31 / 41
31・アイテム鑑定
しおりを挟む
広場での会議が終わって皆が解散すると、俺はキングとアンドレアを連れて墓城の霊安室に戻ってきていた。おまけのゴブロンもついて来ている。
「エリク様、わっちらを呼び出してなんのようでありんすか?」
俺は実験で並べた武器の前に立つとゴブリンシャーマンのアンドレアに言う。
「なあ、アンドレア。このアイテムを見てどう思う?」
俺の前には九本の武器が並んでいる。
ダガーが三本、ショートソードが三本、ロングソードが三本だ。
そして、石桶の上に並ぶ石ころ、砂の山、枝木、葉っぱ。それらが赤く俺の鮮血で染まっている。
しかし、鮮血が乾いてしまいガビガビだ。赤茶色のシミだけが色濃く残っていた。
「アイテムでありんすか?」
アンドレアは唐突な質問に細い首を傾げていた。眼前に並ぶアイテムたちを不思議そうに眺めている。
俺は背後のキルルを親指で指しながら説明してやる。
「キルルはオーラを見極めて、他者のクラスがカラーとして見えるんだ」
「職業鑑定でありんすね。魔眼の一種で、そのような能力があるとは聞き及んでいるでありんす」
俺の言葉にキルルがニコリと微笑んだ。
それとは対照的にアンドレアは眉をしかめている。
「キルルの見立てだと、アンドレアのカラーは魔法使いだそうなんだわ」
「わっちが、魔法使いとな?」
『そうなのです、魔法使いです。最初のころは精霊使いでしたが、少し前に変化して魔法使いにクラスチェンジしています』
「クラスチェンジ――。わっちも成長しているのでありんすね。まあ、確かに古代魔法も少し使えるでありんすが」
「そうなんだよね。俺の鮮血を飲んだ者たちの中で、時間が経つと成長している者がいる。アンドレア、お前もその一人だ」
「なるほどのぉ……」
「しかも、俺の鮮血を飲んだ者だけが成長しているわけではない」
「んん?」
「俺の鮮血を浴びた代物も変化や進化を遂げているようなんだ」
「物まで変化していると言うでありんすか!?」
流石のアンドレアもこれには驚いているようだった。眼前のアイテムたちを食い付くように凝視している。
「俺の鮮血を浴びた武具はマジックアイテムに進化するんじゃあないかと実験しているんだよ。まあ、少なくとも強化には繋がることは分かってきている。だから、魔法使いのお前に、これらのアイテムを鑑定してもらいたくってな。能力が知りたいのだ」
「は、はあ……。それが、わっちの呼ばれた理由なのでありんすね」
俺は床に並べられた武器をアンドレアに見てもらう。
「まあ、これらの武器を見てもらえないか」
アンドレアは言われるがままに並べられた武器を眺めて回る。その眼差しは熱く厳しく真剣だ。可愛らしい顎先を指先で摘まんだり、時折長い赤髪を掻き毟りながらアイテムを見て回っていた。
「どうだ、アンドレア?」
アンドレアは床の上の武器を凝視しながら言った。その眉間には深い皺が寄っている。並べられたアイテムに興味を引かれているようだった。
「確かにこれらの武器からは魔力を微量ながら感じるでありんす。でも、まだマジックアイテムと呼べるほどの代物でもありませんでありんすね」
やはりだ。ほんの数時間前である。武器に俺の鮮血を垂らしたのは会議の直前だ。
そして、会議から帰ってきた短時間で効果が現れ始めている。
それが早いのか遅いのかは判らないが変化が起きているのは間違いないだろう。
「それじゃあ、こっちの物はどうだ?」
今度は石棺の上に並べられた物を見せた。
砂の山、雑草の束、木の枝、小石、それに陶器のワインカップだ。
アンドレアは順々に観察した後に答える。
そして、陶器のワインカップを指しながら言った。
「このワインカップだけは、凄い魔力を感じますが、その他の物からは微塵も魔力を感じないでありんす」
「そうか……」
陶器のワインカップは何度も鮮血の儀式に使ってるから一番魔力を感じられるのだろうか?
まだ、その辺はなんとも言えないな。
更にアンドレアがアイテム鑑定の続きを語る。
「しかもこのワインカップにはヒーリング効果がありんすね」
「ヒーリング効果?」
どうやらアンドレアにはマジックアイテムの効果が見えているらしい。流石は魔法使いだ。期待した通りである。
「このカップに注がれた液体にヒーリングポーションの効果を与えるって力でありんす」
「おおっ!」
やはりそうだ。俺の鮮血を浴びた道具はマジックアイテムに変化するんだ。
このカップで鮮血の儀式を行えば、魔物の進化だけでなく、回復効果も追加されるってことなのかな?
いやいや、それどころか、このカップで鮮血の儀式を繰り返せば、更に更にと追加効果がカップに増えていくってことだろうか?
これって、まさに聖杯だな!
アンドレアが言う。
「ですが、その他の物には魔力の片鱗すら見えぬでありんす」
砂の山、雑草の束、木の枝、小石のことかな。
「これらはマジックアイテムに変化しないってことなのか?」
「さあ、それはわっちには分からないでありんす」
何が聖杯と違うのだ?
まあ、その辺は追々考えてみよう。
次だ。
「キング、ゴブロン。お前らの武器を見せてくれ」
「畏まりました、エリク様」
「はいでやんす」
キングとゴブロンが武器を鞘から抜いた。光るシミターとダガーだ。それらを俺に差し出す。
「アンドレア、この二本をどう見る?」
アンドレアは一目で答えた。
「立派なマジックアイテムでありんす」
やはりだ。
キングの光るシミターは前々からマジックアイテムだったんだろうが、ゴブロンのダガーは俺の鮮血を浴びてマジックアイテム化したのだろう。
「どんな能力だ?」
まずは光るシミターについてアンドレアが答えた。
「コンティニュアルライトと敏捷度強化魔法が施されたマジックアイテムでありんす」
キングが声に出して驚いた。
「まことですか、アンドレア殿。以前のこのシミターは、敏捷度強化の魔法なんて掛かっておりませんでしたぞ!!」
俺は驚いているキングにドヤ顔で言ってやった。
「だから、俺の鮮血を受けて強化されたんだ」
「凄いですな!!」
「じゃあじゃあ、あっしのダガーも強化されているでやんすか!?」
ゴブロンがはしゃぎながらダガーの刀身を頬摺りしていた。
「このダガーだって、何度かエリク様を攻撃して鮮血を吸っていやすからね!」
「イラッ!!」
俺はゴブロンからダガーを取り上げると顔面をぶん殴ってやった。
俺の拳がゴブロンの顔面に深くめり込むと、ロン毛を振り乱しながら矮躯が飛んで行って壁に激突して倒れた。
おそらく死んだだろう。ざまー!!
俺はダガーで体を刺されたことを思い出してムカついたのだ。
キングにも何度か殺されたが、それ以上にゴブロンにも殺されたと思うとなんだかムカつくのである。
「ちっ、死んだか」
そしてゴブロンが死んでいる間に俺は取り上げたダガーをアンドレアに見せる。鑑定を促した。
アンドレアはダガーを手に取ると即座に答えた。
「このダガーもマジックアイテムでありんす」
「やはり変化しているのか。それで能力は?」
「ダガーで影を刺すと本体の動きを束縛する能力でありんす」
「ユニークスキルが付与されたか」
『影縛りのダガーですね!』
キルルが嬉しそうに言った。
影縛りって言うネーミングを今思い付いたのだろう。まさに設定厨だな。
「なるほど、影縛りか」
すると復活したゴブロンがぼやきながら歩み寄ってきた。
「エリク様、酷いでやんすよ。いきなり殺すなんてさ~」
俺は問答無用でゴブロンの影にダガーを突き立てた。
「それ!」
「ぎぐっ!?」
影縛りのダガーがゴブロンの影ごと床石を貫く。すると、ゴブロンが硬直しながら固まった。麻痺魔法でも掛けられたかのように顔を引きつらせて動けないでいた。
「ひ、ひぐぅ……」
奥歯を食い縛るゴブロン。どうやら指先一つも動けないようだ。声も出せない様子である。
「おお、固まった」
『固まりましたね』
「これ、なかなか使えるマジックアイテムでありんすね」
こうしてアンドレアのアイテム鑑定が終わった。
おそらく実験中の武器がマジックアイテムとして覚醒するのには時間が掛かるのであろう。
まあ、ハートジャックの偵察が終わって帰ってくるまで三日もあるのだ。まだまだゆっくり様子見して行こうと思う。焦ることはないのだから。
