522 / 611
【第十八章】クラウド編。
18-19【幽閉されし乙女の気持ち】
しおりを挟む
ソドムタウンの貧民街。
盗賊ギルドの牢獄は、何気無い酒場の地下にあった。酒場の厨房を過ぎて、更に酒蔵の奥の奥。深い深い階段をくだったら、湿っぽい洞穴のようなスペースに到着する。その洞穴に粗末な牢獄が築かれていた。
横穴に鉄柵が築かれただけの監獄の部屋が幾つか並んでいる。その横穴をバーツがサジとマジを引き連れて進んでいた。そして、牢獄の最奥にミーちゃんが幽閉されている。
洞穴のような鉄格子の奥で膝を抱えて踞る女性は全裸だった。しかし、その手首と足首は銀の腕輪や足輪で拘束されている。その髪はボサボサで、体も垢で薄汚れていた。何日も水浴びすら出来ずに洞穴に幽閉されているのだ、薄汚れもするだろう。
「よう──」
牢獄の前に立ったバーツが鉄格子を爪先で蹴りながら声を掛けた。すると膝を抱えて丸まっていたミーちゃんが顔を上げる。
その顔は力無く、呆然とした表情だった。生気が無い屍のような表情である。
「どうだい、ミディアム・テンパランス。元気でやってるかい?」
暫しの沈黙の後にミーちゃんが口を開いた。
「あれから、何日が過ぎたの……?」
力無い弱々しい口調である。
それに引き換え生き生きとした口調でバーツが返した。
「一週間だ。お前が魔王城の牢獄から抜け出して、ドクトル・スカルの診療所を爆破してから、丁度一週間だ」
「アスランは、どうなったの……?」
「さあな、会ってないから分からんが、死んだとは聞いてないから元気じゃあねえの」
「そうなんだ……」
バーツは蟹股で腰を割ると視線を低くしながら牢獄を覗き込む。
「ミディアム・テンパランス、今、何を考えている?」
ミーちゃんは膝に顔を埋めながら表情を隠した。その体制で話を続ける。
「悔しさ、屈辱、敗北感、未練、嫉妬……。様々な思いが錯綜しているかな……」
「一つ言っていいか」
急にバーツが声を凄ませた。
頭を上げたミーちゃんが恐れながら訊く。
「な、なに……?」
バーツが鋭い瞳を細めながらミーちゃんに言う。
「テメー、俺はお前より年上で、ギルドの先輩だぞ。敬語を使いやがれ。舐めてると、もう一度手足を撃ち抜くぞ、ゴラァ!」
「は、はい……」
「口に気をつけろよな!」
「は、はい、分かりました……」
腰を割っていたバーツが姿勢を戻した。そして、上から見下ろすように言う。
「アスランのガキは許したが、俺ら盗賊ギルドは許していないんだぜ。お前の暴走のケジメをつけなければならない」
「どう、処分しますか? 殺して簀巻きにして川に流しますか?」
「いや、殺さねえ。それはアスランのガキと約束したからな。口約束でも男と男の約束だ。破れやしない」
「じゃあ……?」
「話せ」
「話す?」
「アマデウスの糞野郎は、何を企んでいやがる。それに何故、お前が加担する?」
「はぁ~……」
ミーちゃんは深い溜め息の後に再び顔を膝に埋める。
「もう、全て話します……」
「良い判断だ」
暫しの沈黙の後にミーちゃんが語り出す。
「あの人は、バーツの兄貴と同じ異世界転生者です……」
「やはりか、それはなんとなく察していたぜ。それで、何を企む」
「詳しくは分かりません。ですが、ケルベロスの三つ首、冥界のピアノ、ハーデスの錫杖を揃えて、冥界の門を開きたがってます……」
「冥界の門を開く?」
バーツは少し考えてから自論を口に出した。
「死者をこの世に戻すつもりか?」
「おそらく……」
「誰を引き戻す?」
「それは、分かりません……。ですが、それに執念以上の感情を燃やしています……」
「なんだ、それは?」
ミーちゃんのトーンが更に低くなる。
「愛情だと、思います……」
「愛情?」
「私は二つの任務を任されていました。一つはアスランの殺害と、もう一つは魔王城の宝物庫からハーデスの錫杖を盗み出すこと……」
「それで、先にアスランのガキを殺しに行ったわけか」
「はい……。ハーデスの錫杖が揃えばアマデウス様の願いが叶う。それは彼の愛情に繋がることは明らか……」
「嫉妬か?」
「アマデウス様が誰を愛しているかは分かりません。ですが、冥界の門を開く行為が、その愛に繋がるのならば、出来れば協力したくない……」
「お前、あんな糞魔術師が好きなのか?」
「好きでした……」
「利用されていると知っていながらもか?」
「はい……」
「じゃあ、何故にゲロる。愛情は最大の忠義に代わりやすい。なのに何故アマデウスを裏切る?」
「元々が叶わぬ恋でした……」
「だろうな」
「私、ライカンスロープにチェンジしていても、記憶は残るんです」
「そうなん」
「自分の意思で体は操れませんが、意識が残っていて、記憶にも残ります。まるで暴れ馬に乗っている感覚ですよ。だから、ライカンスロープに変身した私が何をやらかしても私には止められません」
「それでぇ?」
「最後の最後でアスラン君が私の前に立ちはだかってくれましたよね。あれでキュンっと来たんです。これは恋だなって、新しい恋が始まったんだって……」
「乙女だね~。でも、お前は牢獄に囚われている。あいつに想いを遂げるどころか会うことすら出来ないぞ」
「だから秘密を全て話したんです。少しでも彼の役に立てるかと思って……」
「健気だね~。おじさん、好きだぜ、そう言うのさ~」
「…………」
「だが、親父の指示は、お前を一生ここで幽閉しろだ。それは曲がらねえぞ」
「バーツの兄貴は掟に厳しいですね……」
「約束は破れない。それが俺のペナルティーだ」
「ペナルティー?」
「まあ、こっちの話だ」
言いながら踵を返したバーツが洞穴を引き返して行く。
最後に背中で手を上げたバーツが呟いた。
「ミディアム・テンパランス。ここで愛を抱きながら死んで行け。それがお前の選んだ裏切りの報いだ」
約束を違える。それは、バーツに出来ない。すべては呪いのせいである。
彼が転生時に得たチート能力は、敵の弱点を無条件で解明して、その弱点に有効な武具を無から自動で作り出す能力だ。
その絶対的チート能力を得るためのペナルティーが『約束を破ると死ぬ』である。
彼は誓ったのだ。
盗賊ギルドのボスに永遠の忠義を誓うと──。
何故に忠義を誓ったか?
それは、バーツが老美男子をこよなく愛する変態だからである。
そして、盗賊ギルドのボスは、老紳士風でありながら、なかなかの美男。
しかし、盗賊ギルドのボスはノーマルな性癖だ。だからバーツは一生片想いである。
故にバーツには分かるのだ。
ミーちゃんの気持ちが──。
報われない恋の行く末が──。
盗賊ギルドの牢獄は、何気無い酒場の地下にあった。酒場の厨房を過ぎて、更に酒蔵の奥の奥。深い深い階段をくだったら、湿っぽい洞穴のようなスペースに到着する。その洞穴に粗末な牢獄が築かれていた。
横穴に鉄柵が築かれただけの監獄の部屋が幾つか並んでいる。その横穴をバーツがサジとマジを引き連れて進んでいた。そして、牢獄の最奥にミーちゃんが幽閉されている。
洞穴のような鉄格子の奥で膝を抱えて踞る女性は全裸だった。しかし、その手首と足首は銀の腕輪や足輪で拘束されている。その髪はボサボサで、体も垢で薄汚れていた。何日も水浴びすら出来ずに洞穴に幽閉されているのだ、薄汚れもするだろう。
「よう──」
牢獄の前に立ったバーツが鉄格子を爪先で蹴りながら声を掛けた。すると膝を抱えて丸まっていたミーちゃんが顔を上げる。
その顔は力無く、呆然とした表情だった。生気が無い屍のような表情である。
「どうだい、ミディアム・テンパランス。元気でやってるかい?」
暫しの沈黙の後にミーちゃんが口を開いた。
「あれから、何日が過ぎたの……?」
力無い弱々しい口調である。
それに引き換え生き生きとした口調でバーツが返した。
「一週間だ。お前が魔王城の牢獄から抜け出して、ドクトル・スカルの診療所を爆破してから、丁度一週間だ」
「アスランは、どうなったの……?」
「さあな、会ってないから分からんが、死んだとは聞いてないから元気じゃあねえの」
「そうなんだ……」
バーツは蟹股で腰を割ると視線を低くしながら牢獄を覗き込む。
「ミディアム・テンパランス、今、何を考えている?」
ミーちゃんは膝に顔を埋めながら表情を隠した。その体制で話を続ける。
「悔しさ、屈辱、敗北感、未練、嫉妬……。様々な思いが錯綜しているかな……」
「一つ言っていいか」
急にバーツが声を凄ませた。
頭を上げたミーちゃんが恐れながら訊く。
「な、なに……?」
バーツが鋭い瞳を細めながらミーちゃんに言う。
「テメー、俺はお前より年上で、ギルドの先輩だぞ。敬語を使いやがれ。舐めてると、もう一度手足を撃ち抜くぞ、ゴラァ!」
「は、はい……」
「口に気をつけろよな!」
「は、はい、分かりました……」
腰を割っていたバーツが姿勢を戻した。そして、上から見下ろすように言う。
「アスランのガキは許したが、俺ら盗賊ギルドは許していないんだぜ。お前の暴走のケジメをつけなければならない」
「どう、処分しますか? 殺して簀巻きにして川に流しますか?」
「いや、殺さねえ。それはアスランのガキと約束したからな。口約束でも男と男の約束だ。破れやしない」
「じゃあ……?」
「話せ」
「話す?」
「アマデウスの糞野郎は、何を企んでいやがる。それに何故、お前が加担する?」
「はぁ~……」
ミーちゃんは深い溜め息の後に再び顔を膝に埋める。
「もう、全て話します……」
「良い判断だ」
暫しの沈黙の後にミーちゃんが語り出す。
「あの人は、バーツの兄貴と同じ異世界転生者です……」
「やはりか、それはなんとなく察していたぜ。それで、何を企む」
「詳しくは分かりません。ですが、ケルベロスの三つ首、冥界のピアノ、ハーデスの錫杖を揃えて、冥界の門を開きたがってます……」
「冥界の門を開く?」
バーツは少し考えてから自論を口に出した。
「死者をこの世に戻すつもりか?」
「おそらく……」
「誰を引き戻す?」
「それは、分かりません……。ですが、それに執念以上の感情を燃やしています……」
「なんだ、それは?」
ミーちゃんのトーンが更に低くなる。
「愛情だと、思います……」
「愛情?」
「私は二つの任務を任されていました。一つはアスランの殺害と、もう一つは魔王城の宝物庫からハーデスの錫杖を盗み出すこと……」
「それで、先にアスランのガキを殺しに行ったわけか」
「はい……。ハーデスの錫杖が揃えばアマデウス様の願いが叶う。それは彼の愛情に繋がることは明らか……」
「嫉妬か?」
「アマデウス様が誰を愛しているかは分かりません。ですが、冥界の門を開く行為が、その愛に繋がるのならば、出来れば協力したくない……」
「お前、あんな糞魔術師が好きなのか?」
「好きでした……」
「利用されていると知っていながらもか?」
「はい……」
「じゃあ、何故にゲロる。愛情は最大の忠義に代わりやすい。なのに何故アマデウスを裏切る?」
「元々が叶わぬ恋でした……」
「だろうな」
「私、ライカンスロープにチェンジしていても、記憶は残るんです」
「そうなん」
「自分の意思で体は操れませんが、意識が残っていて、記憶にも残ります。まるで暴れ馬に乗っている感覚ですよ。だから、ライカンスロープに変身した私が何をやらかしても私には止められません」
「それでぇ?」
「最後の最後でアスラン君が私の前に立ちはだかってくれましたよね。あれでキュンっと来たんです。これは恋だなって、新しい恋が始まったんだって……」
「乙女だね~。でも、お前は牢獄に囚われている。あいつに想いを遂げるどころか会うことすら出来ないぞ」
「だから秘密を全て話したんです。少しでも彼の役に立てるかと思って……」
「健気だね~。おじさん、好きだぜ、そう言うのさ~」
「…………」
「だが、親父の指示は、お前を一生ここで幽閉しろだ。それは曲がらねえぞ」
「バーツの兄貴は掟に厳しいですね……」
「約束は破れない。それが俺のペナルティーだ」
「ペナルティー?」
「まあ、こっちの話だ」
言いながら踵を返したバーツが洞穴を引き返して行く。
最後に背中で手を上げたバーツが呟いた。
「ミディアム・テンパランス。ここで愛を抱きながら死んで行け。それがお前の選んだ裏切りの報いだ」
約束を違える。それは、バーツに出来ない。すべては呪いのせいである。
彼が転生時に得たチート能力は、敵の弱点を無条件で解明して、その弱点に有効な武具を無から自動で作り出す能力だ。
その絶対的チート能力を得るためのペナルティーが『約束を破ると死ぬ』である。
彼は誓ったのだ。
盗賊ギルドのボスに永遠の忠義を誓うと──。
何故に忠義を誓ったか?
それは、バーツが老美男子をこよなく愛する変態だからである。
そして、盗賊ギルドのボスは、老紳士風でありながら、なかなかの美男。
しかし、盗賊ギルドのボスはノーマルな性癖だ。だからバーツは一生片想いである。
故にバーツには分かるのだ。
ミーちゃんの気持ちが──。
報われない恋の行く末が──。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる