待っていますわ!!」
「あ、ああ……」
なんか少し違う気がするが、まあいいか……。
これで心置きなく一人で冒険が楽しめるぞ。
【つづく】
魔法使いギルドは広い塔の中にあるのに、更に地下まで深く根を伸ばしているとは恐れ入る構造だった。
上にも下にも進めるのだ。
そして、幾つかの階段を下りた俺たちはヒュパティア婆さんに狭い部屋へと通される。
そこは四畳半ぐらいの地下室で、何やらいろいろな荷物がところ狭く積まれていた。
当然地下なので窓も無い。
だから空気も淀んでいた。
スバルちゃんが問う。
「先生、ここはなんですか?」
「見て分からない。倉庫よ」
ヒュパティア婆さんは質問に答えると部屋の中央にある白い布に手を掛けた。
その白い布は、2メートルほどの高さが有る本棚サイズの家具に掛けられた風呂敷だった。
「それ~」
ヒュパティア婆さんが掛け声と共に布を剥ぎ取った。
布の中から姿を現したのは、ただの扉である。
勿論建物には接地されていない扉だ。
扉の後ろには荷物が積まれている。
再びスバルちゃんが問う。
「何ですか、このドアは?」
「これに魔法を施せば、私の自作ダンジョンに繋がるのよ」
「ゲートマジックですね!」
「そうよ、ゲートマジックよ」
予想するにゲートマジックとは、この扉を何処でもドアに変える魔法だろう。
ファンタジーには有りがちなアイデアだな。
「じゃあ、魔法で繋ぐわよ」
ヒュパティア婆さんがドアに手を当てると何やら魔法を唱え始める。
するとドアの隙間から目映い光が漏れ出た。
その光は直ぐに消える。
「はい、終わり。じゃあグレートプレーンのダンジョンに向かうわよ」
「はい、先生!」
「了解」
ヒュパティア婆さんが扉を開くと、薄暗い部屋の向こうが目映い平原に繋がっていた。
これはこれで凄いな。
転送絨毯とは違う仕組みだが便利そうだ。
そんな感じで俺が感心していると二人が先に扉を越えて平原に進む。
「扉の裏側って、どうなってるんだろ?」
俺は扉の裏側を覗いたが、結構詰まらない結果にがっかりする。
ただの闇だった。
「ほれ、小僧。早く来なさいな」
「へいへい」
急かされたので俺も扉を越える。
そこは狭い倉庫とちがって、だだっ広い平原だった。
遠くに山脈が見えるばかりだ。
日差しが眩しく、風が埃っぽい。
「あれ、ここって……」
「どうしました、アスランさん」
「いや、なんでもない……」
スバルちゃんが訊いてきたが、俺は本心を答えなかった。
ここは、俺が全裸で初めて転生させられて来た平原だ。
間違いない、懐かしいな。
ここってグレートプレーンって言うんだ。
「ところで先生、ダンジョンはどちらですか?」
周囲を見回しながらスバルちゃんが訊いた。
確かに見渡す限り建物らしい影は見えない。
ただただ平原が広がっているばかりだ。
ヒュパティア婆さんが長いスタッフをスバルちゃんの顔に近付けながら言う。
「じゃあ、授業です。魔法使いが研究成果を保ったまま転生するのに必要な埋葬時間は何年ですか?」
スバルちゃんはサラリと答える。
「最低でも百年。すべてを得たまま転生するには千年は掛かるとか」
「正解よ。千年間、自分の研究成果を漁られずに保てれば、すべてを次の転生に持ち越せると言われていますわ」
言われている?
