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第232話【ランス】
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【モンスターネーム判定。モンスターのネームが分かるようになる】
うん、判定の結果、今騎乗しながら走って来る黒騎士は、間違いなくデスナイトバーサーカーさんですわん。
俺のスキルがそう言っている。
やばいな。
これはロングソードじゃあ太刀打ちできないぞ。
ランスのリーチで完全に負けている。
何せランスの長さは5~6メートルは有るぞ。
あの槍で騎乗しながら爆走してきて俺を串刺しにして去って行く気だろう。
ならば接近される前にやっつけるのみだ。
「ライトニングボルト!!」
俺は電撃魔法を放ったが、ライトニングボルトは黒騎士の前で拡散されて消えてしまう。
レジストされたか!?
魔法抵抗が高いのか、こいつは!?
ヤバイ!!
来る!!
デスナイトは俺の側を疾走してきて、最中にランスで突いて来る。
黒馬の加速が乗った5メートルのランスが俺を狙う。
速い!!
ランスの切っ先が俺の顔面に迫る。
躱せ、俺!!
「くっ!!」
俺は身を屈めながら横に飛んだ。
すると俺の眼前をランスの先が過ぎて行った。
唸るランスが頬を掠める。
すげー速いぞ!!
それに躱すのがやっとだ。
狙いもかなり正確じゃあねえか。
騎乗からの槍の攻撃が、こんなに有効的だとは思いもしなかったぞ。
速さ、長さ、正確さ。
完全に三拍子揃ってやがる。
いや、四拍子か……。
この障害物の無い野球場のようなホールの広さが四つ目の有利だわ。
環境までデスナイトの有利に働いてやがる。
こりゃあアンデットの総大将を相手にしているって感覚を改めないと成らないな。
これは、一人の騎士を相手に戦っている意気込みで戦わなければならないぞ。
要するに、舐めてられないってことだ。
初弾を躱されたデスナイトがUターンして帰って来る。
俺はロングソードを床に置くと異次元宝物庫からロングボウを取り出した。
すぐさま弦を引いて矢を放つ。
しかし矢はデスナイトの目前で不自然に曲がる。
「ちくしょう。物理的な飛び道具も弾くか……」
ランス攻撃の二回目が来る。
今度も躱すしかない。
さっき躱せたんだ、今度も躱せるさ。
そして、ランスの二撃目が俺の身体を狙う。
今度は的を広げて身体を狙って来やがった。
だが、俺は寸前で身体を捻りながら反らして躱した。
だが、ランスの先が右肩を掠める。
「ぐはっ!!」
掠めたランスがレザーアーマーを裂いて俺の肩まで抉った。
僅かに掠めただけなのに、この衝撃はなんだ。
身体か吹っ飛び、鮮血が散った。
ランスの攻撃力がこれほどだなんて、知らんかったぜ。
てか、ランスで戦ってるラノベなんて見たこと無いしさ。
想像以上ってことか……。
よろめいた俺は片膝を付いた。
俺は右腕を確認する。
傷口は浅いな。
腕も動く。
指も動くぞ。
俺はまだ背を見せて走っているデスナイトに弓矢の弦を引いた。
ちょっと引く力に違和感が有るが大丈夫だろう。
デスナイトが振り返った直後に矢を放つ。
だが、また矢が無理矢理に逸れた。
おそらくあれは魔法の効果だ。
俺も同じマジックアイテムを持ってるから分かる。
だから矢を逸らす回数は決められているはず。
しかし、撃ち続けていれば、いつかは当たるはずだ。
魔法の効果はいつか切れる。
それまで矢を撃ち続けてやるぞ。
それ、三発目だ。
あー、また逸れた。
更に四発目だ!!
まーたー外れた!!
うわー、ランスが来る~!!
とうっ!!
よーし、今度は掠りもしないで回避出来たぞ!!
よし、五発目だ!!
当たらねー!!
とりゃ、六発目!!
はい、外れ!!
うーわー、ランスがきーたー!!
にーげーろー!!
ふぅ、あぶねー……。
今回も躱せたぞ。
そして、矢を放つ俺。
七発目、八発目、おまけに九発目だ!!
なんなのあいつ、全然当たらねえじゃあねえか!!
何これ、詐欺!?
いかさまか!?
何発逸らすわけ!?
うーわー、まーたーラーンースがーきーたー!!
とうっ!!
ちくしょう、今度は当たったわ……。
背中をランスでザックリやられましたわ……。
ちょーいてー……。
すげーいてーわー……。
ランス、すげーいてーわー……。
ちくしょう、まだ矢を放つべきか!?
もしかして無駄なんじゃあね!?
あいつは永遠に矢を逸らせるんじゃあねえの!?
そう言うステータスなんじゃあね!?
いや、そんな馬鹿な~。
無い無いない。そんなの無いわ~。
そんなの有るわけ無いがな。
諦めずに矢を撃ちまくるんだ!!
って、考え込んでいたらデスナイトさんが帰って来ましたわ!!
長く考え過ぎましたがな!!
うわー、あぶねー、でも今度のランス攻撃は回避できたぞ。
よし、諦めずに矢を撃つぞ!!
んん!!
なんで!?
あれれ、矢が無い!?
あーれー、200本ぐらい残って増したよね!!
1000本買ったときに1000本って流石に多くねって思って、薪を拾ってくるのが面倒臭くて800本ぐらい焚き火に使ったけれど200本は残して置いたよね!!
そのあとコカトリスの肉を焼くときに串刺しにする棒が無かったから矢を使ったけど、まだまだ残ってたよね!?
あー、でもフォークばかりだと味気ないから矢を割り箸代わりにだいぶ使ってたからな~。
それで矢を無駄遣いしすぎたのかな~?
あーもー、デスナイトがまた帰って来るよ。
とりあえずロングソードを拾って……。
投擲!!
「それ!!」
グサッて当たった!!
矢は逸らすけどロングソードは逸らせないのね!!
てか、胸に刺さってますよ!!
グラグラってデスナイトが馬から落ちたわ!!
あーれー、馬が霧と成って消えましたぞ!!
倒れているデスナイトも霧に成っちゃったわ!!
【おめでとうございます。レベル27に成りました!】
えっ、勝ったの!?
俺の勝ち!?
俺の勝ちですか!?
これじゃあ、デスナイトたちが成仏できないだろ!!
【つづく】
うん、判定の結果、今騎乗しながら走って来る黒騎士は、間違いなくデスナイトバーサーカーさんですわん。
俺のスキルがそう言っている。
やばいな。
これはロングソードじゃあ太刀打ちできないぞ。
ランスのリーチで完全に負けている。
何せランスの長さは5~6メートルは有るぞ。
あの槍で騎乗しながら爆走してきて俺を串刺しにして去って行く気だろう。
ならば接近される前にやっつけるのみだ。
「ライトニングボルト!!」
俺は電撃魔法を放ったが、ライトニングボルトは黒騎士の前で拡散されて消えてしまう。
レジストされたか!?
魔法抵抗が高いのか、こいつは!?
ヤバイ!!
来る!!
デスナイトは俺の側を疾走してきて、最中にランスで突いて来る。
黒馬の加速が乗った5メートルのランスが俺を狙う。
速い!!
ランスの切っ先が俺の顔面に迫る。
躱せ、俺!!
「くっ!!」
俺は身を屈めながら横に飛んだ。
すると俺の眼前をランスの先が過ぎて行った。
唸るランスが頬を掠める。
すげー速いぞ!!
それに躱すのがやっとだ。
狙いもかなり正確じゃあねえか。
騎乗からの槍の攻撃が、こんなに有効的だとは思いもしなかったぞ。
速さ、長さ、正確さ。
完全に三拍子揃ってやがる。
いや、四拍子か……。
この障害物の無い野球場のようなホールの広さが四つ目の有利だわ。
環境までデスナイトの有利に働いてやがる。
こりゃあアンデットの総大将を相手にしているって感覚を改めないと成らないな。
これは、一人の騎士を相手に戦っている意気込みで戦わなければならないぞ。
要するに、舐めてられないってことだ。
初弾を躱されたデスナイトがUターンして帰って来る。
俺はロングソードを床に置くと異次元宝物庫からロングボウを取り出した。
すぐさま弦を引いて矢を放つ。
しかし矢はデスナイトの目前で不自然に曲がる。
「ちくしょう。物理的な飛び道具も弾くか……」
ランス攻撃の二回目が来る。
今度も躱すしかない。
さっき躱せたんだ、今度も躱せるさ。
そして、ランスの二撃目が俺の身体を狙う。
今度は的を広げて身体を狙って来やがった。
だが、俺は寸前で身体を捻りながら反らして躱した。
だが、ランスの先が右肩を掠める。
「ぐはっ!!」
掠めたランスがレザーアーマーを裂いて俺の肩まで抉った。
僅かに掠めただけなのに、この衝撃はなんだ。
身体か吹っ飛び、鮮血が散った。
ランスの攻撃力がこれほどだなんて、知らんかったぜ。
てか、ランスで戦ってるラノベなんて見たこと無いしさ。
想像以上ってことか……。
よろめいた俺は片膝を付いた。
俺は右腕を確認する。
傷口は浅いな。
腕も動く。
指も動くぞ。
俺はまだ背を見せて走っているデスナイトに弓矢の弦を引いた。
ちょっと引く力に違和感が有るが大丈夫だろう。
デスナイトが振り返った直後に矢を放つ。
だが、また矢が無理矢理に逸れた。
おそらくあれは魔法の効果だ。
俺も同じマジックアイテムを持ってるから分かる。
だから矢を逸らす回数は決められているはず。
しかし、撃ち続けていれば、いつかは当たるはずだ。
魔法の効果はいつか切れる。
それまで矢を撃ち続けてやるぞ。
それ、三発目だ。
あー、また逸れた。
更に四発目だ!!
まーたー外れた!!
うわー、ランスが来る~!!
とうっ!!
よーし、今度は掠りもしないで回避出来たぞ!!
よし、五発目だ!!
当たらねー!!
とりゃ、六発目!!
はい、外れ!!
うーわー、ランスがきーたー!!
にーげーろー!!
ふぅ、あぶねー……。
今回も躱せたぞ。
そして、矢を放つ俺。
七発目、八発目、おまけに九発目だ!!
なんなのあいつ、全然当たらねえじゃあねえか!!
何これ、詐欺!?
いかさまか!?
何発逸らすわけ!?
うーわー、まーたーラーンースがーきーたー!!
とうっ!!
ちくしょう、今度は当たったわ……。
背中をランスでザックリやられましたわ……。
ちょーいてー……。
すげーいてーわー……。
ランス、すげーいてーわー……。
ちくしょう、まだ矢を放つべきか!?
もしかして無駄なんじゃあね!?
あいつは永遠に矢を逸らせるんじゃあねえの!?
そう言うステータスなんじゃあね!?
いや、そんな馬鹿な~。
無い無いない。そんなの無いわ~。
そんなの有るわけ無いがな。
諦めずに矢を撃ちまくるんだ!!
って、考え込んでいたらデスナイトさんが帰って来ましたわ!!
長く考え過ぎましたがな!!
うわー、あぶねー、でも今度のランス攻撃は回避できたぞ。
よし、諦めずに矢を撃つぞ!!
んん!!
なんで!?
あれれ、矢が無い!?
あーれー、200本ぐらい残って増したよね!!
1000本買ったときに1000本って流石に多くねって思って、薪を拾ってくるのが面倒臭くて800本ぐらい焚き火に使ったけれど200本は残して置いたよね!!
そのあとコカトリスの肉を焼くときに串刺しにする棒が無かったから矢を使ったけど、まだまだ残ってたよね!?
あー、でもフォークばかりだと味気ないから矢を割り箸代わりにだいぶ使ってたからな~。
それで矢を無駄遣いしすぎたのかな~?
あーもー、デスナイトがまた帰って来るよ。
とりあえずロングソードを拾って……。
投擲!!
「それ!!」
グサッて当たった!!
矢は逸らすけどロングソードは逸らせないのね!!
てか、胸に刺さってますよ!!
グラグラってデスナイトが馬から落ちたわ!!
あーれー、馬が霧と成って消えましたぞ!!
倒れているデスナイトも霧に成っちゃったわ!!
【おめでとうございます。レベル27に成りました!】
えっ、勝ったの!?
俺の勝ち!?
俺の勝ちですか!?
これじゃあ、デスナイトたちが成仏できないだろ!!
【つづく】
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