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【第20章】喧嘩祭り編
20-14【第二試合、ジオンググvsギデン】
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ガックリとしながらササビーさんがステージから降りて来た。汗だくの顔で首の後ろを擦っている。三角締めで受けたダメージが残っているのだろう。
俺はササビーさんに慰めの言葉を掛けた。
「おしかったな、ササビーさんよ」
「そうでも無いさ……」
「でも、最後の喧嘩祭りで、良い思いでになっただろうさ」
「惨敗だったけれどね……」
いやいや良い思いでのはずだ。健康的な美人さんに三角締めで負けたんだものさ。俺なら気絶してもギブアップなんかしないけれどな。実に勿体無いし、羨ましい限りだ。
『さてさて、続きましては第二試合、前回優勝者ジオンググ選手vs領主ギデン様だ!!』
すると右からジオンググがステージインして来る。
身長190センチは有りそうで、体格は逆三角形のマッチョマンだ。角刈りで短い髭面の中年男性は、指をポキポキ鳴らしながらリングインしてくる。その表情は勇ましくも凛々しかった。
ジオンググは進行役が述べた通り前回の優勝者である。しかも、すべての対戦者をパンチ一撃でKOしたとか。まさに一撃のジオンググと呼ばれるだけの実力者だ。
片や飛び入り参加のギデンは、この町の領主様だ。だが、王都の闘技場で元チャンピオンだった人物である。
身長はジオンググと同じぐらい。だが、肥満で腹が出ている。年齢も五十歳以上は食っているだろう。完全なロートルだ。
しかしながら、その眼光は威圧的で勇ましい強面である。闘技場で何人の対戦相手を屠ってきたか想像できそうな表情だった。その実力は、予選を勝ち残った巨漢のビグザムルをアッパーカットの一撃で伸している。おそらくだが、パンチ力ではジオンググと五分五分ではないだろうか。ジジイだからって侮れない。
この第二試合が事実状の決勝戦なのかも知れないな。
二人がステージ中央で向かい合いながら睨み合っていた。あと半歩前に出ればキスしてしまいそうなぐらい接近している。威嚇と威嚇が凄み合いながら向かい合っているのだ。
『それでは、第二試合開始だ!!!』
進行役が叫ぶと試合開始の鐘が鳴り響く。すると観客が前の試合よりも大きな歓声を上げた。期待が燃え上がり、盛り上がった闘志がピークまで上昇していた。大地が観客たちのストンピングで揺れている。
「ジオンググ、同時に行くかい?」
「ギデン様、その申し出、お受けしますぞ!」
そう言うと二人が左手でお互いの襟首を鷲掴んだ。そして、両者共に右腕を後方に大きく振りかぶる。
「同時に殴り合うのか……」
俺が呟いた瞬間だった。二人が凶悪犯罪者のような表情で拳を振るう。
そして、殺気と殺気がぶつかり合う。
ガンっ!!
二つの激音が同時に鳴り響くと、互いの拳が互いの顔面にめり込んでいた。すると二人が鼻血を散らしながら仰け反った。
「ふぐっ!!」
「ぐふっ!!」
しかし、二人とも掴んでいた襟首を放さない。
否。
互いに襟首を掴んでいなければ、互いのパンチでダウンしていたかも知れない。そう思えるほどのパンチの殴り合いだったのだ。
「やるな、若いの……」
「ギデン様こそ、引退するのが早すぎたんじゃあないですか……」
二人が鼻血を垂らしながら体勢を整え直す。だが、まだ互いに襟首を掴んだままだ。そして、再び拳を握り締め大きく振りかぶった。また同時に殴り合う。
「うらっ!!」
「そらっ!!」
ガンっと音が響いた。
二人が仰け反りながらよろめいた。
鼻と口から大量の鮮血を流している。まるで真っ赤な滝だ。鼻の軟骨が砕けたのか、鼻の形が曲がっている。
それでも二人は膝すら付かないで、互いの襟首を掴み合っていた。
だが、二人とも息が荒い。胸が弾んでいる。表情も苦痛に歪んでいた。
たった二発のパンチで二人は瀕死状態である。顔の形が変わって赤紫に腫れ上がっていた。二人とも脚が振るえている。立っているだけでやっとに窺えた。
「だらだらとやっていても格好悪い、次で決めようや……」
「奇遇ですな、同感です。次で決めましょうぞ」
三発目を打ち合うために二人が拳を振りかぶった。
あの超破壊力のパンチを三度も受けられないだろう。あとはパンチを食らい合って、どちらの耐久力が上かだ。間違いない、この三発目で勝負が決まるだろう。
「行くぞ!!!」
「おうよ!!!」
三発目のパンチが同時に繰り出された。そして、拳と拳が同時に互いの顔面にめり込んだ。すると互いのパンチ力に飛ばされて、互いに掴んでいた襟元が破けてしまう。
掴み合うことで支え合っていた元が無くなり互いが尻餅を付いた。そのまま後ろに転がり背を床に付ける。二人が大の字に寝そべった。
『おお~~っと、両者ダウンだ~~!!!』
大の字になった二人が頭を上げようと首を上げるが身体は起きない。全身が痙攣している。血だらけの顔面で空を見上げているが、焦点は合っていない様子だった。瞳がグラグラと揺れている。
『立てるか、二人とも立てるのか!!』
二人は手足に力を入れようとしているが、思うように動かないのだろう。まだ、立ち上がれそうにない。
『この勝負、先に立ち上がったほうが勝ちにします!!』
進行役が勝手にルールを決めやがったぞ。しかし、反論する者は居ないし、戦っている両者も必死に立ち上がろうとしている。このルールで決まりらしい。
『さあさあ、どっちが先に立ち上がるのか!?』
ギデンが先に上半身を起こした。だが、まだ立ち上がってはいない。
続いてジオンググも上半身を起こす。だが、まだ立ち上がれてはいない。
腰を付いたままの状態で二人は息を切らしながら睨み合っている。すると胡座をかくよな体勢になったギデンが言う。
「まだ、やれるかい……?」
ゼイゼイ言いながらジオンググが答えた。
「俺が初の喧嘩祭り二連覇を達成するんだ。だからお前の娘は結婚なんて出来ない……」
「ジオンググ、貴様が未婚者ならワシも素直に負けられたのにのぉ……」
「残念だったな!!!」
ジオンググが一気に立ち上がる。そして仁王立ちのまま拳を天に向かって振り上げていた。
『おお~~っと、ジオンググ選手が先に立ち上がったぞ!!』
ジオンググが空を見上げながら言った。
「お、俺が勝者だ!!」
『勝者はジオンググ選手だ~。これでジオンググ選手の二連覇が一歩近付いたぞ~!!!』
第二試合、ギデンvsジオンググ、勝者はジオンググに決定。
俺はササビーさんに慰めの言葉を掛けた。
「おしかったな、ササビーさんよ」
「そうでも無いさ……」
「でも、最後の喧嘩祭りで、良い思いでになっただろうさ」
「惨敗だったけれどね……」
いやいや良い思いでのはずだ。健康的な美人さんに三角締めで負けたんだものさ。俺なら気絶してもギブアップなんかしないけれどな。実に勿体無いし、羨ましい限りだ。
『さてさて、続きましては第二試合、前回優勝者ジオンググ選手vs領主ギデン様だ!!』
すると右からジオンググがステージインして来る。
身長190センチは有りそうで、体格は逆三角形のマッチョマンだ。角刈りで短い髭面の中年男性は、指をポキポキ鳴らしながらリングインしてくる。その表情は勇ましくも凛々しかった。
ジオンググは進行役が述べた通り前回の優勝者である。しかも、すべての対戦者をパンチ一撃でKOしたとか。まさに一撃のジオンググと呼ばれるだけの実力者だ。
片や飛び入り参加のギデンは、この町の領主様だ。だが、王都の闘技場で元チャンピオンだった人物である。
身長はジオンググと同じぐらい。だが、肥満で腹が出ている。年齢も五十歳以上は食っているだろう。完全なロートルだ。
しかしながら、その眼光は威圧的で勇ましい強面である。闘技場で何人の対戦相手を屠ってきたか想像できそうな表情だった。その実力は、予選を勝ち残った巨漢のビグザムルをアッパーカットの一撃で伸している。おそらくだが、パンチ力ではジオンググと五分五分ではないだろうか。ジジイだからって侮れない。
この第二試合が事実状の決勝戦なのかも知れないな。
二人がステージ中央で向かい合いながら睨み合っていた。あと半歩前に出ればキスしてしまいそうなぐらい接近している。威嚇と威嚇が凄み合いながら向かい合っているのだ。
『それでは、第二試合開始だ!!!』
進行役が叫ぶと試合開始の鐘が鳴り響く。すると観客が前の試合よりも大きな歓声を上げた。期待が燃え上がり、盛り上がった闘志がピークまで上昇していた。大地が観客たちのストンピングで揺れている。
「ジオンググ、同時に行くかい?」
「ギデン様、その申し出、お受けしますぞ!」
そう言うと二人が左手でお互いの襟首を鷲掴んだ。そして、両者共に右腕を後方に大きく振りかぶる。
「同時に殴り合うのか……」
俺が呟いた瞬間だった。二人が凶悪犯罪者のような表情で拳を振るう。
そして、殺気と殺気がぶつかり合う。
ガンっ!!
二つの激音が同時に鳴り響くと、互いの拳が互いの顔面にめり込んでいた。すると二人が鼻血を散らしながら仰け反った。
「ふぐっ!!」
「ぐふっ!!」
しかし、二人とも掴んでいた襟首を放さない。
否。
互いに襟首を掴んでいなければ、互いのパンチでダウンしていたかも知れない。そう思えるほどのパンチの殴り合いだったのだ。
「やるな、若いの……」
「ギデン様こそ、引退するのが早すぎたんじゃあないですか……」
二人が鼻血を垂らしながら体勢を整え直す。だが、まだ互いに襟首を掴んだままだ。そして、再び拳を握り締め大きく振りかぶった。また同時に殴り合う。
「うらっ!!」
「そらっ!!」
ガンっと音が響いた。
二人が仰け反りながらよろめいた。
鼻と口から大量の鮮血を流している。まるで真っ赤な滝だ。鼻の軟骨が砕けたのか、鼻の形が曲がっている。
それでも二人は膝すら付かないで、互いの襟首を掴み合っていた。
だが、二人とも息が荒い。胸が弾んでいる。表情も苦痛に歪んでいた。
たった二発のパンチで二人は瀕死状態である。顔の形が変わって赤紫に腫れ上がっていた。二人とも脚が振るえている。立っているだけでやっとに窺えた。
「だらだらとやっていても格好悪い、次で決めようや……」
「奇遇ですな、同感です。次で決めましょうぞ」
三発目を打ち合うために二人が拳を振りかぶった。
あの超破壊力のパンチを三度も受けられないだろう。あとはパンチを食らい合って、どちらの耐久力が上かだ。間違いない、この三発目で勝負が決まるだろう。
「行くぞ!!!」
「おうよ!!!」
三発目のパンチが同時に繰り出された。そして、拳と拳が同時に互いの顔面にめり込んだ。すると互いのパンチ力に飛ばされて、互いに掴んでいた襟元が破けてしまう。
掴み合うことで支え合っていた元が無くなり互いが尻餅を付いた。そのまま後ろに転がり背を床に付ける。二人が大の字に寝そべった。
『おお~~っと、両者ダウンだ~~!!!』
大の字になった二人が頭を上げようと首を上げるが身体は起きない。全身が痙攣している。血だらけの顔面で空を見上げているが、焦点は合っていない様子だった。瞳がグラグラと揺れている。
『立てるか、二人とも立てるのか!!』
二人は手足に力を入れようとしているが、思うように動かないのだろう。まだ、立ち上がれそうにない。
『この勝負、先に立ち上がったほうが勝ちにします!!』
進行役が勝手にルールを決めやがったぞ。しかし、反論する者は居ないし、戦っている両者も必死に立ち上がろうとしている。このルールで決まりらしい。
『さあさあ、どっちが先に立ち上がるのか!?』
ギデンが先に上半身を起こした。だが、まだ立ち上がってはいない。
続いてジオンググも上半身を起こす。だが、まだ立ち上がれてはいない。
腰を付いたままの状態で二人は息を切らしながら睨み合っている。すると胡座をかくよな体勢になったギデンが言う。
「まだ、やれるかい……?」
ゼイゼイ言いながらジオンググが答えた。
「俺が初の喧嘩祭り二連覇を達成するんだ。だからお前の娘は結婚なんて出来ない……」
「ジオンググ、貴様が未婚者ならワシも素直に負けられたのにのぉ……」
「残念だったな!!!」
ジオンググが一気に立ち上がる。そして仁王立ちのまま拳を天に向かって振り上げていた。
『おお~~っと、ジオンググ選手が先に立ち上がったぞ!!』
ジオンググが空を見上げながら言った。
「お、俺が勝者だ!!」
『勝者はジオンググ選手だ~。これでジオンググ選手の二連覇が一歩近付いたぞ~!!!』
第二試合、ギデンvsジオンググ、勝者はジオンググに決定。
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