曖昧な言いようだな。
ヒュパティア婆さんの話は続く。
「ならば、その遺産を守るためにダンジョンを作って防衛するのですが、その防衛で最大の防御方法は何かしら?」
スバルちゃんが答える。
「遺産を守ってくれる強いモンスターの確保ですか?」
「ハズレ」
ヒュパティア婆さんが意地悪げに舌を出した。
「強いモンスターも効果的だけど、それ以上の防衛方法は、ダンジョンが発見されないことよ」
「発見されない……?」
スバルちゃんは首を傾げていたが、俺には直ぐに理解できた。
ピラミッド以外のエジプト王家の墓がなかなか発見されなかったのは、砂漠の真ん中に、砂に埋もれていたからだ。
俺は地面を見回した。
「ここが怪しいな」
俺はしゃがみこんで砂を払う。
すると平たい石が出て来る。
明らかに人の手で加工された石面だ。
「正解よ、鋭いわね」
「それほどでも有るがな!」
「このぐらいで威張らないの」
「へいへい……」
唖然としながらスバルちゃんが言った。
「もしかして、ここがダンジョンの入り口ですか……?」
「そうよ。ダンジョンの入り口が見つからないのが一番の防衛なのよ」
だだっ広い平原のド真ん中に、こんな感じで入り口を隠されたら、普通は見つからないだろう。
「でもよ──」
俺はふと思ったことを口に出す。
「これだとダンジョンが熟さないだろ。入り口が塞がっていればモンスターが入って来ないだろ?」
ヒュパティア婆さんがドヤ顔で答える。
「その対策も打ってあるわよ」
「どんな対策だ?」
「異次元落とし穴よ」
「落とし穴……?」
「一方通行の異次元転送魔方陣をモンスターの生息地にセットしてあるの。そこからモンスターが落ちて来るって仕掛けよ」
「一方通行の異次元転送か……。なかなか考えてやがるな」
ヒュパティア婆さんが目を三日月型に微笑ませて言う。
「伊達に五百年以上も生きてないわよ。舐めないでね」
こりゃあ、こいつの作ったダンジョンは舐められないかも知れないぞ……。
「じゃあ、石扉を開けてちょうだいな。そこからは貴方一人で行ってね」
するとスバルちゃんが声を張った。
「私も行きます!!」
俺はその言葉を無視して石扉を隠す砂を手で払い除ける。
スバルちゃんはなかなか俺が答えないのでソワソワし始めた。
「よし、開けるぞ!」
俺は力任せに石扉を開けた。
重かったが一人でなんとか開けられた。
すると石作りの階段が姿を現す。
それから俺はスバルちゃんに言った。
「スバルちゃんは足手惑いになるから、ここで待っててくれ」
「大丈夫です。私も行けます!」
「いや、邪魔だから」
「邪魔……?」
「うん、すげー邪魔」
「そんなに邪魔ですか……?」
「だってスバルちゃんが一緒に来たら、怪我させられないじゃんか。そうなると俺が思いっきり戦えないだろ」
「私も戦えます!!」
「リストレイントクロス!」
「きゃーー!!」
俺はスバルちゃんを束縛魔法で拘束した。
スバルちゃんは踠くが束縛魔法から逃れられない。
「更にリストレイントクロス!」
「何故私にぃいい!!」
今度はヒュパティア婆さんに束縛魔法を掛けた。
しかし──。
「なんのこれしき!!」
ヒュパティア婆さんは俺の束縛魔法を容易くレジストした。
十字の魔法が砕け散る。
「この程度の魔法が私に効くと思うたか!!」
「いや、これっぽっちも思ってないぞ」
「じゃあ何故じゃ!? また老人虐待か!?」
俺は怒るヒュパティア婆さんを無視して動けないままのスバルちゃんに話し掛けた。
「なあ、見たろ。こんな婆さんが作ったダンジョンだぞ。俺の魔法もレジストできないスバルちゃんかついてきても、怪我をするだけだ」
「だけど……」
「だけども糞もねえよ。スバルちゃんは俺が冒険から帰ってくるのをいつでも待っててくれればいいんだよ」
「そ、それって、あなたが舟で私が港ってことですか……?」
舟?
港?
えっ、何を言ってるの、この子は?
よく分からんが、そう言うことにしておけば納得してくれるのかな?
「まあ、そういうことだ」
「はい、分かりました!!」
あれ、すげー目が輝き出したぞ……?
「私は、いつでもどこでもあなたの帰りを待っていますわ!!」
「あ、ああ……」
なんか少し違う気がするが、まあいいか……。
これで心置きなく一人で冒険が楽しめるぞ。
【つづく】
0
お気に入りに追加
385
あなたにおすすめの小説
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる