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第201話【カッパーサークレット】
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俺は三匹の狼を連れてスルメリッヒシュタットの町に帰って来ていた。
あれ、町の名前はメリスッヒシュタックだったっけな?
まあ、いいや~、あはー。
俺はスイカを食べるワニ亭に宿を取ると転送絨毯でソドムタウンに帰って来る。
俺と三匹の狼たちが転送絨毯が在るテントから出ると、スカル姉さんと三匹の狼たちが焚き火を囲んで寛いで居た。
「「えっ……」」
俺とスカル姉さんは、顔を会わせた途端に声を漏らした。
そして、お互いの側に居る狼たちを一瞥してから視線を戻す。
「スカル姉さん、なんで狼たちが居るん……?」
「お前こそ、なんでまた狼たちを連れて来るん……?」
そう、前に召喚した狼たちが、まだ健在だったのだ。
俺はてっきり今回召喚した狼たちは、ソドムタウンに居る狼たちを召喚し直したものだと考えていたのだが、どうやら違うらしい。
俺が召喚した狼たちは、まったく新しい狼たちのようである。
要するに狼たちが、新旧合わせて六匹居るのだ。
三匹分、狼たちが増えたことになる。
「アスラン、あんたまた狼を拾って来たのかい。しかも三匹も?」
「いや、これは……」
俺はシルバーシールドを異次元宝物庫から出してスカル姉さんに説明する。
こいつら白銀の狼たちが、この盾から召喚された魔法の生物だと言う。
そしてこの盾は、一日一回三匹ずつの狼を召喚できると話す。
その説明を聞いて、スカル姉さんはすんなり俺の話を理解してくれた。
流石は元冒険者であるな。
この手の不思議な話には動じないようだ。
「でえ、じゃあ、この六匹を、お前さんは飼えるのか?」
「し、仕方無いだろ。増えてしまったんだから、飼うしかないだろ……」
そう、もうこの子たちは俺の家族同様だ。
今さら捨てたりなんて哀れで無責任なことは出来るわけが無い。
だって可愛いんだもの。
「わかったよ。ここで預かるから、ちゃんと餌代は置いていけよ」
「済まない……」
「あと、六匹も居るんだ。散歩代も貰うからな」
「その辺はゴリとかをバイトとして雇ってやってよ……」
「そうだな、それがいいかも知れないな」
「助かるわ~……」
「まあ、この子たちは大人しいし、賢く言うこともちゃんと聞くから、普通のペットより飼いやすいんだがな。それがまだ救いだ」
スカル姉さんは満面の笑みで狼たちを迎えてくれた。
本当に助かるわ~。
「じゃあ俺は魔法使いギルドに言って来るから、こいつらの面倒を頼むぜ、スカル姉さん」
「ああ、分かった。頑張って稼いでこい」
あー、バレてますね……。
俺が魔法使いギルドにマジックアイテムを売りに行くのが……。
「じゃあ、行ってきま~す」
「あいよ~」
俺はスカル姉さん&シックスウルブスに別れを告げると空き地を出た。
「今後はシルバーシールドから狼を召喚するときは、ちゃんと考えないとな……」
あんまり狼たちが増えたら飼育崩壊を起こしかねないぞ……。
それだけは気を付けなければなるまい。
そして、魔法使いギルドで要らないマジックアイテムを売ると、俺は貧民街に足を進めた。
放火魔バイマンを訪ねるためである。
まだ時間は昼前であった。
俺は彼が住むボロ家の前で声を張る。
「バーイマーンくーん、あ~そ~ぼ~!」
するとボロ家の中で人が動く気配がする。
しばらく待つと扉が開いて痩せこけったバイマンが顔を出した。
「やあ、アスランさん。おはようございます……」
「よう、元気だったかい?」
「まあ、中にでもどうぞ」
バイマンは俺をボロ家の中に招き入れてくれた。
部屋の中は狭くて薄暗く、家具は木箱を並べただけのベッドと、椅子とテーブルを模倣した木箱が並んでいるだけであった。
ほとんど木箱しかない部屋で、魔法の炎が木箱の上で揺らいでいる。
「なんだバイマン。顔色が悪いな。ちゃんと飯を食ってるのか?」
「は、はい……。昨日はスカル姉さんのところで二食分食べました……」
「ちゃんと三食食べないとアカンぞ」
「ですが……」
バイマンは何やら遠慮しているようだ。
俺は異次元宝物庫からコカトリスの温かい肉を出すとバイマンに突き出した。
「鶏肉だ。味付けは塩のみだが、食っとけ」
「あ、ありがとうございます」
バイマンは俺からコカトリスの肉を受け取ると、粗末な木箱に座って食べ始める。
俺も向かえの木箱に座った。
「この肉は、なかなか美味しいですね。本当に鶏肉ですか。ちょっと違う感じがしますが?」
「安心しろ。本当にただの鶏肉だ」
流石は元冒険者だな。
コカトリスの肉だと気が付いたかな。
「まあ、いいでしょう。兎に角感謝します」
「そうか。けっこうけっこう~」
俺もついでだから、ちょっと早い昼食にした。
俺も木箱に腰掛けてコカトリスの肉を頬張る。
「バイマン~」
「なんですか、アスランさん?」
「最近は、放火なんてしてないよな?」
「してませんよ、グッと堪えてます……。火事の報告だって無いでしょう」
それは知らない。
だって俺は、ソドムタウンに居ないからな。
「やっぱりストレスが溜まるのか?」
「は、はい……」
俺は異次元宝物庫からカッパーサークレットを取り出してバイマンに差し出した。
「なんですか、これは?」
「体力向上効果が有るマジックアイテムだ。売ってやるぞ」
バイマンは三種類の魔法に手を出して、魔力に体力を食われている。
そのために私生活すらままならないのだ。
だから俺は体力向上効果が有るマジックアイテムをバイマンに譲ろうとしているのだ。
しかし、バイマンの顔が暗く沈む。
「欲しいですが、買うお金が有りませんよ……」
「出世払いでいいぞ」
「出世払い……?」
「これをつければ少しは体力が戻るだろ。それで、体を動かせればストレスも発散できるだろうさ?」
「それを付けて、私に働けと?」
「そうだ」
「嫌です。働きとうございません!」
「なんで!?」
おいおい、マジで言ってますか、このキチぴー野郎!?
人が働けるチャンスをくれてやってるのに断りますか、普通よ!!
「な、なんでだよ……?」
「私は普通の人足なんてやりたくありません。こう見えても冒険者ですからね!!」
「え、なんでそんなところだけ強気なの……?」
「兎に角普通になんて働きとうございませんがな!!」
微笑む俺は座っていた木箱から腰を浮かせた。
それから優しくバイマンに言う。
「バイマン、ちょっと立ってミソ」
「ミソ?」
バイマンは俺に言われるままに立ち上がる。
「でえ~、後ろ向いてくれ」
「は、はい……?」
バイマンは俺に背中を向けた。
「ちょっと失礼するね」
「はい?」
俺は背後からバイマンの腰に抱き付いた。
ギュっと力を込める。
「何をするんですか、アスランさん?」
「うん、ちょっとジャーマンスープレックスを」
「っ!?」
俺は言うなりバイマンを持ち上げた。
そして反り投げでバイマンを後方に投げ飛ばす。
「うぅぅらあああ!!」
「ハグっ!?」
ボロ家の中で、ドゴンっと、鈍い音が鳴り響くと室内が激しく揺れた。
俺は微妙なスープレックスでブリッジをしている。
「んー、まだまだスカル姉さんのように、綺麗には投げられないか……」
俺がブリッジを崩して立ち上がると、投げられたバイマンは白目を向いて気を失っていた。
ジャーマンスープレックスの形はまだまだだが、ダメージは合格点のようである。
「よし、今日はこの辺で勘弁してやるか」
俺は木箱の上にカッパーサークレットを置くとボロ家を出た。
スカル姉さんの空き地に帰る。
【つづく】
あれ、町の名前はメリスッヒシュタックだったっけな?
まあ、いいや~、あはー。
俺はスイカを食べるワニ亭に宿を取ると転送絨毯でソドムタウンに帰って来る。
俺と三匹の狼たちが転送絨毯が在るテントから出ると、スカル姉さんと三匹の狼たちが焚き火を囲んで寛いで居た。
「「えっ……」」
俺とスカル姉さんは、顔を会わせた途端に声を漏らした。
そして、お互いの側に居る狼たちを一瞥してから視線を戻す。
「スカル姉さん、なんで狼たちが居るん……?」
「お前こそ、なんでまた狼たちを連れて来るん……?」
そう、前に召喚した狼たちが、まだ健在だったのだ。
俺はてっきり今回召喚した狼たちは、ソドムタウンに居る狼たちを召喚し直したものだと考えていたのだが、どうやら違うらしい。
俺が召喚した狼たちは、まったく新しい狼たちのようである。
要するに狼たちが、新旧合わせて六匹居るのだ。
三匹分、狼たちが増えたことになる。
「アスラン、あんたまた狼を拾って来たのかい。しかも三匹も?」
「いや、これは……」
俺はシルバーシールドを異次元宝物庫から出してスカル姉さんに説明する。
こいつら白銀の狼たちが、この盾から召喚された魔法の生物だと言う。
そしてこの盾は、一日一回三匹ずつの狼を召喚できると話す。
その説明を聞いて、スカル姉さんはすんなり俺の話を理解してくれた。
流石は元冒険者であるな。
この手の不思議な話には動じないようだ。
「でえ、じゃあ、この六匹を、お前さんは飼えるのか?」
「し、仕方無いだろ。増えてしまったんだから、飼うしかないだろ……」
そう、もうこの子たちは俺の家族同様だ。
今さら捨てたりなんて哀れで無責任なことは出来るわけが無い。
だって可愛いんだもの。
「わかったよ。ここで預かるから、ちゃんと餌代は置いていけよ」
「済まない……」
「あと、六匹も居るんだ。散歩代も貰うからな」
「その辺はゴリとかをバイトとして雇ってやってよ……」
「そうだな、それがいいかも知れないな」
「助かるわ~……」
「まあ、この子たちは大人しいし、賢く言うこともちゃんと聞くから、普通のペットより飼いやすいんだがな。それがまだ救いだ」
スカル姉さんは満面の笑みで狼たちを迎えてくれた。
本当に助かるわ~。
「じゃあ俺は魔法使いギルドに言って来るから、こいつらの面倒を頼むぜ、スカル姉さん」
「ああ、分かった。頑張って稼いでこい」
あー、バレてますね……。
俺が魔法使いギルドにマジックアイテムを売りに行くのが……。
「じゃあ、行ってきま~す」
「あいよ~」
俺はスカル姉さん&シックスウルブスに別れを告げると空き地を出た。
「今後はシルバーシールドから狼を召喚するときは、ちゃんと考えないとな……」
あんまり狼たちが増えたら飼育崩壊を起こしかねないぞ……。
それだけは気を付けなければなるまい。
そして、魔法使いギルドで要らないマジックアイテムを売ると、俺は貧民街に足を進めた。
放火魔バイマンを訪ねるためである。
まだ時間は昼前であった。
俺は彼が住むボロ家の前で声を張る。
「バーイマーンくーん、あ~そ~ぼ~!」
するとボロ家の中で人が動く気配がする。
しばらく待つと扉が開いて痩せこけったバイマンが顔を出した。
「やあ、アスランさん。おはようございます……」
「よう、元気だったかい?」
「まあ、中にでもどうぞ」
バイマンは俺をボロ家の中に招き入れてくれた。
部屋の中は狭くて薄暗く、家具は木箱を並べただけのベッドと、椅子とテーブルを模倣した木箱が並んでいるだけであった。
ほとんど木箱しかない部屋で、魔法の炎が木箱の上で揺らいでいる。
「なんだバイマン。顔色が悪いな。ちゃんと飯を食ってるのか?」
「は、はい……。昨日はスカル姉さんのところで二食分食べました……」
「ちゃんと三食食べないとアカンぞ」
「ですが……」
バイマンは何やら遠慮しているようだ。
俺は異次元宝物庫からコカトリスの温かい肉を出すとバイマンに突き出した。
「鶏肉だ。味付けは塩のみだが、食っとけ」
「あ、ありがとうございます」
バイマンは俺からコカトリスの肉を受け取ると、粗末な木箱に座って食べ始める。
俺も向かえの木箱に座った。
「この肉は、なかなか美味しいですね。本当に鶏肉ですか。ちょっと違う感じがしますが?」
「安心しろ。本当にただの鶏肉だ」
流石は元冒険者だな。
コカトリスの肉だと気が付いたかな。
「まあ、いいでしょう。兎に角感謝します」
「そうか。けっこうけっこう~」
俺もついでだから、ちょっと早い昼食にした。
俺も木箱に腰掛けてコカトリスの肉を頬張る。
「バイマン~」
「なんですか、アスランさん?」
「最近は、放火なんてしてないよな?」
「してませんよ、グッと堪えてます……。火事の報告だって無いでしょう」
それは知らない。
だって俺は、ソドムタウンに居ないからな。
「やっぱりストレスが溜まるのか?」
「は、はい……」
俺は異次元宝物庫からカッパーサークレットを取り出してバイマンに差し出した。
「なんですか、これは?」
「体力向上効果が有るマジックアイテムだ。売ってやるぞ」
バイマンは三種類の魔法に手を出して、魔力に体力を食われている。
そのために私生活すらままならないのだ。
だから俺は体力向上効果が有るマジックアイテムをバイマンに譲ろうとしているのだ。
しかし、バイマンの顔が暗く沈む。
「欲しいですが、買うお金が有りませんよ……」
「出世払いでいいぞ」
「出世払い……?」
「これをつければ少しは体力が戻るだろ。それで、体を動かせればストレスも発散できるだろうさ?」
「それを付けて、私に働けと?」
「そうだ」
「嫌です。働きとうございません!」
「なんで!?」
おいおい、マジで言ってますか、このキチぴー野郎!?
人が働けるチャンスをくれてやってるのに断りますか、普通よ!!
「な、なんでだよ……?」
「私は普通の人足なんてやりたくありません。こう見えても冒険者ですからね!!」
「え、なんでそんなところだけ強気なの……?」
「兎に角普通になんて働きとうございませんがな!!」
微笑む俺は座っていた木箱から腰を浮かせた。
それから優しくバイマンに言う。
「バイマン、ちょっと立ってミソ」
「ミソ?」
バイマンは俺に言われるままに立ち上がる。
「でえ~、後ろ向いてくれ」
「は、はい……?」
バイマンは俺に背中を向けた。
「ちょっと失礼するね」
「はい?」
俺は背後からバイマンの腰に抱き付いた。
ギュっと力を込める。
「何をするんですか、アスランさん?」
「うん、ちょっとジャーマンスープレックスを」
「っ!?」
俺は言うなりバイマンを持ち上げた。
そして反り投げでバイマンを後方に投げ飛ばす。
「うぅぅらあああ!!」
「ハグっ!?」
ボロ家の中で、ドゴンっと、鈍い音が鳴り響くと室内が激しく揺れた。
俺は微妙なスープレックスでブリッジをしている。
「んー、まだまだスカル姉さんのように、綺麗には投げられないか……」
俺がブリッジを崩して立ち上がると、投げられたバイマンは白目を向いて気を失っていた。
ジャーマンスープレックスの形はまだまだだが、ダメージは合格点のようである。
「よし、今日はこの辺で勘弁してやるか」
俺は木箱の上にカッパーサークレットを置くとボロ家を出た。
スカル姉さんの空き地に帰る。
【つづく】
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