227 / 611
【第八章】ショートシナリオ集パート②
8-25【地獄か修羅場か?】
しおりを挟む
その日から俺の生活は一転した。
体が動かないからだ……。
背骨が折れてたら、そりゃあ~動けないよね。
言葉も小声でしか話せないしさ。
その不自由な環境が、彼女たちを変えたのだ。
今俺は、サザータイムズの完熟フレッシュ亭のベッドの上で、ただただ横になっていた。
まるで沖に打ち上げられた竜宮の使いのようだった。
背骨がポッキリと折れてて動けないのだ。
痛みを感じないほどに全身が麻痺している。
僅かに動いて感覚が残っているのは首より上だけである。
言葉も少し話せるし、食べ物を食べれば味も温かさも感じられる。
それだけが幸いだった。
だが、この不自由も、あと三日ぐらいの我慢だ。
三日もすれば、スカル姉さんの魔法【ゴット・オブ・グレーターヒール】のリチャージが完了する。
そうすれば折れた背骨も修復して元通りに治してもらえるはずだ。
また冒険の旅に出れるだろう。
しかしだ……。
この環境は地獄である。
俺が指一本動かせないのが地獄なのではない……。
否。
これは、修羅場だと言えよう……。
「ちょっとドクトル、お昼ご飯は私が食べさせる順番でしょう!!」
「何を言ってるのだ、スバルちゃん。朝も昼も夜も、私がご飯を食べさせてあげるのが役目だぞ」
「そんなのいつ決めたんですか!」
「スバルちゃんは下の世話をしてればいい。私は流石にそれはできないからさ」
「なんで、下の世話ばかり私に押し付けるんですか!?」
「下の世話をしたくないのか?」
「したいです!」
したいのかよ……。
流石に悪臭美少女スバルちゃんだな。
臭い物には免疫があるらしい。
「私がご飯を食べさせる。スバルちゃんが下の世話をする。それでいいだろ?」
「分かりました。下の世話の担当になります。なりますからアスランさん、早く下をもようしてください!!」
無茶言うね……。
「まーまー、慌てるな。食べるもんを食べないと下ももようしないだろう」
「なるほどですね……」
納得するんかい……。
そんなこんなしていると、壊れた出入り口からユキちゃんが鍋を持って入って来る。
「アスラーン、昼飯を作って来たから昼食にしようか~!」
するとスカル姉さんが意地悪っぽく言った。
「名前は確かユキちゃんと言ったかな?」
「はい?」
「今アスランに私が昼食を食べさせるところだから、店のサービスは結構だ」
ユキちゃんはムスッとしながら言い返す。
「これは店のサービスじゃあないぞ。これは私の真心だ!!」
声がデカイな……。
耳がキンキンするぞ。
「じゃあ、その鍋はそこに置いていってくれ。あとで私がアスランに食べさせてやるからさ」
「何を言っている。これは私の真心なんだから、私が食べさせてやるに決まってるだろ!!」
流石はガチムチジャイアントマッスルガールだな。
スカル姉さんに臆することなく突っ掛かるよ。
怖いもの知らずだわ……。
ここでスバルちゃんがユキちゃんに訊いた。
「ところで何を作って来たんですか?」
「サザータイムズの名物だ!!」
名物?
それは何かな?
大概は、名物に旨いものなしなんだよな~。
でも、楽しみだな~。
「名物って、なんですか?」
「グツグツに煮込んだ超熱々おでんだぞ!!」
おでん!!!
なんでこの世界におでんがあるんですか!?
しかも、グツグツに煮込んだ超熱々ですか!?
それって食べ物じゃあなくて、ただの凶器だよね!!
凶悪な危険物だよね!!
鶴太郎さんの好物でダチョウさんのコントアイテムだよね!!
スカル姉さんがユキちゃんに言う。
「それは旨そうな名物だな。早速アスランに食べさせよう。さー、キミが食べさせよう。超熱々のうちにね!」
「私が食べさせていいのか!?」
「勿論だ、ユキちゃん!」
ヤバイ!!
スカル姉さんが勝敗を捨てて悪乗りに走ったぞ!!
これは超熱々地獄が到来しそうだわ!!
俺のピンチだ!!
スカル姉さんとスバルちゃんが二人で俺の体を起こしてくれた。
壁に背を乗り掛け座った体勢を作ってくれる。
これなら、グツグツに煮込んだ超熱々のおでんも食べやすいよね!!
やーべーー!!
ちょーー、こえーー!!
熱々グツグツが超怖いわ!!
「アスラーン、どの具から食べたい?」
ユキちゃんが俺の横に鍋を置いて中身を見せてくれた。
鍋の中は火に掛けていないのにグツグツとスープが沸騰している。
なんでこんなに沸騰してるの!?
怪奇現象でも見せられているのか、俺は!?
するとスバルちゃんが俺の疑問を代弁するかのように訊いてくれた。
「なんで、こんなにお鍋が沸騰しているんですか……?」
「あー、これね」
質問に答えながらユキちゃんが鍋の中からお玉で何かを取り出した。
「これだよ、これ。焼いた石を鍋に入れてるんだ。だからなかなか冷めないんだよ」
「な、なるほど、それは凄いですね……」
なんでそんなに冷まさないようにしちゃうかな!?
そんな目立ちたいだけの調理法は止めてくれよ!!
食べさせられる身にもなってくれ!!
「じゃあまずは煮卵から食べるか、アスラーン!」
ユキちゃんがスプーンに煮卵を乗せて俺に近付ける。
いきなり煮卵かよ!?
いきなり人気ナンバーワンな具材から投入してきますね!!
「はい、あーーんして!」
こえー!!
あーーんなんて出来ないわ!!
そこでいきなりスカル姉さんがユキちゃんの肩をバシンっと叩いた。
「ユキちゃん、早く食べさせな!」
「あっ!!」
叩かれたショックでユキちゃんの体が大きく揺れた。
その揺れで煮卵が俺の頬に密着する。
あちぃぃいいいいいがなあああ!!!!
「あ、ごめん、アスラン……」
謝って済むかよ!!
頬が火傷しそうだわ!!
耐火向上を持ってる俺でこんなに熱がる食べ物を、食えるヤツが居るのかよ!?
それが疑問だわ!!
「あー、皮膚に触れてばっちいから、煮卵は捨てようか。代わりにちくわを食べないか!?」
ちくわ!!
たっぷり灼熱の汁を吸い込んだ練り物だよね!!
それも凶器だよね!!
穴の空いた凶器だよね!!
それと、ちょっとでも冷めた具材はキャンセルされるシステムも止めてくれ!!
「さー、あーーんして~~。へっくしょん!!」
あちーーーーぃいいいい!!!
何故にくしゃみなんてするんだよ!!
激熱ちくわが俺の唇にダイブして来たじゃあねえか!!
唇が焼け爛れるわ!!!
タラコ唇になっちまうがな!!
こえーーよ、この昼食がこえーーよ!!
「ユキさん、もうちょっと食べやすいように、冷ましてあげればいいんじゃあないですか?」
ナイス、スバルちゃん!!
ナイスなアドバイスだぞ!!
すげーー名案ですよ!!
流石はメインヒロインだ!!
「駄目だ駄目だ、それでは名物の色が薄らぐだろう」
薄らげよ!!
そんな名物の色は迷惑だわ!!
「そうですね、それじゃあしょうがないか……」
スバルちゃん、納得しちゃいますか!?
なんでそんなところだけ素直なんですか!!
もー、可愛いな!!
ここでスカル姉さんが地獄のような提案を立ち上げる。
「なあ、アスランは喉が乾いてると思うんだ。ここは具よりも、汁を飲ませてやってはどうだろう?」
なーーーにーーーーー!!
汁は駄目だろ!!!
マジでアカンわ!!!
それは凶器を通り越して兵器だわ!!
殺人兵器だわ!!
しかも大量殺戮兵器だわ!!
俺がすべてジェノサイドされるがな!!
この薮医者女は、完全に悪乗りしてやがるぞ!!
こいつが一番の悪だわ!!
「分かった。じゃあ汁を飲ませてあげよう!!」
分かっちゃうの、ユキちゃん!!
あんたスカル姉さんの言いなりだな!!
騙されてるのに気付けよ!!
「はーーい、アスラーン。あーーんしてね~~。グツグツ超熱々の美味しいスープですよ~~!!」
飲めるか、馬鹿!!
俺を殺す気か!?
てか、殺す気だよね!?
こいつら三人揃って俺を殺したいだけだよね!!
マジこえーーぞ!!
「はっ、はっ………」
スプーンで激熱おでん汁を差し出しているユキちゃんの鼻がヒクヒクとする。
まーーずーーいーーー!!
また、くしゃみをするきだぞ!!
くしゃみをするならスプーンを下ろせよな!!
ひぃぃいいいいいい!!!
「はぁっくしょん!!!」
そしてスプーンの上の激熱おでん汁が俺の顔面にぶっ掛けられた。
グゥァアアアアアア!!!
あーーつーーいーー!!!
俺は動けない体で、ひたすらもがいた……。
地獄だ……。
この三日間は地獄になるだろう。
「大丈夫大丈夫。どんなに火傷しても私のゴッド・オブ・グレーターヒールで背骨ごと火傷も全部治るからさ」
この貧乳女は悪魔か!?
そもそもそう言う問題じゃあねえだろ。
「私のゴッドオブグレーターヒールは、手足がもげていても生え変わるんだよ。安心しなさい」
それは凄い魔法だな。
「じゃあ、次はさ。その焼けた石を食べさせないか?」
何を地獄的な提案してるんだ。
それは石だぞ!
焼けた石だぞ!!
もう食い物ですらないじゃあないか!!
するとお玉で焼けた石を掬い上げながらユキちゃんが言う。
「嫌ですね~、スカル姉さん。これは食べ物じゃあないですよ~。あっ……」
そしてお玉から落ちた焼けた石がお鍋の中にダイブする。
すると大量の激熱汁が優位に跳ねた。
「「「熱ッ!」」」
体が動かないからだ……。
背骨が折れてたら、そりゃあ~動けないよね。
言葉も小声でしか話せないしさ。
その不自由な環境が、彼女たちを変えたのだ。
今俺は、サザータイムズの完熟フレッシュ亭のベッドの上で、ただただ横になっていた。
まるで沖に打ち上げられた竜宮の使いのようだった。
背骨がポッキリと折れてて動けないのだ。
痛みを感じないほどに全身が麻痺している。
僅かに動いて感覚が残っているのは首より上だけである。
言葉も少し話せるし、食べ物を食べれば味も温かさも感じられる。
それだけが幸いだった。
だが、この不自由も、あと三日ぐらいの我慢だ。
三日もすれば、スカル姉さんの魔法【ゴット・オブ・グレーターヒール】のリチャージが完了する。
そうすれば折れた背骨も修復して元通りに治してもらえるはずだ。
また冒険の旅に出れるだろう。
しかしだ……。
この環境は地獄である。
俺が指一本動かせないのが地獄なのではない……。
否。
これは、修羅場だと言えよう……。
「ちょっとドクトル、お昼ご飯は私が食べさせる順番でしょう!!」
「何を言ってるのだ、スバルちゃん。朝も昼も夜も、私がご飯を食べさせてあげるのが役目だぞ」
「そんなのいつ決めたんですか!」
「スバルちゃんは下の世話をしてればいい。私は流石にそれはできないからさ」
「なんで、下の世話ばかり私に押し付けるんですか!?」
「下の世話をしたくないのか?」
「したいです!」
したいのかよ……。
流石に悪臭美少女スバルちゃんだな。
臭い物には免疫があるらしい。
「私がご飯を食べさせる。スバルちゃんが下の世話をする。それでいいだろ?」
「分かりました。下の世話の担当になります。なりますからアスランさん、早く下をもようしてください!!」
無茶言うね……。
「まーまー、慌てるな。食べるもんを食べないと下ももようしないだろう」
「なるほどですね……」
納得するんかい……。
そんなこんなしていると、壊れた出入り口からユキちゃんが鍋を持って入って来る。
「アスラーン、昼飯を作って来たから昼食にしようか~!」
するとスカル姉さんが意地悪っぽく言った。
「名前は確かユキちゃんと言ったかな?」
「はい?」
「今アスランに私が昼食を食べさせるところだから、店のサービスは結構だ」
ユキちゃんはムスッとしながら言い返す。
「これは店のサービスじゃあないぞ。これは私の真心だ!!」
声がデカイな……。
耳がキンキンするぞ。
「じゃあ、その鍋はそこに置いていってくれ。あとで私がアスランに食べさせてやるからさ」
「何を言っている。これは私の真心なんだから、私が食べさせてやるに決まってるだろ!!」
流石はガチムチジャイアントマッスルガールだな。
スカル姉さんに臆することなく突っ掛かるよ。
怖いもの知らずだわ……。
ここでスバルちゃんがユキちゃんに訊いた。
「ところで何を作って来たんですか?」
「サザータイムズの名物だ!!」
名物?
それは何かな?
大概は、名物に旨いものなしなんだよな~。
でも、楽しみだな~。
「名物って、なんですか?」
「グツグツに煮込んだ超熱々おでんだぞ!!」
おでん!!!
なんでこの世界におでんがあるんですか!?
しかも、グツグツに煮込んだ超熱々ですか!?
それって食べ物じゃあなくて、ただの凶器だよね!!
凶悪な危険物だよね!!
鶴太郎さんの好物でダチョウさんのコントアイテムだよね!!
スカル姉さんがユキちゃんに言う。
「それは旨そうな名物だな。早速アスランに食べさせよう。さー、キミが食べさせよう。超熱々のうちにね!」
「私が食べさせていいのか!?」
「勿論だ、ユキちゃん!」
ヤバイ!!
スカル姉さんが勝敗を捨てて悪乗りに走ったぞ!!
これは超熱々地獄が到来しそうだわ!!
俺のピンチだ!!
スカル姉さんとスバルちゃんが二人で俺の体を起こしてくれた。
壁に背を乗り掛け座った体勢を作ってくれる。
これなら、グツグツに煮込んだ超熱々のおでんも食べやすいよね!!
やーべーー!!
ちょーー、こえーー!!
熱々グツグツが超怖いわ!!
「アスラーン、どの具から食べたい?」
ユキちゃんが俺の横に鍋を置いて中身を見せてくれた。
鍋の中は火に掛けていないのにグツグツとスープが沸騰している。
なんでこんなに沸騰してるの!?
怪奇現象でも見せられているのか、俺は!?
するとスバルちゃんが俺の疑問を代弁するかのように訊いてくれた。
「なんで、こんなにお鍋が沸騰しているんですか……?」
「あー、これね」
質問に答えながらユキちゃんが鍋の中からお玉で何かを取り出した。
「これだよ、これ。焼いた石を鍋に入れてるんだ。だからなかなか冷めないんだよ」
「な、なるほど、それは凄いですね……」
なんでそんなに冷まさないようにしちゃうかな!?
そんな目立ちたいだけの調理法は止めてくれよ!!
食べさせられる身にもなってくれ!!
「じゃあまずは煮卵から食べるか、アスラーン!」
ユキちゃんがスプーンに煮卵を乗せて俺に近付ける。
いきなり煮卵かよ!?
いきなり人気ナンバーワンな具材から投入してきますね!!
「はい、あーーんして!」
こえー!!
あーーんなんて出来ないわ!!
そこでいきなりスカル姉さんがユキちゃんの肩をバシンっと叩いた。
「ユキちゃん、早く食べさせな!」
「あっ!!」
叩かれたショックでユキちゃんの体が大きく揺れた。
その揺れで煮卵が俺の頬に密着する。
あちぃぃいいいいいがなあああ!!!!
「あ、ごめん、アスラン……」
謝って済むかよ!!
頬が火傷しそうだわ!!
耐火向上を持ってる俺でこんなに熱がる食べ物を、食えるヤツが居るのかよ!?
それが疑問だわ!!
「あー、皮膚に触れてばっちいから、煮卵は捨てようか。代わりにちくわを食べないか!?」
ちくわ!!
たっぷり灼熱の汁を吸い込んだ練り物だよね!!
それも凶器だよね!!
穴の空いた凶器だよね!!
それと、ちょっとでも冷めた具材はキャンセルされるシステムも止めてくれ!!
「さー、あーーんして~~。へっくしょん!!」
あちーーーーぃいいいい!!!
何故にくしゃみなんてするんだよ!!
激熱ちくわが俺の唇にダイブして来たじゃあねえか!!
唇が焼け爛れるわ!!!
タラコ唇になっちまうがな!!
こえーーよ、この昼食がこえーーよ!!
「ユキさん、もうちょっと食べやすいように、冷ましてあげればいいんじゃあないですか?」
ナイス、スバルちゃん!!
ナイスなアドバイスだぞ!!
すげーー名案ですよ!!
流石はメインヒロインだ!!
「駄目だ駄目だ、それでは名物の色が薄らぐだろう」
薄らげよ!!
そんな名物の色は迷惑だわ!!
「そうですね、それじゃあしょうがないか……」
スバルちゃん、納得しちゃいますか!?
なんでそんなところだけ素直なんですか!!
もー、可愛いな!!
ここでスカル姉さんが地獄のような提案を立ち上げる。
「なあ、アスランは喉が乾いてると思うんだ。ここは具よりも、汁を飲ませてやってはどうだろう?」
なーーーにーーーーー!!
汁は駄目だろ!!!
マジでアカンわ!!!
それは凶器を通り越して兵器だわ!!
殺人兵器だわ!!
しかも大量殺戮兵器だわ!!
俺がすべてジェノサイドされるがな!!
この薮医者女は、完全に悪乗りしてやがるぞ!!
こいつが一番の悪だわ!!
「分かった。じゃあ汁を飲ませてあげよう!!」
分かっちゃうの、ユキちゃん!!
あんたスカル姉さんの言いなりだな!!
騙されてるのに気付けよ!!
「はーーい、アスラーン。あーーんしてね~~。グツグツ超熱々の美味しいスープですよ~~!!」
飲めるか、馬鹿!!
俺を殺す気か!?
てか、殺す気だよね!?
こいつら三人揃って俺を殺したいだけだよね!!
マジこえーーぞ!!
「はっ、はっ………」
スプーンで激熱おでん汁を差し出しているユキちゃんの鼻がヒクヒクとする。
まーーずーーいーーー!!
また、くしゃみをするきだぞ!!
くしゃみをするならスプーンを下ろせよな!!
ひぃぃいいいいいい!!!
「はぁっくしょん!!!」
そしてスプーンの上の激熱おでん汁が俺の顔面にぶっ掛けられた。
グゥァアアアアアア!!!
あーーつーーいーー!!!
俺は動けない体で、ひたすらもがいた……。
地獄だ……。
この三日間は地獄になるだろう。
「大丈夫大丈夫。どんなに火傷しても私のゴッド・オブ・グレーターヒールで背骨ごと火傷も全部治るからさ」
この貧乳女は悪魔か!?
そもそもそう言う問題じゃあねえだろ。
「私のゴッドオブグレーターヒールは、手足がもげていても生え変わるんだよ。安心しなさい」
それは凄い魔法だな。
「じゃあ、次はさ。その焼けた石を食べさせないか?」
何を地獄的な提案してるんだ。
それは石だぞ!
焼けた石だぞ!!
もう食い物ですらないじゃあないか!!
するとお玉で焼けた石を掬い上げながらユキちゃんが言う。
「嫌ですね~、スカル姉さん。これは食べ物じゃあないですよ~。あっ……」
そしてお玉から落ちた焼けた石がお鍋の中にダイブする。
すると大量の激熱汁が優位に跳ねた。
「「「熱ッ!」」」
10
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる