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第217話【背骨の粉砕】
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俺が目を覚ますと宿屋の一室で、ベッドに横たわっていた。
ここは完熟フレッシュ亭かな?
部屋の扉が壊れているぞ。
何故だろう?
俺の側ではベッドに俯きながら両手を枕に顔を伏せているユキちゃんが居た。
寝ているのかな?
寝顔が可愛いな。
窓の外を見れば薄暗い。
小鳥が囀る鳴き声が聴こえるから、たぶん早朝かも知れないな。
鳥の鳴き声以外は、静かだ──。
一階の酒場からは騒がしい音は聴こえてこない。
ん~……。
それにしても記憶がハッキリしないぞ……。
何故俺はここで寝ているのだろう。
記憶が曖昧なまま俺は考えた。
しばらく経つといろいろ思い出して来る。
確か俺はユキちゃんに結婚を猛烈にせがまれて、断ったら力まかせに二階から一階のホールに蹴り落とされたんだっけな……。
たぶん大体有っているだろう……。
それにしても静かだな。
店は終ったのかな?
だからウェイトレスのユキちゃんが、ここで眠っているのかな。
さて、とりあえず起きるか。
んん?
あれ?
どうした?
何故に起きれない?
体が動かないぞ?
あれ、また俺は死んだのか?
いや、意識はハッキリしている。
だが、体が動かないぞ?
手が動かない、足が動かない、首が動かない……。
兎に角動かない……?
でも、目は動くな?
声は出るのか?
「ぁぁ……あぁ……」
小声なら出そうだぞ。
とりあえずユキちゃんを起こそうか。
「ュ……キィ……ちゃん……」
はぁー、声を出すのもやっとだな。
なんだこれ?
「ュキちゃ……ん……」
起きてくれ、ガチムチ娘さんよ!!
何をいつまでも寝てやがるんだ!!
「ユキ、ちゃ、ん……」
「はっ!!」
うわ、びっくりした!!
いきなりユキちゃんがムクリと跳ね起きたぞ!!
「ア、アスラン、目覚めたのか!?」
「ぁ、ああ……」
「わぁ~~ん、起きた~、アスランが起きてくれた~~!!」
ユキちゃんは泣きながら俺に抱き付いて来る。
苦しいな……。
何故にそんなに泣くか理解できないな?
それにしても今だに俺は動けないぞ。
何故に??
「ユ、キちゃ、ん……。あの、さ……」
「なに、アスラン!?」
「から……だが、動、か……ない、んだ……けど……」
「本当に!?」
「う、ん……」
ユキちゃんが俺の片手を摘まんで持ち上げた。
そして、放すとボトリとベッドに落ちる。
なんかこれさ、やばくねい……?
「アスラン、これって全身麻痺ってやつかな……?」
たぶんそうだな……。
だとすると、治らないパターンの重傷ですか!?
それってメッチャヤバくね!?
俺は一生寝たきりですか!!
ここから病棟生活ストーリーに路線変更ですか!?
「ちょっと私、ママを呼んで来る!!」
ユキちゃんは急いで部屋を出て行った。
俺は一人残される。
兎に角考えろ!!
これは不味いぞ!!
かなーーり、不味いぞ!!
このまま寝たきりだと冒険どころでは無いじゃあないか!!
誰かに一生下の世話をしてもらうなんてゴメンだぞ!!
考えろ、俺!!
考えるんだ、俺!!
そうだ、ヒールでどうにか成るんじゃあね!?
とりあえずセルフヒールを掛けてみるか。
「セ…ルフ、ヒー……ル……」
あれ、セルフヒールが掛かったかな?
あれれ、唱えられたかも分からないぞ!?
駄目か!?
駄目なのか!?
もう自力で魔法すら唱えられませんか!!
これは本格的に不味いぞ!!
そんなこんなしていると、ユキちゃんがハウリングママを連れて二階に上がって来る。
「坊主、どうしたんだい!?」
ちびっ子ママさんのハウリングが心配そうに訊いて来たが俺は答えられない。
ただ切なそうにハウリングママを見詰めた。
そしてハウリングママが俺の全身をまさぐるように触ってから結論を出す。
「こりゃあ背骨が折れてるね……。それが原因で全身が麻痺しているんじゃあないかな……」
うそ~ん……。
マジで背骨が折れてるの……。
こりゃあビックリなピンチですがな……。
「でも、ヒールの達人が居れば、治せるかもしれないね」
「本当に、ママ!?」
「でも、この町はヒーラー文化が低いからね。彼を治せるヒーラーが居るかどうか……」
それは駄目じゃんか!?
まともなヒーラーさんが居ないのかよ!!
そうだ!!
スカル姉さんだ!!
スカル姉さんなら俺の折れた背骨を治せるかもしれないぞ!!
そうだよ、転送絨毯でソドムタウンから呼び寄せればいいんだ!!
俺が転送絨毯で移動したら本拠地が魔女にバレるかも知れないけれど、誰かに移動してもらう分には問題無いじゃあないか!!
誰かに呼んで来て貰えばいいんだよ!!
「ュキちゃ、ん……。ちょっ、と……」
「なに、アスラン!?」
「これ、か、ら…、俺……の……言う、ことを……実行……し、て、くれ……ないか……」
「うん、分かったわ!
エロイこと意外ならなんでも聞くよ!!」
エロイことなんて頼むかよ!!
まあ、それは置いといて……。
俺は異次元宝物庫から丸められた転送絨毯を取り出した。
転送絨毯は空中からボトリと床に落ちる。
「なに、これ?」
「それ……を……広げ、て、絨毯……の上で……チ◯、コって……言う、ん、だ。する……と、ソド、ム……タウ……ンに……転送、さ、れ、るか……ら、そこで……スカ、ル、姉さ……んって……人を、呼ん……で……来て……く、れ……ない、か……」
はぁ~……。
長い言葉は厳しいな。
すぐに息が上がるぞ……。
「チ◯コって、やっぱりセクハラね!!」
違うわ!!
ただの合言葉だ!!
「私に恥ずかしい言葉を言わせて妄想する気なのね!!」
しねーーよ、ぜっていにしねーーよ!!
それにお前はパンダの股間を見てチ◯コって言ってたじゃんかよ!!
「まあ、良く分からないけど、分かったわ!!」
んー、まあ、その返事で大丈夫かな……。
なんとか成るだろう。
そしてユキちゃんは、俺に指示されるがままに転送絨毯を使ってソドムタウンにテレポートして行った。
しばらくすると、ちゃんとスカル姉さんを連れて帰って来る。
良かった~。
これでどうにかなるぞ、きっとさ。
「アスラン、あんた……」
スカル姉さんは、ベッドに横たわる俺を見て言う。
「あんた、背骨を折ったんですってね~。傑作だな、おい。笑ってしまうわな。わっひゃひゃひゃひゃ~~」
この糞女は、何故に人の不幸を笑っていやがるんだ!!
いや、俺の不幸だから面白いのか!!
ぜってーに、仕返ししてやるぞ!!
覚えてやがれよな!!
【つづく】
ここは完熟フレッシュ亭かな?
部屋の扉が壊れているぞ。
何故だろう?
俺の側ではベッドに俯きながら両手を枕に顔を伏せているユキちゃんが居た。
寝ているのかな?
寝顔が可愛いな。
窓の外を見れば薄暗い。
小鳥が囀る鳴き声が聴こえるから、たぶん早朝かも知れないな。
鳥の鳴き声以外は、静かだ──。
一階の酒場からは騒がしい音は聴こえてこない。
ん~……。
それにしても記憶がハッキリしないぞ……。
何故俺はここで寝ているのだろう。
記憶が曖昧なまま俺は考えた。
しばらく経つといろいろ思い出して来る。
確か俺はユキちゃんに結婚を猛烈にせがまれて、断ったら力まかせに二階から一階のホールに蹴り落とされたんだっけな……。
たぶん大体有っているだろう……。
それにしても静かだな。
店は終ったのかな?
だからウェイトレスのユキちゃんが、ここで眠っているのかな。
さて、とりあえず起きるか。
んん?
あれ?
どうした?
何故に起きれない?
体が動かないぞ?
あれ、また俺は死んだのか?
いや、意識はハッキリしている。
だが、体が動かないぞ?
手が動かない、足が動かない、首が動かない……。
兎に角動かない……?
でも、目は動くな?
声は出るのか?
「ぁぁ……あぁ……」
小声なら出そうだぞ。
とりあえずユキちゃんを起こそうか。
「ュ……キィ……ちゃん……」
はぁー、声を出すのもやっとだな。
なんだこれ?
「ュキちゃ……ん……」
起きてくれ、ガチムチ娘さんよ!!
何をいつまでも寝てやがるんだ!!
「ユキ、ちゃ、ん……」
「はっ!!」
うわ、びっくりした!!
いきなりユキちゃんがムクリと跳ね起きたぞ!!
「ア、アスラン、目覚めたのか!?」
「ぁ、ああ……」
「わぁ~~ん、起きた~、アスランが起きてくれた~~!!」
ユキちゃんは泣きながら俺に抱き付いて来る。
苦しいな……。
何故にそんなに泣くか理解できないな?
それにしても今だに俺は動けないぞ。
何故に??
「ユ、キちゃ、ん……。あの、さ……」
「なに、アスラン!?」
「から……だが、動、か……ない、んだ……けど……」
「本当に!?」
「う、ん……」
ユキちゃんが俺の片手を摘まんで持ち上げた。
そして、放すとボトリとベッドに落ちる。
なんかこれさ、やばくねい……?
「アスラン、これって全身麻痺ってやつかな……?」
たぶんそうだな……。
だとすると、治らないパターンの重傷ですか!?
それってメッチャヤバくね!?
俺は一生寝たきりですか!!
ここから病棟生活ストーリーに路線変更ですか!?
「ちょっと私、ママを呼んで来る!!」
ユキちゃんは急いで部屋を出て行った。
俺は一人残される。
兎に角考えろ!!
これは不味いぞ!!
かなーーり、不味いぞ!!
このまま寝たきりだと冒険どころでは無いじゃあないか!!
誰かに一生下の世話をしてもらうなんてゴメンだぞ!!
考えろ、俺!!
考えるんだ、俺!!
そうだ、ヒールでどうにか成るんじゃあね!?
とりあえずセルフヒールを掛けてみるか。
「セ…ルフ、ヒー……ル……」
あれ、セルフヒールが掛かったかな?
あれれ、唱えられたかも分からないぞ!?
駄目か!?
駄目なのか!?
もう自力で魔法すら唱えられませんか!!
これは本格的に不味いぞ!!
そんなこんなしていると、ユキちゃんがハウリングママを連れて二階に上がって来る。
「坊主、どうしたんだい!?」
ちびっ子ママさんのハウリングが心配そうに訊いて来たが俺は答えられない。
ただ切なそうにハウリングママを見詰めた。
そしてハウリングママが俺の全身をまさぐるように触ってから結論を出す。
「こりゃあ背骨が折れてるね……。それが原因で全身が麻痺しているんじゃあないかな……」
うそ~ん……。
マジで背骨が折れてるの……。
こりゃあビックリなピンチですがな……。
「でも、ヒールの達人が居れば、治せるかもしれないね」
「本当に、ママ!?」
「でも、この町はヒーラー文化が低いからね。彼を治せるヒーラーが居るかどうか……」
それは駄目じゃんか!?
まともなヒーラーさんが居ないのかよ!!
そうだ!!
スカル姉さんだ!!
スカル姉さんなら俺の折れた背骨を治せるかもしれないぞ!!
そうだよ、転送絨毯でソドムタウンから呼び寄せればいいんだ!!
俺が転送絨毯で移動したら本拠地が魔女にバレるかも知れないけれど、誰かに移動してもらう分には問題無いじゃあないか!!
誰かに呼んで来て貰えばいいんだよ!!
「ュキちゃ、ん……。ちょっ、と……」
「なに、アスラン!?」
「これ、か、ら…、俺……の……言う、ことを……実行……し、て、くれ……ないか……」
「うん、分かったわ!
エロイこと意外ならなんでも聞くよ!!」
エロイことなんて頼むかよ!!
まあ、それは置いといて……。
俺は異次元宝物庫から丸められた転送絨毯を取り出した。
転送絨毯は空中からボトリと床に落ちる。
「なに、これ?」
「それ……を……広げ、て、絨毯……の上で……チ◯、コって……言う、ん、だ。する……と、ソド、ム……タウ……ンに……転送、さ、れ、るか……ら、そこで……スカ、ル、姉さ……んって……人を、呼ん……で……来て……く、れ……ない、か……」
はぁ~……。
長い言葉は厳しいな。
すぐに息が上がるぞ……。
「チ◯コって、やっぱりセクハラね!!」
違うわ!!
ただの合言葉だ!!
「私に恥ずかしい言葉を言わせて妄想する気なのね!!」
しねーーよ、ぜっていにしねーーよ!!
それにお前はパンダの股間を見てチ◯コって言ってたじゃんかよ!!
「まあ、良く分からないけど、分かったわ!!」
んー、まあ、その返事で大丈夫かな……。
なんとか成るだろう。
そしてユキちゃんは、俺に指示されるがままに転送絨毯を使ってソドムタウンにテレポートして行った。
しばらくすると、ちゃんとスカル姉さんを連れて帰って来る。
良かった~。
これでどうにかなるぞ、きっとさ。
「アスラン、あんた……」
スカル姉さんは、ベッドに横たわる俺を見て言う。
「あんた、背骨を折ったんですってね~。傑作だな、おい。笑ってしまうわな。わっひゃひゃひゃひゃ~~」
この糞女は、何故に人の不幸を笑っていやがるんだ!!
いや、俺の不幸だから面白いのか!!
ぜってーに、仕返ししてやるぞ!!
覚えてやがれよな!!
【つづく】
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