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【第二章】最臭兵器スバル編
2-18【魔法の原理】
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それでは前回俺がゾディアックさんからムーンワンドスタッフとの交換で、おまけとして貰った五枚のスクロールの話に入ろうか。
まず、その前に、今回勉強してきた魔法の話から始めようかな。
それからのほうが順番的に良さそうだ。
この異世界の魔法の種類は多彩で、それらをすべて習得できる者は居ないらしい。
魔法の素質があって魔法使いになれても、魔法の種類で得意不得意がはっきり出るらしいのだ。
大概が、攻撃魔法を取得出来た者は回復魔法は取得出来ないと言ったパターン的な法則があるらしい。
これを得たら、あれは得られない──。
そう言う可能性が高いとのことだ。
二兎追うものは一兎をも得ず。
──なのかな?
ちょっと言葉の使い方が違うかな?
まあ、いいか。
それに、攻撃系魔法にも炎系が得意なら冷気系が苦手とかもあるらしい。
それに何種類もの魔法属性を習得すると、魔力に体を食われて身体能力が貧弱になるらしいのだ。
要するに魔法使いは魔法が使える代わりに筋力が少ないってのは、このせいらしい。
なので剣と魔法を両立するのは難しくなる。
魔法とは、結構複雑で面倒臭いわがままなルールに縛られているのだ。
そこで今回俺は五種類別々のスクロールを魔法使いギルドから報酬の一部として貰ってきた。
俺がどんな魔法の種類を取得できるかが知りたいからだ。
自分がどんな魔法が得意なのかで、冒険のやりかたや、パーティー編成も変わってくるだろう。
だから──。
そう、実験である。
スクロールが無駄になるかも知れないが、どうせおまけで貰って来た無料同然の代物だ。
必要経費か将来の投資だと思って使って行こうと考えている。
それに習得できなかったスクロールは燃えずに残るらしいから、また売れば良い。
そう考えれば無駄にもならない。
何より勿体ぶっても仕方がないしね。
そして、俺が現在覚えている魔法は三種類だ。
マジックアローはウィザード系の魔法だ。
ファイヤーシャードはシャーマン系の魔法である。
それとマジックトーチはコンビニエンス系って言う魔法らしい。
三つとも別々の種類なのだ。
これを聞いてゾディアックさんも、少し驚いていた。
そもそも三種類の異なる魔法を習得できている俺は、プチレアらしい。
しかも三種類の魔法を習得しているのに、魔力に体を食われていないのが、特に凄いレアらしいのだ。
異常だとも言っていた。
普通だと、精々二種類が人間の体だと限度だとか。
普通の人間ならば、二種類の魔法を習得するのが限界で、三種類以上を習得出来る魔法使いは天才級のレアらしい。
しかも、それで体力を魔力に食われていないのは、更に更にとレアらしいのだ。
そして、ゾディアックさん曰く。
この異世界には、俺が覚えているウィザード系の魔法に、シャーマン系の魔法と、便利系コンビニエンス系の魔法のほかにも、多数の魔法系が存在しているとか。
それは───。
強化支援系魔法を中心としたエンチャント系の魔法。
主に神官が使う、傷を癒す回復系で、ヒーラー系の魔法。
大自然の環境を利用して唱えられるドルイド系の魔法。
商人や貴族が好んで扱う契約系の魔法で、アグリー系の魔法。
夜空の天文学から来る、アストラ系の魔法。
様々な占いをベースにしたプロフェシー系の魔法。
死を題材にアンデッドを操るネクロマンサー系の魔法。
精霊を召喚して戦わせる サマナー系の魔法。
悪魔召喚を目標とされるデビルサマナー系の闇魔法。
まだまだ細かく細分化すると種類は沢山あるらしい。
マイナーな魔法は、それこそ星の数だけあるとか。
それに複合魔法も多々ある。
なので、そこまで語ると魔法使いの難しい専門知識になるので、俺では説明が困難な話だ。
一言で述べれば、無理。
説明は、無理。
とにかく、無理。
何せ俺だってゾディアックさんの説明を聞いてて寝るところだったもの。
しかも、アイツさ──。
自慢げにルンルン気分の講義感覚で説明をしてるんだぜ。
こっちが魔法学のド素人だと知ってて、完全に知識自慢をやってるんだもの。
たまんねーよなー。
もしかしたらアイツさ、教師向きなんじゃあねえの?
無料の講義だったから聞いてたけどさ、有料の講義だったら申し込み段階でお断りだよ。
まあ、それは置いといて──。
そして、俺が貰ってきたスクロール五枚は、これである。
【魔法セルフヒール】
術者本人のみの傷を小回復させる。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
これは自分にしか使えないヒーラー系魔法だな。
【魔法ディフェンスアーマー】
防具の強度を向上させる。効果時間30分。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
これはパーティーメンバーにも掛けられるエンチャント系魔法だな。
【魔法スターライト】
術者のみ夜目が効くようになるが、夜空に星が瞬いている時の野外のみでの効果である。効果時間6時間。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
これはコンビニエンス系っぽい魔法だけど、おそらくアストラ系の魔法だろう。
【魔法インセクトニュース】
些細な一日の予言を、分かり難いが知らせてくれる。一日に一回のみ使える。
たぶんこれはプロフェシー系魔法だね。
【魔法サモンインプ】
小悪魔インプを召喚して、簡単な指示を与えることができる。召還時間3時間。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
このサモンインプって魔法は、あの魔女が使っていた闇魔法だろう。
って、ことは、あの魔女はレベル2以上のデビルサマナーってことになる。
インプを二匹も召喚してたもの。
レベル2以上か……。
他にもマジックプレスとかって魔法を使ってたよね。
ゾディアックさんに、あの魔法のことを聞いたら中級の闇魔法だって言ってたよ……。
だから、この魔法使いギルドにはマジックプレスのスクロールはないってさ……。
あいつ、かなり強いよね……。
やっぱり今だと勝てない相手だわ……。
てか、勝てる勝てない以前の問題だわ!
もう二度と出合いたくないよ!
だって怖いんだもの!
すげー、怖いもの!
完全にトラウマとなって、俺のピュアで無垢な心と魂と記憶に深い深い生傷をザックリパッカリモッチリと刻み込んでいるよ……。
絶対にさ……。
あ、モッチリはないか。
さてさて、気を取り直して、早速だが一枚一枚スクロールを広げて試して見る。
俺がどんな魔法を習得出来るかの実験である。
よし、習得タイムだ。
レッツゴー!
そして俺は各スクロールのタイトルを唱えて行く。
結果、スクロールはすべて燃え上がり灰になって消えた。
って、ことはだ──。
ステータス画面で確認したら、すべての魔法を習得できていた。
パーフェクト!
全部覚えられましたよ!
やっぱり俺ってば、天才なの!?
超絶な天才なのかな!?
否、否、否!!
能力をプレゼントしてくれた糞女神があれだから、かなり疑っていたけど、完全に俺はチートスペック持ちなのか!?
流石はハクスラスキルだぜ!!
まず、その前に、今回勉強してきた魔法の話から始めようかな。
それからのほうが順番的に良さそうだ。
この異世界の魔法の種類は多彩で、それらをすべて習得できる者は居ないらしい。
魔法の素質があって魔法使いになれても、魔法の種類で得意不得意がはっきり出るらしいのだ。
大概が、攻撃魔法を取得出来た者は回復魔法は取得出来ないと言ったパターン的な法則があるらしい。
これを得たら、あれは得られない──。
そう言う可能性が高いとのことだ。
二兎追うものは一兎をも得ず。
──なのかな?
ちょっと言葉の使い方が違うかな?
まあ、いいか。
それに、攻撃系魔法にも炎系が得意なら冷気系が苦手とかもあるらしい。
それに何種類もの魔法属性を習得すると、魔力に体を食われて身体能力が貧弱になるらしいのだ。
要するに魔法使いは魔法が使える代わりに筋力が少ないってのは、このせいらしい。
なので剣と魔法を両立するのは難しくなる。
魔法とは、結構複雑で面倒臭いわがままなルールに縛られているのだ。
そこで今回俺は五種類別々のスクロールを魔法使いギルドから報酬の一部として貰ってきた。
俺がどんな魔法の種類を取得できるかが知りたいからだ。
自分がどんな魔法が得意なのかで、冒険のやりかたや、パーティー編成も変わってくるだろう。
だから──。
そう、実験である。
スクロールが無駄になるかも知れないが、どうせおまけで貰って来た無料同然の代物だ。
必要経費か将来の投資だと思って使って行こうと考えている。
それに習得できなかったスクロールは燃えずに残るらしいから、また売れば良い。
そう考えれば無駄にもならない。
何より勿体ぶっても仕方がないしね。
そして、俺が現在覚えている魔法は三種類だ。
マジックアローはウィザード系の魔法だ。
ファイヤーシャードはシャーマン系の魔法である。
それとマジックトーチはコンビニエンス系って言う魔法らしい。
三つとも別々の種類なのだ。
これを聞いてゾディアックさんも、少し驚いていた。
そもそも三種類の異なる魔法を習得できている俺は、プチレアらしい。
しかも三種類の魔法を習得しているのに、魔力に体を食われていないのが、特に凄いレアらしいのだ。
異常だとも言っていた。
普通だと、精々二種類が人間の体だと限度だとか。
普通の人間ならば、二種類の魔法を習得するのが限界で、三種類以上を習得出来る魔法使いは天才級のレアらしい。
しかも、それで体力を魔力に食われていないのは、更に更にとレアらしいのだ。
そして、ゾディアックさん曰く。
この異世界には、俺が覚えているウィザード系の魔法に、シャーマン系の魔法と、便利系コンビニエンス系の魔法のほかにも、多数の魔法系が存在しているとか。
それは───。
強化支援系魔法を中心としたエンチャント系の魔法。
主に神官が使う、傷を癒す回復系で、ヒーラー系の魔法。
大自然の環境を利用して唱えられるドルイド系の魔法。
商人や貴族が好んで扱う契約系の魔法で、アグリー系の魔法。
夜空の天文学から来る、アストラ系の魔法。
様々な占いをベースにしたプロフェシー系の魔法。
死を題材にアンデッドを操るネクロマンサー系の魔法。
精霊を召喚して戦わせる サマナー系の魔法。
悪魔召喚を目標とされるデビルサマナー系の闇魔法。
まだまだ細かく細分化すると種類は沢山あるらしい。
マイナーな魔法は、それこそ星の数だけあるとか。
それに複合魔法も多々ある。
なので、そこまで語ると魔法使いの難しい専門知識になるので、俺では説明が困難な話だ。
一言で述べれば、無理。
説明は、無理。
とにかく、無理。
何せ俺だってゾディアックさんの説明を聞いてて寝るところだったもの。
しかも、アイツさ──。
自慢げにルンルン気分の講義感覚で説明をしてるんだぜ。
こっちが魔法学のド素人だと知ってて、完全に知識自慢をやってるんだもの。
たまんねーよなー。
もしかしたらアイツさ、教師向きなんじゃあねえの?
無料の講義だったから聞いてたけどさ、有料の講義だったら申し込み段階でお断りだよ。
まあ、それは置いといて──。
そして、俺が貰ってきたスクロール五枚は、これである。
【魔法セルフヒール】
術者本人のみの傷を小回復させる。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
これは自分にしか使えないヒーラー系魔法だな。
【魔法ディフェンスアーマー】
防具の強度を向上させる。効果時間30分。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
これはパーティーメンバーにも掛けられるエンチャント系魔法だな。
【魔法スターライト】
術者のみ夜目が効くようになるが、夜空に星が瞬いている時の野外のみでの効果である。効果時間6時間。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
これはコンビニエンス系っぽい魔法だけど、おそらくアストラ系の魔法だろう。
【魔法インセクトニュース】
些細な一日の予言を、分かり難いが知らせてくれる。一日に一回のみ使える。
たぶんこれはプロフェシー系魔法だね。
【魔法サモンインプ】
小悪魔インプを召喚して、簡単な指示を与えることができる。召還時間3時間。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
このサモンインプって魔法は、あの魔女が使っていた闇魔法だろう。
って、ことは、あの魔女はレベル2以上のデビルサマナーってことになる。
インプを二匹も召喚してたもの。
レベル2以上か……。
他にもマジックプレスとかって魔法を使ってたよね。
ゾディアックさんに、あの魔法のことを聞いたら中級の闇魔法だって言ってたよ……。
だから、この魔法使いギルドにはマジックプレスのスクロールはないってさ……。
あいつ、かなり強いよね……。
やっぱり今だと勝てない相手だわ……。
てか、勝てる勝てない以前の問題だわ!
もう二度と出合いたくないよ!
だって怖いんだもの!
すげー、怖いもの!
完全にトラウマとなって、俺のピュアで無垢な心と魂と記憶に深い深い生傷をザックリパッカリモッチリと刻み込んでいるよ……。
絶対にさ……。
あ、モッチリはないか。
さてさて、気を取り直して、早速だが一枚一枚スクロールを広げて試して見る。
俺がどんな魔法を習得出来るかの実験である。
よし、習得タイムだ。
レッツゴー!
そして俺は各スクロールのタイトルを唱えて行く。
結果、スクロールはすべて燃え上がり灰になって消えた。
って、ことはだ──。
ステータス画面で確認したら、すべての魔法を習得できていた。
パーフェクト!
全部覚えられましたよ!
やっぱり俺ってば、天才なの!?
超絶な天才なのかな!?
否、否、否!!
能力をプレゼントしてくれた糞女神があれだから、かなり疑っていたけど、完全に俺はチートスペック持ちなのか!?
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