90 / 611
【第四章】ショートシナリオ集パート①
4-8【豚の生姜焼き】
しおりを挟む
俺は次の日に冒険者ギルドに出向いた。
仕事がないかギルマスのギルガメッシュに直接訊くためにだ。
俺はいつも通り腰にショートソードを下げて背中にバトルアックスを背負っている。
流石にビキニアーマーは諦めて使い古したレザーアーマーを身に付けていた。
「あー、これ、背中に穴が空いてるな……」
セクシーなアーチャーグールにハートを射ぬかれた痕跡であった。
しかも背中に二つも穴がある。
「二発も撃たれたんだよな~。まあ、このぐらいなら買い替えるほどでもないかな」
俺は部屋を出て階段を降りた。
そして診療所の前で掃き掃除中のスカル姉さんとばったりと出会う。
「おう、アスランお出掛けか?」
「ああ、ちょっと冒険者ギルドに行って来るわ」
「ビキニアーマーは着てないだろうな?」
俺はローブの前を両手で開いて中を見せた。
「見てごらぁ~~ん」
チラッ。
「ちゃんと普通の革鎧だよ」
「ぷっ!」
「何故に笑う!?」
「いや、すまん。つい思い出してしまった」
「まあ、いいや。行ってくるよ」
「気を付けてな」
「はぁ~い」
俺が診療所の前を離れると、スカル姉さんが壁を拳で何度も叩く音が聞こえてきた。
また笑っていやがるな!
思い出し笑いをしてやがる。
これは当分引きずりそうだわ……。
そんなこんなで俺が冒険者ギルドの酒場に到着すると、受付嬢のお姉さんに声を掛けられた。
「アスランくん、おはようございます」
「あ、どうも~」
受付嬢のお姉さんが二階から降りて来て、酒場に居るのを初めて見たわ。
この人は二階の受付に、住んでいるのかと思っていた。
そのぐらい常時受付カウンターに居るのだ。
俺は受付嬢のお姉さんに挨拶を返す。
「おはようさんです。受付さんが一階に降りてくるなんて、珍しいですね」
「ええ、もう今日は仕事が終わりだから帰宅するのよ」
「そうでしたか、お疲れ様で~す」
「じゃあね、アスランくん」
受付嬢のお姉さんは手を振ると笑顔で酒場を出て行く。
今まで仕事って、夜勤だったのかな?
このギルドの勤務って、24時間営業なのかな?
知らんかったわ。
まあ、いいや。
とりあえず俺は二階に上がって行く。
「えっ!!」
俺は受付を見て、声を出して驚いた。
「おはようございます。アスランくん」
「お、おはようございます……」
デジャブ!?
そこには一階の酒場で別れたばかりの受付嬢のお姉さんが居た。
何故やねん!?
えーと、んーと……。
双子かな……?
「あ、あのぉ~……」
「何かしら、アスランくん?」
「先ほど下の酒場で、お会いしませんでしたっけ?」
「あ~、それは私の身内よ。そっくりでしょう」
やっぱり双子なのね。
「私たちね、七つ子なの」
「すげ!?」
七つ子ですか!?
おそ松ですら六つ子なのに!?
「凄いですね、七つ子なんて……」
「よく言われるわ。しかも全員でギルドの受付で働いているから、なお言われるのよね」
「やっぱり姉妹全員で受付を回してたんだ……」
そりゃあ、いつ来ても同じ顔が受付に居るわけだ。
「でも、全員美女の姉妹ばかりで受付も華やかになっていいですよね」
「美女、姉妹?」
受付嬢さんは首を傾げた。
名前も知らないモブキャラ相手にお世辞を言ったつもりだったけど、それなりの美女揃いなのは間違いないはずだ。
もしかしてこの人は美女の自覚がないのだろうか?
「何を言ってるのアスランくん。お世辞にもほどがありますよ」
謙遜と思える言葉を微笑みながら返す受付嬢さんが次の瞬間に、驚愕の真実を述べる。
「私たち七つ子は、全員男兄弟ですわよ」
「ぇぇぇええええーーーー!!!!」
マジかよ!!
そうきたか!!
今まで俺は、受付のお兄さんを、お嬢さんだと勘違いしていたのか!!
この世界って怖いわ~!!!
もう本当にトラップだらけだわ!!
「ほらほら、驚いてないでギルマスがお呼びですから奥にどうぞ」
「は、はい……」
俺は驚きから目が覚めない状態でギルマスの部屋に通される。
俺がギルマスの部屋に入ると朝からギルガメッシュがマホガニーの机に噛り付くように書類の山と戦っていた。
「お、おはようございますだ。ギルマス……」
「どうしたアスラン。何やら動揺しているようだが?」
「受付嬢のお兄さんがね、美女かと思ってたら美男子だったんだ……」
「何をわけの分からんことを言っているんだ?」
ギルガメッシュは首を傾げる。
まあ、いいか……。
説明するのも面倒臭いや……。
それにこいつも知っていたのだろう。
騙されていたのは俺だけだ。
俺は仕事の話を切り出した。
二人でソファーセットに移動する。
するとギルガメッシュがテーブルの上に仕事内容が記載された羊皮紙を広げた。
「次の仕事なんだが、討伐の依頼だ」
「討伐。何を倒せばいいんだ?」
「オークの群れだ」
今度はオークですか。
そう言えば、この異世界のオークって、肥満全開の豚オークなのかな、それとも洋画風のマッチョタイプオークなのかな?
どっちだろう?
「オークって、どんなモンスターだ。それと強さのランクはどのぐらいなの?」
ギルガメッシュが無知な俺に、丁寧な内容で説明してくれる。
「オークってモンスターは、豚の頭を有した人型モンスターだ。強さはコボルトやゴブリンと違って人間の戦士と同等。武器や防具も身に付けるほど賢いが、自分で生産する能力が皆無だから基本は野党と同様だな」
「それが群れでいるのか?」
「群れと言っても10匹程度の小さな群れだ」
人間の戦士が10人居るのと同等の戦力か。
かなりキツイ話だな。
でも、この仕事をソロの俺にギルマスが振ってくるってことは、俺の実力が戦士10人分以上だと考えてのことだろう。
俺って、もうそんなに強いのかな?
まだレベル13だけれどね。
てか、それでもギルガメッシュは俺なら勝てると考えたのだろう。
まあ、だとするなら断る理由もなかろうて。
こちらは単独っていう利点を生かして、いつも通りに奇襲や不意打ちを駆使すれば、どうにでもなるだろうさ。
「分かった、やるよ。で、詳しい内容は?」
俺は依頼料も訊かずにOKを出した。
「詳しいことは、この羊皮紙に記載されている。あとは任せたぞ。俺は仕事が溜まってて忙しいからな」
「はいよ」
俺はテーブルの上の羊皮紙を手に取ると、ギルマスの部屋を出る。
部屋を出る前にパンダの剥製に握手を求めたら、ちゃんと握手を返してきた。
あのパンダゴーレム、やっぱり欲しいわ~。
とにかくだ──。
今回の敵は豚オークと決定したから、今日の昼飯は景気付けに、豚肉の生姜焼きにしようかと思う。
でも、そんなメニューあるのかな?
まあ、この異世界にもジンジャーぐらいはあるだろう。
仕事がないかギルマスのギルガメッシュに直接訊くためにだ。
俺はいつも通り腰にショートソードを下げて背中にバトルアックスを背負っている。
流石にビキニアーマーは諦めて使い古したレザーアーマーを身に付けていた。
「あー、これ、背中に穴が空いてるな……」
セクシーなアーチャーグールにハートを射ぬかれた痕跡であった。
しかも背中に二つも穴がある。
「二発も撃たれたんだよな~。まあ、このぐらいなら買い替えるほどでもないかな」
俺は部屋を出て階段を降りた。
そして診療所の前で掃き掃除中のスカル姉さんとばったりと出会う。
「おう、アスランお出掛けか?」
「ああ、ちょっと冒険者ギルドに行って来るわ」
「ビキニアーマーは着てないだろうな?」
俺はローブの前を両手で開いて中を見せた。
「見てごらぁ~~ん」
チラッ。
「ちゃんと普通の革鎧だよ」
「ぷっ!」
「何故に笑う!?」
「いや、すまん。つい思い出してしまった」
「まあ、いいや。行ってくるよ」
「気を付けてな」
「はぁ~い」
俺が診療所の前を離れると、スカル姉さんが壁を拳で何度も叩く音が聞こえてきた。
また笑っていやがるな!
思い出し笑いをしてやがる。
これは当分引きずりそうだわ……。
そんなこんなで俺が冒険者ギルドの酒場に到着すると、受付嬢のお姉さんに声を掛けられた。
「アスランくん、おはようございます」
「あ、どうも~」
受付嬢のお姉さんが二階から降りて来て、酒場に居るのを初めて見たわ。
この人は二階の受付に、住んでいるのかと思っていた。
そのぐらい常時受付カウンターに居るのだ。
俺は受付嬢のお姉さんに挨拶を返す。
「おはようさんです。受付さんが一階に降りてくるなんて、珍しいですね」
「ええ、もう今日は仕事が終わりだから帰宅するのよ」
「そうでしたか、お疲れ様で~す」
「じゃあね、アスランくん」
受付嬢のお姉さんは手を振ると笑顔で酒場を出て行く。
今まで仕事って、夜勤だったのかな?
このギルドの勤務って、24時間営業なのかな?
知らんかったわ。
まあ、いいや。
とりあえず俺は二階に上がって行く。
「えっ!!」
俺は受付を見て、声を出して驚いた。
「おはようございます。アスランくん」
「お、おはようございます……」
デジャブ!?
そこには一階の酒場で別れたばかりの受付嬢のお姉さんが居た。
何故やねん!?
えーと、んーと……。
双子かな……?
「あ、あのぉ~……」
「何かしら、アスランくん?」
「先ほど下の酒場で、お会いしませんでしたっけ?」
「あ~、それは私の身内よ。そっくりでしょう」
やっぱり双子なのね。
「私たちね、七つ子なの」
「すげ!?」
七つ子ですか!?
おそ松ですら六つ子なのに!?
「凄いですね、七つ子なんて……」
「よく言われるわ。しかも全員でギルドの受付で働いているから、なお言われるのよね」
「やっぱり姉妹全員で受付を回してたんだ……」
そりゃあ、いつ来ても同じ顔が受付に居るわけだ。
「でも、全員美女の姉妹ばかりで受付も華やかになっていいですよね」
「美女、姉妹?」
受付嬢さんは首を傾げた。
名前も知らないモブキャラ相手にお世辞を言ったつもりだったけど、それなりの美女揃いなのは間違いないはずだ。
もしかしてこの人は美女の自覚がないのだろうか?
「何を言ってるのアスランくん。お世辞にもほどがありますよ」
謙遜と思える言葉を微笑みながら返す受付嬢さんが次の瞬間に、驚愕の真実を述べる。
「私たち七つ子は、全員男兄弟ですわよ」
「ぇぇぇええええーーーー!!!!」
マジかよ!!
そうきたか!!
今まで俺は、受付のお兄さんを、お嬢さんだと勘違いしていたのか!!
この世界って怖いわ~!!!
もう本当にトラップだらけだわ!!
「ほらほら、驚いてないでギルマスがお呼びですから奥にどうぞ」
「は、はい……」
俺は驚きから目が覚めない状態でギルマスの部屋に通される。
俺がギルマスの部屋に入ると朝からギルガメッシュがマホガニーの机に噛り付くように書類の山と戦っていた。
「お、おはようございますだ。ギルマス……」
「どうしたアスラン。何やら動揺しているようだが?」
「受付嬢のお兄さんがね、美女かと思ってたら美男子だったんだ……」
「何をわけの分からんことを言っているんだ?」
ギルガメッシュは首を傾げる。
まあ、いいか……。
説明するのも面倒臭いや……。
それにこいつも知っていたのだろう。
騙されていたのは俺だけだ。
俺は仕事の話を切り出した。
二人でソファーセットに移動する。
するとギルガメッシュがテーブルの上に仕事内容が記載された羊皮紙を広げた。
「次の仕事なんだが、討伐の依頼だ」
「討伐。何を倒せばいいんだ?」
「オークの群れだ」
今度はオークですか。
そう言えば、この異世界のオークって、肥満全開の豚オークなのかな、それとも洋画風のマッチョタイプオークなのかな?
どっちだろう?
「オークって、どんなモンスターだ。それと強さのランクはどのぐらいなの?」
ギルガメッシュが無知な俺に、丁寧な内容で説明してくれる。
「オークってモンスターは、豚の頭を有した人型モンスターだ。強さはコボルトやゴブリンと違って人間の戦士と同等。武器や防具も身に付けるほど賢いが、自分で生産する能力が皆無だから基本は野党と同様だな」
「それが群れでいるのか?」
「群れと言っても10匹程度の小さな群れだ」
人間の戦士が10人居るのと同等の戦力か。
かなりキツイ話だな。
でも、この仕事をソロの俺にギルマスが振ってくるってことは、俺の実力が戦士10人分以上だと考えてのことだろう。
俺って、もうそんなに強いのかな?
まだレベル13だけれどね。
てか、それでもギルガメッシュは俺なら勝てると考えたのだろう。
まあ、だとするなら断る理由もなかろうて。
こちらは単独っていう利点を生かして、いつも通りに奇襲や不意打ちを駆使すれば、どうにでもなるだろうさ。
「分かった、やるよ。で、詳しい内容は?」
俺は依頼料も訊かずにOKを出した。
「詳しいことは、この羊皮紙に記載されている。あとは任せたぞ。俺は仕事が溜まってて忙しいからな」
「はいよ」
俺はテーブルの上の羊皮紙を手に取ると、ギルマスの部屋を出る。
部屋を出る前にパンダの剥製に握手を求めたら、ちゃんと握手を返してきた。
あのパンダゴーレム、やっぱり欲しいわ~。
とにかくだ──。
今回の敵は豚オークと決定したから、今日の昼飯は景気付けに、豚肉の生姜焼きにしようかと思う。
でも、そんなメニューあるのかな?
まあ、この異世界にもジンジャーぐらいはあるだろう。
10
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
底辺召喚士の俺が召喚するのは何故かSSSランクばかりなんだが〜トンビが鷹を生みまくる物語〜
ああああ
ファンタジー
召喚士学校の卒業式を歴代最低点で迎えたウィルは、卒業記念召喚の際にSSSランクの魔王を召喚してしまう。
同級生との差を一気に広げたウィルは、様々なパーティーから誘われる事になった。
そこでウィルが悩みに悩んだ結果――
自分の召喚したモンスターだけでパーティーを作ることにしました。
この物語は、底辺召喚士がSSSランクの従僕と冒険したりスローライフを送ったりするものです。
【一話1000文字ほどで読めるようにしています】
召喚する話には、タイトルに☆が入っています。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる