370 / 611
【第十三章】魔王城攻略編
13-17【ラブロマンス再び】
しおりを挟む
ソドムタウン外れの洋館で行われた町作り会議が終わった。
俺は食堂を出た廊下をスカル姉さんたちと歩んでいる。
そして、洋館の出口を目指す。
俺とギルガメッシュの背後に続くスカル姉さんの横には、当たり前のようにゾディアックさんが並んで歩いていた。
二人は何やら真面目な話をしている。
ほとんどスカル姉さんがゾディアックさんに幾ら出せるかと、お金の話ばかりを振っていた。
まるでゆすりたかりのようである。
でも、それでありながらゾディアックさんは微笑みながら会話を続けている。
正直、ゾディアックさんはスカル姉さんの何処が好きなのだろうか?
俺には今一理解できない。
年増だし、お金にはガメついし、暴力的だし、髑髏の変な仮面をいつも被ってるしさ。
まあ、女性の好みも十人十色ってことなのだろう。
俺たちが玄関を出ると黒馬車がこちらに向かって来る。
その黒馬車を待っている間にギルガメッシュが言った。
「アスラン。お前がポラリス嬢と親しくて助かったぞ」
「そうなのか、ギルマス?」
「魔王城の取得に口利きしてくれたのは彼女だ。彼女が王国を動かしたと言えるぞ」
「へー、そーなんだー」
俺は詰まらなそうに相槌を入れた。
「お前、ポラリス嬢と何があった?」
「以前ゴモラタウンで仕事をしたときにいろいろとね……」
「ラブロマンスか?」
ギルガメッシュが悪ガキっぽく微笑みながら肘で俺の肩を小突く。
俺はムスっとした表情で答えた。
「そんなんじゃあねえよ……」
確かにポラリスは美人だが、ちょっとツンツンしすぎなんだよね。
あと、ゴリラパワーだしよ。
俺は淑やかで巨乳系の美少女が好みなのだ。
まあ、俺の好みは置いといて──。
そんな話をしていると、俺らが乗って来た黒馬車が目の前に到着する。
「じゃあ、俺ら帰るから……」
そう言い残し俺は黒馬車に乗り込んだ。
しかし、なかなかスカル姉さんが馬車に乗り込んで来ない。
何故だろうと俺が外を見たら、スカル姉さんがゾディアックさんと一緒に後退りながら馬車から離れて行く。
えっ、なに?
これから二人でデートでもして行くのかな?
いや、そんなわけないか。
「おーーい、スカル姉さん。どうしたんだ?」
そう、俺が外に声を掛けた刹那だった。
ドガァアアアンンーーーン!!!
っと、俺の乗った黒馬車が粉砕した。
「なんだっ!!??」
俺は粉砕した馬車から投げ飛ばされる。
壊れた馬車の破片と一緒に飛んだ後に芝生の上を転がった。
なんなんだ!?
マジで分からねえぞ!?
爆弾テロか!?
俺が粉砕した黒馬車のほうを見たら、馭者が馬と一緒に慌てて逃げて行くところだった。
砕けて潰れた黒馬車から粉塵が上がり、周囲の空気を濁していた。
その埃の中からポラリスが現れる。
「かっかっかっ~」
ニヤリと怪しく笑っていやがる。
その姿は先程までのドレス姿ではなく、フルプレートに羽根つきの赤いマントを靡かせていた。
着替えて来たのかな?
そして、肩には巨大戦鎚を背負っていやがった。
ジャイアントハンマーだ。
俺はスーツに付いた埃を払いながら立ち上がる。
そして、ポラリスを睨みながら言った。
「てめー、ポラリス……」
「カッカッカッ。久しぶりじゃのお、アスラン様!」
この野郎!!
不意打ちをぶちかましといて笑っていやがるぞ。
完全にふざけているな。
「どうです、久々にスパーリングでもシャレこみませんか?」
「上等だ!!」
俺は異次元宝物庫から斬馬刀を引き出した。
防具は付けて無いが、まあいいだろうさ。
この勝負、承けてたってやるぞ。
「ほほう、ハルバードですか」
「そっちのジャイアントハンマーに、長さだけでも合わせてやったんだよ」
「レディーにお気遣い感謝しますぞ」
何がレディーだ。
このゴリラパワーガールが!!
「では、参ります!!」
巨大戦鎚を振りかぶったポラリスが走って来た。
本人より重たそうなジャイアントハンマーを持った乙女の走りでは無いな。
力強く速い。
「ぜぇぇえええいい!!」
そして、巨大戦鎚での横振り攻撃。
そのスイング速度は鋭利な長剣並みの速さだった。
前より攻撃速度も上がってやがるぞ。
俺は斬馬刀を縦に立てて巨大戦鎚を受け止める。
「のぉぁあああ!!」
重い!!
なんつうパワーじゃ!?
俺は打ち飛ばされて後退する。
そこに今度は縦振りのハンマー攻撃。
切り返しも速いな。
だが俺は、二打目の攻撃を半身だけ動かして容易く躱した。
狙いを外したジャイアントハンマーが地面を抉りながら突き刺さった。
地面が衝撃に轟く。
かなりパワーもスピードもアップしているぞ。
──しているが、それは俺とて同じだ。
「相変わらず単純なパワープレイだな!」
言いながら頭部を地面にめり込ませたハンマーの首を俺は足で踏んで動きを封じる。
「芸がワンパターンだぞ、ポラリス!」
俺は武器を封じたポラリスの首を狙って斬馬刀を振るった。
当然ながら寸止めするつもりだ。
しかし──。
「ワンパターンも、極めればスタイルなのじゃ!!」
「なにっ!?」
ポラリスがハンマーを踏んでいる俺の体ごと武器を振り上げた。
そのパワーに俺の体が宙に飛ばされる。
「わぁーおー!!」
ポラリスもやるな。
ワンパターンなパワープレイを自分のスタイルまで磨き上げているよ。
パワーを更に極めて超パワーで攻めてきやがった。
ちょっとやそっとで対策できないレベルまで高めてますな~。
「だが!」
俺は着地と同時に前に走った。
斬馬刀を槍のように構えて突進する。
「その強気な思い、どこまでやれるかな!?」
突き!!
俺はポラリスの腹部を狙って斬馬刀で突いた。
その一打をポラリスは横に回避した後に、ハンマーの頭で引っかけるように地面へ叩き付ける。
「ぬっ!?」
抜けない!?
斬馬刀の刀身が巨大戦鎚に引っ掛かって抜けない。
だが、これではお互いに武器が封じられているも同じだ。
ポラリスが次の攻撃のためにハンマーを振り上げた瞬間に、よーいドンになる。
それならば、まだ軽い斬馬刀のほうが有利だ。
ならば、勝ったな!!
「甘いですわぁ!」
「えっ……?」
ポラリスの手元から閃光が煌めいた。
刃物の光だ。
俺は斬馬刀から手を離し、煌めく閃光から身を躱した。
俺の鼻先を刃物の切っ先が過ぎる。
「ちっ……」
ポラリスが振るったのは細身の短刀だった。
巨大戦鎚の柄を鞘にして、根元から引き抜かれた隠し武器だ。
「今の不意打ちを躱すなんて、流石はアスラン様ですわ」
「うわ~……。パワープレイ一辺倒に見せかけて、あざとい高速攻撃か。目が慣れてない分だけ怖かったぞ……」
こいつ、策を弄して来やがった。
パワープレイヤーだからって馬鹿だと思い込んでいたぜ。
小賢しい小細工も出きるのね。
危ない危ない……。
「今日はこの辺にしておきましょう、アスラン様」
ポラリスはハンマーの柄鞘に短刀を戻すと、斬馬刀を絡めとるように巨大戦鎚を振り上げた。
そして、巨大戦鎚を巧みに振り回し、同時に斬馬刀おも絡めるように宙で振り回す。
うわ、器用だな……。
本当にジャイアントハンマーを体の一部にしているよ。
こいつ、パワーだけでなく、技術も磨いてやがったな。
「武器をお返しします、アスラン様」
ポラリスが巨大戦鎚を軽々振るうと、斬馬刀が俺のほうに飛んで来る。
俺は回避しながら斬馬刀をキャッチした。
「ポラリス……」
「何かしら?」
「お前、相当稽古しているだろ?」
「花嫁修業ですからの~」
「とんでもないマナー講座だな……」
「うふっ♡」
ポラリスが満足気に微笑んだ。
褒められて嬉しいのかな?
単純な奴め。
「リストレイントクロス!!」
「ぎぃゃやああ!?」
突如俺の放った✕の字魔法にポラリスが動きを封じられた。
【魔法リストレイントクロスLv2】
攻撃力は無し。束縛属性。X 字の弾丸が敵の動きを封じる。射程距離5メートルの魔法。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
よし、逃げるぞ!!
いや、その前に、折角拘束された娘が目の前に居るのだから、乳でも一揉みしてから……、あたったったぁ……。
心臓が……。
まあ、今日は逃げるかな。
走り出した俺はスカル姉さんに言う。
「スカル姉さーーん。俺、先に帰ってるから~!!」
「はーーい、気を付けてな~」
最後にポラリスの怒声が聞こえて来た。
「アスラン様ーー、酷ぃぃいい、ぐぐぐうう!!!!」
俺は食堂を出た廊下をスカル姉さんたちと歩んでいる。
そして、洋館の出口を目指す。
俺とギルガメッシュの背後に続くスカル姉さんの横には、当たり前のようにゾディアックさんが並んで歩いていた。
二人は何やら真面目な話をしている。
ほとんどスカル姉さんがゾディアックさんに幾ら出せるかと、お金の話ばかりを振っていた。
まるでゆすりたかりのようである。
でも、それでありながらゾディアックさんは微笑みながら会話を続けている。
正直、ゾディアックさんはスカル姉さんの何処が好きなのだろうか?
俺には今一理解できない。
年増だし、お金にはガメついし、暴力的だし、髑髏の変な仮面をいつも被ってるしさ。
まあ、女性の好みも十人十色ってことなのだろう。
俺たちが玄関を出ると黒馬車がこちらに向かって来る。
その黒馬車を待っている間にギルガメッシュが言った。
「アスラン。お前がポラリス嬢と親しくて助かったぞ」
「そうなのか、ギルマス?」
「魔王城の取得に口利きしてくれたのは彼女だ。彼女が王国を動かしたと言えるぞ」
「へー、そーなんだー」
俺は詰まらなそうに相槌を入れた。
「お前、ポラリス嬢と何があった?」
「以前ゴモラタウンで仕事をしたときにいろいろとね……」
「ラブロマンスか?」
ギルガメッシュが悪ガキっぽく微笑みながら肘で俺の肩を小突く。
俺はムスっとした表情で答えた。
「そんなんじゃあねえよ……」
確かにポラリスは美人だが、ちょっとツンツンしすぎなんだよね。
あと、ゴリラパワーだしよ。
俺は淑やかで巨乳系の美少女が好みなのだ。
まあ、俺の好みは置いといて──。
そんな話をしていると、俺らが乗って来た黒馬車が目の前に到着する。
「じゃあ、俺ら帰るから……」
そう言い残し俺は黒馬車に乗り込んだ。
しかし、なかなかスカル姉さんが馬車に乗り込んで来ない。
何故だろうと俺が外を見たら、スカル姉さんがゾディアックさんと一緒に後退りながら馬車から離れて行く。
えっ、なに?
これから二人でデートでもして行くのかな?
いや、そんなわけないか。
「おーーい、スカル姉さん。どうしたんだ?」
そう、俺が外に声を掛けた刹那だった。
ドガァアアアンンーーーン!!!
っと、俺の乗った黒馬車が粉砕した。
「なんだっ!!??」
俺は粉砕した馬車から投げ飛ばされる。
壊れた馬車の破片と一緒に飛んだ後に芝生の上を転がった。
なんなんだ!?
マジで分からねえぞ!?
爆弾テロか!?
俺が粉砕した黒馬車のほうを見たら、馭者が馬と一緒に慌てて逃げて行くところだった。
砕けて潰れた黒馬車から粉塵が上がり、周囲の空気を濁していた。
その埃の中からポラリスが現れる。
「かっかっかっ~」
ニヤリと怪しく笑っていやがる。
その姿は先程までのドレス姿ではなく、フルプレートに羽根つきの赤いマントを靡かせていた。
着替えて来たのかな?
そして、肩には巨大戦鎚を背負っていやがった。
ジャイアントハンマーだ。
俺はスーツに付いた埃を払いながら立ち上がる。
そして、ポラリスを睨みながら言った。
「てめー、ポラリス……」
「カッカッカッ。久しぶりじゃのお、アスラン様!」
この野郎!!
不意打ちをぶちかましといて笑っていやがるぞ。
完全にふざけているな。
「どうです、久々にスパーリングでもシャレこみませんか?」
「上等だ!!」
俺は異次元宝物庫から斬馬刀を引き出した。
防具は付けて無いが、まあいいだろうさ。
この勝負、承けてたってやるぞ。
「ほほう、ハルバードですか」
「そっちのジャイアントハンマーに、長さだけでも合わせてやったんだよ」
「レディーにお気遣い感謝しますぞ」
何がレディーだ。
このゴリラパワーガールが!!
「では、参ります!!」
巨大戦鎚を振りかぶったポラリスが走って来た。
本人より重たそうなジャイアントハンマーを持った乙女の走りでは無いな。
力強く速い。
「ぜぇぇえええいい!!」
そして、巨大戦鎚での横振り攻撃。
そのスイング速度は鋭利な長剣並みの速さだった。
前より攻撃速度も上がってやがるぞ。
俺は斬馬刀を縦に立てて巨大戦鎚を受け止める。
「のぉぁあああ!!」
重い!!
なんつうパワーじゃ!?
俺は打ち飛ばされて後退する。
そこに今度は縦振りのハンマー攻撃。
切り返しも速いな。
だが俺は、二打目の攻撃を半身だけ動かして容易く躱した。
狙いを外したジャイアントハンマーが地面を抉りながら突き刺さった。
地面が衝撃に轟く。
かなりパワーもスピードもアップしているぞ。
──しているが、それは俺とて同じだ。
「相変わらず単純なパワープレイだな!」
言いながら頭部を地面にめり込ませたハンマーの首を俺は足で踏んで動きを封じる。
「芸がワンパターンだぞ、ポラリス!」
俺は武器を封じたポラリスの首を狙って斬馬刀を振るった。
当然ながら寸止めするつもりだ。
しかし──。
「ワンパターンも、極めればスタイルなのじゃ!!」
「なにっ!?」
ポラリスがハンマーを踏んでいる俺の体ごと武器を振り上げた。
そのパワーに俺の体が宙に飛ばされる。
「わぁーおー!!」
ポラリスもやるな。
ワンパターンなパワープレイを自分のスタイルまで磨き上げているよ。
パワーを更に極めて超パワーで攻めてきやがった。
ちょっとやそっとで対策できないレベルまで高めてますな~。
「だが!」
俺は着地と同時に前に走った。
斬馬刀を槍のように構えて突進する。
「その強気な思い、どこまでやれるかな!?」
突き!!
俺はポラリスの腹部を狙って斬馬刀で突いた。
その一打をポラリスは横に回避した後に、ハンマーの頭で引っかけるように地面へ叩き付ける。
「ぬっ!?」
抜けない!?
斬馬刀の刀身が巨大戦鎚に引っ掛かって抜けない。
だが、これではお互いに武器が封じられているも同じだ。
ポラリスが次の攻撃のためにハンマーを振り上げた瞬間に、よーいドンになる。
それならば、まだ軽い斬馬刀のほうが有利だ。
ならば、勝ったな!!
「甘いですわぁ!」
「えっ……?」
ポラリスの手元から閃光が煌めいた。
刃物の光だ。
俺は斬馬刀から手を離し、煌めく閃光から身を躱した。
俺の鼻先を刃物の切っ先が過ぎる。
「ちっ……」
ポラリスが振るったのは細身の短刀だった。
巨大戦鎚の柄を鞘にして、根元から引き抜かれた隠し武器だ。
「今の不意打ちを躱すなんて、流石はアスラン様ですわ」
「うわ~……。パワープレイ一辺倒に見せかけて、あざとい高速攻撃か。目が慣れてない分だけ怖かったぞ……」
こいつ、策を弄して来やがった。
パワープレイヤーだからって馬鹿だと思い込んでいたぜ。
小賢しい小細工も出きるのね。
危ない危ない……。
「今日はこの辺にしておきましょう、アスラン様」
ポラリスはハンマーの柄鞘に短刀を戻すと、斬馬刀を絡めとるように巨大戦鎚を振り上げた。
そして、巨大戦鎚を巧みに振り回し、同時に斬馬刀おも絡めるように宙で振り回す。
うわ、器用だな……。
本当にジャイアントハンマーを体の一部にしているよ。
こいつ、パワーだけでなく、技術も磨いてやがったな。
「武器をお返しします、アスラン様」
ポラリスが巨大戦鎚を軽々振るうと、斬馬刀が俺のほうに飛んで来る。
俺は回避しながら斬馬刀をキャッチした。
「ポラリス……」
「何かしら?」
「お前、相当稽古しているだろ?」
「花嫁修業ですからの~」
「とんでもないマナー講座だな……」
「うふっ♡」
ポラリスが満足気に微笑んだ。
褒められて嬉しいのかな?
単純な奴め。
「リストレイントクロス!!」
「ぎぃゃやああ!?」
突如俺の放った✕の字魔法にポラリスが動きを封じられた。
【魔法リストレイントクロスLv2】
攻撃力は無し。束縛属性。X 字の弾丸が敵の動きを封じる。射程距離5メートルの魔法。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
よし、逃げるぞ!!
いや、その前に、折角拘束された娘が目の前に居るのだから、乳でも一揉みしてから……、あたったったぁ……。
心臓が……。
まあ、今日は逃げるかな。
走り出した俺はスカル姉さんに言う。
「スカル姉さーーん。俺、先に帰ってるから~!!」
「はーーい、気を付けてな~」
最後にポラリスの怒声が聞こえて来た。
「アスラン様ーー、酷ぃぃいい、ぐぐぐうう!!!!」
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
田舎で師匠にボコされ続けた結果、気づいたら世界最強になっていました
七星点灯
ファンタジー
俺は屋上から飛び降りた。いつからか始まった、凄惨たるイジメの被害者だったから。
天国でゆっくり休もう。そう思って飛び降りたのだが──
俺は赤子に転生した。そしてとあるお爺さんに拾われるのだった。
──数年後
自由に動けるようになった俺に対して、お爺さんは『指導』を行うようになる。
それは過酷で、辛くて、もしかしたらイジメられていた頃の方が楽だったかもと思ってしまうくらい。
だけど、俺は強くなりたかった。
イジメられて、それに負けて自殺した自分を変えたかった。
だから死にたくなっても踏ん張った。
俺は次第に、拾ってくれたおじいさんのことを『師匠』と呼ぶようになり、厳しい指導にも喰らいつけるようになってゆく。
ドラゴンとの戦いや、クロコダイルとの戦いは日常茶飯事だった。
──更に数年後
師匠は死んだ。寿命だった。
結局俺は、師匠が生きているうちに、師匠に勝つことができなかった。
師匠は最後に、こんな言葉を遺した。
「──外の世界には、ワシより強い奴がうじゃうじゃいる。どれ、ワシが居なくなっても、お前はまだまだ強くなれるぞ」
俺はまだ、強くなれる!
外の世界には、師匠よりも強い人がうじゃうじゃいる!
──俺はその言葉を聞いて、外の世界へ出る決意を固めた。
だけど、この時の俺は知らなかった。
まさか師匠が、『かつて最強と呼ばれた冒険者』だったなんて。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる