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第173話【尋問】
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俺は放火魔を捕まえると荒縄でグルグル巻きにしてやった。
念には念を入れて、魔法が使えないように口にはタオルで猿轡をしてやる。
俺は放火魔の尻を軽く蹴りながら言う。
「おら、立てるか?」
「んんん……」
放火魔がヨチヨチと立ち上がると、サラマンダーを食いちぎった白銀狼たちが、俺たちの周囲をグルグルと回り出した。
三匹の狼たちは威嚇的に喉を鳴らして唸ってやがる。
こいつらも放火魔を敵とみなしているようだな。
「さて、まあじゃあここに座れや」
近くの壁際に在った木箱の上に放火魔を座らせると、その前で俺は仁王立ちで威嚇しながら言った。
「でぇ~、まずは話をしようじゃあないか」
俺は腕を組んだまま放火魔を睨んだ。
その側で狼たちも睨みを効かせている。
放火魔は、俺より狼たちを恐れている様子だった。
やっぱり狼のほうが怖いやね。
まあ、どっちを怖がっててもいいや。
兎に角、尋問だ。
「なんで、お前は放火なんて詰まらないことをしたんだよ?」
俺の質問に猿轡を嵌めた放火魔は「んんん!!」としか答えない。
俺は放火魔の脛を蹴っ飛ばして問い詰める。
「黙秘してんじゃあねえぞ、話しやがれ!」
「んんんん~!!!」
「この野郎、こんな状況でも口を割らないか。いい度胸だな!!」
「んーんん、んん~ん!!!」
「ゲロる気が無いなら、狼たちをけしかけるぞ!」
俺が脅すと狼たちも調子に乗って唸り声を強めた。
頭を地に近付け、尻を上げながら、飛び掛かろうと構えを取る。
よしよし、いい感じだぜ。
一度ぐらいはこんなシュチエーションで尋問とかやってみたかったんだよね。
「分かった、カツ丼を食わせてやるから話しやがれ」
「んん??」
あー、これは意味が分からなかったかな。
まあ、いいや。
俺は腰からロングソードを引き抜くと、放火魔の首筋に刀身をスルリと当てた。
「何も話さないなら、その首を斬り飛ばすぞ!」
「んんーー!!」
「なかなか口の堅いやつだな!」
俺がロングソードを横に大きく振りかぶった。
すると放火魔は怯えた顔で、座ったまま両足をバタつかせる。
「んー! んー! んんんん!!!」
「話さないなら、死ね!!」
俺は力任せにロングソードを横に振るった。
「おらっ!!」
「んっ!!!」
ロングソードの刀身が、後ろの土壁を抉りながらバリバリと音を鳴らして放火魔の首筋に迫るが、あと僅かなところでピタリと止まる。
「んぅ~……」
俺のナイスな剣捌きに、放火魔は股間を濡らしやがったぜ。
木箱の上に広がった聖水が、ダラダラと地面に滝となって流れ落ちた。
「んん………」
「あー、すまん。やり過ぎましたわ。まさかお漏らしするなんて思わなかったからさ」
俺はロングソードを鞘に収めると、放火魔の猿轡を外してやった。
これだけ脅せば、もう逃げないだろう。
「でぇ、改めて訊くぞ。まずは名前からだ」
俯いたままの放火魔は、小さな声で述べた。
「バイマンです……」
「厳つい名前だな。改名しろ」
「えっ……!?」
「でぇ、なんで放火なんてやったんだ?」
「か、改名って……?」
「それはもう終わった話だろ!」
「え、ええ……」
「なんだ、改名したいのか?」
「い、いえ……」
「じゃあ、話を変えるぞ」
「は、はい……」
「パンツは何色だ?」
「はあっ!?」
「何を驚いてやがる。俺はなんで放火なんてしたかって訊いてるんだよ!」
「い、いや……、今、パンツって……」
「パンツなんて、どうでもいいだろ! なんで放火なんてしたかって訊いてるんだ!!」
「いやいやいや、今パンツは何色だって訊きましたよね!!」
「ああ、訊いたさ。だが、それは過去の話だ。今は何故に放火なんてしたかって話だろ!!」
「そ、それは……」
「やっぱりパンツの色なんて答えずらいよな……」
「ええっ! やっぱりパンツなの!?」
「パンツの話は終わったって何度言えば分かるんだ、お前は!!」
「だって今あんたが!!」
「いいから放火した理由を述べろよ!!」
「パンツは白ですよ!!」
「何を本気に答えてんだよ。お前は真面目か!?」
「だってあんたがパンツは何色かってしつこく訊くから!!」
「誰がしつこく訊くかよ、気持ち悪いヤツだな……」
「えー、私のほうが悪いの~……」
「でぇ、放火の理由を言う気になったか?」
「そ、それは……」
「そうか~、白か~……」
「やっぱり気になってるんじゃあないか!!」
「何が?」
「私のパンツの色だよ!!」
「白なんだろ。それは分かったからさ……。もういいからさ……」
「えーー、なに、その言いよう。まるで私がパンツの色をバラしたがってるみたいじゃあないですか!!」
「えっ、違うの?」
「違いますよ! 私は放火の理由を話そうとしているのに、あなたがパンツは何色だってしつこく訊くから!!」
「おいおい、なんでもかんでも他人のせいにするなよ!」
「してませんよ!!」
「してるじゃんか!!」
「してませんってばさ!!」
「じゃあ、なんで世の中の不満を放火って手段で晴らしてるんだよ!!」
「その理由は、まだ言ってないですよ!!」
「じゃあ早く言えよ!!」
「でも、先に言われたら、言いずらいじゃあないですか!!」
「そんなの知るか。だからパンツが白いんだよ!!」
「パンツが白いのは関係無くない!?」
「なんで、関係ないんだよ!?」
「パンツと放火って、関係ないだろ!?」
「だから何故にパンツが白いのに、放火なんてするんだよ!?」
「はぁ~……」
俺にあきれた放火魔が、勝手に真実を自白し始める。
うし、成功だぜ。
「私は元々冒険者だったんだ。それが三種類の魔法に手を出して失敗してね。三種類目に手を出して、体力をかなり魔力に食われ過ぎたんだよ……。私の才能は、そこまでなかったのです……」
「何を急に、真面目にゲロってやがるんだ、キモ!!」
「 真面目に白状させてくださいよ!!」
「なんで?」
「なら、捕まえるなよ!!」
「あー、そうか、じゃあ逃がしてやろうかな」
「えっ、本当に……?」
「嘘だよ~~ん」
「あんた、絶対に殺す!!」
「てかさ、お漏らししたからパンツは黄色じゃあね?」
「そ、それは……」
「黄色だよね、絶対に黄色だよね?」
「うっ、うぅぅ……」
また泣き出したぜ。
まったくウザイ野郎だな。
「よし、このままスカル姉さんのところに連れて行くか~」
「そ、それってこの前、火事にあった人ですよね……?」
「ああ、お前が放火した被害者だよ」
「それ、私の犯行じゃあないですよ……」
「へっ、マジで?」
「はい、私が放火したのは、四件だけですから……」
「へっ、マジで!?」
「ここ最近のすべての火事を私のせいにしてる人も少なくないですが、私が放火したのは四件だけです……」
「うそ~~ん……」
俺は足元で丸まりながら踞っている狼たちを見た。
すると狼の一匹が顔を上げて欠伸をした。
暇だったらしい。
「まあ、いいか……。とりあえず、スカル姉さんのところに連れてって、殴ってもおうか」
「なんで殴られるの!?」
「だって、お漏らしするんだもの」
「ええっ!?」
俺は縛られている放火魔を無理やり引っ張って、スカル姉さんが待つ空き地を目指した。
その後ろを三匹の狼たちが、トボトボと付いて来る。
狼も、けっこう可愛いヤツらだな。
【つづく】
念には念を入れて、魔法が使えないように口にはタオルで猿轡をしてやる。
俺は放火魔の尻を軽く蹴りながら言う。
「おら、立てるか?」
「んんん……」
放火魔がヨチヨチと立ち上がると、サラマンダーを食いちぎった白銀狼たちが、俺たちの周囲をグルグルと回り出した。
三匹の狼たちは威嚇的に喉を鳴らして唸ってやがる。
こいつらも放火魔を敵とみなしているようだな。
「さて、まあじゃあここに座れや」
近くの壁際に在った木箱の上に放火魔を座らせると、その前で俺は仁王立ちで威嚇しながら言った。
「でぇ~、まずは話をしようじゃあないか」
俺は腕を組んだまま放火魔を睨んだ。
その側で狼たちも睨みを効かせている。
放火魔は、俺より狼たちを恐れている様子だった。
やっぱり狼のほうが怖いやね。
まあ、どっちを怖がっててもいいや。
兎に角、尋問だ。
「なんで、お前は放火なんて詰まらないことをしたんだよ?」
俺の質問に猿轡を嵌めた放火魔は「んんん!!」としか答えない。
俺は放火魔の脛を蹴っ飛ばして問い詰める。
「黙秘してんじゃあねえぞ、話しやがれ!」
「んんんん~!!!」
「この野郎、こんな状況でも口を割らないか。いい度胸だな!!」
「んーんん、んん~ん!!!」
「ゲロる気が無いなら、狼たちをけしかけるぞ!」
俺が脅すと狼たちも調子に乗って唸り声を強めた。
頭を地に近付け、尻を上げながら、飛び掛かろうと構えを取る。
よしよし、いい感じだぜ。
一度ぐらいはこんなシュチエーションで尋問とかやってみたかったんだよね。
「分かった、カツ丼を食わせてやるから話しやがれ」
「んん??」
あー、これは意味が分からなかったかな。
まあ、いいや。
俺は腰からロングソードを引き抜くと、放火魔の首筋に刀身をスルリと当てた。
「何も話さないなら、その首を斬り飛ばすぞ!」
「んんーー!!」
「なかなか口の堅いやつだな!」
俺がロングソードを横に大きく振りかぶった。
すると放火魔は怯えた顔で、座ったまま両足をバタつかせる。
「んー! んー! んんんん!!!」
「話さないなら、死ね!!」
俺は力任せにロングソードを横に振るった。
「おらっ!!」
「んっ!!!」
ロングソードの刀身が、後ろの土壁を抉りながらバリバリと音を鳴らして放火魔の首筋に迫るが、あと僅かなところでピタリと止まる。
「んぅ~……」
俺のナイスな剣捌きに、放火魔は股間を濡らしやがったぜ。
木箱の上に広がった聖水が、ダラダラと地面に滝となって流れ落ちた。
「んん………」
「あー、すまん。やり過ぎましたわ。まさかお漏らしするなんて思わなかったからさ」
俺はロングソードを鞘に収めると、放火魔の猿轡を外してやった。
これだけ脅せば、もう逃げないだろう。
「でぇ、改めて訊くぞ。まずは名前からだ」
俯いたままの放火魔は、小さな声で述べた。
「バイマンです……」
「厳つい名前だな。改名しろ」
「えっ……!?」
「でぇ、なんで放火なんてやったんだ?」
「か、改名って……?」
「それはもう終わった話だろ!」
「え、ええ……」
「なんだ、改名したいのか?」
「い、いえ……」
「じゃあ、話を変えるぞ」
「は、はい……」
「パンツは何色だ?」
「はあっ!?」
「何を驚いてやがる。俺はなんで放火なんてしたかって訊いてるんだよ!」
「い、いや……、今、パンツって……」
「パンツなんて、どうでもいいだろ! なんで放火なんてしたかって訊いてるんだ!!」
「いやいやいや、今パンツは何色だって訊きましたよね!!」
「ああ、訊いたさ。だが、それは過去の話だ。今は何故に放火なんてしたかって話だろ!!」
「そ、それは……」
「やっぱりパンツの色なんて答えずらいよな……」
「ええっ! やっぱりパンツなの!?」
「パンツの話は終わったって何度言えば分かるんだ、お前は!!」
「だって今あんたが!!」
「いいから放火した理由を述べろよ!!」
「パンツは白ですよ!!」
「何を本気に答えてんだよ。お前は真面目か!?」
「だってあんたがパンツは何色かってしつこく訊くから!!」
「誰がしつこく訊くかよ、気持ち悪いヤツだな……」
「えー、私のほうが悪いの~……」
「でぇ、放火の理由を言う気になったか?」
「そ、それは……」
「そうか~、白か~……」
「やっぱり気になってるんじゃあないか!!」
「何が?」
「私のパンツの色だよ!!」
「白なんだろ。それは分かったからさ……。もういいからさ……」
「えーー、なに、その言いよう。まるで私がパンツの色をバラしたがってるみたいじゃあないですか!!」
「えっ、違うの?」
「違いますよ! 私は放火の理由を話そうとしているのに、あなたがパンツは何色だってしつこく訊くから!!」
「おいおい、なんでもかんでも他人のせいにするなよ!」
「してませんよ!!」
「してるじゃんか!!」
「してませんってばさ!!」
「じゃあ、なんで世の中の不満を放火って手段で晴らしてるんだよ!!」
「その理由は、まだ言ってないですよ!!」
「じゃあ早く言えよ!!」
「でも、先に言われたら、言いずらいじゃあないですか!!」
「そんなの知るか。だからパンツが白いんだよ!!」
「パンツが白いのは関係無くない!?」
「なんで、関係ないんだよ!?」
「パンツと放火って、関係ないだろ!?」
「だから何故にパンツが白いのに、放火なんてするんだよ!?」
「はぁ~……」
俺にあきれた放火魔が、勝手に真実を自白し始める。
うし、成功だぜ。
「私は元々冒険者だったんだ。それが三種類の魔法に手を出して失敗してね。三種類目に手を出して、体力をかなり魔力に食われ過ぎたんだよ……。私の才能は、そこまでなかったのです……」
「何を急に、真面目にゲロってやがるんだ、キモ!!」
「 真面目に白状させてくださいよ!!」
「なんで?」
「なら、捕まえるなよ!!」
「あー、そうか、じゃあ逃がしてやろうかな」
「えっ、本当に……?」
「嘘だよ~~ん」
「あんた、絶対に殺す!!」
「てかさ、お漏らししたからパンツは黄色じゃあね?」
「そ、それは……」
「黄色だよね、絶対に黄色だよね?」
「うっ、うぅぅ……」
また泣き出したぜ。
まったくウザイ野郎だな。
「よし、このままスカル姉さんのところに連れて行くか~」
「そ、それってこの前、火事にあった人ですよね……?」
「ああ、お前が放火した被害者だよ」
「それ、私の犯行じゃあないですよ……」
「へっ、マジで?」
「はい、私が放火したのは、四件だけですから……」
「へっ、マジで!?」
「ここ最近のすべての火事を私のせいにしてる人も少なくないですが、私が放火したのは四件だけです……」
「うそ~~ん……」
俺は足元で丸まりながら踞っている狼たちを見た。
すると狼の一匹が顔を上げて欠伸をした。
暇だったらしい。
「まあ、いいか……。とりあえず、スカル姉さんのところに連れてって、殴ってもおうか」
「なんで殴られるの!?」
「だって、お漏らしするんだもの」
「ええっ!?」
俺は縛られている放火魔を無理やり引っ張って、スカル姉さんが待つ空き地を目指した。
その後ろを三匹の狼たちが、トボトボと付いて来る。
狼も、けっこう可愛いヤツらだな。
【つづく】
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