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第163話【ポラリスの野望】
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えっ、どう言うこと!?
わたくしは完全に驚いてましたわ。
廁の扉を開ければアスランが見られないのです。
男性の廁シーンを覗くのは憚られたので、じっと待ってましたが、流石に10分20分たっても出て来なければ、すっごく可笑しな状況だと気付きますとも。
我慢できなくなったわたくしは、失礼ながら廁の扉をオープンしました。
すると何故か廁の中にアスランさまはおられなかったのです。
廁のほうに向かったのは見ましたが、廁に入るところまでは確認してなかったのが失敗でしたわ。
食堂から廁まで建物の中だったから、いつ何処で逃げ出したか分かりません。
しかし、逃げられたのは間違いないのです。
わたくしは二階のアスランさまが使っていた部屋を確認しましたが、彼の荷物は何も有りませんでした。
そこで疎いわたくしでも感じられましたわ。
あの方は、わたくしから逃げる気満々だったのでしょう。
こうも露骨に逃げを打って来るとは思いませんでした。
完全に侮りましたわ。
わたくしは慌てて詰所を走り出ました。
走るわたくしにパーカー殿が言いましたわ。
「姫様、ワイズマンのところに行きなさいませ。アスランくんが挨拶してから帰ると言ってましたよ」
ワイズマンって、あの変態商人ね。
「有り難う、パーカー兄さま!」
将来的にアルビレオ兄さまと結婚なされば、パーカー殿もわたくしの兄さまに成られる御方です。
ここは身内候補を信じましょう。
わたくしは町の離れに在るワイズマンの屋敷に向かいましたわ。
城の納屋から白馬フランソワーズに乗って先を急ぎました。
そして、直ぐにワイズマンの屋敷に到着します。
わたくしが屋敷内に怒鳴り込むと、朝から全裸のワイズマン殿が迎えてくれました。
とりあえずワイズマン殿が全裸なのを無視してわたくしは問います。
「アスランさまは来られませんでしたか!?」
「どうなされました、姫さま?」
全裸のモッチリお腹が気持ち悪いわ。
ぷよぷよと贅肉を揺らしながら歩み寄って来る。
「あの変態小僧が何かしましたか?」
「黙れ、変態!?」
「ええっ!!」
「わたくしはアスランさまが来たかどうかを訊いておるのです!」
「……………」
「何故に答えないの!?」
「姫さまが黙れと……」
「質問にはちゃんと答えなさい!!」
「わ、わかりもうした……」
「で、アスランさまは来られたのか!?」
「ああ、少し前に来ましたが……」
「どこに行ったの!?」
「ソドムタウンに帰ると申してましたが」
「ソドムタウンね!」
わたくしは踵を返して屋敷を飛び出しました。
直ぐにフランソワーズへ股がり走り出します。
まだ追い付けるかも知れない。
おそらくわたくしには、ソドムタウンの暮らしが無理であろう。
あの町は下品と聞く。
娼婦が溢れて汚らわしい町だ。
わたくしが生活して行くのは難しい環境だろう。
もしもアスランがソドムタウンに帰らないのなら、彼に付いて行こうとも考えていたが……。
やはり甘かったわ。
彼はソドムタウンに帰る。
ならば最後に別れをちゃんと告げて置きたかった。
なのに逃げられた。
最後の最後ぐらい、ちゃんと挨拶を交わしてから別れたかったのに……。
もしかして、これは追えと言っているのかしら!?
運命はわたくしに、負けずに試練に挑めと述べておるのか!?
これが、わたくしの運命なのか!?
定めなのか!?
そうに違いない!?
きっとそうよ!!
卑猥で汚れた町にでも、愛する人とならば輝かしい未来が待っているって御告げなのよ!!
ワクワクしてきたわ!!
愛がメラメラと燃え上がるのがわたくしの中で感じられますとも!!
この熱い想いをアスランさまにぶつけなければならないわ!!
わたくしがフランソワーズで街道を疾走していると、黒馬に股がるアスランさまの背中を見つけました。
追い付いたわ!
わたくしは彼の隣に馬を並べます。
「あちゃ~、追い付かれちまったか……」
「逃がしませんとも」
わたくしは澄まし顔で言ってやりましたわ。
「なあ、ポラリス」
「何かしら?」
「なんで俺に拘るん?」
「あなたが一流の冒険者だからですわ」
「俺ぐらいなら、幾らでも居るだろ」
「しいて言えば、あなたがベルセルクお爺様の依頼を受けたからですわ」
「なんで?」
「お爺様の依頼は特別な依頼だったはずです。それを一人で攻略する冒険者ですわよ。特別な超一流の証ですとも」
「じゃあ、なんでそんなに超一流の冒険者に拘るん?」
「本当は、わたくしがお爺様の依頼を攻略したかったのじゃ。そのために小さなころから身体を鍛えていたのですもの」
「それを横取りされて悔しかったのか?」
「ええ、そうですわ。でも──」
「でも?」
「やはりわたくしは女なのですわ。出会いが恋に変わり、恋が愛に変わりました。そして愛は子孫繁栄の希望に変わるものですもの」
「えっ~、なんでそうなるん!?」
「女とは、そんなものですよ」
「でも、俺は呪いで愛どころか恋すらできない。エロイことすら考えられないんだぞ?」
「それが問題ですわよね」
「だから俺の人生でお前は、無駄と言いますか、無用なんだよな」
「厳しい意見ですわね」
「だから呪いが解けるまで、お前は安全なところで待ってろよ」
「城で待て、と?」
「何年、何十年掛かるか分からないから、さっさと結婚して子供を作っても構わないからさ、兎に角城に戻れよ」
「それは完全に、わたくしはフラれたってことですか?」
「最初っからふってるけどな」
「分かりましたわ……」
わたくしは手綱を引いて、フランソワーズの歩みを止めました。
少し進んだアスランさまも、黒馬を止めて振り返ります。
わたくしは、感情を押さえながら言いました。
「あなたが呪いを解くまで待ってますわ……」
「いい歳になったら結婚して、幸せな家庭を作れよ」
「それも、分かりましたわ……」
「いい子だ」
「じゃあ、わたくしは帰ります……」
「じゃあな」
「じゃあね、アスランさま……」
ここでわたくしはアスランさまと別れました。
アスランさまはソドムタウンに帰って行きます。
わたくしもフランソワーズを城に進めました。
さて、城に帰ってからが忙しいですわね。
まずはソドムタウンの君主であるロズワール男爵を罠にはめて失脚させたら、わたくしがソドムタウンの政権を掌握しますわ。
ロズワール男爵は欲深く怠惰と聞きますから、叩けば叩いただけ埃が立つでしょうし、転覆もたやすかろう。
権力財力は父上に述べれば幾らでも貸してくれるでしょうね。
そもそも父上は、ロズワール男爵と仲が非常に悪かったし、ソドムタウンの領土も狙ってましたからね。
わたくしがそそのかせば、幾らでも乗って来るでしょうとも。
そしてソドムタウンの政治権力を手に入れたら、売春を厳しく取り締まって、もっと合理的に経済を回すわよ。
そうしたら、いつでもアスランさまの動きが監視できますわ。
あの汚い怠惰な町も綺麗になるし、わたくしはアスランさまの側に居られる。
何よりアスランさまが冒険を終えて帰って来るのに良い環境を構築できますわ。
わたくしは暖かい港的な女を演じて好印象ですもの。
今度こそアスランさまも、わたくしに惚れ直すでしょうとも。
うふふふふ~~。
よし、すぐさま城に帰ってプロジェクトを設計しなくてはなりませんわね。
さぁ~、待ってなさい、アスランさま。
わたくしがあなたを影から支えてあげますとも!!
正面から堂々とね!!
【ゴモラタウン編・完】
【まだまだ、つづく】
わたくしは完全に驚いてましたわ。
廁の扉を開ければアスランが見られないのです。
男性の廁シーンを覗くのは憚られたので、じっと待ってましたが、流石に10分20分たっても出て来なければ、すっごく可笑しな状況だと気付きますとも。
我慢できなくなったわたくしは、失礼ながら廁の扉をオープンしました。
すると何故か廁の中にアスランさまはおられなかったのです。
廁のほうに向かったのは見ましたが、廁に入るところまでは確認してなかったのが失敗でしたわ。
食堂から廁まで建物の中だったから、いつ何処で逃げ出したか分かりません。
しかし、逃げられたのは間違いないのです。
わたくしは二階のアスランさまが使っていた部屋を確認しましたが、彼の荷物は何も有りませんでした。
そこで疎いわたくしでも感じられましたわ。
あの方は、わたくしから逃げる気満々だったのでしょう。
こうも露骨に逃げを打って来るとは思いませんでした。
完全に侮りましたわ。
わたくしは慌てて詰所を走り出ました。
走るわたくしにパーカー殿が言いましたわ。
「姫様、ワイズマンのところに行きなさいませ。アスランくんが挨拶してから帰ると言ってましたよ」
ワイズマンって、あの変態商人ね。
「有り難う、パーカー兄さま!」
将来的にアルビレオ兄さまと結婚なされば、パーカー殿もわたくしの兄さまに成られる御方です。
ここは身内候補を信じましょう。
わたくしは町の離れに在るワイズマンの屋敷に向かいましたわ。
城の納屋から白馬フランソワーズに乗って先を急ぎました。
そして、直ぐにワイズマンの屋敷に到着します。
わたくしが屋敷内に怒鳴り込むと、朝から全裸のワイズマン殿が迎えてくれました。
とりあえずワイズマン殿が全裸なのを無視してわたくしは問います。
「アスランさまは来られませんでしたか!?」
「どうなされました、姫さま?」
全裸のモッチリお腹が気持ち悪いわ。
ぷよぷよと贅肉を揺らしながら歩み寄って来る。
「あの変態小僧が何かしましたか?」
「黙れ、変態!?」
「ええっ!!」
「わたくしはアスランさまが来たかどうかを訊いておるのです!」
「……………」
「何故に答えないの!?」
「姫さまが黙れと……」
「質問にはちゃんと答えなさい!!」
「わ、わかりもうした……」
「で、アスランさまは来られたのか!?」
「ああ、少し前に来ましたが……」
「どこに行ったの!?」
「ソドムタウンに帰ると申してましたが」
「ソドムタウンね!」
わたくしは踵を返して屋敷を飛び出しました。
直ぐにフランソワーズへ股がり走り出します。
まだ追い付けるかも知れない。
おそらくわたくしには、ソドムタウンの暮らしが無理であろう。
あの町は下品と聞く。
娼婦が溢れて汚らわしい町だ。
わたくしが生活して行くのは難しい環境だろう。
もしもアスランがソドムタウンに帰らないのなら、彼に付いて行こうとも考えていたが……。
やはり甘かったわ。
彼はソドムタウンに帰る。
ならば最後に別れをちゃんと告げて置きたかった。
なのに逃げられた。
最後の最後ぐらい、ちゃんと挨拶を交わしてから別れたかったのに……。
もしかして、これは追えと言っているのかしら!?
運命はわたくしに、負けずに試練に挑めと述べておるのか!?
これが、わたくしの運命なのか!?
定めなのか!?
そうに違いない!?
きっとそうよ!!
卑猥で汚れた町にでも、愛する人とならば輝かしい未来が待っているって御告げなのよ!!
ワクワクしてきたわ!!
愛がメラメラと燃え上がるのがわたくしの中で感じられますとも!!
この熱い想いをアスランさまにぶつけなければならないわ!!
わたくしがフランソワーズで街道を疾走していると、黒馬に股がるアスランさまの背中を見つけました。
追い付いたわ!
わたくしは彼の隣に馬を並べます。
「あちゃ~、追い付かれちまったか……」
「逃がしませんとも」
わたくしは澄まし顔で言ってやりましたわ。
「なあ、ポラリス」
「何かしら?」
「なんで俺に拘るん?」
「あなたが一流の冒険者だからですわ」
「俺ぐらいなら、幾らでも居るだろ」
「しいて言えば、あなたがベルセルクお爺様の依頼を受けたからですわ」
「なんで?」
「お爺様の依頼は特別な依頼だったはずです。それを一人で攻略する冒険者ですわよ。特別な超一流の証ですとも」
「じゃあ、なんでそんなに超一流の冒険者に拘るん?」
「本当は、わたくしがお爺様の依頼を攻略したかったのじゃ。そのために小さなころから身体を鍛えていたのですもの」
「それを横取りされて悔しかったのか?」
「ええ、そうですわ。でも──」
「でも?」
「やはりわたくしは女なのですわ。出会いが恋に変わり、恋が愛に変わりました。そして愛は子孫繁栄の希望に変わるものですもの」
「えっ~、なんでそうなるん!?」
「女とは、そんなものですよ」
「でも、俺は呪いで愛どころか恋すらできない。エロイことすら考えられないんだぞ?」
「それが問題ですわよね」
「だから俺の人生でお前は、無駄と言いますか、無用なんだよな」
「厳しい意見ですわね」
「だから呪いが解けるまで、お前は安全なところで待ってろよ」
「城で待て、と?」
「何年、何十年掛かるか分からないから、さっさと結婚して子供を作っても構わないからさ、兎に角城に戻れよ」
「それは完全に、わたくしはフラれたってことですか?」
「最初っからふってるけどな」
「分かりましたわ……」
わたくしは手綱を引いて、フランソワーズの歩みを止めました。
少し進んだアスランさまも、黒馬を止めて振り返ります。
わたくしは、感情を押さえながら言いました。
「あなたが呪いを解くまで待ってますわ……」
「いい歳になったら結婚して、幸せな家庭を作れよ」
「それも、分かりましたわ……」
「いい子だ」
「じゃあ、わたくしは帰ります……」
「じゃあな」
「じゃあね、アスランさま……」
ここでわたくしはアスランさまと別れました。
アスランさまはソドムタウンに帰って行きます。
わたくしもフランソワーズを城に進めました。
さて、城に帰ってからが忙しいですわね。
まずはソドムタウンの君主であるロズワール男爵を罠にはめて失脚させたら、わたくしがソドムタウンの政権を掌握しますわ。
ロズワール男爵は欲深く怠惰と聞きますから、叩けば叩いただけ埃が立つでしょうし、転覆もたやすかろう。
権力財力は父上に述べれば幾らでも貸してくれるでしょうね。
そもそも父上は、ロズワール男爵と仲が非常に悪かったし、ソドムタウンの領土も狙ってましたからね。
わたくしがそそのかせば、幾らでも乗って来るでしょうとも。
そしてソドムタウンの政治権力を手に入れたら、売春を厳しく取り締まって、もっと合理的に経済を回すわよ。
そうしたら、いつでもアスランさまの動きが監視できますわ。
あの汚い怠惰な町も綺麗になるし、わたくしはアスランさまの側に居られる。
何よりアスランさまが冒険を終えて帰って来るのに良い環境を構築できますわ。
わたくしは暖かい港的な女を演じて好印象ですもの。
今度こそアスランさまも、わたくしに惚れ直すでしょうとも。
うふふふふ~~。
よし、すぐさま城に帰ってプロジェクトを設計しなくてはなりませんわね。
さぁ~、待ってなさい、アスランさま。
わたくしがあなたを影から支えてあげますとも!!
正面から堂々とね!!
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【まだまだ、つづく】
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