324 / 604
第324話【ラミアとの決着】
しおりを挟む
ラミア三匹との戦い。
第二ラウンドの開始である。
俺の殺気感知スキルが、闇の向こうで三方向に別れる殺意を確認していた。
二体は左右に分かれて接近して来る。
剣盾のラミアと姿を消すラミアだろう。
クロスボウのヤツは前方30メートルほど先で待機していやがる。
さて、少しは作戦を変えて来るのかな?
わざわざ作戦タイムを取って、バレーボールの試合みたいに集合するぐらいだから、手の内を変えて来るだろうさ。
どう変えて来るか、若干楽しみだわ。
おそらく向こうさんも、俺が敵の大体の位置を察しているのは気付いただろう。
安易な攻撃が通じないんだもの。
あっ、殺気が強くなった。
来るぞ!!
右!
俺が右側を見ると、闇の中で僅かに何かが煌めいた。
光る矢ではないな。
刃物だ。
なにっ!!
闇の中から剣盾のラミアがこちらに疾走して来る。
「まずは接近戦からか!」
俺はロングボウを異次元宝物庫に投げ込むと、腰からロングソードを引き抜いた。
「シャ!!」
剣盾のラミアが振るったシミターを俺がロングソードの唾で受け止める。
ガンっと金属音が響いた。
「シャーーー!!」
「なろう!!」
鍔迫り合いが始まると、すぐさまラミアが丸盾で肩を殴り付けて来た。
「いたっ!!」
俺は丸盾の角で肩を殴られ後退する。
しかし剣盾のラミアがシミターを振り回しながら追って来た。
「シャ! シャ! シャ!!」
シミターの横降り縦振り斜め振りと続く連激を俺はロングソードで弾いて防ぐ。
だが、後退が続いた。
「今回は積極的に攻めてくるな!」
「シャシャシャ!!!」
俺は剣盾のラミアに押されて太い石柱に背中をぶつける。
その時である。
上からの殺気!!
石柱の真上からだ。
俺が上を見ると、光る矢が降って来た。
「わおっ!?」
俺は矢から逃れるために横へ飛ぶ。
しかし、矢は床に刺さらず俺の飛んだ方向へ直角に曲がったのだ。
「曲がるよねーー!!」
俺は左手を前に出して光る矢を弾いた。
鋼鉄と鋼鉄がぶつかり合う激しい音が響く。
まさかクロスボウのヤツが接近していたなんて思わなかったぜ。
じゃあ30メートル先に居るのは消えるラミアか!?
えっ、なに、フェイクかよ!?
やるね~!!
「シャーーー!!」
うわっ!!
剣盾のラミアが倒れている俺に追い討ちを掛けて来たわ!!
俺はゴロゴロと転がってシミターの突きを避ける。
そして、倒れたままマジックアローを唱えた。
「マジックアロー!!」
すると鏡の盾が魔法を弾いたのだ。
やはり魔法が効かないのね。
でも、完璧な反射攻撃じゃあないぞ。
鏡のように角度が存在してやがる。
たぶん正面に俺が写ってるときに魔法を放てば反射して戻って来るんだろう。
まあ、兎に角だ。
マジックアローを弾くのに、ラミアが盾を翳した隙に立ち上がれたぞ。
でも、剣盾のラミアは俺の前から離れない。
今度の作戦は、こいつがメインとして戦っている間にクロスボウとダガーで支援するって作戦なのかな。
それはそれでウザイな~。
「シャーーー!!」
んん、威嚇だけ?
あれ、なかなか攻めて来ないぞ?
待ってるな。
クロスボウの再装填とフェイクで30メートル先に残した消えるラミアがこっちに来るのを待っていやがるな。
ならば今の内に攻めるが最善だ。
俺はロングソードを振るって攻め立てた。
すると剣盾のラミアは鏡の盾で防御に専念する。
やーべー、マジで時間稼ぎしてるよ~。
こうして俺がロングソードで鏡の盾を叩いていると、異次元宝物庫からヒルダが話し掛けて来た。
「アスラン様」
「なんだよ、今は忙しいんだよ!」
「お手伝いしましょうか?」
俺は剣を振るいながら答える。
「要らん!」
「敵は三匹ですよ」
「要らんてば!」
「この程度の敵なら一人よりも二人で、二人よりも二十二人で戦えば一瞬です」
「二十二人って……。いや、マジで要らんから!」
「何故で有りますか? 何故に何時も一人で戦いたがるのですか?」
「俺は自分に厳しく生きてるんだよ。一人で戦うから成長するんだ」
「ですが、非効率です」
効率かよ──。
「これは戦争じゃあねえんだ。これが戦争で誰かを守らなければならない戦いだったら皆で戦うよ。でも、これは、俺一人の成長記だ。冒険なんだよ。だから助けは要らん。助けて貰いたいときはちゃんと言うから今は引っ込んでろ!」
「は、はい。畏まりました……」
うし、ヒルダも引っ込んだぞ。
よーーし、一丁頑張るか~~。
あっ、盾で防戦一方だったラミアが攻撃を開始しましたわ。
って、ことはクロスボウの再装填が済んで、消えるラミアもこちらに到着したのかな。
さて、次の三位一体攻撃はどんなかな~。
期待して受け止めて見せますよ。
こっちは横綱相撲ですがな!!
えっ!?
トツンって!?
俺の左肩にダガーが刺さった。
投擲ダガーか!!
「痛いっ!!」
肩の深い位置は鋼じゃあないんだよね。
際どくダガーが刺さったわ。
どふぁっ!!
シールドチャージか!?
更に大振りでシミターが俺の下半身を狙って来た。
「よっ!!」
俺はジャンプしながら後退する。
しかし、着地を狙って光る矢が頭上から飛んで来た。
しかも直接狙っていやがらねえ!
矢は俺の背後に落ちる。
そして視界外の背後で曲がった。
見えない!?
「ぐふっ!!」
貫通!?
俺の脇腹から貫通した光の矢が飛び出した。
そのまま前方に飛んで行く。
我慢!!
耐えられる、か……?
否、耐えるだ!!
「シャーーー!!」
剣盾のラミアが俺が大ダメージを追ったと思い、追撃を仕掛けて来る。
シミターを真っ直ぐ伸ばして顔面を付いて来た。
まだ動ける!
躱せる!!
躱したぞ!!
俺はシミターの突きを躱しながらロングソードをラミアの腹に突き立てていた。
ロングソードがラミアの腹に深く刺さっている。
殺ったか!?
「ギィアッ!!」
背中に激痛が走った。
また投擲ダガーだろう。
背中に刺さっているな、たぶん。
姿を消しているラミアがどこかからダガーを投げてやがるんだ。
「シャーー……」
剣盾のラミアが自力でロングソードを腹から引き抜いて後方にヨロヨロと下がる。
剣盾のラミアは口から血を流していたが、まだ戦えるようだ。
顔はベールで隠しているが、凄い殺気が感じられる。
でも、まずは……。
「ライトニングボルト!!」
俺は電撃魔法を真上に撃った。
「ギィイイイ!!」
悲鳴が聞こえた。
分かってるんだよ。
俺の頭上に陣取ってるんだろ。
するとドサリと俺の横にラミアが振って来る。
「やっと御目に掛かれたな」
「シャ……」
クロスボウを持ったラミアは体を焦がしながらヒク付いていた。
まだ生きているが、俺が背中にロングソードを突き立てた。
クロスボウのラミアは力無く崩れる。
これで、まずは一匹目だ。
剣盾のラミアが腹と口から鮮血を流しながら斬り掛かって来た。
「シャーーー!!」
おっ、まだ元気だね!!
でも、鋭さがもう無いぜ!!
あっ、俺もかな……。
えいっ!!
俺は突然にロングソードを投げ付けた。
飛んだロングソードが剣盾ラミアの頭にドツリと突き刺さる。
まさかここでロングソードを投げつけて来るとは思いませんでしたか?
てへぺろ♡
「ギィアッ!!」
痛いっ!!
また、投擲ダガーだ!!
また、背中に刺さったぞ!!
俺は腹の傷口に手を伸ばした。
スゲー出血してるわ~……。
腹の傷口から溢れ出る鮮血を手で救う。
そして、振り返りざまに救った鮮血を横一文字に勢い良く飛ばした。
鮮血が周囲に飛び散り床を汚す中で、一ヶ所だけ血痕が浮いている。
「はい、そこね!」
俺は宙に浮く血痕に向かって腰のベルトからダガーを抜いて投擲した。
一本目の命中。
「ギィァアア!!」
更に二本目を投擲。
「ギィァアアア!!!」
更に三本目を投擲。
「ヒィグググ!!!」
まあ、こいつには三本も投擲ダガーを食らったからな。
スゲー痛かったんだぞ。
お返しだわ。
更に四本目の投擲。
「ヒィーー……」
更に五本目を投擲。
「………………」
死んだかな?
【おめでとうございます。レベル34に成りました!】
よし、俺の勝利だぜ……。
はよー、ヒールしよっと……。
【つづく】
第二ラウンドの開始である。
俺の殺気感知スキルが、闇の向こうで三方向に別れる殺意を確認していた。
二体は左右に分かれて接近して来る。
剣盾のラミアと姿を消すラミアだろう。
クロスボウのヤツは前方30メートルほど先で待機していやがる。
さて、少しは作戦を変えて来るのかな?
わざわざ作戦タイムを取って、バレーボールの試合みたいに集合するぐらいだから、手の内を変えて来るだろうさ。
どう変えて来るか、若干楽しみだわ。
おそらく向こうさんも、俺が敵の大体の位置を察しているのは気付いただろう。
安易な攻撃が通じないんだもの。
あっ、殺気が強くなった。
来るぞ!!
右!
俺が右側を見ると、闇の中で僅かに何かが煌めいた。
光る矢ではないな。
刃物だ。
なにっ!!
闇の中から剣盾のラミアがこちらに疾走して来る。
「まずは接近戦からか!」
俺はロングボウを異次元宝物庫に投げ込むと、腰からロングソードを引き抜いた。
「シャ!!」
剣盾のラミアが振るったシミターを俺がロングソードの唾で受け止める。
ガンっと金属音が響いた。
「シャーーー!!」
「なろう!!」
鍔迫り合いが始まると、すぐさまラミアが丸盾で肩を殴り付けて来た。
「いたっ!!」
俺は丸盾の角で肩を殴られ後退する。
しかし剣盾のラミアがシミターを振り回しながら追って来た。
「シャ! シャ! シャ!!」
シミターの横降り縦振り斜め振りと続く連激を俺はロングソードで弾いて防ぐ。
だが、後退が続いた。
「今回は積極的に攻めてくるな!」
「シャシャシャ!!!」
俺は剣盾のラミアに押されて太い石柱に背中をぶつける。
その時である。
上からの殺気!!
石柱の真上からだ。
俺が上を見ると、光る矢が降って来た。
「わおっ!?」
俺は矢から逃れるために横へ飛ぶ。
しかし、矢は床に刺さらず俺の飛んだ方向へ直角に曲がったのだ。
「曲がるよねーー!!」
俺は左手を前に出して光る矢を弾いた。
鋼鉄と鋼鉄がぶつかり合う激しい音が響く。
まさかクロスボウのヤツが接近していたなんて思わなかったぜ。
じゃあ30メートル先に居るのは消えるラミアか!?
えっ、なに、フェイクかよ!?
やるね~!!
「シャーーー!!」
うわっ!!
剣盾のラミアが倒れている俺に追い討ちを掛けて来たわ!!
俺はゴロゴロと転がってシミターの突きを避ける。
そして、倒れたままマジックアローを唱えた。
「マジックアロー!!」
すると鏡の盾が魔法を弾いたのだ。
やはり魔法が効かないのね。
でも、完璧な反射攻撃じゃあないぞ。
鏡のように角度が存在してやがる。
たぶん正面に俺が写ってるときに魔法を放てば反射して戻って来るんだろう。
まあ、兎に角だ。
マジックアローを弾くのに、ラミアが盾を翳した隙に立ち上がれたぞ。
でも、剣盾のラミアは俺の前から離れない。
今度の作戦は、こいつがメインとして戦っている間にクロスボウとダガーで支援するって作戦なのかな。
それはそれでウザイな~。
「シャーーー!!」
んん、威嚇だけ?
あれ、なかなか攻めて来ないぞ?
待ってるな。
クロスボウの再装填とフェイクで30メートル先に残した消えるラミアがこっちに来るのを待っていやがるな。
ならば今の内に攻めるが最善だ。
俺はロングソードを振るって攻め立てた。
すると剣盾のラミアは鏡の盾で防御に専念する。
やーべー、マジで時間稼ぎしてるよ~。
こうして俺がロングソードで鏡の盾を叩いていると、異次元宝物庫からヒルダが話し掛けて来た。
「アスラン様」
「なんだよ、今は忙しいんだよ!」
「お手伝いしましょうか?」
俺は剣を振るいながら答える。
「要らん!」
「敵は三匹ですよ」
「要らんてば!」
「この程度の敵なら一人よりも二人で、二人よりも二十二人で戦えば一瞬です」
「二十二人って……。いや、マジで要らんから!」
「何故で有りますか? 何故に何時も一人で戦いたがるのですか?」
「俺は自分に厳しく生きてるんだよ。一人で戦うから成長するんだ」
「ですが、非効率です」
効率かよ──。
「これは戦争じゃあねえんだ。これが戦争で誰かを守らなければならない戦いだったら皆で戦うよ。でも、これは、俺一人の成長記だ。冒険なんだよ。だから助けは要らん。助けて貰いたいときはちゃんと言うから今は引っ込んでろ!」
「は、はい。畏まりました……」
うし、ヒルダも引っ込んだぞ。
よーーし、一丁頑張るか~~。
あっ、盾で防戦一方だったラミアが攻撃を開始しましたわ。
って、ことはクロスボウの再装填が済んで、消えるラミアもこちらに到着したのかな。
さて、次の三位一体攻撃はどんなかな~。
期待して受け止めて見せますよ。
こっちは横綱相撲ですがな!!
えっ!?
トツンって!?
俺の左肩にダガーが刺さった。
投擲ダガーか!!
「痛いっ!!」
肩の深い位置は鋼じゃあないんだよね。
際どくダガーが刺さったわ。
どふぁっ!!
シールドチャージか!?
更に大振りでシミターが俺の下半身を狙って来た。
「よっ!!」
俺はジャンプしながら後退する。
しかし、着地を狙って光る矢が頭上から飛んで来た。
しかも直接狙っていやがらねえ!
矢は俺の背後に落ちる。
そして視界外の背後で曲がった。
見えない!?
「ぐふっ!!」
貫通!?
俺の脇腹から貫通した光の矢が飛び出した。
そのまま前方に飛んで行く。
我慢!!
耐えられる、か……?
否、耐えるだ!!
「シャーーー!!」
剣盾のラミアが俺が大ダメージを追ったと思い、追撃を仕掛けて来る。
シミターを真っ直ぐ伸ばして顔面を付いて来た。
まだ動ける!
躱せる!!
躱したぞ!!
俺はシミターの突きを躱しながらロングソードをラミアの腹に突き立てていた。
ロングソードがラミアの腹に深く刺さっている。
殺ったか!?
「ギィアッ!!」
背中に激痛が走った。
また投擲ダガーだろう。
背中に刺さっているな、たぶん。
姿を消しているラミアがどこかからダガーを投げてやがるんだ。
「シャーー……」
剣盾のラミアが自力でロングソードを腹から引き抜いて後方にヨロヨロと下がる。
剣盾のラミアは口から血を流していたが、まだ戦えるようだ。
顔はベールで隠しているが、凄い殺気が感じられる。
でも、まずは……。
「ライトニングボルト!!」
俺は電撃魔法を真上に撃った。
「ギィイイイ!!」
悲鳴が聞こえた。
分かってるんだよ。
俺の頭上に陣取ってるんだろ。
するとドサリと俺の横にラミアが振って来る。
「やっと御目に掛かれたな」
「シャ……」
クロスボウを持ったラミアは体を焦がしながらヒク付いていた。
まだ生きているが、俺が背中にロングソードを突き立てた。
クロスボウのラミアは力無く崩れる。
これで、まずは一匹目だ。
剣盾のラミアが腹と口から鮮血を流しながら斬り掛かって来た。
「シャーーー!!」
おっ、まだ元気だね!!
でも、鋭さがもう無いぜ!!
あっ、俺もかな……。
えいっ!!
俺は突然にロングソードを投げ付けた。
飛んだロングソードが剣盾ラミアの頭にドツリと突き刺さる。
まさかここでロングソードを投げつけて来るとは思いませんでしたか?
てへぺろ♡
「ギィアッ!!」
痛いっ!!
また、投擲ダガーだ!!
また、背中に刺さったぞ!!
俺は腹の傷口に手を伸ばした。
スゲー出血してるわ~……。
腹の傷口から溢れ出る鮮血を手で救う。
そして、振り返りざまに救った鮮血を横一文字に勢い良く飛ばした。
鮮血が周囲に飛び散り床を汚す中で、一ヶ所だけ血痕が浮いている。
「はい、そこね!」
俺は宙に浮く血痕に向かって腰のベルトからダガーを抜いて投擲した。
一本目の命中。
「ギィァアア!!」
更に二本目を投擲。
「ギィァアアア!!!」
更に三本目を投擲。
「ヒィグググ!!!」
まあ、こいつには三本も投擲ダガーを食らったからな。
スゲー痛かったんだぞ。
お返しだわ。
更に四本目の投擲。
「ヒィーー……」
更に五本目を投擲。
「………………」
死んだかな?
【おめでとうございます。レベル34に成りました!】
よし、俺の勝利だぜ……。
はよー、ヒールしよっと……。
【つづく】
0
お気に入りに追加
388
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
無能と蔑まれた七男、前世は史上最強の魔法使いだった!?
青空一夏
ファンタジー
ケアニー辺境伯爵家の七男カイルは、生まれつき魔法を使えず、家族から蔑まれて育った。しかし、ある日彼の前世の記憶が蘇る――その正体は、かつて世界を支配した史上最強の大魔法使いアーサー。戸惑いながらも、カイルはアーサーの知識と力を身につけていき、次第に自らの道を切り拓く。
魔法を操れぬはずの少年が最強の魔法を駆使し、自分を信じてくれる商店街の仲間のために立ち上げる。やがてそれは貴族社会すら揺るがす存在へと成長していくのだった。こちらは無自覚モテモテの最強青年になっていく、ケアニー辺境伯爵家の七男カイルの物語。
※こちらは「異世界ファンタジー × ラブコメ」要素を兼ね備えた作品です。メインは「異世界ファンタジー」ですが、恋愛要素やコメディ要素も兼ねた「ラブコメ寄りの異世界ファンタジー」になっています。カイルは複数の女性にもてますが、主人公が最終的には選ぶのは一人の女性です。一夫多妻のようなハーレム系の結末ではありませんので、女性の方にも共感できる内容になっています。異世界ファンタジーで男性主人公なので男性向けとしましたが、男女関係なく楽しめる内容を心がけて書いていきたいです。よろしくお願いします。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる