464 / 611
【第十六章】死海エリアのクラーケン編。
16-4【三日目の調査】
しおりを挟む
俺はソドムタウンで買い物を済ませると魔王城前のキャンプに戻ってから自分のテント内に籠った。
まず、ファイアーブレスのスクロールを使って魔法を習得する。
【魔法ファイアーブレスLv1】
攻撃力は小。火属性。射程距離10メートル、口から3秒間の放射魔法。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
「よし、これで火が吹けるぞ!」
ちょっと試しに吹いてみるか。
いや、ここはテントの中だ。
万が一にもテントに引火したら大火災になりかねない。
まあ、あとで閉鎖ダンジョン内で試してみるかな。
「続いては~」
俺は床に座りながら隣に置かれた小型の檻の中を覗き込んだ。
ヅラ状の生き物が蠢いている。
本当に生きてるヅラだ。
モッサモサの髪の毛がモソモソと動いている。
ヘアーグレムリンには目や鼻、口も耳も無い。
だが、時折キューキューと鳴いている。
その鳴き声も可愛く聴こえた。
なんだか愛敬が溢れた癒し系の小悪魔だな。
これでグレムリン系なのだから、悪魔とは良く分からない存在だ。
まあ、何より──。
「よし、こいつを使い魔として契約するぞ!」
俺はファミリアのスクロールを使って魔法を習得する。
【魔法ファミリアLv1】
指定された動物や精霊、小悪魔などを永遠の使い魔として契約する。対象の生物によって難易度が変わる。小動物系の難易度は低い。小型精霊系の難易度は普通。中型動物系は普通。中型精霊系の難易度は困難。小悪魔系は困難。使い魔は魔法使い一人に対して一体のみである。
「よし、習得したぞ」
俺は檻の中のヘアーグレムリンに指先を伸ばすとファミリアの魔法を唱えた。
「ヘアーグレムリン、俺のファミリアになぁ~れ!」
俺の指先が輝く。
するとヘアーグレムリンの毛の束が俺の光る指先に触れた。
一瞬だがヘアーグレムリンがフワリと輝くと、俺の中に何かが入って来る。
これは、なんだろう?
もしかしたらヘアーグレムリンの意識なのだろうか?
なんだかこいつと一つになった感覚がする。
意識と意識が繋がったのかな?
「うし、いま檻から出してやるぞ~」
「キューキュー」
俺が檻の蓋を開けてやると、檻の中からヘアーグレムリンがモソモソと出てくる。
そして、俺の身体をよじ登りだした。
「もしかして、お前……」
俺がじっとしていると、ヘアーグレムリンは俺の頭に鎮座する。
「なるほど、居場所を心得ているってわけか」
「キュー」
俺が感心していると、毛の長さが短くなって行く。
色も黒に変わった。
その変貌した姿は、以前の俺の髪型だった。
こいつは俺の思考を読み取って、俺の髪型を復元したのだろう。
「ゴメス、おまえ、思ったより賢いな」
「キューキュー」
なんとも被り加減が自然だった。
ヅラを被っているような感覚ではない。
まるで自分の髪の毛が生えてきたような自然な感覚であった。
「なるほど……。これは人気の高い使い魔として売り出されるわけが理解できるぜ」
今度ヘアーグレムリンを見つけたら、とっ捕まえて売ってやる。
いや、養殖してブリーダーになったほうが儲かるかな?
まあ、それはさておき。
髪の毛が生え変わったかのような錯覚に陥ってる俺は、ルンルン気分でテントを出た。
すると目の前を、偶々オアイドスが通り過ぎた。
オアイドスは髪の毛が生え変わった俺を見て仰天している。
「アスランさん、髪の毛が生えたんですか!?」
俺は笑顔のまま魔法を唱えた。
「ファイアーブレス」
「ぎぃぁああああ!!!!」
俺が突然に吹いた炎の息がオアイドスの金髪ロン毛を燃やしだす。
炎が頭に引火したオアイドスが悲鳴を上げながら走って行った。
どうやら湖を目指しているようだな。
「ひぃぃいいああいいい!!」
「うし、ざま~みろ!!」
これでまずは一人だ。
残りのメンバーは、出合い次第燃やしてやるぞ。
そして、一段落ついた俺は、近くを歩いていたタピオカ姫とキャッサバを呼び止めた。
「おう、タピオカ姫にキャッサバ、いいところで出会ったぜ」
「なんですか、アスラン殿?」
二人が俺の側に歩み寄る。
「これから閉鎖ダンジョンに戻って死海エリアに向かおうと思うんだが、お前ら道案内できるか?」
タピオカ姫が答える。
「暗闇エリアと死海エリアの境目までなら道案内ぐらい可能ですよ」
「じゃあ、そこまで頼むわ」
「「御意」」
二人は礼儀正しくフルプレートでお辞儀をした。
そして、俺たち三人は転送絨毯で閉鎖ダンジョンに戻る。
俺はハイランダーズ二人に先導されて閉鎖ダンジョン内を進んだ。
そして、下る階段の前で止まる。
タピオカ姫が言う。
「ここから下が死海エリアです」
俺は階段を覗き込むように眺めた。
幅の広い階段だった。
横幅10メートルほど有る階段が下に伸びている。
その先は暗闇で見えないほどに深い。
俺は二人に質問した。
「お前たちは下に進んだことがあるのか?」
二人が声を揃えて答えた。
「「無いです」」
「なんで?」
キャッサバが答える。
「死海エリアはクラーケンが居る以外に、我々ハイランダーズには致命的なエリアなのですよ」
「致命的?」
「海水です」
「海水?」
何故にダンジョンに海水が出てくるのだろう。死海エリアって名前の通り海なのかな?
キャッサバが言う。
「死海エリアには海水が溜まってるのですよ」
更にタピオカ姫が言う。
「我々ハイランダーズは鉱物生命体です。その身体は鉄ですからね。剣も鎧も。だから海水で錆びてしまうのですよ」
「あ~、なるほど、錆びるのか。ところでお前らは錆びると死ぬのか?」
「錆びると寿命が縮まります。人間に例えますと老化が進むと言った表現が近いでしょうかね」
「なるほどね。ハイランダーズにとって海は、健康を損ねる有毒地帯ってわけか」
「はい、だから私は下りたことが御座いません」
「なるほど」
俺は床に転送絨毯を敷いてやる。
「サンキューだったな、二人とも帰っていいぞ」
キャッサバがヘルムの後頭部を擦りながら言う。
「お役に立てましたでしょうか、アスラン殿」
「ああ、道案内だけでも助かったぜ。お前らは魔王城に帰ってデートの続きを楽しみな」
「「デート!!」」
二人が声を揃えて驚いた。露骨に照れてやがる。
「あれ、デート中じゃあなかったのか?」
「違いますよ!!」
「そう、全然違いますわ!!」
「まあ、なんでもいいからさ、さっさと帰りやがれ。それと昼には飯を食いに帰るって伝えておいてくれよな」
「「御意……」」
タピオカ姫とキャッサバは互いを変に意識しながら魔王城前キャンプに帰って行った。
閉鎖ダンジョン内に俺一人が残る。
「よし、俺は先に進むかな」
俺は階段を下りて行く。
しばらく下りて行くと潮の香りが鼻に届き始めた。
地下深くのダンジョンなのに磯の香りとはヘンテコな話である。
この下には死海がある。
それはおそらく海に近い環境なのだろう。
少なくとも水は海水のような塩分が含まれているはずだ。
「んん、水の流れる音?」
微かに水の流れる音が俺の耳に届く。
その音は下に進めば進むほど大きくはっきりとなっていった。
その音は滝のような音だ。
おそらく大きな水量が有るのだろう。
ドンドンと音は激しくなって行く。
その音につれて潮の香りも強くなる。
周りの空気が湿っぽくなっていった。
塩水のミストを感じる。
水が滝壺に落ちて海水を巻き上げているのだろう。
「だいぶ階段を下りたが、まだ着かないな……」
もう30分ぐらいは階段を下っている。
だいぶ深くまで下りて来たはずだ。
正直足が疲れて来たぞ。
下りの階段は下りでキツイものだ。
「んん?」
突然前方に床が見えた。
底に着いたのか?
俺が階段から床に到着すると、そこは広い通路だった。
階段と同じ程度の幅がある。
「こ、これは……」
だが俺は、通路を前に唖然としてしまった。
こんな光景を見るのは生まれて始めてである。
海、川、池、プール、お風呂、ドブ。
今までの人生の中で、様々な水辺を見てきたが、このような水辺を見たことがなかった。
水が天井に溜まっているのだ。
俺は天井に流れる水辺を見上げながら呟いた。
「ここは、重力無視かよ……」
まず、ファイアーブレスのスクロールを使って魔法を習得する。
【魔法ファイアーブレスLv1】
攻撃力は小。火属性。射程距離10メートル、口から3秒間の放射魔法。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
「よし、これで火が吹けるぞ!」
ちょっと試しに吹いてみるか。
いや、ここはテントの中だ。
万が一にもテントに引火したら大火災になりかねない。
まあ、あとで閉鎖ダンジョン内で試してみるかな。
「続いては~」
俺は床に座りながら隣に置かれた小型の檻の中を覗き込んだ。
ヅラ状の生き物が蠢いている。
本当に生きてるヅラだ。
モッサモサの髪の毛がモソモソと動いている。
ヘアーグレムリンには目や鼻、口も耳も無い。
だが、時折キューキューと鳴いている。
その鳴き声も可愛く聴こえた。
なんだか愛敬が溢れた癒し系の小悪魔だな。
これでグレムリン系なのだから、悪魔とは良く分からない存在だ。
まあ、何より──。
「よし、こいつを使い魔として契約するぞ!」
俺はファミリアのスクロールを使って魔法を習得する。
【魔法ファミリアLv1】
指定された動物や精霊、小悪魔などを永遠の使い魔として契約する。対象の生物によって難易度が変わる。小動物系の難易度は低い。小型精霊系の難易度は普通。中型動物系は普通。中型精霊系の難易度は困難。小悪魔系は困難。使い魔は魔法使い一人に対して一体のみである。
「よし、習得したぞ」
俺は檻の中のヘアーグレムリンに指先を伸ばすとファミリアの魔法を唱えた。
「ヘアーグレムリン、俺のファミリアになぁ~れ!」
俺の指先が輝く。
するとヘアーグレムリンの毛の束が俺の光る指先に触れた。
一瞬だがヘアーグレムリンがフワリと輝くと、俺の中に何かが入って来る。
これは、なんだろう?
もしかしたらヘアーグレムリンの意識なのだろうか?
なんだかこいつと一つになった感覚がする。
意識と意識が繋がったのかな?
「うし、いま檻から出してやるぞ~」
「キューキュー」
俺が檻の蓋を開けてやると、檻の中からヘアーグレムリンがモソモソと出てくる。
そして、俺の身体をよじ登りだした。
「もしかして、お前……」
俺がじっとしていると、ヘアーグレムリンは俺の頭に鎮座する。
「なるほど、居場所を心得ているってわけか」
「キュー」
俺が感心していると、毛の長さが短くなって行く。
色も黒に変わった。
その変貌した姿は、以前の俺の髪型だった。
こいつは俺の思考を読み取って、俺の髪型を復元したのだろう。
「ゴメス、おまえ、思ったより賢いな」
「キューキュー」
なんとも被り加減が自然だった。
ヅラを被っているような感覚ではない。
まるで自分の髪の毛が生えてきたような自然な感覚であった。
「なるほど……。これは人気の高い使い魔として売り出されるわけが理解できるぜ」
今度ヘアーグレムリンを見つけたら、とっ捕まえて売ってやる。
いや、養殖してブリーダーになったほうが儲かるかな?
まあ、それはさておき。
髪の毛が生え変わったかのような錯覚に陥ってる俺は、ルンルン気分でテントを出た。
すると目の前を、偶々オアイドスが通り過ぎた。
オアイドスは髪の毛が生え変わった俺を見て仰天している。
「アスランさん、髪の毛が生えたんですか!?」
俺は笑顔のまま魔法を唱えた。
「ファイアーブレス」
「ぎぃぁああああ!!!!」
俺が突然に吹いた炎の息がオアイドスの金髪ロン毛を燃やしだす。
炎が頭に引火したオアイドスが悲鳴を上げながら走って行った。
どうやら湖を目指しているようだな。
「ひぃぃいいああいいい!!」
「うし、ざま~みろ!!」
これでまずは一人だ。
残りのメンバーは、出合い次第燃やしてやるぞ。
そして、一段落ついた俺は、近くを歩いていたタピオカ姫とキャッサバを呼び止めた。
「おう、タピオカ姫にキャッサバ、いいところで出会ったぜ」
「なんですか、アスラン殿?」
二人が俺の側に歩み寄る。
「これから閉鎖ダンジョンに戻って死海エリアに向かおうと思うんだが、お前ら道案内できるか?」
タピオカ姫が答える。
「暗闇エリアと死海エリアの境目までなら道案内ぐらい可能ですよ」
「じゃあ、そこまで頼むわ」
「「御意」」
二人は礼儀正しくフルプレートでお辞儀をした。
そして、俺たち三人は転送絨毯で閉鎖ダンジョンに戻る。
俺はハイランダーズ二人に先導されて閉鎖ダンジョン内を進んだ。
そして、下る階段の前で止まる。
タピオカ姫が言う。
「ここから下が死海エリアです」
俺は階段を覗き込むように眺めた。
幅の広い階段だった。
横幅10メートルほど有る階段が下に伸びている。
その先は暗闇で見えないほどに深い。
俺は二人に質問した。
「お前たちは下に進んだことがあるのか?」
二人が声を揃えて答えた。
「「無いです」」
「なんで?」
キャッサバが答える。
「死海エリアはクラーケンが居る以外に、我々ハイランダーズには致命的なエリアなのですよ」
「致命的?」
「海水です」
「海水?」
何故にダンジョンに海水が出てくるのだろう。死海エリアって名前の通り海なのかな?
キャッサバが言う。
「死海エリアには海水が溜まってるのですよ」
更にタピオカ姫が言う。
「我々ハイランダーズは鉱物生命体です。その身体は鉄ですからね。剣も鎧も。だから海水で錆びてしまうのですよ」
「あ~、なるほど、錆びるのか。ところでお前らは錆びると死ぬのか?」
「錆びると寿命が縮まります。人間に例えますと老化が進むと言った表現が近いでしょうかね」
「なるほどね。ハイランダーズにとって海は、健康を損ねる有毒地帯ってわけか」
「はい、だから私は下りたことが御座いません」
「なるほど」
俺は床に転送絨毯を敷いてやる。
「サンキューだったな、二人とも帰っていいぞ」
キャッサバがヘルムの後頭部を擦りながら言う。
「お役に立てましたでしょうか、アスラン殿」
「ああ、道案内だけでも助かったぜ。お前らは魔王城に帰ってデートの続きを楽しみな」
「「デート!!」」
二人が声を揃えて驚いた。露骨に照れてやがる。
「あれ、デート中じゃあなかったのか?」
「違いますよ!!」
「そう、全然違いますわ!!」
「まあ、なんでもいいからさ、さっさと帰りやがれ。それと昼には飯を食いに帰るって伝えておいてくれよな」
「「御意……」」
タピオカ姫とキャッサバは互いを変に意識しながら魔王城前キャンプに帰って行った。
閉鎖ダンジョン内に俺一人が残る。
「よし、俺は先に進むかな」
俺は階段を下りて行く。
しばらく下りて行くと潮の香りが鼻に届き始めた。
地下深くのダンジョンなのに磯の香りとはヘンテコな話である。
この下には死海がある。
それはおそらく海に近い環境なのだろう。
少なくとも水は海水のような塩分が含まれているはずだ。
「んん、水の流れる音?」
微かに水の流れる音が俺の耳に届く。
その音は下に進めば進むほど大きくはっきりとなっていった。
その音は滝のような音だ。
おそらく大きな水量が有るのだろう。
ドンドンと音は激しくなって行く。
その音につれて潮の香りも強くなる。
周りの空気が湿っぽくなっていった。
塩水のミストを感じる。
水が滝壺に落ちて海水を巻き上げているのだろう。
「だいぶ階段を下りたが、まだ着かないな……」
もう30分ぐらいは階段を下っている。
だいぶ深くまで下りて来たはずだ。
正直足が疲れて来たぞ。
下りの階段は下りでキツイものだ。
「んん?」
突然前方に床が見えた。
底に着いたのか?
俺が階段から床に到着すると、そこは広い通路だった。
階段と同じ程度の幅がある。
「こ、これは……」
だが俺は、通路を前に唖然としてしまった。
こんな光景を見るのは生まれて始めてである。
海、川、池、プール、お風呂、ドブ。
今までの人生の中で、様々な水辺を見てきたが、このような水辺を見たことがなかった。
水が天井に溜まっているのだ。
俺は天井に流れる水辺を見上げながら呟いた。
「ここは、重力無視かよ……」
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
底辺召喚士の俺が召喚するのは何故かSSSランクばかりなんだが〜トンビが鷹を生みまくる物語〜
ああああ
ファンタジー
召喚士学校の卒業式を歴代最低点で迎えたウィルは、卒業記念召喚の際にSSSランクの魔王を召喚してしまう。
同級生との差を一気に広げたウィルは、様々なパーティーから誘われる事になった。
そこでウィルが悩みに悩んだ結果――
自分の召喚したモンスターだけでパーティーを作ることにしました。
この物語は、底辺召喚士がSSSランクの従僕と冒険したりスローライフを送ったりするものです。
【一話1000文字ほどで読めるようにしています】
召喚する話には、タイトルに☆が入っています。
(完)私の家を乗っ取る従兄弟と従姉妹に罰を与えましょう!
青空一夏
ファンタジー
婚約者(レミントン侯爵家嫡男レオン)は何者かに襲われ亡くなった。さらに両親(ランス伯爵夫妻)を病で次々に亡くした葬式の翌日、叔母エイナ・リック前男爵未亡人(母の妹)がいきなり荷物をランス伯爵家に持ち込み、従兄弟ラモント・リック男爵(叔母の息子)と住みだした。
私はその夜、ラモントに乱暴され身ごもり娘(ララ)を産んだが・・・・・・この夫となったラモントはさらに暴走しだすのだった。
ラモントがある日、私の従姉妹マーガレット(母の3番目の妹の娘)を連れてきて、
「お前は娘しか産めなかっただろう? この伯爵家の跡継ぎをマーガレットに産ませてあげるから一緒に住むぞ!」
と、言い出した。
さらには、マーガレットの両親(モーセ準男爵夫妻)もやってきて離れに住みだした。
怒りが頂点に到達した時に私は魔法の力に目覚めた。さて、こいつらはどうやって料理しましょうか?
さらには別の事実も判明して、いよいよ怒った私は・・・・・・壮絶な復讐(コメディ路線の復讐あり)をしようとするが・・・・・・(途中で路線変更するかもしれません。あくまで予定)
※ゆるふわ設定ご都合主義の素人作品。※魔法世界ですが、使える人は希でほとんどいない。(昔はそこそこいたが、どんどん廃れていったという設定です)
※残酷な意味でR15・途中R18になるかもです。
※具体的な性描写は含まれておりません。エッチ系R15ではないです。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態パラダイス✕脱線大暴走ストーリー=166万文字完結÷微妙に癖になる。
変態が、変態のために、変態が送る、変態的な少年のハチャメチャ変態冒険記。
ハクスラとはハックアンドスラッシュの略語である。敵と戦い、どんどんレベルアップを果たし、更に強い敵と戦いながら、より良いマジックアイテムを発掘するゲームのことを指す。
タイトルのままの世界で奮闘しながらも冒険を楽しむ少年のストーリーです。(タイトルに一部偽りアリ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる