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第307話【ゴブリン大軍団のボス】
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「あー、もー、だりーなー……」
俺は愚痴りながら斬馬刀を振るっていた。
かれこれ四時間はゴブリンたちと戦っていますわ。
流石に俺も疲れて来たぞ。
肉体的にも精神的にもさ。
そろそろゴブリンたちも学習してきたのか、飛び掛かったら殺されるってのが理解できていやがる。
だから多くのゴブリンたちは声を荒立てるだけで攻めて来なくなっていた。
お互いにダラダラとした空気が漂っている。
攻めて来るのは、ずっと後ろで順番待ちをしていた血気盛んなゴブリンたちだけだ。
やっと人混みを掻き分け前に出れた喜びのまま飛び掛かって来ては、俺に斬られるのの繰り返しだった。
正直、このままでは埒があかない空気感が漂い始めている。
これはもしかしてだが、ゴブリンに和解を申し出ればドローになって、俺は帰っていいよってことにならないかな?
そうだよ、こんな時に役立ちそうな指輪を俺は持っていたじゃあないか!
俺は異次元宝物庫からランゲージリング+2を取り出すと、確り握り締めた。
【ランゲージリング+2。下等種族の言語が話せるようになる。下等種族の文章が読めるようになる】
よし、とりあえず話し掛けてみよう。
「おい、お前ら、話が出来るヤツは居るか!?」
俺の声に一匹のゴブリンが応対する。
「話とは、なんだ!?」
おお、言葉が通じてるよ。
これなら行けるかな?
「話がしたい。リーダーでもボスでもいいから話が出来るヤツを連れてこい!」
数匹のゴブリンたちは、顔を見合わせたあとに言う。
「分かった、ちょっと待ってろ!」
よし!
とんとん拍子に話が進んでるぞ!
これなら行けるかな。
すると二匹のゴブリンが、倒れている一匹のゴブリンの足を掴んで引き摺って運んで来た。
そして、ゴブリンが言う。
「こいつがボスだ!」
それは額にダガーが刺さったゴブリンシャーマンだった。
最初のころに俺が投げダガーで殺したヤツじゃんか!?
もう、ボスは死んでるよ!!
「あちゃ~……。じゃあサブリーダーは誰だ?」
俺の言葉にゴブリンたちがざわめき出した。
「サブリーダーって、誰よ?」
「そんなの居ねえだろ?」
「決めてないよな?」
「そうだよな、だってボスはワンマンだったもんな~」
「じゃあ、俺が二代目のボスになるよ」
「なんで?」
「だって俺のほうがボスっぽいだろ?」
「ボスっぽさなら、俺のほうが上だろ?」
「いやいや、俺だよ!」
「まあ、待て、お前ら」
「なんだよ?」
「お前らは普通のゴブリンだ。しかし俺はゴブリンライダーだ。だから俺のほうがボスだろ?」
「それならオラはホブゴブリンだぞ。オラのほうが強いんだからボスだべさ」
「いやいや、待つでざんす。私は前のボス同様にゴブリンシャーマンざんすよ。ならば私がボスざますよ」
「まてや、ゴラァ! ゴブリンチャンピオンの俺を差し置いて、誰がボスだって!?」
うわ~、なんか詰まんない言い争いを始めやがったぞ……。
内輪揉めかよ……。
「よーし、じゃあ戦いで決着を着けようじゃあねえか!!」
「望むところだべ!!」
「面白いざます、この低能ゴブリンどもが!!」
あらら、完全に仲間割れが始まったよ。
「えりゃーー!!」
「きぃーーー!!」
「ファイアーシャード!!」
うわわ、マジで始まったわ~。
よし、俺はこの騒ぎに乗じて逃げようかな……。
気配を消して、足音を消して、そろ~り、そろ~りっと……。
「あっ、逃げたぞ! 人間が逃げたぞ!!」
やばい、気付かれたか!?
「そんなヤツは、もうどうだっていいんだよ!!」
「意地でもボスの座争奪戦に勝ってやるぞ!!」
「負けてらんねーずら!!」
「ファイアーシャード!!」
「もっとやれ、もっとやれー!!」
「わんやわんや!!」
あれ……。
追って来ないや……。
もう自分たちのイベントに夢中で、完全に俺のことを無視してますがな……。
えーと、んーと……。
ラッキー……?
なのかな?
まあ、いいか……。
そんなこんなで俺は洞窟を引き返して最初のトンネルまで戻った。
やはり俺を追って来るゴブリンは一匹も居ない。
なんかそれはそれで寂しいな……。
無視されるって、ほんに辛いわ……。
まあ、兎に角だ。
トンネル内から俺は、洞窟の入り口を見渡しながら腕を組んで考え込んだ。
「ん~……。流石にこのまま放置ってわけには、いかないかな~」
しゃあないか、俺がちゃんと決着をつけてやらんとなるまい。
俺は異次元宝物庫からシルバークラウン+2を取り出して頭に被った。
狙いは洞窟の天井部分だ。
「マジックイレイザー!!」
俺の口から放たれる波動砲魔法が洞窟の天井を深く抉って焼いた。
すると大地がグラグラと揺れだして、天井がドシドシと崩れ落ちる。
洞窟側の出入り口が塞がる。
「これで、良しだ!」
完全に洞窟の入り口は倒壊して岩や土砂で塞がっていた。
隙間すら無いから中のゴブリンたちが外に出て来ることは二度と無いだろうさ。
完璧に閉じ込めてやったぞ。
うむ、完全勝利だぜ。
有る意味で、戦わずして勝利したって感じかな。
いや、四時間も戦ったけれどさ……。
そして──。
【おめでとうございます。レベル33に成りました!】
おおっ、やりましたね!!
レベルアップしましたがな!!
しかしだ──。
周囲がグラグラと揺れ始める。
「な、なんだなんだ!!」
ヤバイぞ!!
崩れる!?
てか、天井が落ちて来た!?
天井が崩れ出したぞ!!
洞窟どころかトンネルごと倒壊が始まっちゃったよ!!
「脱出せねば!!」
俺は出口に向かって全速力で走った。
出口まで約150メートルだ!!
ひぃー!!
俺の後方に、岩が振ってきたぞ!!
あんなのが頭に当たったら、頭がスイカみたいに砕けますがな。
ひぃーー!!
今度は大岩が振ってきたぞ!!
あのサイズだと俺自身がペシャンコだわ!!
走れ、俺!!
止まるな、俺!!
止まったら死ぬぞ!!
俺の後方から迫る倒壊音が、すぐ真後ろで轟いて居た。
走る足に倒壊する地鳴りが伝わって来る。
振り返るな!!
もうちょっとだ!!
もう少しで出口だ!!
よし、今だ、ダイブ!!
ズザーーーー!!!
腹這いのまま滑った俺が振り返ると、トンネルは完全に倒壊して、俺の足元にまで土砂が迫っていた。
あともう少しで大岩や土砂に飲み込まれていただろう。
「た、助かった……」
【つづく】
俺は愚痴りながら斬馬刀を振るっていた。
かれこれ四時間はゴブリンたちと戦っていますわ。
流石に俺も疲れて来たぞ。
肉体的にも精神的にもさ。
そろそろゴブリンたちも学習してきたのか、飛び掛かったら殺されるってのが理解できていやがる。
だから多くのゴブリンたちは声を荒立てるだけで攻めて来なくなっていた。
お互いにダラダラとした空気が漂っている。
攻めて来るのは、ずっと後ろで順番待ちをしていた血気盛んなゴブリンたちだけだ。
やっと人混みを掻き分け前に出れた喜びのまま飛び掛かって来ては、俺に斬られるのの繰り返しだった。
正直、このままでは埒があかない空気感が漂い始めている。
これはもしかしてだが、ゴブリンに和解を申し出ればドローになって、俺は帰っていいよってことにならないかな?
そうだよ、こんな時に役立ちそうな指輪を俺は持っていたじゃあないか!
俺は異次元宝物庫からランゲージリング+2を取り出すと、確り握り締めた。
【ランゲージリング+2。下等種族の言語が話せるようになる。下等種族の文章が読めるようになる】
よし、とりあえず話し掛けてみよう。
「おい、お前ら、話が出来るヤツは居るか!?」
俺の声に一匹のゴブリンが応対する。
「話とは、なんだ!?」
おお、言葉が通じてるよ。
これなら行けるかな?
「話がしたい。リーダーでもボスでもいいから話が出来るヤツを連れてこい!」
数匹のゴブリンたちは、顔を見合わせたあとに言う。
「分かった、ちょっと待ってろ!」
よし!
とんとん拍子に話が進んでるぞ!
これなら行けるかな。
すると二匹のゴブリンが、倒れている一匹のゴブリンの足を掴んで引き摺って運んで来た。
そして、ゴブリンが言う。
「こいつがボスだ!」
それは額にダガーが刺さったゴブリンシャーマンだった。
最初のころに俺が投げダガーで殺したヤツじゃんか!?
もう、ボスは死んでるよ!!
「あちゃ~……。じゃあサブリーダーは誰だ?」
俺の言葉にゴブリンたちがざわめき出した。
「サブリーダーって、誰よ?」
「そんなの居ねえだろ?」
「決めてないよな?」
「そうだよな、だってボスはワンマンだったもんな~」
「じゃあ、俺が二代目のボスになるよ」
「なんで?」
「だって俺のほうがボスっぽいだろ?」
「ボスっぽさなら、俺のほうが上だろ?」
「いやいや、俺だよ!」
「まあ、待て、お前ら」
「なんだよ?」
「お前らは普通のゴブリンだ。しかし俺はゴブリンライダーだ。だから俺のほうがボスだろ?」
「それならオラはホブゴブリンだぞ。オラのほうが強いんだからボスだべさ」
「いやいや、待つでざんす。私は前のボス同様にゴブリンシャーマンざんすよ。ならば私がボスざますよ」
「まてや、ゴラァ! ゴブリンチャンピオンの俺を差し置いて、誰がボスだって!?」
うわ~、なんか詰まんない言い争いを始めやがったぞ……。
内輪揉めかよ……。
「よーし、じゃあ戦いで決着を着けようじゃあねえか!!」
「望むところだべ!!」
「面白いざます、この低能ゴブリンどもが!!」
あらら、完全に仲間割れが始まったよ。
「えりゃーー!!」
「きぃーーー!!」
「ファイアーシャード!!」
うわわ、マジで始まったわ~。
よし、俺はこの騒ぎに乗じて逃げようかな……。
気配を消して、足音を消して、そろ~り、そろ~りっと……。
「あっ、逃げたぞ! 人間が逃げたぞ!!」
やばい、気付かれたか!?
「そんなヤツは、もうどうだっていいんだよ!!」
「意地でもボスの座争奪戦に勝ってやるぞ!!」
「負けてらんねーずら!!」
「ファイアーシャード!!」
「もっとやれ、もっとやれー!!」
「わんやわんや!!」
あれ……。
追って来ないや……。
もう自分たちのイベントに夢中で、完全に俺のことを無視してますがな……。
えーと、んーと……。
ラッキー……?
なのかな?
まあ、いいか……。
そんなこんなで俺は洞窟を引き返して最初のトンネルまで戻った。
やはり俺を追って来るゴブリンは一匹も居ない。
なんかそれはそれで寂しいな……。
無視されるって、ほんに辛いわ……。
まあ、兎に角だ。
トンネル内から俺は、洞窟の入り口を見渡しながら腕を組んで考え込んだ。
「ん~……。流石にこのまま放置ってわけには、いかないかな~」
しゃあないか、俺がちゃんと決着をつけてやらんとなるまい。
俺は異次元宝物庫からシルバークラウン+2を取り出して頭に被った。
狙いは洞窟の天井部分だ。
「マジックイレイザー!!」
俺の口から放たれる波動砲魔法が洞窟の天井を深く抉って焼いた。
すると大地がグラグラと揺れだして、天井がドシドシと崩れ落ちる。
洞窟側の出入り口が塞がる。
「これで、良しだ!」
完全に洞窟の入り口は倒壊して岩や土砂で塞がっていた。
隙間すら無いから中のゴブリンたちが外に出て来ることは二度と無いだろうさ。
完璧に閉じ込めてやったぞ。
うむ、完全勝利だぜ。
有る意味で、戦わずして勝利したって感じかな。
いや、四時間も戦ったけれどさ……。
そして──。
【おめでとうございます。レベル33に成りました!】
おおっ、やりましたね!!
レベルアップしましたがな!!
しかしだ──。
周囲がグラグラと揺れ始める。
「な、なんだなんだ!!」
ヤバイぞ!!
崩れる!?
てか、天井が落ちて来た!?
天井が崩れ出したぞ!!
洞窟どころかトンネルごと倒壊が始まっちゃったよ!!
「脱出せねば!!」
俺は出口に向かって全速力で走った。
出口まで約150メートルだ!!
ひぃー!!
俺の後方に、岩が振ってきたぞ!!
あんなのが頭に当たったら、頭がスイカみたいに砕けますがな。
ひぃーー!!
今度は大岩が振ってきたぞ!!
あのサイズだと俺自身がペシャンコだわ!!
走れ、俺!!
止まるな、俺!!
止まったら死ぬぞ!!
俺の後方から迫る倒壊音が、すぐ真後ろで轟いて居た。
走る足に倒壊する地鳴りが伝わって来る。
振り返るな!!
もうちょっとだ!!
もう少しで出口だ!!
よし、今だ、ダイブ!!
ズザーーーー!!!
腹這いのまま滑った俺が振り返ると、トンネルは完全に倒壊して、俺の足元にまで土砂が迫っていた。
あともう少しで大岩や土砂に飲み込まれていただろう。
「た、助かった……」
【つづく】
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