実験は続く。
「エリク様、わっちらを呼び出してなんのようでありんすか?」
俺は実験で並べた武器の前に立つとゴブリンシャーマンのアンドレアに言う。
「なあ、アンドレア。このアイテムを見てどう思う?」
俺の前には九本の武器が並んでいる。
ダガーが三本、ショートソードが三本、ロングソードが三本だ。
そして、石桶の上に並ぶ石ころ、砂の山、枝木、葉っぱ。それらが赤く俺の鮮血で染まっている。
しかし、鮮血が乾いてしまいガビガビだ。赤茶色のシミだけが色濃く残っていた。
「アイテムでありんすか?」
アンドレアは唐突な質問に細い首を傾げていた。眼前に並ぶアイテムたちを不思議そうに眺めている。
俺は背後のキルルを親指で指しながら説明してやる。
「キルルはオーラを見極めて、他者のクラスがカラーとして見えるんだ」
「職業鑑定でありんすね。魔眼の一種で、そのような能力があるとは聞き及んでいるでありんす」
俺の言葉にキルルがニコリと微笑んだ。
それとは対照的にアンドレアは眉をしかめている。
「キルルの見立てだと、アンドレアのカラーは魔法使いだそうなんだわ」
「わっちが、魔法使いとな?」
『そうなのです、魔法使いです。最初のころは精霊使いでしたが、少し前に変化して魔法使いにクラスチェンジしています』
「クラスチェンジ――。わっちも成長しているのでありんすね。まあ、確かに古代魔法も少し使えるでありんすが」
「そうなんだよね。俺の鮮血を飲んだ者たちの中で、時間が経つと成長している者がいる。アンドレア、お前もその一人だ」
「なるほどのぉ……」
「しかも、俺の鮮血を飲んだ者だけが成長しているわけではない」
「んん?」
「俺の鮮血を浴びた代物も変化や進化を遂げているようなんだ」
「物まで変化していると言うでありんすか!?」
流石のアンドレアもこれには驚いているようだった。眼前のアイテムたちを食い付くように凝視している。
「俺の鮮血を浴びた武具はマジックアイテムに進化するんじゃあないかと実験しているんだよ。まあ、少なくとも強化には繋がることは分かってきている。だから、魔法使いのお前に、これらのアイテムを鑑定してもらいたくってな。能力が知りたいのだ」
「は、はあ……。それが、わっちの呼ばれた理由なのでありんすね」
俺は床に並べられた武器をアンドレアに見てもらう。
「まあ、これらの武器を見てもらえないか」
アンドレアは言われるがままに並べられた武器を眺めて回る。その眼差しは熱く厳しく真剣だ。可愛らしい顎先を指先で摘まんだり、時折長い赤髪を掻き毟りながらアイテムを見て回っていた。
「どうだ、アンドレア?」
アンドレアは床の上の武器を凝視しながら言った。その眉間には深い皺が寄っている。並べられたアイテムに興味を引かれているようだった。
「確かにこれらの武器からは魔力を微量ながら感じるでありんす。でも、まだマジックアイテムと呼べるほどの代物でもありませんでありんすね」
やはりだ。ほんの数時間前である。武器に俺の鮮血を垂らしたのは会議の直前だ。
そして、会議から帰ってきた短時間で効果が現れ始めている。
それが早いのか遅いのかは判らないが変化が起きているのは間違いないだろう。
「それじゃあ、こっちの物はどうだ?」
今度は石棺の上に並べられた物を見せた。
砂の山、雑草の束、木の枝、小石、それに陶器のワインカップだ。
アンドレアは順々に観察した後に答える。
そして、陶器のワインカップを指しながら言った。
「このワインカップだけは、凄い魔力を感じますが、その他の物からは微塵も魔力を感じないでありんす」
「そうか……」
陶器のワインカップは何度も鮮血の儀式に使ってるから一番魔力を感じられるのだろうか?
まだ、その辺はなんとも言えないな。
更にアンドレアがアイテム鑑定の続きを語る。
「しかもこのワインカップにはヒーリング効果がありんすね」
「ヒーリング効果?」
どうやらアンドレアにはマジックアイテムの効果が見えているらしい。流石は魔法使いだ。期待した通りである。
「このカップに注がれた液体にヒーリングポーションの効果を与えるって力でありんす」
「おおっ!」
やはりそうだ。俺の鮮血を浴びた道具はマジックアイテムに変化するんだ。
このカップで鮮血の儀式を行えば、魔物の進化だけでなく、回復効果も追加されるってことなのかな?
いやいや、それどころか、このカップで鮮血の儀式を繰り返せば、更に更にと追加効果がカップに増えていくってことだろうか?
これって、まさに聖杯だな!
アンドレアが言う。
「ですが、その他の物には魔力の片鱗すら見えぬでありんす」
砂の山、雑草の束、木の枝、小石のことかな。
「これらはマジックアイテムに変化しないってことなのか?」
「さあ、それはわっちには分からないでありんす」
何が聖杯と違うのだ?
まあ、その辺は追々考えてみよう。
次だ。
「キング、ゴブロン。お前らの武器を見せてくれ」
「畏まりました、エリク様」
「はいでやんす」
キングとゴブロンが武器を鞘から抜いた。光るシミターとダガーだ。それらを俺に差し出す。
「アンドレア、この二本をどう見る?」
アンドレアは一目で答えた。
「立派なマジックアイテムでありんす」
やはりだ。
キングの光るシミターは前々からマジックアイテムだったんだろうが、ゴブロンのダガーは俺の鮮血を浴びてマジックアイテム化したのだろう。
「どんな能力だ?」
まずは光るシミターについてアンドレアが答えた。
「コンティニュアルライトと敏捷度強化魔法が施されたマジックアイテムでありんす」
キングが声に出して驚いた。
「まことですか、アンドレア殿。以前のこのシミターは、敏捷度強化の魔法なんて掛かっておりませんでしたぞ!!」
俺は驚いているキングにドヤ顔で言ってやった。
「だから、俺の鮮血を受けて強化されたんだ」
「凄いですな!!」
「じゃあじゃあ、あっしのダガーも強化されているでやんすか!?」
ゴブロンがはしゃぎながらダガーの刀身を頬摺りしていた。
「このダガーだって、何度かエリク様を攻撃して鮮血を吸っていやすからね!」
「イラッ!!」
俺はゴブロンからダガーを取り上げると顔面をぶん殴ってやった。
俺の拳がゴブロンの顔面に深くめり込むと、ロン毛を振り乱しながら矮躯が飛んで行って壁に激突して倒れた。
おそらく死んだだろう。ざまー!!
俺はダガーで体を刺されたことを思い出してムカついたのだ。
キングにも何度か殺されたが、それ以上にゴブロンにも殺されたと思うとなんだかムカつくのである。
「ちっ、死んだか」
そしてゴブロンが死んでいる間に俺は取り上げたダガーをアンドレアに見せる。鑑定を促した。
アンドレアはダガーを手に取ると即座に答えた。
「このダガーもマジックアイテムでありんす」
「やはり変化しているのか。それで能力は?」
「ダガーで影を刺すと本体の動きを束縛する能力でありんす」
「ユニークスキルが付与されたか」
『影縛りのダガーですね!』
キルルが嬉しそうに言った。
影縛りって言うネーミングを今思い付いたのだろう。まさに設定厨だな。
「なるほど、影縛りか」
すると復活したゴブロンがぼやきながら歩み寄ってきた。
「エリク様、酷いでやんすよ。いきなり殺すなんてさ~」
俺は問答無用でゴブロンの影にダガーを突き立てた。
「それ!」
「ぎぐっ!?」
影縛りのダガーがゴブロンの影ごと床石を貫く。すると、ゴブロンが硬直しながら固まった。麻痺魔法でも掛けられたかのように顔を引きつらせて動けないでいた。
「ひ、ひぐぅ……」
奥歯を食い縛るゴブロン。どうやら指先一つも動けないようだ。声も出せない様子である。
「おお、固まった」
『固まりましたね』
「これ、なかなか使えるマジックアイテムでありんすね」
こうしてアンドレアのアイテム鑑定が終わった。
おそらく実験中の武器がマジックアイテムとして覚醒するのには時間が掛かるのであろう。
まあ、ハートジャックの偵察が終わって帰ってくるまで三日もあるのだ。まだまだゆっくり様子見して行こうと思う。焦ることはないのだから。
実験は続く。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。


30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】
早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる