63 / 611
【第三章】青龍クラブル編
3-1【三人の盗賊】
しおりを挟む
丸太を並べて建てられた防壁に囲まれた町。
町は大陸の辺境に近い場所に位置していた。
その町には四千人から五千人の人々が暮らしている。
その他に旅商人や観光の人々も少なくない。
町の中心部には砦を改装して作られた酒場が経営しており、更には巨大な塔には多くの魔法使いが日夜魔法の研究に励んでいる。
その町は昼も夜も違った意味で騒がしい。
町全体が活気に溢れているのだ。
冒険者と水商売の町、ソドムタウン──。
俺がこのソドムタウンにやって来てどのぐらいの月日が過ぎただろうか?
今俺は、この町でソロ冒険者として頑張っている。
知合いも何人か出来て、町の雑踏にもだいぶ慣れて来たころである。
しかし、この町は誘惑がてんこ盛りなのだ……。
フードを不覚被って目線を隠せばエロイお姉さんたちのセクシー姿を見ないでも済んでいた。
何故に俺が怪しげな仕草で町を歩いているかって?
それは──。
もしも俺が誘惑的なエロイお姉様たちの姿を見てしまえば、若さ溢れる己の煩悩が無邪気なままにはしゃぎ出して、糞女神に掛けられた呪いが俺の心臓を無慈悲なままに締め上げて苦しめるからである。
その呪いは酷く苦しいのだ。
心臓が爆発しそうになる。
場合によっては死んでしまうらしい……。
死んだことがないから分からんけれどね。
流石にこれは実験出来ないもの……。
まあ、そんなわけでたぶん死ぬ……。
だからエロエロ衣装のお姉さまたちを爪先から頭の天辺まで舐めるように見回したいが、折れにはそれが出来ないのである。
俺はこの呪いを解くためにレベル100を目指さなければならない。
レベル100になったら御褒美で、この忌々しい呪いを解いてもらえるのだ。
だから俺は冒険をこなしてガンガンとレベルを上げなければならない。
そして俺がレベル100を達成できたのならば、そこからが俺の本当の異世界冒険が始まるのだ。
それは、まだ見ぬ未知の洞窟を探検して蜂蜜が溢れる甘美な泉を発見するかのように、お姉さまたちの股ぐらをぉおがぉがあががかがぁあがが!!!
しーんーぞーがー!!
ぐぅーるぅーじぃーぃいいい!!!
ぜぇはー、ぜぇはー……。
っと、こんな感じで如何わしい妄想を廻らせただけで心臓がヤバイことになるのですよ……。
だから早くレベル100になって呪いを解除してもらわなければ、結婚すらできないのである。
初夜なんて夢のまた夢なのだ。
でも、まだ俺のレベルは10なんだよね。
まだ目標の100レベルまで先は遠いのだ。
でも、冒険者の仕事もソロ専門だが、順調にこなしている。
何故にソロ専門になったかと言えば、冒険者ギルドの派閥抗争に巻き込まれたのが原因なのだが、まあ、それはそれでどうにかこうにかなっているから問題ないだろう。
何故か冒険者ギルドのギルドマスターであるギルガメッシュに気に入られてギルマスから直接仕事を斡旋してもらっている。
そして、次の仕事は山賊の討伐である。
なんやかんやあったが、俺は山賊討伐の仕事を引き受けたのだ。
俺は冒険者であって戦争屋ではない。
だから相手が山賊であっても殺したくない。
冒険者だからモンスターはぶっ殺すが、戦争屋ではないので人殺しはしないってわけである。
故に山賊を殺さずに生け捕りにする積もりだ。
モンスターを殺しても人は殺さない。
それが俺の冒険者としてのポリシーなのだ。
そう昨晩決めたのだ。
本当、決めたばかりの誓いだけれどね。
スカル姉さんも「それでいいんじゃない」って言ってくれたしね。
なんかそう言ってくれる人が居るだけで、なんだか落ち着くのである。
俺は現在のところ冒険者ギルドの酒場で昼食を食べていた。
ギルマスの部屋を出た俺は一階の酒場で、一人昼食を取りながら依頼の書かれた羊皮紙を眺めていた。
今日の昼食は黒パンに鳥の手羽先と、ニンジンとオニオンの塩スープだ。
正直なところ、どの料理も塩と僅かな胡椒に作り手の愛情でしか味付けされていない料理ばかりで美味しくない。
はっきり言って不味い。
でも、俺ならそれすら作れないから仕方がないのだ。
腹ごなしはお金で解決するしかない。
何とも寂しい話である。
とにかくこの異世界は料理文化が低いのだ。
誰でもいいから料理の伝導師的な人が異世界転生して来て、料理文化に革命を起こしてもらいたいほどである。
そう言う異世界転生物語も、最近では少なくないんだから頑張ってくれよって感じだ。
食堂でも居酒屋でもいいからとにかくオープンを早く願います。
チェーン店を全国に広げるのはその後にしてくれ。
まあ、少なくともそれらは俺の役目ではない。
他の転生者にお任せする。
俺の役目は、ホチャラケた冒険を繰り広げて、この異世界を明るく愉快に茶化して回るぐらいだろう。
そのぐらいしか俺には出来ない。
とりあえず俺は、手羽先を咥えながら羊皮紙に書かれた仕事の内容に目を通す。
依頼の内容はこうだった。
ソドムタウンと山道沿いの小さな町スダンを繋ぐ道中に最近ピン商人だけを狙った山賊が現れて悪さを働いているらしい。
まだ旅商人に死亡者は出ていないが、それも時間の問題だろうと言われている。
なんでもその山賊は一人旅の商人しか狙わなかったために、いままであまり問題視されずに放置されていたが、とうとう被害者が分かっているだけで20人を越えたらしく商人ギルドも重い腰を上げたらしいのだ。
だが、依頼料が300Gとだいぶ少額のために、どの冒険者も敬遠しているらしく、仕方なく俺に依頼が回ってきたとのことだ。
商人ギルドも旅商人たちに出来るだけピンで旅をせずにキャラバンを組めばいいと対策を取っている。
その為にことは急がれていない。
ただ、まだ事情の知らない旅商人たちが被害に合っているのだろう。
それを商人ギルドは防ぎたいのだ。
それで件の山賊について分かっている情報は、三人組だと言うことと、外見が年増女、痩せっぽち、チビマッチョだそうな。
三人とも武具で武装を整えているらしい。
魔法を使う者も居るとか居ないとか……。
なんか昔のアニメで見たことがあるような昭和臭い設定だと思ったが、出落ちが済むまで突っ込みは控えておこうと思う。
まあ、その辺も俺の優しさである。
とりあえず、このぐらいしか情報がない。
さて、どうするかだ。
相手は三人の小グループだ。
思ったより少人数だが、こちらは一人だから、やはり三人の相手は少しキツイかもしれん。
でも、山賊三人組と主級リバーボアと比べてどちらが強そうかと考えれば、やっぱり主級リバーボアのほうだろう。
だとすれば、主級リバーボアに勝っている俺のほうが山賊三人組より強くね?
てか、やっぱり強いよね?
そもそも三人がかりで一人の旅商人しか襲えないのだ。
おそらく戦闘力的にも小物だと思える。
だから今回の仕事も余裕だよね。
仕事の内容は山賊の退治だ。
考えようによっては三人を退治すればいいだけだ。
別に殺さなくても良い。
三人の内、一人二人を取っ捕まえて、山賊活動を出来なくすればいいのだ。
それで丸く話は収まるだろう。
そう、その時の俺は、そう安易に考えていた。
俺はスカル姉さんの診療所に帰って直ぐに旅の支度を始めた。
今回の仕事を出来るだけ早く終わらせたかったので、俺はその晩のうちに旅立った。
スカル姉さんは、気張りすぎだと言ってたが、俺はとにかく頑張りたかったので直ぐに旅立つことを変更しなかった。
とにかく早くレベルを上げたいのである。
スカル姉さんは、心配しながらも俺を見送ってくれた。
まず俺は山道沿いの小さな町スダンを目指す。
バトルアックスをバックパックの中に隠し、ショートソードも布で包んで出来るだけ目立たなくする。
そんな風貌で俺はソドムタウンを旅立った。
これで俺をピンの旅商人と見間違えてくれれば幸いである。
途中で件の山賊が出る山道も通るので、そこでもしも山賊に襲われたら、すぐさま勝負を着けてやる積もりだった。
そのほうが話が早くてシンプルで良い。
俺自身が囮になってやるぜ。
来るならこいだ。
襲って来るならきやがれだ。
町は大陸の辺境に近い場所に位置していた。
その町には四千人から五千人の人々が暮らしている。
その他に旅商人や観光の人々も少なくない。
町の中心部には砦を改装して作られた酒場が経営しており、更には巨大な塔には多くの魔法使いが日夜魔法の研究に励んでいる。
その町は昼も夜も違った意味で騒がしい。
町全体が活気に溢れているのだ。
冒険者と水商売の町、ソドムタウン──。
俺がこのソドムタウンにやって来てどのぐらいの月日が過ぎただろうか?
今俺は、この町でソロ冒険者として頑張っている。
知合いも何人か出来て、町の雑踏にもだいぶ慣れて来たころである。
しかし、この町は誘惑がてんこ盛りなのだ……。
フードを不覚被って目線を隠せばエロイお姉さんたちのセクシー姿を見ないでも済んでいた。
何故に俺が怪しげな仕草で町を歩いているかって?
それは──。
もしも俺が誘惑的なエロイお姉様たちの姿を見てしまえば、若さ溢れる己の煩悩が無邪気なままにはしゃぎ出して、糞女神に掛けられた呪いが俺の心臓を無慈悲なままに締め上げて苦しめるからである。
その呪いは酷く苦しいのだ。
心臓が爆発しそうになる。
場合によっては死んでしまうらしい……。
死んだことがないから分からんけれどね。
流石にこれは実験出来ないもの……。
まあ、そんなわけでたぶん死ぬ……。
だからエロエロ衣装のお姉さまたちを爪先から頭の天辺まで舐めるように見回したいが、折れにはそれが出来ないのである。
俺はこの呪いを解くためにレベル100を目指さなければならない。
レベル100になったら御褒美で、この忌々しい呪いを解いてもらえるのだ。
だから俺は冒険をこなしてガンガンとレベルを上げなければならない。
そして俺がレベル100を達成できたのならば、そこからが俺の本当の異世界冒険が始まるのだ。
それは、まだ見ぬ未知の洞窟を探検して蜂蜜が溢れる甘美な泉を発見するかのように、お姉さまたちの股ぐらをぉおがぉがあががかがぁあがが!!!
しーんーぞーがー!!
ぐぅーるぅーじぃーぃいいい!!!
ぜぇはー、ぜぇはー……。
っと、こんな感じで如何わしい妄想を廻らせただけで心臓がヤバイことになるのですよ……。
だから早くレベル100になって呪いを解除してもらわなければ、結婚すらできないのである。
初夜なんて夢のまた夢なのだ。
でも、まだ俺のレベルは10なんだよね。
まだ目標の100レベルまで先は遠いのだ。
でも、冒険者の仕事もソロ専門だが、順調にこなしている。
何故にソロ専門になったかと言えば、冒険者ギルドの派閥抗争に巻き込まれたのが原因なのだが、まあ、それはそれでどうにかこうにかなっているから問題ないだろう。
何故か冒険者ギルドのギルドマスターであるギルガメッシュに気に入られてギルマスから直接仕事を斡旋してもらっている。
そして、次の仕事は山賊の討伐である。
なんやかんやあったが、俺は山賊討伐の仕事を引き受けたのだ。
俺は冒険者であって戦争屋ではない。
だから相手が山賊であっても殺したくない。
冒険者だからモンスターはぶっ殺すが、戦争屋ではないので人殺しはしないってわけである。
故に山賊を殺さずに生け捕りにする積もりだ。
モンスターを殺しても人は殺さない。
それが俺の冒険者としてのポリシーなのだ。
そう昨晩決めたのだ。
本当、決めたばかりの誓いだけれどね。
スカル姉さんも「それでいいんじゃない」って言ってくれたしね。
なんかそう言ってくれる人が居るだけで、なんだか落ち着くのである。
俺は現在のところ冒険者ギルドの酒場で昼食を食べていた。
ギルマスの部屋を出た俺は一階の酒場で、一人昼食を取りながら依頼の書かれた羊皮紙を眺めていた。
今日の昼食は黒パンに鳥の手羽先と、ニンジンとオニオンの塩スープだ。
正直なところ、どの料理も塩と僅かな胡椒に作り手の愛情でしか味付けされていない料理ばかりで美味しくない。
はっきり言って不味い。
でも、俺ならそれすら作れないから仕方がないのだ。
腹ごなしはお金で解決するしかない。
何とも寂しい話である。
とにかくこの異世界は料理文化が低いのだ。
誰でもいいから料理の伝導師的な人が異世界転生して来て、料理文化に革命を起こしてもらいたいほどである。
そう言う異世界転生物語も、最近では少なくないんだから頑張ってくれよって感じだ。
食堂でも居酒屋でもいいからとにかくオープンを早く願います。
チェーン店を全国に広げるのはその後にしてくれ。
まあ、少なくともそれらは俺の役目ではない。
他の転生者にお任せする。
俺の役目は、ホチャラケた冒険を繰り広げて、この異世界を明るく愉快に茶化して回るぐらいだろう。
そのぐらいしか俺には出来ない。
とりあえず俺は、手羽先を咥えながら羊皮紙に書かれた仕事の内容に目を通す。
依頼の内容はこうだった。
ソドムタウンと山道沿いの小さな町スダンを繋ぐ道中に最近ピン商人だけを狙った山賊が現れて悪さを働いているらしい。
まだ旅商人に死亡者は出ていないが、それも時間の問題だろうと言われている。
なんでもその山賊は一人旅の商人しか狙わなかったために、いままであまり問題視されずに放置されていたが、とうとう被害者が分かっているだけで20人を越えたらしく商人ギルドも重い腰を上げたらしいのだ。
だが、依頼料が300Gとだいぶ少額のために、どの冒険者も敬遠しているらしく、仕方なく俺に依頼が回ってきたとのことだ。
商人ギルドも旅商人たちに出来るだけピンで旅をせずにキャラバンを組めばいいと対策を取っている。
その為にことは急がれていない。
ただ、まだ事情の知らない旅商人たちが被害に合っているのだろう。
それを商人ギルドは防ぎたいのだ。
それで件の山賊について分かっている情報は、三人組だと言うことと、外見が年増女、痩せっぽち、チビマッチョだそうな。
三人とも武具で武装を整えているらしい。
魔法を使う者も居るとか居ないとか……。
なんか昔のアニメで見たことがあるような昭和臭い設定だと思ったが、出落ちが済むまで突っ込みは控えておこうと思う。
まあ、その辺も俺の優しさである。
とりあえず、このぐらいしか情報がない。
さて、どうするかだ。
相手は三人の小グループだ。
思ったより少人数だが、こちらは一人だから、やはり三人の相手は少しキツイかもしれん。
でも、山賊三人組と主級リバーボアと比べてどちらが強そうかと考えれば、やっぱり主級リバーボアのほうだろう。
だとすれば、主級リバーボアに勝っている俺のほうが山賊三人組より強くね?
てか、やっぱり強いよね?
そもそも三人がかりで一人の旅商人しか襲えないのだ。
おそらく戦闘力的にも小物だと思える。
だから今回の仕事も余裕だよね。
仕事の内容は山賊の退治だ。
考えようによっては三人を退治すればいいだけだ。
別に殺さなくても良い。
三人の内、一人二人を取っ捕まえて、山賊活動を出来なくすればいいのだ。
それで丸く話は収まるだろう。
そう、その時の俺は、そう安易に考えていた。
俺はスカル姉さんの診療所に帰って直ぐに旅の支度を始めた。
今回の仕事を出来るだけ早く終わらせたかったので、俺はその晩のうちに旅立った。
スカル姉さんは、気張りすぎだと言ってたが、俺はとにかく頑張りたかったので直ぐに旅立つことを変更しなかった。
とにかく早くレベルを上げたいのである。
スカル姉さんは、心配しながらも俺を見送ってくれた。
まず俺は山道沿いの小さな町スダンを目指す。
バトルアックスをバックパックの中に隠し、ショートソードも布で包んで出来るだけ目立たなくする。
そんな風貌で俺はソドムタウンを旅立った。
これで俺をピンの旅商人と見間違えてくれれば幸いである。
途中で件の山賊が出る山道も通るので、そこでもしも山賊に襲われたら、すぐさま勝負を着けてやる積もりだった。
そのほうが話が早くてシンプルで良い。
俺自身が囮になってやるぜ。
来るならこいだ。
襲って来るならきやがれだ。
10
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
俺は5人の勇者の産みの親!!
王一歩
ファンタジー
リュートは突然、4人の美女達にえっちを迫られる!?
その目的とは、子作りを行い、人類存亡の危機から救う次世代の勇者を誕生させることだった!
大学生活初日、巨乳黒髪ロング美女のカノンから突然告白される。
告白された理由は、リュートとエッチすることだった!
他にも、金髪小悪魔系お嬢様吸血鬼のアリア、赤髪ロリ系爆乳人狼のテル、青髪ヤンデレ系ちっぱい娘のアイネからもえっちを迫られる!
クラシックの音楽をモチーフとしたキャラクターが織りなす、人類存亡を賭けた魔法攻防戦が今始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる