319 / 604
第319話【レイラ姫様】
しおりを挟む
俺とレイラ姫様が落とし穴の部屋に閉じ込められて随分と時間が過ぎた。
もう最初にダンジョンを出ようと約束した時間は過ぎているだろう。
ルークさんは、一人でダンジョンを出ただろうか?
恋人を捨てて一人で出て行くとは思えないが、今はそれどころじゃあない。
困った感じだ。
どのぐらい困ったかと言えば、俺たち二人が閉じ込められた落とし穴の部屋は10メートル四方の部屋であった。
俺とレイラ姫様は餌付けの一件以来、随分と馴染んだと言いますか、打ち解けたと言いますか、兎に角だいぶ仲良くなりました。
もう「がるるるっ!!」って感じで威嚇もされません。
それどころか狭い空間で二人だと、なんだか変な空気になるのでメイドのヒルダに相談したら、ルークさんが助けに来てくれるまで寛いで待ってはどうかと言い出したのだ。
そして、ヒルダたちメイドが異次元宝物庫からソファーやテーブル、ベッドまで出して落とし穴の部屋を飾り付け始めたのである。
「こ、これはやり過ぎじゃあねえか……」
もう牢獄のような部屋はちゃんとした部屋と化していた。
「オーライ、オーライ!」
「このぐらいでしょうか?」
「OK!」
メイドたち数人が屋根を作っていやがるよ……。
これで頭上から流れて来る排水を浴びないですむぜ……。
「ヒルダ様、暖炉が完成しました!」
「じゃあ、早く薪を汲めなさい。この部屋は湿気が凄いですからね。暖めて湿気を飛ばしましょう」
「了解しました!」
うわ~、なに、こいつら……。
この牢獄のような場所をスイートルームに改造する気ですか……。
「がるるる~♡」
あー、レイラ姫様もふかふかなベッドで戯れていますよ。
もう、無邪気だな~。
完全にここが気に入ってくれたようだな。
良かった良かっただぜ。
…………………違う。
違うな。
これは間違いだ。
ヒルダやメイドたちの間違いを正さなければなるまい。
「あの~、ヒルダさん……」
「がるっ」
俺の声がヒルダに届くよりも先にレイラ姫様に後ろから袖を引かれた。
「なに、レイラ姫様?」
なんだろうと俺が振り返ると、そこには見たことがない美人さんが立っていた。
サラサラとした蜂蜜色の長い長髪。
シャープでスマートな輪廓。
大きく空のように青い瞳。
その瞳に髪と同じ黄金の睫毛がパチパチと動いている。
唇はナチュラルピンクでセクシーだ。
そして、白くて細い首筋。
全体的に大人っぽいが、彼女の見せる笑顔は巨万の財宝のように輝いていた。
「ま、眩しい!!」
「がるっ?」
あまりの眩しさに顔を背けた俺に彼女が不思議そうにすがり寄って来た。
な、なんなんだ!?
戸惑う俺がベッドのほうを見ると、黒山羊の頭が置かれていた。
脱皮すると、蝶のように可憐なんですね。
もうビックリですわ。
「がるがる?」
黄金の美女が俺のローブを掴んで揺らす。
ま、まさか、これがレイラ姫様なのか!!
これが蛮族のように「がるがる」としか言わない呪われたお姫様の正体なのか!?
ルークさんが幼馴染みを口実にダンジョン探索に付き合う理由が理解できたぜ。
か、可愛いし、超タイプ!!
これとならお付き合いできるぞ!!
これとならば結婚まで行けるぞ!!
がるがるっとしか言えなくても新婚生活が送れるのではないだろうか!?
そして、初夜はイチャイチャラブラブゥぅゥヴううヴヴヴううぐヴぐヴぐぐぐ!!!
ぐーーぎゃーーーー!!!!!
やーべーーー!!!
完全に呪いを忘れて煩悩世界をエンジョイしてたわぁぁああああ!!!
胸がぐるじぃいいい!!!
「がるがるがる!!??」
うわーー、そんなに心配そうに美顔を近付けて来るな!!
おっぱいが肘に当たってますわ!!
のーーわーーー!!!
やめてーーー!!!
「ヒールーダーー、たーすーけーてーー!!」
「アスラン様、只今参ります!!」
俺がヒルダに助けを求めると、数人のメイドたちによってレイラ姫様が引き離される。
ぜぇはー、ぜぇはー………。
た、助かったわ……。
危うく意外な美人に殺されるところだったぜ……。
長身のヒルダが俺の頭を両腕で抱えながら訊いてきた。
「アスラン様、大丈夫でしたか?」
「ああ、た、助かった……」
俺は力任せにヒルダの腕を振り払う。
それにしてもヒルダは貧乳だな。
まあ、干からびたミイラだもんな。
ヒルダが心配そうに言う。
「まだ胸が苦しければ、私めが口付けで人工呼吸をして差し上げますが?」
「いや、結構だ。だってお前は幻術で誤魔化しているけれど、ヨボヨボのミイラじゃんか……」
「それは人種差別ですね」
「もうアンデッドだから人でも無いだろう」
「ちっ……」
うわ、舌打ちしたよ、このメイドは……。
それよりも俺はレイラ姫様に訊いた。
「ところでレイラ姫様、どうかしましたか?」
「がるる~」
レイラ姫様は困った顔でお腹を押さえている。
あー、もー、困った顔も美しくて可愛いな~。
てか、お腹が透いたのかな?
「ヒルダ、レイラ姫様がお腹が空いたらしいから、飯でも出してくれないか」
ヒルダはいつも以上に冷たく言った。
「ドッグフードの予備は御座いませんが」
えっ?
なに?
なんなのこの反応は?
いつも以上に絶対零度的な反応じゃあないか?
俺がキョトンとしていると、プロ子が近寄って来て耳打ちした。
「ヒルダちゃん、塔から落ちたぐらいから変なんですよ~」
「へんって?」
「暇になると異次元宝物庫からこっそり外を覗き見ては、深い溜め息を吐くんです」
「それって、恋じゃないか?」
「でも、覗き見ているのはアスラン様の様子ですよ~」
「じゃあそれは恋じゃないわな」
「でも、皆に相談するんです」
「なんてさ?」
「最近、凄く気になる人が居るって」
「じゃあそれはやっぱり恋じゃあないかな」
「でも、皆がアスラン様の話題で盛り上がると、ヒルダ様だけイライラし始めるんですよ?」
「じゃあ、やっぱりそれは恋ちゃうんちゃうかな?」
「でも、私がヒルダちゃんにアスラン様をどう思うかって訊いたら、顔を赤面させて俯くんですよ」
「やっぱりそれは恋だわ~。間違いないわ~」
「でもね、私がヒルダちゃんにアスラン様のことが好きなのって訊くと、血の涙を流しながら「嫌い」って、歯を食い縛りながら呟くの~」
「そこまで否定するかな……」
そんな感じで俺とプロ子が漫才師のネタをパクっていると、部屋の頭上から大声が聞こえて来た。
「レイラーー!! レイラーー!!」
あ、ルークさんだ。
「がるる!!」
ルークさんの声を聞いてレイラ姫様が急いで黒山羊頭を取りに行く。
残念ながらレイラ姫様の美顔が再び黒山羊頭に隠された。
そんなマスクは被らなければいいのにさ。
そう思いながらも俺は、メイドたちの作った屋根を剥ぐると上を見上げた。
排水口の一つからルークさんが顔を出しているのが見える。
「ルークさん、ここだーー!!」
「アスラン君か!?」
「レイラ姫様もここにいるぞ!!」
「か、彼女は無事かい!?」
「ああ、手は出してないぞ!!」
「ちょっと待て、今なんと……?」
【つづく】
もう最初にダンジョンを出ようと約束した時間は過ぎているだろう。
ルークさんは、一人でダンジョンを出ただろうか?
恋人を捨てて一人で出て行くとは思えないが、今はそれどころじゃあない。
困った感じだ。
どのぐらい困ったかと言えば、俺たち二人が閉じ込められた落とし穴の部屋は10メートル四方の部屋であった。
俺とレイラ姫様は餌付けの一件以来、随分と馴染んだと言いますか、打ち解けたと言いますか、兎に角だいぶ仲良くなりました。
もう「がるるるっ!!」って感じで威嚇もされません。
それどころか狭い空間で二人だと、なんだか変な空気になるのでメイドのヒルダに相談したら、ルークさんが助けに来てくれるまで寛いで待ってはどうかと言い出したのだ。
そして、ヒルダたちメイドが異次元宝物庫からソファーやテーブル、ベッドまで出して落とし穴の部屋を飾り付け始めたのである。
「こ、これはやり過ぎじゃあねえか……」
もう牢獄のような部屋はちゃんとした部屋と化していた。
「オーライ、オーライ!」
「このぐらいでしょうか?」
「OK!」
メイドたち数人が屋根を作っていやがるよ……。
これで頭上から流れて来る排水を浴びないですむぜ……。
「ヒルダ様、暖炉が完成しました!」
「じゃあ、早く薪を汲めなさい。この部屋は湿気が凄いですからね。暖めて湿気を飛ばしましょう」
「了解しました!」
うわ~、なに、こいつら……。
この牢獄のような場所をスイートルームに改造する気ですか……。
「がるるる~♡」
あー、レイラ姫様もふかふかなベッドで戯れていますよ。
もう、無邪気だな~。
完全にここが気に入ってくれたようだな。
良かった良かっただぜ。
…………………違う。
違うな。
これは間違いだ。
ヒルダやメイドたちの間違いを正さなければなるまい。
「あの~、ヒルダさん……」
「がるっ」
俺の声がヒルダに届くよりも先にレイラ姫様に後ろから袖を引かれた。
「なに、レイラ姫様?」
なんだろうと俺が振り返ると、そこには見たことがない美人さんが立っていた。
サラサラとした蜂蜜色の長い長髪。
シャープでスマートな輪廓。
大きく空のように青い瞳。
その瞳に髪と同じ黄金の睫毛がパチパチと動いている。
唇はナチュラルピンクでセクシーだ。
そして、白くて細い首筋。
全体的に大人っぽいが、彼女の見せる笑顔は巨万の財宝のように輝いていた。
「ま、眩しい!!」
「がるっ?」
あまりの眩しさに顔を背けた俺に彼女が不思議そうにすがり寄って来た。
な、なんなんだ!?
戸惑う俺がベッドのほうを見ると、黒山羊の頭が置かれていた。
脱皮すると、蝶のように可憐なんですね。
もうビックリですわ。
「がるがる?」
黄金の美女が俺のローブを掴んで揺らす。
ま、まさか、これがレイラ姫様なのか!!
これが蛮族のように「がるがる」としか言わない呪われたお姫様の正体なのか!?
ルークさんが幼馴染みを口実にダンジョン探索に付き合う理由が理解できたぜ。
か、可愛いし、超タイプ!!
これとならお付き合いできるぞ!!
これとならば結婚まで行けるぞ!!
がるがるっとしか言えなくても新婚生活が送れるのではないだろうか!?
そして、初夜はイチャイチャラブラブゥぅゥヴううヴヴヴううぐヴぐヴぐぐぐ!!!
ぐーーぎゃーーーー!!!!!
やーべーーー!!!
完全に呪いを忘れて煩悩世界をエンジョイしてたわぁぁああああ!!!
胸がぐるじぃいいい!!!
「がるがるがる!!??」
うわーー、そんなに心配そうに美顔を近付けて来るな!!
おっぱいが肘に当たってますわ!!
のーーわーーー!!!
やめてーーー!!!
「ヒールーダーー、たーすーけーてーー!!」
「アスラン様、只今参ります!!」
俺がヒルダに助けを求めると、数人のメイドたちによってレイラ姫様が引き離される。
ぜぇはー、ぜぇはー………。
た、助かったわ……。
危うく意外な美人に殺されるところだったぜ……。
長身のヒルダが俺の頭を両腕で抱えながら訊いてきた。
「アスラン様、大丈夫でしたか?」
「ああ、た、助かった……」
俺は力任せにヒルダの腕を振り払う。
それにしてもヒルダは貧乳だな。
まあ、干からびたミイラだもんな。
ヒルダが心配そうに言う。
「まだ胸が苦しければ、私めが口付けで人工呼吸をして差し上げますが?」
「いや、結構だ。だってお前は幻術で誤魔化しているけれど、ヨボヨボのミイラじゃんか……」
「それは人種差別ですね」
「もうアンデッドだから人でも無いだろう」
「ちっ……」
うわ、舌打ちしたよ、このメイドは……。
それよりも俺はレイラ姫様に訊いた。
「ところでレイラ姫様、どうかしましたか?」
「がるる~」
レイラ姫様は困った顔でお腹を押さえている。
あー、もー、困った顔も美しくて可愛いな~。
てか、お腹が透いたのかな?
「ヒルダ、レイラ姫様がお腹が空いたらしいから、飯でも出してくれないか」
ヒルダはいつも以上に冷たく言った。
「ドッグフードの予備は御座いませんが」
えっ?
なに?
なんなのこの反応は?
いつも以上に絶対零度的な反応じゃあないか?
俺がキョトンとしていると、プロ子が近寄って来て耳打ちした。
「ヒルダちゃん、塔から落ちたぐらいから変なんですよ~」
「へんって?」
「暇になると異次元宝物庫からこっそり外を覗き見ては、深い溜め息を吐くんです」
「それって、恋じゃないか?」
「でも、覗き見ているのはアスラン様の様子ですよ~」
「じゃあそれは恋じゃないわな」
「でも、皆に相談するんです」
「なんてさ?」
「最近、凄く気になる人が居るって」
「じゃあそれはやっぱり恋じゃあないかな」
「でも、皆がアスラン様の話題で盛り上がると、ヒルダ様だけイライラし始めるんですよ?」
「じゃあ、やっぱりそれは恋ちゃうんちゃうかな?」
「でも、私がヒルダちゃんにアスラン様をどう思うかって訊いたら、顔を赤面させて俯くんですよ」
「やっぱりそれは恋だわ~。間違いないわ~」
「でもね、私がヒルダちゃんにアスラン様のことが好きなのって訊くと、血の涙を流しながら「嫌い」って、歯を食い縛りながら呟くの~」
「そこまで否定するかな……」
そんな感じで俺とプロ子が漫才師のネタをパクっていると、部屋の頭上から大声が聞こえて来た。
「レイラーー!! レイラーー!!」
あ、ルークさんだ。
「がるる!!」
ルークさんの声を聞いてレイラ姫様が急いで黒山羊頭を取りに行く。
残念ながらレイラ姫様の美顔が再び黒山羊頭に隠された。
そんなマスクは被らなければいいのにさ。
そう思いながらも俺は、メイドたちの作った屋根を剥ぐると上を見上げた。
排水口の一つからルークさんが顔を出しているのが見える。
「ルークさん、ここだーー!!」
「アスラン君か!?」
「レイラ姫様もここにいるぞ!!」
「か、彼女は無事かい!?」
「ああ、手は出してないぞ!!」
「ちょっと待て、今なんと……?」
【つづく】
0
お気に入りに追加
384
あなたにおすすめの小説
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。
ねんごろ
恋愛
主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。
その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……
毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。
※他サイトで連載していた作品です
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる