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11【新たなる旅立ち】
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「ここは、どこだ?」
センシローは闇の中に立ち尽くしていた。
何故に闇の中に立っているのかは分からない。
「俺、何していたんだっけ?」
記憶が混濁していて状況が今一つ飲み込めなかった。
「確か……」
何かを思い出す。
「俺、戦ってなかったっけ?」
それはゴリラとの対決。
いや、あれが対決と呼べる代物だったかも分からない。
だが、それ以上は思い出せない。
そして、センシローが闇の中を見渡していると、遠くから誰かが走ってくるのが見えた。
「人?」
だが、その人物は巨漢だった。
異常なまでに発達した上半身は筋肉の塊。
頭が三つ並んでいるかのような肩の筋肉と広い肩幅。
それとは対照的に括れて引き締まった腹筋。
逆二等辺三角形な体が広くて厚く伺えた。
まさに筋肉の怪物。
しかも、その顔は筋肉ボディー以上に怪物だった。
神獣ゴリラの顔を有しているのだ。
そんな怪物ゴリラが叫びながら走ってくる。
「センシローさまー!すーきーー」
ド太い両腕を開きながら走ってくるゴリラが自分の名前を読んでいる。
しかも、その筋肉ボディーは全裸に近い成りだ。
分厚い大胸筋の乳首を隠すように紐ビキニを纏い、下半身も胯間だけを隠すように紐パンを吐いている。
そのような姿でセンシローに抱き付く勢いで走ってくるのだ。
しかもゴリラ顔の口元を、接吻でも求めるかのように尖らせている。
キモい、怖い、恐ろしい!!
「な、なんで発情してるの!!!」
センシローは全力で逃げようとした。
しかし、体が動かない。
センシローが何故にと混乱しているとビキニゴリラが眼前まで迫って来ていた。
そのまま抱き付かれる。
「センシローさま~、愛してる~。ウホウホ~」
「ぐぁぁあああ!!」
ビキニゴリラに抱き付かれた瞬間に体のあちらこちらから骨が砕ける音が響いた。
背骨が砕けて、肋骨が折れる粉砕音だった。
「苦しい、息が出来ない……」
センシローがビキニゴリラの腕力に苦しんでいると彼女の尖った唇が顔に迫って来る。
「むちゅ~~~ん♡」
ビキニゴリラがキスを求めているのだ。
いや、求めていると言うよりも強制的に口付けを行おうとしている。
「ウホウホウホっ!」
「やめてー。それだけはやーめーてーくーれーー!!!」
絶叫。
その絶叫で目が覚めた。
「はっ! このは……」
記憶にある懐かしい天井だった。
目覚めたセンシローが辺りを確認すると、そこは実家の自分の部屋だった。
センシローが実家を飛び出してからは弟たちが使っている子供部屋である。
センシローはベッドから上半身を起こすと周囲を確認した。
「ゴ、ゴリラは居ないな……」
汗を拭ったセンシローがベッドの脇を見ると一文字に陥没した鋼の胸当てが置いてあった。
普段から自分が愛用していた胸当てだが、これではお釈迦だろう。
修理で直せるかも分からないほどに陥没している。
「そうか、俺、あのゴリラに負けたんだ……」
完全敗北──。
否。
完全敗北と言うよりも、そもそもが勝負にすらなっていなかった。
武器や防具を装備していたのに、素手の人物に一撃で負けたのだ。
これは勝負とすら呼べないだろう。
「痛たた……」
胸が痛む。
センシローが上着を捲って自分の胸を確認する。
すると胸元に太い一文字の痣が出来ていた。
ゴリラに逆水平チョップを食らったさいに出来た痣だろう。
どうやら肋骨に罅も入っているようだ。
そのせいで呼吸が荒くなっている。
だが、折れてはいない。
センシローはベッドから立ち上がるとリビングを目指す。
するとリビングには父と母が居た。
二人は息子の顔を見ると心配そうに駆け寄ってくる。
「セ、センシロー。大丈夫か!?」
「センシロー、もう歩いて大丈夫なのかい!?」
「ああ、大丈夫だよ、母さん……」
両親があまりにも心配するのでセンシローは椅子に腰かけた。
すると母さんが紅茶を居れてくれる。
その紅茶は以前センシローがお土産にと町から買ってきた高価な紅茶だった。
両親は勿体ぶって飲まずに、特別なお客さんが訪問したときにだけ入れるお茶である。
センシローは、その紅茶の水面を眺めながら両親に告げた。
「父さん、母さん……」
「なんだ、センシロー?」
「俺、冒険者、辞めるよ……」
父と母は驚いた。
母は喜びながら再確認する。
「本当かい、センシローや!?」
「ああ、本当だ……」
息子の返答に父親が問う。
「辞めて、次はどうする?」
「家の畑を継ぐよ。俺、農家に戻る」
「どうしてだ?」
「俺には冒険者の才能が無い……」
「でも、今はC級冒険者でしょう?」
「7年で十分頑張ったと思う。でも、限界だ。これ以上の上は無理だ。あの異世界ゴリラと戦ってわかったよ」
「……」
「俺には剣より鍬のほうが似合ってる。だって、やっぱり農家の息子なんだもの……」
「センシロー」
父親は悲しそうな表情で述べた。
「今さらお前が家に帰って来ても、この家にはお前の居場所は無いぞ……」
「えっ……」
「空き部屋も無いし、儂らには次男と三男も居る。だからお前の居場所は無い」
「父さん……」
「7年前、お前が冒険者に成りたいと言い出したときは父さんも反対した。だが、今は違う。今は冒険者のお前を誇りに思っている」
「父さん……」
センシローの涙腺が緩んだ。
普段は凛々しい瞳に涙が浮かぶ。
「なにを一度ぐらいの敗北で諦めているんだ。しかも相手は怪物ゴリラだ。人間が負けても仕方ないだろう。そのぐらいで折れてどうする」
「と、父さん……」
「お前は儂の息子だ。冒険者だろうと農家だろうと何にでも成れる。だから簡単には諦めるな。自分を信じなさい」
「と、と、父さん……」
父は息子の肩をポンポンっと励ますように叩いた。
すると母親が背の高い息子に背後から抱き付いた。
ギュっと強く抱き締める。
その晩にセンシローは再び実家を出る。
村を飛び出して新たなる修行の旅に出るのであった。
心を引き締め直して──。
誰にも別れを告げることなく──。
とりあえず近所の宿屋に部屋を借りて鉱山争奪戦の試合だけは観戦してから町に帰ろうと計画した。
まあ、実家に部屋が空いていないのだから宿屋に泊まるしかなかったのだ。
センシローは闇の中に立ち尽くしていた。
何故に闇の中に立っているのかは分からない。
「俺、何していたんだっけ?」
記憶が混濁していて状況が今一つ飲み込めなかった。
「確か……」
何かを思い出す。
「俺、戦ってなかったっけ?」
それはゴリラとの対決。
いや、あれが対決と呼べる代物だったかも分からない。
だが、それ以上は思い出せない。
そして、センシローが闇の中を見渡していると、遠くから誰かが走ってくるのが見えた。
「人?」
だが、その人物は巨漢だった。
異常なまでに発達した上半身は筋肉の塊。
頭が三つ並んでいるかのような肩の筋肉と広い肩幅。
それとは対照的に括れて引き締まった腹筋。
逆二等辺三角形な体が広くて厚く伺えた。
まさに筋肉の怪物。
しかも、その顔は筋肉ボディー以上に怪物だった。
神獣ゴリラの顔を有しているのだ。
そんな怪物ゴリラが叫びながら走ってくる。
「センシローさまー!すーきーー」
ド太い両腕を開きながら走ってくるゴリラが自分の名前を読んでいる。
しかも、その筋肉ボディーは全裸に近い成りだ。
分厚い大胸筋の乳首を隠すように紐ビキニを纏い、下半身も胯間だけを隠すように紐パンを吐いている。
そのような姿でセンシローに抱き付く勢いで走ってくるのだ。
しかもゴリラ顔の口元を、接吻でも求めるかのように尖らせている。
キモい、怖い、恐ろしい!!
