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【第八章】ショートシナリオ集パート②

8-33【更なる旅立ちへ】

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俺はアースジャイアントに魔女の探知指輪を埋め込んだあとにクラーク爺さんのところで夜まで過ごした。

っと、言ってもほとんど寝ているだけである。

起きている間はクラーク爺さんと一緒にキノコを食べているだけだった。

クラーク爺さんにカマドウマの唐揚げなどをすすめられたが、流石にカマドウマは食べられなかった。

昆虫の揚げ物は聞いたことがあるが、流石にカマドウマは生理的にないわ~。

そりゃあ無理ですわ~……。

そんなこんなで夜明けが来たので俺はクラーク爺さんの家を出た。

もう、この家には来ないだろうと思うと寂しかったが、まあ定めだと諦める。

せめてクラーク爺さんには幸あれと祈るのみだ。

そして俺はマタンゴたちに追われながらもキノコの森をあとにした。

次に目指す町はランバラルルの町だ。

なんでも聞いた話しだと鉱山が盛んな町だとか。

金や銀が取れるのか、それとも石炭が取れるのかは分からないけれど、盛んな産業があるのはいいことだ。

俺も旧魔王城を占拠したら、そう言うことを考えないとならないのだろうか?

「町の経営か~。面倒臭……」

まあ、それはあとの話だ。

まずは旧魔王城まで旅をしないとな。

何よりもまずはランバラルルの町に到着が先かな。

「さあアキレスよ、いざランバラルルの町にGOだべさ!!」

「ヒヒィ~~ン」

さて、それはさて置いてだ。

ミッションクリアで何故かレベルアップしたので新スキルの確認をしたいと思うのだが……。

に、してもだ。

今までミッションクリアで経験値なんて入ってたのか!?

俺が気付いてなかっただけで、入っていたのかな!?

あんまりにも俺のレベルアップが遅いから救済策なのかな!?

その可能性が高くね!!

てか、ハクスラなんだからガンガンとレベルアップしろってことだよね!!

神様が痺れを切らしたかな!?

まあ、いいや~。

とにかく何にしろレベルアップすることはいいことだ!!

さてさて、ではでは、新スキルは何かなっと?

【落下ダメージ軽減スキルLv1】
落下から来る肉体的ダメージを軽減する。

あー、これは心当たりありすぎだわ~。

今回のアースジャイアントの際も、完熟フレッシュ亭での二階からの落下事件などと、いろいろあったもんな~。

これは今後を考えると有ったほうがいいよね。

そうだ、思い出したぞ。

俺は完熟フレッシュ亭の二階から落ちて背骨を折ったんだ。

なぜ、そのことを忘れていたのだろう?

てか、それでも何故に二階から落ちかが思い出せん……。

んんー……。

まっいいか~。

さて、次はっと──。

【キノコ鑑定スキルLv1】
食用キノコか毒キノコかの判定が可能になる。

あー、知識系ね……。

ありがとうクラーク爺さん……。

このスキルが役立つたびに、クラーク爺さんのことを思い出すよ……。

それに今回の件で、俺のキノコ嫌いも克服出来たっぽいしね。

これで今後はキノコが食べられそうだ。

さて、あとはレベルアップしたスキルだけかな。

おし、ツーハンドウェポンスキルLv1とクライムウォールLv1がLv2にアップしてるぞ。

うむうむ、やっぱり来ましたね。

これは今回レベルアップしてなければ嘘だろうって感じだわ。

さて、レベルアップの確認も終わりだぜ。

でーもーさー……。

そろそろマジックアイテムの鑑定もしたいよな~。

何せ、そろそろ禁断症状が出そうだよ。

ここんところダンジョンとかを探索してないものな。

野外でのミッションばかりだもの。

次はダンジョンとかを漁りたいもんだわ~……。

まあ、しゃあないか~。

よーし、とにかく今はランバラルルの町を目指すぞ。

もう魔女の探知からも逃れたのだ、俺は自由だ!!

ヒャッホー!

「はいやー、走れアキレス!!」

「ヒヒィ~~ン」

俺はアキレスの腹を蹴って走る速度を速めた。

夜までに、ランバラルルの町に到着したいな。

今晩はちゃんとしたベッドで寝たいぞ。

転送絨毯でソドムタウンに帰ってもテントで寝袋だもんな~。

やっぱり寝るならベッドだよね~。

今度はランバラルルの町でベッドで熟睡だ!



第八章【ショートシナリオ集②】完。

第九章に続く。
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