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第295話【ヘルハウンド】
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モンスター名、ケルベロス。
種族名、ヘルハウンド。
この異世界だと、生息地は炎の山だったかな。
そこには行ったことが無いわ。
そんでもって、全長3.5メートルほどで、一つの胴体に三つの頭部を有した超大型犬だ。
狼じゃあないな、犬だわ。
完全に頭部が違うもん。
その体格は見た目的には、象並みにデカイ。
口からは火が揺らいでいるから、炎に対しては無効能力を有しているだろう。
そうじゃなきゃ、喉どころか肺まで黒焦げだわな。
モンスターとしての強さはどのぐらいか分からない。
ただ、初弾のアッパーカットを決めた感覚では、勝て無い相手ではないだろう。
てか、これらの情報を俺なりに分析した結果では、間違いなく勝てる相手だ。
うんうん、勝てるぞ。
チョロいチョロい。
そして、ギャラリーが多い町中での戦闘だ。
周りが怪我をしないように配慮して戦わなければなるまい。
飛び道具や爆破魔法は使えないかな。
万が一にも怪我人を出したら戦った俺のせいにされかねないもん。
ここは、道理よりも感情論が強い世界だからな。
まあ、目立つために頑張ろう。
何故に目立つかって言えば、格好いいからってのもあるが、何よりも俺の存在をアピールせにゃあならない。
ウルフズトレイン事件や全裸闊歩事件の汚名を晴らしゃあならんのだ。
ここいらで冒険者ギルドにソロ冒険者アスラン様有りってのを知らしめたいのである。
じゃあないと、いつまで経っても爪弾き者だからな。
そのための功績とさせてもらうぜ、この戦いをよ。
どれ、ここは見た目的にも派手な武器を出して行こうかな。
俺は異次元宝物庫からセルバンテスの黄金剣+3とガイアの宝剣+3を取り出した。
【コールドロングソード+3。剣術スキルの向上。攻撃力向上。魔法耐久向上】
【ゴールドショートソード+3。攻撃力向上。命中率向上。魔法サンダーエンチャントウェポンが掛けられる武器。武器に雷属性の効果を与える。効果時間は5分。回数は一日一回。発動条件は魔法名を口に出す】
俺は黄金剣と宝剣を左右に構えた。
二刀流である。
周りで観戦している一般ピープルたちがざわめいた。
「なんだ、あの黄金剣は?」
「しかも黄金剣で二刀流だぞ、ちょっと格好良くないか!」
うし、目立ってるぞ。
流石はゴールデンツーハンドだ。
「おい、それよりもアイツはアスランじゃあねえか?」
「アスランって、あのアスランか?」
「あの全裸変態のアスランか?」
「ドクトル・スカルのところに転がり込んだ、穀潰しの引きこもりボーイのアスランか?」
「たぶん、そうだよ。その変態だ」
「最近は何も事件を起こさないで大人しかったが、ついに出てきやがったぞ」
「って、ことはだ。今回も大爆笑事件に発展するのか?」
「それは見物だな。しばらく手を出さずに見ているか」
「そうだな」
ちくしょう……。
町中の物陰に隠れて居るヤツらが勝ってなことをほざいていやがる……。
中には冒険者たちも多く混ざって居るが、完全に観戦モードに入りやがったぜ。
まあ、こっちとしたら都合がいいやね。
ならば、一人で行きますぞ。
ソロ冒険者の強さを見せてやる。
否、魅せてやる!
「ガルルルルル!!」
「待たせたな、三頭ワンちゃん!」
俺は喉を鳴らして威嚇を強めるケルベロスと向かい合って居た。
ケルベロスは三つの頭を低くして飛び掛かろうとしている。
「面白い、早く飛び掛かってこいよ。綺麗に三等分にしてやるぜ!」
「「「ガルッ!!」」」
三頭が同時に唸って飛び掛かって来た。
俺はロングソードを横にしてケルベロスの牙を受け止める。
ケルベロスの真ん中の頭部が、俺の黄金剣を噛み付く形となった。
だが、残り二つの頭は俺に噛み付けない。
まあ、頭が三つ有っても、距離ってものもあるだろう。
そうそう自分より小型の人間を、三頭同時に噛み付けないだろうさ。
だが、凄いパワーだな。
俺から黄金剣を奪い取ろうとケルベロスが頭を左右に振るった。
すると俺の体も左右に振られる。
地面から足が離れて空中で∞の字を描く。
「ガルルルルル!!!!」
「のわわわっ!!」
うわ、畜生が、格好悪いな!!
ケルベロスに振り回される俺の耳に観客たちの野次が聴こえて来た。
「なんだ、だらしね~な~」
「おーい、アスラン大丈夫か~」
「なんなら俺たちも手伝ってやろうか~。あはははは~」
糞、舐めやがって!
でも、すげーパワーでやんの!!
それでも反撃だ!
「そらっ!」
「キャン!!」
俺はケルベロスに振り回されながらも逆手に握った宝剣でセンターヘッドを切り付けた。
その一撃でケルベロスは咥えていた俺の黄金剣を離し手投げ捨てる。
俺の体も一緒に飛んだ。
宝剣はケルベロスの額を切り、三日月の傷を残す。
俺は空中で体を捻って向きを変えるとクルクルと回ってから綺麗に着地した。
「よし!」
可憐な俺のアクロバティックな着地を見た観戦者たちから拍手と喝采が沸いた。
うっし、イケてるじゃん、俺!
「それじゃあ、今度は俺の反撃と行きますか!」
俺は広く両腕を開いて大きく構えた。
ケルベロスは額から鮮血を流しながら再び頭を低く構える。
「グルルル……」
両腕を広げた俺がジリジリと前に出るとケルベロスが僅かに下がった。
やはり動物系モンスターには、大きく広い構えが心理的に有効だな。
多くの動物が、威嚇を見せる時は体を大きく見せようとする。
熊が両手を上げて立ち上がるようにだ。
そう、動物の世界では大きいは強いなのだ。
だから俺も構えを大きく見せている。
少しでも戦いに有利になるためにだ。
「それ、斬る!!」
今度は俺から攻めて行った。
双剣を翳して斬りかかる。
だが、怖じ気づいたのか、ケルベロスは後方にジャンプして距離を作った。
「あれ、脅かし過ぎたかな?」
それとも逃げるか?
逃げられるのは不味いよね。
全てが台無しだわ……。
しかし、俺の予想とは違う行動をケルベロスが取った。
否、ケルベロスたちが取ったと言えば正しい言い回しかも知れない。
「「「ガルルっ!」」」
最初は三頭が同時に唸って居たが、それが別々に唸り出す。
「ガルルルルっ!!」
「ガルルルルルっ!!」
「グルルルっ!!」
あー、不味いわ~。
嫌なパターンだわ~。
三頭が別々に唸った理由は単純明快だった。
三頭が分離して三匹になったのだ。
すると観客に混ざって見ていたカンパネルラ爺さんが声を上げる。
「そいつらはブラックドッグだ!!」
ブラックドッグ?
一匹のケルベロスが三匹のブラックドッグになったってわけですか~。
でも、体格的にはケルベロスと変わらないじゃんか。
頭が減っただけだよ。
三等分になったのなら体重も三等分にしろよな。
体積保存の法則とか無いのかよ。
ずっけーよ。
これじゃあ強さが三倍じゃんかよ。
「ガルルルッ!!」
「ガルルルっ~!!」
「グルルルルルっ!!」
そして三匹のブラックドッグたちは、俺に近付くと周囲をゆっくりグルグルと回り始める。
あら、囲まれた……。
こいつら狩りのやり方を心得てますわん……。
このまま回り過ぎて目を回して倒れるとか、バターになるとかしないかな……。
流石に無理な期待かな……。
再び外野から野次が飛んで来た。
「アスラ~ン、大丈夫か~」
「相手は三匹に増えたぞ~」
「なんなら手伝ってやるぞ~」
「面白いな、頑張れアスラン。わっひっひっひっ」
にゃろう……。
他人事かと思いやがって……。
ならば、今度こそ本気モードかな。
俺はエンチャント魔法を自分に施す。
「ジャイアントストレングス、ディフェンスアーマー、フォーカスアイ、アイスチャントウェポン、アイスエンチャントウェポン!」
俺の体が支援魔法を受ける旅に様々な色で輝いた。
「おお、すげー。自分で魔法を掛けたぞ!」
「アイツ、魔法も使えるのか!」
よし、周囲も驚いているな。
やっぱり俺ってイケてるよね。
「よーーし、ここからが本番だ。本気モードで行くぞ!!」
俺は気合いを声に出してアピールした。
相手は三匹になったとは言え、ケルベロスより格下のブラックドッグだ。
これならまだ勝てるだろうさ。
だが、しかし───。
喉の唸りを響かせるブラックドッグたちに異変が起きる。
ムクムクと体が揺らぎ始めた。
「「「ガルルルッ!!」」」
「「「ガルルルっ~!!」」」
「「「グルルルルルっ!!」」」
三匹のブラックドッグたちの肩から二つの頭が生えて来る。
あっという間に三匹のブラックドッグがケルベロス三匹に変貌した。
「あ、あれれ……」
これ、 マジでヤバくね?
増殖してませんか?
【つづく】
種族名、ヘルハウンド。
この異世界だと、生息地は炎の山だったかな。
そこには行ったことが無いわ。
そんでもって、全長3.5メートルほどで、一つの胴体に三つの頭部を有した超大型犬だ。
狼じゃあないな、犬だわ。
完全に頭部が違うもん。
その体格は見た目的には、象並みにデカイ。
口からは火が揺らいでいるから、炎に対しては無効能力を有しているだろう。
そうじゃなきゃ、喉どころか肺まで黒焦げだわな。
モンスターとしての強さはどのぐらいか分からない。
ただ、初弾のアッパーカットを決めた感覚では、勝て無い相手ではないだろう。
てか、これらの情報を俺なりに分析した結果では、間違いなく勝てる相手だ。
うんうん、勝てるぞ。
チョロいチョロい。
そして、ギャラリーが多い町中での戦闘だ。
周りが怪我をしないように配慮して戦わなければなるまい。
飛び道具や爆破魔法は使えないかな。
万が一にも怪我人を出したら戦った俺のせいにされかねないもん。
ここは、道理よりも感情論が強い世界だからな。
まあ、目立つために頑張ろう。
何故に目立つかって言えば、格好いいからってのもあるが、何よりも俺の存在をアピールせにゃあならない。
ウルフズトレイン事件や全裸闊歩事件の汚名を晴らしゃあならんのだ。
ここいらで冒険者ギルドにソロ冒険者アスラン様有りってのを知らしめたいのである。
じゃあないと、いつまで経っても爪弾き者だからな。
そのための功績とさせてもらうぜ、この戦いをよ。
どれ、ここは見た目的にも派手な武器を出して行こうかな。
俺は異次元宝物庫からセルバンテスの黄金剣+3とガイアの宝剣+3を取り出した。
【コールドロングソード+3。剣術スキルの向上。攻撃力向上。魔法耐久向上】
【ゴールドショートソード+3。攻撃力向上。命中率向上。魔法サンダーエンチャントウェポンが掛けられる武器。武器に雷属性の効果を与える。効果時間は5分。回数は一日一回。発動条件は魔法名を口に出す】
俺は黄金剣と宝剣を左右に構えた。
二刀流である。
周りで観戦している一般ピープルたちがざわめいた。
「なんだ、あの黄金剣は?」
「しかも黄金剣で二刀流だぞ、ちょっと格好良くないか!」
うし、目立ってるぞ。
流石はゴールデンツーハンドだ。
「おい、それよりもアイツはアスランじゃあねえか?」
「アスランって、あのアスランか?」
「あの全裸変態のアスランか?」
「ドクトル・スカルのところに転がり込んだ、穀潰しの引きこもりボーイのアスランか?」
「たぶん、そうだよ。その変態だ」
「最近は何も事件を起こさないで大人しかったが、ついに出てきやがったぞ」
「って、ことはだ。今回も大爆笑事件に発展するのか?」
「それは見物だな。しばらく手を出さずに見ているか」
「そうだな」
ちくしょう……。
町中の物陰に隠れて居るヤツらが勝ってなことをほざいていやがる……。
中には冒険者たちも多く混ざって居るが、完全に観戦モードに入りやがったぜ。
まあ、こっちとしたら都合がいいやね。
ならば、一人で行きますぞ。
ソロ冒険者の強さを見せてやる。
否、魅せてやる!
「ガルルルルル!!」
「待たせたな、三頭ワンちゃん!」
俺は喉を鳴らして威嚇を強めるケルベロスと向かい合って居た。
ケルベロスは三つの頭を低くして飛び掛かろうとしている。
「面白い、早く飛び掛かってこいよ。綺麗に三等分にしてやるぜ!」
「「「ガルッ!!」」」
三頭が同時に唸って飛び掛かって来た。
俺はロングソードを横にしてケルベロスの牙を受け止める。
ケルベロスの真ん中の頭部が、俺の黄金剣を噛み付く形となった。
だが、残り二つの頭は俺に噛み付けない。
まあ、頭が三つ有っても、距離ってものもあるだろう。
そうそう自分より小型の人間を、三頭同時に噛み付けないだろうさ。
だが、凄いパワーだな。
俺から黄金剣を奪い取ろうとケルベロスが頭を左右に振るった。
すると俺の体も左右に振られる。
地面から足が離れて空中で∞の字を描く。
「ガルルルルル!!!!」
「のわわわっ!!」
うわ、畜生が、格好悪いな!!
ケルベロスに振り回される俺の耳に観客たちの野次が聴こえて来た。
「なんだ、だらしね~な~」
「おーい、アスラン大丈夫か~」
「なんなら俺たちも手伝ってやろうか~。あはははは~」
糞、舐めやがって!
でも、すげーパワーでやんの!!
それでも反撃だ!
「そらっ!」
「キャン!!」
俺はケルベロスに振り回されながらも逆手に握った宝剣でセンターヘッドを切り付けた。
その一撃でケルベロスは咥えていた俺の黄金剣を離し手投げ捨てる。
俺の体も一緒に飛んだ。
宝剣はケルベロスの額を切り、三日月の傷を残す。
俺は空中で体を捻って向きを変えるとクルクルと回ってから綺麗に着地した。
「よし!」
可憐な俺のアクロバティックな着地を見た観戦者たちから拍手と喝采が沸いた。
うっし、イケてるじゃん、俺!
「それじゃあ、今度は俺の反撃と行きますか!」
俺は広く両腕を開いて大きく構えた。
ケルベロスは額から鮮血を流しながら再び頭を低く構える。
「グルルル……」
両腕を広げた俺がジリジリと前に出るとケルベロスが僅かに下がった。
やはり動物系モンスターには、大きく広い構えが心理的に有効だな。
多くの動物が、威嚇を見せる時は体を大きく見せようとする。
熊が両手を上げて立ち上がるようにだ。
そう、動物の世界では大きいは強いなのだ。
だから俺も構えを大きく見せている。
少しでも戦いに有利になるためにだ。
「それ、斬る!!」
今度は俺から攻めて行った。
双剣を翳して斬りかかる。
だが、怖じ気づいたのか、ケルベロスは後方にジャンプして距離を作った。
「あれ、脅かし過ぎたかな?」
それとも逃げるか?
逃げられるのは不味いよね。
全てが台無しだわ……。
しかし、俺の予想とは違う行動をケルベロスが取った。
否、ケルベロスたちが取ったと言えば正しい言い回しかも知れない。
「「「ガルルっ!」」」
最初は三頭が同時に唸って居たが、それが別々に唸り出す。
「ガルルルルっ!!」
「ガルルルルルっ!!」
「グルルルっ!!」
あー、不味いわ~。
嫌なパターンだわ~。
三頭が別々に唸った理由は単純明快だった。
三頭が分離して三匹になったのだ。
すると観客に混ざって見ていたカンパネルラ爺さんが声を上げる。
「そいつらはブラックドッグだ!!」
ブラックドッグ?
一匹のケルベロスが三匹のブラックドッグになったってわけですか~。
でも、体格的にはケルベロスと変わらないじゃんか。
頭が減っただけだよ。
三等分になったのなら体重も三等分にしろよな。
体積保存の法則とか無いのかよ。
ずっけーよ。
これじゃあ強さが三倍じゃんかよ。
「ガルルルッ!!」
「ガルルルっ~!!」
「グルルルルルっ!!」
そして三匹のブラックドッグたちは、俺に近付くと周囲をゆっくりグルグルと回り始める。
あら、囲まれた……。
こいつら狩りのやり方を心得てますわん……。
このまま回り過ぎて目を回して倒れるとか、バターになるとかしないかな……。
流石に無理な期待かな……。
再び外野から野次が飛んで来た。
「アスラ~ン、大丈夫か~」
「相手は三匹に増えたぞ~」
「なんなら手伝ってやるぞ~」
「面白いな、頑張れアスラン。わっひっひっひっ」
にゃろう……。
他人事かと思いやがって……。
ならば、今度こそ本気モードかな。
俺はエンチャント魔法を自分に施す。
「ジャイアントストレングス、ディフェンスアーマー、フォーカスアイ、アイスチャントウェポン、アイスエンチャントウェポン!」
俺の体が支援魔法を受ける旅に様々な色で輝いた。
「おお、すげー。自分で魔法を掛けたぞ!」
「アイツ、魔法も使えるのか!」
よし、周囲も驚いているな。
やっぱり俺ってイケてるよね。
「よーーし、ここからが本番だ。本気モードで行くぞ!!」
俺は気合いを声に出してアピールした。
相手は三匹になったとは言え、ケルベロスより格下のブラックドッグだ。
これならまだ勝てるだろうさ。
だが、しかし───。
喉の唸りを響かせるブラックドッグたちに異変が起きる。
ムクムクと体が揺らぎ始めた。
「「「ガルルルッ!!」」」
「「「ガルルルっ~!!」」」
「「「グルルルルルっ!!」」」
三匹のブラックドッグたちの肩から二つの頭が生えて来る。
あっという間に三匹のブラックドッグがケルベロス三匹に変貌した。
「あ、あれれ……」
これ、 マジでヤバくね?
増殖してませんか?
【つづく】
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