「な、なんで発情してるの!!!」
センシローは全力で逃げようとした。
しかし、体が動かない。
センシローが何故にと混乱しているとビキニゴリラが眼前まで迫って来ていた。
そのまま抱き付かれる。
「センシローさま~、愛してる~。ウホウホ~」
「ぐぁぁあああ!!」
ビキニゴリラに抱き付かれた瞬間に体のあちらこちらから骨が砕ける音が響いた。
背骨が砕けて、肋骨が折れる粉砕音だった。
「苦しい、息が出来ない……」
センシローがビキニゴリラの腕力に苦しんでいると彼女の尖った唇が顔に迫って来る。
「むちゅ~~~ん♡」
ビキニゴリラがキスを求めているのだ。
いや、求めていると言うよりも強制的に口付けを行おうとしている。
「ウホウホウホっ!」
「やめてー。それだけはやーめーてーくーれーー!!!」
絶叫。
その絶叫で目が覚めた。
「はっ! このは……」
記憶にある懐かしい天井だった。
目覚めたセンシローが辺りを確認すると、そこは実家の自分の部屋だった。
センシローが実家を飛び出してからは弟たちが使っている子供部屋である。
センシローはベッドから上半身を起こすと周囲を確認した。
「ゴ、ゴリラは居ないな……」
汗を拭ったセンシローがベッドの脇を見ると一文字に陥没した鋼の胸当てが置いてあった。
普段から自分が愛用していた胸当てだが、これではお釈迦だろう。
修理で直せるかも分からないほどに陥没している。
「そうか、俺、あのゴリラに負けたんだ……」
完全敗北──。
否。
完全敗北と言うよりも、そもそもが勝負にすらなっていなかった。
武器や防具を装備していたのに、素手の人物に一撃で負けたのだ。
これは勝負とすら呼べないだろう。
「痛たた……」
胸が痛む。
センシローが上着を捲って自分の胸を確認する。
すると胸元に太い一文字の痣が出来ていた。
ゴリラに逆水平チョップを食らったさいに出来た痣だろう。
どうやら肋骨に罅も入っているようだ。
そのせいで呼吸が荒くなっている。
だが、折れてはいない。
センシローはベッドから立ち上がるとリビングを目指す。
するとリビングには父と母が居た。
二人は息子の顔を見ると心配そうに駆け寄ってくる。
「セ、センシロー。大丈夫か!?」
「センシロー、もう歩いて大丈夫なのかい!?」
「ああ、大丈夫だよ、母さん……」
両親があまりにも心配するのでセンシローは椅子に腰かけた。
すると母さんが紅茶を居れてくれる。
その紅茶は以前センシローがお土産にと町から買ってきた高価な紅茶だった。
両親は勿体ぶって飲まずに、特別なお客さんが訪問したときにだけ入れるお茶である。
センシローは、その紅茶の水面を眺めながら両親に告げた。
「父さん、母さん……」
「なんだ、センシロー?」
「俺、冒険者、辞めるよ……」
父と母は驚いた。
母は喜びながら再確認する。
「本当かい、センシローや!?」
「ああ、本当だ……」
息子の返答に父親が問う。
「辞めて、次はどうする?」
「家の畑を継ぐよ。俺、農家に戻る」
「どうしてだ?」
「俺には冒険者の才能が無い……」
「でも、今はC級冒険者でしょう?」
「7年で十分頑張ったと思う。でも、限界だ。これ以上の上は無理だ。あの異世界ゴリラと戦ってわかったよ」
「……」
「俺には剣より鍬のほうが似合ってる。だって、やっぱり農家の息子なんだもの……」
「センシロー」
父親は悲しそうな表情で述べた。
「今さらお前が家に帰って来ても、この家にはお前の居場所は無いぞ……」
「えっ……」
「空き部屋も無いし、儂らには次男と三男も居る。だからお前の居場所は無い」
「父さん……」
「7年前、お前が冒険者に成りたいと言い出したときは父さんも反対した。だが、今は違う。今は冒険者のお前を誇りに思っている」
「父さん……」
センシローの涙腺が緩んだ。
普段は凛々しい瞳に涙が浮かぶ。
「なにを一度ぐらいの敗北で諦めているんだ。しかも相手は怪物ゴリラだ。人間が負けても仕方ないだろう。そのぐらいで折れてどうする」
「と、父さん……」
「お前は儂の息子だ。冒険者だろうと農家だろうと何にでも成れる。だから簡単には諦めるな。自分を信じなさい」
「と、と、父さん……」
父は息子の肩をポンポンっと励ますように叩いた。
すると母親が背の高い息子に背後から抱き付いた。
ギュっと強く抱き締める。
その晩にセンシローは再び実家を出る。
村を飛び出して新たなる修行の旅に出るのであった。
心を引き締め直して──。
誰にも別れを告げることなく──。
とりあえず近所の宿屋に部屋を借りて鉱山争奪戦の試合だけは観戦してから町に帰ろうと計画した。
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