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【第三章】青龍クラブル編
3-8【アルバイト】
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俺が冒険者ギルドに到着したころに、一階の酒場が開店したようだった。
もう時刻は昼前だ。
いつもより遅い開店のようである。
開店が遅いと言っても店が開いていなかったわけではないらしい。
酒場のホールは解放しているが食事を出していないだけだった。
ファンタジーの酒場は宿屋と一体なので、朝から開店して朝食を出すのが普通であるが、何故か今日の冒険者ギルドの酒場はいろいろな作業が遅れている様子であった。
朝から冒険者ギルドに出向いている冒険者も少なくもなかったが、出されているのは酒だけのようだった。
食事どころか酒のお供的な摘まみすら出ていない。
客たちは摘みなしに酒を煽っている。
俺はカウンター席に座ると、一人で忙しそうに動いているバーテンダーのハンスさんに話しかけた。
「どうしたのさ、ハンスさん。今日はお店が忙しそうだな?」
バーテンダーのハンスさんは手を休めずにカウンター内でバタバタと動き回りながら俺の質問に答えてくれた。
「いやね、午前中に出勤予定だったウエイトレスの三人が、全員インフルエンザで寝込んだらしくてね。だから
人手不足でまいってるんだよ」
「あらら……」
知らんかった。
この世界にもインフルエンザってあるんだな。
しかもクラスター発生かよ……。
インフルエンザ、恐るべし!
でも、A型かな、B型かな?
「それでね、午後のシフトが入るまで私一人なんだよね」
「ハンスさんも大変だな~。じゃあ、それじゃあね──」
俺は嫌な予感がしたのでアッサリと会話を絶ち切って立ち去ろうとした。
だが、カウンター内から伸び出てきた手が俺のフードを掴んで逃がさない。
畜生、捕まったか!!
「なぁ~、アスランくん。暇なら手伝ってくれないか?」
「忙しいです!」
俺は即答で述べた。
だが、その程度では逃がしてくれなかった。
「嘘だね。キミがギルマスに呼び出されているのが午後からだって言うのは私も知っているのだよ。あっはっはっはっはー」
なに、こいつ?
後半で笑い出したぞ。
忙し過ぎてテンションが可笑しくなってやがる!
ランナーズハイってやつか!?
「手伝えって言ってもさ、俺は酒場の仕事なんて何も出来ないぞ!」
「なに、簡単さ。注文を取ってお酒や食事をそのテーブルまで運んでくれればいいだけだ。そうすれば私が料理を作れるんだがね」
「ちょっと待ってくれよ。それって完全にウェイトレスの仕事じゃあねえかよ!」
「大丈夫だよ、バイト代はちゃんと払うからさ」
「お金の問題じゃあねえよ。俺は酔っぱらいの相手なんてしたくねえぞ!」
「分かった、もしもこのピンチを救ってくれたら一年間の食事代を半額にしてあげるから!」
「マジですか!?」
なんと羽振りの良い提案だろうか!
俺の心がグラリと揺れる。
「ああ、約束しようとも。だから、その気になってくれたかな!?」
「でも、午後までだぞ。午後からギルマスに呼ばれているんだからな!」
「構わんよ。午後まで凌げば昼番のウェイトレスが出勤してくるからさ!」
「それと役に立たなくっても怒らないでくれよな」
「手伝ってくれるんだ。怒るわけがないじゃあないか!」
「分かったよ。それなら少しの間、お手伝いしてやるよ。でも、この使い魔の猫は、どうしょうか?」
俺はサモンキャットで呼び出した召還猫をカウンターの下から抱え上げるとハンスさんに見せた。
両手で抱えられる猫がニャーと鳴く。
ハンスさんは猫を凝視したあとに後方を指差しながら言った。
「奥の更衣室に置いといていいよ。召還した使い魔なら大人しくしているだろうさ」
「サンキュー」
「ニャー」
「じゃあ、奥で、この制服に着替えて来てくれ!」
「はいよ~」
俺は手渡された制服を持って奥の更衣室で着替えて戻ってくる。
猫は更衣室の長椅子でマッタリと寛いでいた。
「ハンスさん、着替えてきたのだが……」
「よ、良く似合ってるよ、アスランくん。……ぷっ」
「いま、笑いやがったな……」
「す、すまんすまん。ぷぷぷぷぷ……」
そりゃあ、笑うはずである。
俺が着ている制服は、ウェイトレスの女性物だ。
清楚なシャツに蝶ネクタイ。
フリルで飾られた純白エプロンを締め、膝上のミニスカートからはだけた脚には白いストッキングを履いている。
完璧に女装である。
ウェイトレスのコスプレ男子である。
「ささ、お盆とメモを持ってホールに出てくれ!」
「はい……」
俺はそのままギルメンたちに笑われながらウェイトレスの仕事に励んだ。
「こらっ、アスラン。さっさと料理を運びやがれ!!」
忙しさのあまりにハンスさんがカウンター内から怒鳴り付けてくる。
怒らないって約束したのにさ……。
嘘つき……、ぐすん。
そんなこんなで、午後に入り昼食の混雑が始まった。
そのままの流れで俺は解放されなかった。
午後に入って一時間が過ぎたころに客足も引いて来たので、俺は脱出の計画を試みる。
「ハンスさん、午後からのシフトメンバーはどうしたんだよ!?」
「全員インフルエンザらしい……」
「マジで! 大クラスターじゃあねえか!!」
「すまん、アスランくん。このまま今日一日ウェイトレスを続けてくれないか?」
「駄目じゃわい。俺はこれからギルマスのところに呼ばれているんだからよ!」
その時であった。
奥の更衣室からギルマスのギルガメッシュが姿を現した。
「ギ、ギルガメッシュ……」
「安心しろ、アスラン。今日はギルドマスターの俺も酒場のピンチを救うために手伝うことにした!」
「マジで……」
そう力強く述べたギルマスのギルガメッシュも、俺と同じウェイトレスの制服を着ていた。
マッチョボディーに可愛らしいウェイトレスの制服をパンパンにさせながら着込んでいる。
もう、女装を通り越して、ただの変態だな……。
想像してみてください。
モヒカンマッチョおやじのウエイトレス姿ですよ。
パンパンの胸板を清楚な白いシャツとフリル付きのエプロンで隠し、太い首を蝶ネクタイで可憐に飾っている。
ミニスカートから出たムキムキの両足に白いストッキング。
筋肉に引き締まった剛腕には、可愛らしくお盆とメモを持っている。
そんな姿の変態が、背筋をシャキッと伸ばして、内股ウォークでツカツカとホールを回っているんですよ。
ハイヒールでさ……。
しかも注文を取る口調は丁寧で敬語なのにフレンドリーと来たもんだ。
想像しただけで反吐が出るでしょう?
これなら俺の女装姿のほうが100倍以上は可愛かろうさ。
そしてギルマスが、その成りでテーブル席に注文を取りに行くと、ギルメンたちが飲んでいる最中の酒を吹き出す始末であった。
中にはキラキラと輝く虹色の何かを吐いている者もいた。
出オチはバッチリである。
ギルマスって、すげーなーっと、思ったわ。
破壊力抜群である……。
尊敬はできんけどね。
俺たちは、そのまま夜のシフトが来ても酒場の仕事を手伝った。
二人とも女装が気に入って悪乗りしているのだ。
そんな感じで冒険者ギルドの夜が更けて行く。
本来ギルマスが呼び出した話は、明日することになった。
後々知ったが、このウェイトレス事件の後に、ギルメン内で俺の好感度が僅かに上がったらしいのだ。
一部特定の性癖を持つギルメンたちにのみだが……。
もう時刻は昼前だ。
いつもより遅い開店のようである。
開店が遅いと言っても店が開いていなかったわけではないらしい。
酒場のホールは解放しているが食事を出していないだけだった。
ファンタジーの酒場は宿屋と一体なので、朝から開店して朝食を出すのが普通であるが、何故か今日の冒険者ギルドの酒場はいろいろな作業が遅れている様子であった。
朝から冒険者ギルドに出向いている冒険者も少なくもなかったが、出されているのは酒だけのようだった。
食事どころか酒のお供的な摘まみすら出ていない。
客たちは摘みなしに酒を煽っている。
俺はカウンター席に座ると、一人で忙しそうに動いているバーテンダーのハンスさんに話しかけた。
「どうしたのさ、ハンスさん。今日はお店が忙しそうだな?」
バーテンダーのハンスさんは手を休めずにカウンター内でバタバタと動き回りながら俺の質問に答えてくれた。
「いやね、午前中に出勤予定だったウエイトレスの三人が、全員インフルエンザで寝込んだらしくてね。だから
人手不足でまいってるんだよ」
「あらら……」
知らんかった。
この世界にもインフルエンザってあるんだな。
しかもクラスター発生かよ……。
インフルエンザ、恐るべし!
でも、A型かな、B型かな?
「それでね、午後のシフトが入るまで私一人なんだよね」
「ハンスさんも大変だな~。じゃあ、それじゃあね──」
俺は嫌な予感がしたのでアッサリと会話を絶ち切って立ち去ろうとした。
だが、カウンター内から伸び出てきた手が俺のフードを掴んで逃がさない。
畜生、捕まったか!!
「なぁ~、アスランくん。暇なら手伝ってくれないか?」
「忙しいです!」
俺は即答で述べた。
だが、その程度では逃がしてくれなかった。
「嘘だね。キミがギルマスに呼び出されているのが午後からだって言うのは私も知っているのだよ。あっはっはっはっはー」
なに、こいつ?
後半で笑い出したぞ。
忙し過ぎてテンションが可笑しくなってやがる!
ランナーズハイってやつか!?
「手伝えって言ってもさ、俺は酒場の仕事なんて何も出来ないぞ!」
「なに、簡単さ。注文を取ってお酒や食事をそのテーブルまで運んでくれればいいだけだ。そうすれば私が料理を作れるんだがね」
「ちょっと待ってくれよ。それって完全にウェイトレスの仕事じゃあねえかよ!」
「大丈夫だよ、バイト代はちゃんと払うからさ」
「お金の問題じゃあねえよ。俺は酔っぱらいの相手なんてしたくねえぞ!」
「分かった、もしもこのピンチを救ってくれたら一年間の食事代を半額にしてあげるから!」
「マジですか!?」
なんと羽振りの良い提案だろうか!
俺の心がグラリと揺れる。
「ああ、約束しようとも。だから、その気になってくれたかな!?」
「でも、午後までだぞ。午後からギルマスに呼ばれているんだからな!」
「構わんよ。午後まで凌げば昼番のウェイトレスが出勤してくるからさ!」
「それと役に立たなくっても怒らないでくれよな」
「手伝ってくれるんだ。怒るわけがないじゃあないか!」
「分かったよ。それなら少しの間、お手伝いしてやるよ。でも、この使い魔の猫は、どうしょうか?」
俺はサモンキャットで呼び出した召還猫をカウンターの下から抱え上げるとハンスさんに見せた。
両手で抱えられる猫がニャーと鳴く。
ハンスさんは猫を凝視したあとに後方を指差しながら言った。
「奥の更衣室に置いといていいよ。召還した使い魔なら大人しくしているだろうさ」
「サンキュー」
「ニャー」
「じゃあ、奥で、この制服に着替えて来てくれ!」
「はいよ~」
俺は手渡された制服を持って奥の更衣室で着替えて戻ってくる。
猫は更衣室の長椅子でマッタリと寛いでいた。
「ハンスさん、着替えてきたのだが……」
「よ、良く似合ってるよ、アスランくん。……ぷっ」
「いま、笑いやがったな……」
「す、すまんすまん。ぷぷぷぷぷ……」
そりゃあ、笑うはずである。
俺が着ている制服は、ウェイトレスの女性物だ。
清楚なシャツに蝶ネクタイ。
フリルで飾られた純白エプロンを締め、膝上のミニスカートからはだけた脚には白いストッキングを履いている。
完璧に女装である。
ウェイトレスのコスプレ男子である。
「ささ、お盆とメモを持ってホールに出てくれ!」
「はい……」
俺はそのままギルメンたちに笑われながらウェイトレスの仕事に励んだ。
「こらっ、アスラン。さっさと料理を運びやがれ!!」
忙しさのあまりにハンスさんがカウンター内から怒鳴り付けてくる。
怒らないって約束したのにさ……。
嘘つき……、ぐすん。
そんなこんなで、午後に入り昼食の混雑が始まった。
そのままの流れで俺は解放されなかった。
午後に入って一時間が過ぎたころに客足も引いて来たので、俺は脱出の計画を試みる。
「ハンスさん、午後からのシフトメンバーはどうしたんだよ!?」
「全員インフルエンザらしい……」
「マジで! 大クラスターじゃあねえか!!」
「すまん、アスランくん。このまま今日一日ウェイトレスを続けてくれないか?」
「駄目じゃわい。俺はこれからギルマスのところに呼ばれているんだからよ!」
その時であった。
奥の更衣室からギルマスのギルガメッシュが姿を現した。
「ギ、ギルガメッシュ……」
「安心しろ、アスラン。今日はギルドマスターの俺も酒場のピンチを救うために手伝うことにした!」
「マジで……」
そう力強く述べたギルマスのギルガメッシュも、俺と同じウェイトレスの制服を着ていた。
マッチョボディーに可愛らしいウェイトレスの制服をパンパンにさせながら着込んでいる。
もう、女装を通り越して、ただの変態だな……。
想像してみてください。
モヒカンマッチョおやじのウエイトレス姿ですよ。
パンパンの胸板を清楚な白いシャツとフリル付きのエプロンで隠し、太い首を蝶ネクタイで可憐に飾っている。
ミニスカートから出たムキムキの両足に白いストッキング。
筋肉に引き締まった剛腕には、可愛らしくお盆とメモを持っている。
そんな姿の変態が、背筋をシャキッと伸ばして、内股ウォークでツカツカとホールを回っているんですよ。
ハイヒールでさ……。
しかも注文を取る口調は丁寧で敬語なのにフレンドリーと来たもんだ。
想像しただけで反吐が出るでしょう?
これなら俺の女装姿のほうが100倍以上は可愛かろうさ。
そしてギルマスが、その成りでテーブル席に注文を取りに行くと、ギルメンたちが飲んでいる最中の酒を吹き出す始末であった。
中にはキラキラと輝く虹色の何かを吐いている者もいた。
出オチはバッチリである。
ギルマスって、すげーなーっと、思ったわ。
破壊力抜群である……。
尊敬はできんけどね。
俺たちは、そのまま夜のシフトが来ても酒場の仕事を手伝った。
二人とも女装が気に入って悪乗りしているのだ。
そんな感じで冒険者ギルドの夜が更けて行く。
本来ギルマスが呼び出した話は、明日することになった。
後々知ったが、このウェイトレス事件の後に、ギルメン内で俺の好感度が僅かに上がったらしいのだ。
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