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19・色の見えかた
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半裸の俺はコボルト娘であるハートジャックの案内で森の中を歩いていた。俺、キルル、ハートジャックの三名で森林を進む。
この三名で人間は一人も居ない。
俺は魔族でキルルはゴーストだ。ハートジャックはコボルトだからな。
そして、そのハートジャックの年齢は5歳らしい。まだピチピチのギャルなのだ。人間ならば幼稚園児だろう。
コボルトと言うモンスターは幼少期が短いらしく、産まれてから1年も経つと体が大人となり、その後は5歳で成人を遂げて、20歳には老後に入るらしい。大体の寿命は25歳前後らしいのだ。故に何とも短命種である。
しかし、現在のコボルトたちは種族名が俺から分け与えられた鮮血で進化しでいる。ランクアップしたのである。今はハイコボルトだ。もしかしたら寿命も延びているかも知れない。
そんな事を話しながら俺たち三人は森の中を進んでいた。現在のところ俺たち三名でゴブリンの住み家を訪ねに行くところであった。森の裏山にある古びた遺跡にだ。
目的は、ゴブリンたちを魔王軍に勧誘するためである。
おそらく平和的に勧誘が進むとは思ってもいない。むしろ平和的に話が進まないほうが俺的には楽しそうだと思っている。
愉快に越したことはないのだ。俺向きの展開を期待している。
とにかく俺的には暴れたいのが本心だった。
だって、まだまだワンパクな年頃なんだもの。力が体から溢れ出て来て、あり余っているのだ。それを爆発させたい。てへぺろ☆
それはさて置いてだ――。
右側に小さな高い山が見えていて、その山を回り込むように俺たちは森林を進んでいた。
鉈を振るいながら前を進むハイコボルトのハートジャックに俺は質問する。
「ハートジャック、ゴブリンの住み家まで、あとどのぐらいで到着するんだ?」
ハートジャックが首だけで振り返ると鉈を振るいながら俺に答えた。
「古びた遺跡までは、もう少しで到着しますよ~」
「分かった、もう少しだな」
ハートジャックの言葉を信頼している俺はひたすら彼女の後ろに続く。そんな感じで俺たちが森の中を進んでいると、キルルが俺に話し掛けてきた。
『あの~、魔王様……』
「なんだ、キルル?」
俺が振り返り後ろを見ると、フワフワと浮きながら付いてきていたキルルが可愛らしい口調で話し掛けてくる。
『あのですね、魔王様……』
キルルは前を歩くハートジャックの背中を見詰めながら何やら考え込んでいた。言葉をどう紡ごうか悩んでいるようである。
「うぬぬ、キルル。ハートジャックの背中に何か付いているのか。尻尾にウ◯コでもこびり付いてるのかな?」
俺もハートジャックの背中を眺めて見たが変わったところはない。毛並みは華麗だし尻尾もフカフカそうだ。
尻尾にもウ◯コなんて付いていない。なんの変哲も無いハイコボルトである。
『いえ、あのですね……』
キルルの言葉は何か歯切れが悪い言いようだった。それが気になる。
「はっきり言えよ、キルル。どうかしたのか?」
『あのですね。色が変わったのですよ。ハートジャックさんの……』
「ハートジャックの色が変わった?」
またなんだか可笑しなことを言い出したよ、この僕っ子幽霊少女はさ。ちょっと天然臭いところがあるから仕方がないか。
まあ、話は聞いてやるよ。
「なんの色が変わったんだ。ハートジャックはモフモフだから肌色なんて見えないぞ。毛並みでも変わったのか?」
『毛並みとか肌色じゃあなくて、オーラの色が変わったんですよ』
「オーラの色?」
オーラとは、なんだろう?
「オーラとは気配見たいなものだろうか?」
『はい……』
「お前はオーラが見えるのか?」
『はい、左目のオッドアイで見ると、人や動物、それに魔物の色がオーラとなって見えるんですよ』
「変わったオッドアイだな。そもそもオーラが見えるから目の色が違うのか?」
『その辺は詳しく分かりませんが、オーラの違いで人の特性とかが分かるんですよ、僕には』
「へぇ~、便利だな」
これが噂に名高い魔眼って奴だろうか。
なんかキルルの奴、良いもん持ってやがるな。俺も何か魔眼が欲しいな。目からビームが出たら格好良いだろうさ。
「それでお前にはどう見えているんだ?」
『それでですね、ハートジャックさんの色は狩人のカラーなんですよね』
「狩人?」
また、具体的なことを言い出したな。ちょっと話が飛んでやがる。
「狩人って、どう言うことだ。それが色で分かるのか?」
『はい、狩人のカラーです』
「キルルは色で職業が分かるのか?」
『最初に森で出合ったときのハートジャックさんは、魔物の色で真っ黒だったんですが、魔王様の鮮血を舐めてからは色が薄らいで無色に変わって、更に時間が過ぎたら狩人の色に染まりだしたんですよ』
「時間が過ぎてから判別ができるようになったのかな?」
『はい……』
「じゃあ、村のコボルト連中も真っ黒から無色に変わっていたのか?」
『はい、僕にはそう見えてました』
「それが時間が過ぎたら職業の色が見え始めたと?」
『職業の色と言うよりも、スキルの色と言ったほうが明確でしょうかね』
「スキルの色だと?」
『はい、そうなんですよ。こんなの初めてです。こんなに短時間で生き物のカラーが次々変化するなんて初めて見ました。普通は長い年月を掛けて技術が磨かれてカラーが色付くのが一般的なんですけどね』
こいつ、もしかして職業の鑑定スキル持ちなんじゃあねえのか。いや、スキルの鑑定かな?
この世界のオッドアイって、やっぱり魔眼の一種なんじゃねえの。
この推測は当たっているかもしれんぞ。
「じゃあキルル。キングたちのところに戻ったら、もう一度他の連中もオッドアイで見てみてくれないか。もしかしたら、他の連中も変化があるかも知れないからよ」
『はい、分かりました!』
キルルは明るく可愛く微笑み返した。
「ところでキルル。俺は何色に見えるんだ?」
『魔王様は虹色です』
「虹色だと、それはまた派手だな」
『僕も最初に見た時はド派手だと思いましたよ。でも、魔王様が魔王様だと聞いて直ぐに納得出来ました。虹色はSSRカラーなんだな~ってね』
「なるほど、俺はスーパーレアなんだな……」
俺とキルルがそんな話をしていると突然にハートジャックが足を止めてしゃがみ込んだ。ハートジャックは俺やキルルにも身を屈めろと手で合図を送って来る。
俺はハートジャックの指示に従い身を屈めて気配を消した。
ハートジャックは上を向いて鼻をヒクヒクさせている。犬の嗅覚で臭いを探っているのだろう。
「どうした、ハートジャック?」
空を見上げたままハートジャックが答える。
「ゴブリンの臭いが風に乗って漂って来ます~。ですが、ゴブリンの遺跡までは、まだ距離があるはずですから~、おそらく巡回のゴブリンではないでしょうかね~」
臭いだけで、そこまで分かるとはハイコボルトの嗅覚も舐めたもんでもないな。
もしかして警察犬並みなのかな?
何せ頭はシベリアンハスキーだもの。てか、これも狩人の能力なのだろうか?
俺はハートジャックの背中に向かって訊いてみた。
「どっちにゴブリンたちは居るんだ?」
ハートジャックは指で森の奥を指しながら答えた。
「私の前方20メートルほど先を右から左に移動中ですね~」
「なるほど、結構近いな」
それじゃあゴブリンとのファーストコンタクトは俺の輝かしい奇襲からスタートしちゃおうかな。
まずは奇襲で度肝を抜かせて、それから続いて本体を襲撃だ。
プラン的にはコボルトと同じだな。
パターンは単純だが、まだ二回目だもの、まあ、いいだろう。マンネリ化はしていないはず。
俺はハートジャックの肩に手を乗せると彼女に言った。
「ハートジャック、お前はあとからついて来い。俺はゴブリンを襲って驚かせてくるからよ」
俺は悪ガキっぽく微笑んだ。
するとハートジャックも嫌らしく微笑み返す。
「私のときと同じパターンですね~!」
「ああ、そうだよ……」
こいつ、状況の把握が的確だな……。
ちょっと悔しさを感じますがな。
ワンパターンだと言われているような気がしてならない。
「分かりました~。私は後ろから慌てるゴブリンを眺めながら微笑ましく見守っていますよ~!」
「おまえ、いい性格してるな……」
「そうですかぁ~?」
ハートジャックはハアハア言いながら微笑んでいた。尻尾をバタバタと振ってやがる。こいつもテンションが上がってるな~。
この三名で人間は一人も居ない。
俺は魔族でキルルはゴーストだ。ハートジャックはコボルトだからな。
そして、そのハートジャックの年齢は5歳らしい。まだピチピチのギャルなのだ。人間ならば幼稚園児だろう。
コボルトと言うモンスターは幼少期が短いらしく、産まれてから1年も経つと体が大人となり、その後は5歳で成人を遂げて、20歳には老後に入るらしい。大体の寿命は25歳前後らしいのだ。故に何とも短命種である。
しかし、現在のコボルトたちは種族名が俺から分け与えられた鮮血で進化しでいる。ランクアップしたのである。今はハイコボルトだ。もしかしたら寿命も延びているかも知れない。
そんな事を話しながら俺たち三人は森の中を進んでいた。現在のところ俺たち三名でゴブリンの住み家を訪ねに行くところであった。森の裏山にある古びた遺跡にだ。
目的は、ゴブリンたちを魔王軍に勧誘するためである。
おそらく平和的に勧誘が進むとは思ってもいない。むしろ平和的に話が進まないほうが俺的には楽しそうだと思っている。
愉快に越したことはないのだ。俺向きの展開を期待している。
とにかく俺的には暴れたいのが本心だった。
だって、まだまだワンパクな年頃なんだもの。力が体から溢れ出て来て、あり余っているのだ。それを爆発させたい。てへぺろ☆
それはさて置いてだ――。
右側に小さな高い山が見えていて、その山を回り込むように俺たちは森林を進んでいた。
鉈を振るいながら前を進むハイコボルトのハートジャックに俺は質問する。
「ハートジャック、ゴブリンの住み家まで、あとどのぐらいで到着するんだ?」
ハートジャックが首だけで振り返ると鉈を振るいながら俺に答えた。
「古びた遺跡までは、もう少しで到着しますよ~」
「分かった、もう少しだな」
ハートジャックの言葉を信頼している俺はひたすら彼女の後ろに続く。そんな感じで俺たちが森の中を進んでいると、キルルが俺に話し掛けてきた。
『あの~、魔王様……』
「なんだ、キルル?」
俺が振り返り後ろを見ると、フワフワと浮きながら付いてきていたキルルが可愛らしい口調で話し掛けてくる。
『あのですね、魔王様……』
キルルは前を歩くハートジャックの背中を見詰めながら何やら考え込んでいた。言葉をどう紡ごうか悩んでいるようである。
「うぬぬ、キルル。ハートジャックの背中に何か付いているのか。尻尾にウ◯コでもこびり付いてるのかな?」
俺もハートジャックの背中を眺めて見たが変わったところはない。毛並みは華麗だし尻尾もフカフカそうだ。
尻尾にもウ◯コなんて付いていない。なんの変哲も無いハイコボルトである。
『いえ、あのですね……』
キルルの言葉は何か歯切れが悪い言いようだった。それが気になる。
「はっきり言えよ、キルル。どうかしたのか?」
『あのですね。色が変わったのですよ。ハートジャックさんの……』
「ハートジャックの色が変わった?」
またなんだか可笑しなことを言い出したよ、この僕っ子幽霊少女はさ。ちょっと天然臭いところがあるから仕方がないか。
まあ、話は聞いてやるよ。
「なんの色が変わったんだ。ハートジャックはモフモフだから肌色なんて見えないぞ。毛並みでも変わったのか?」
『毛並みとか肌色じゃあなくて、オーラの色が変わったんですよ』
「オーラの色?」
オーラとは、なんだろう?
「オーラとは気配見たいなものだろうか?」
『はい……』
「お前はオーラが見えるのか?」
『はい、左目のオッドアイで見ると、人や動物、それに魔物の色がオーラとなって見えるんですよ』
「変わったオッドアイだな。そもそもオーラが見えるから目の色が違うのか?」
『その辺は詳しく分かりませんが、オーラの違いで人の特性とかが分かるんですよ、僕には』
「へぇ~、便利だな」
これが噂に名高い魔眼って奴だろうか。
なんかキルルの奴、良いもん持ってやがるな。俺も何か魔眼が欲しいな。目からビームが出たら格好良いだろうさ。
「それでお前にはどう見えているんだ?」
『それでですね、ハートジャックさんの色は狩人のカラーなんですよね』
「狩人?」
また、具体的なことを言い出したな。ちょっと話が飛んでやがる。
「狩人って、どう言うことだ。それが色で分かるのか?」
『はい、狩人のカラーです』
「キルルは色で職業が分かるのか?」
『最初に森で出合ったときのハートジャックさんは、魔物の色で真っ黒だったんですが、魔王様の鮮血を舐めてからは色が薄らいで無色に変わって、更に時間が過ぎたら狩人の色に染まりだしたんですよ』
「時間が過ぎてから判別ができるようになったのかな?」
『はい……』
「じゃあ、村のコボルト連中も真っ黒から無色に変わっていたのか?」
『はい、僕にはそう見えてました』
「それが時間が過ぎたら職業の色が見え始めたと?」
『職業の色と言うよりも、スキルの色と言ったほうが明確でしょうかね』
「スキルの色だと?」
『はい、そうなんですよ。こんなの初めてです。こんなに短時間で生き物のカラーが次々変化するなんて初めて見ました。普通は長い年月を掛けて技術が磨かれてカラーが色付くのが一般的なんですけどね』
こいつ、もしかして職業の鑑定スキル持ちなんじゃあねえのか。いや、スキルの鑑定かな?
この世界のオッドアイって、やっぱり魔眼の一種なんじゃねえの。
この推測は当たっているかもしれんぞ。
「じゃあキルル。キングたちのところに戻ったら、もう一度他の連中もオッドアイで見てみてくれないか。もしかしたら、他の連中も変化があるかも知れないからよ」
『はい、分かりました!』
キルルは明るく可愛く微笑み返した。
「ところでキルル。俺は何色に見えるんだ?」
『魔王様は虹色です』
「虹色だと、それはまた派手だな」
『僕も最初に見た時はド派手だと思いましたよ。でも、魔王様が魔王様だと聞いて直ぐに納得出来ました。虹色はSSRカラーなんだな~ってね』
「なるほど、俺はスーパーレアなんだな……」
俺とキルルがそんな話をしていると突然にハートジャックが足を止めてしゃがみ込んだ。ハートジャックは俺やキルルにも身を屈めろと手で合図を送って来る。
俺はハートジャックの指示に従い身を屈めて気配を消した。
ハートジャックは上を向いて鼻をヒクヒクさせている。犬の嗅覚で臭いを探っているのだろう。
「どうした、ハートジャック?」
空を見上げたままハートジャックが答える。
「ゴブリンの臭いが風に乗って漂って来ます~。ですが、ゴブリンの遺跡までは、まだ距離があるはずですから~、おそらく巡回のゴブリンではないでしょうかね~」
臭いだけで、そこまで分かるとはハイコボルトの嗅覚も舐めたもんでもないな。
もしかして警察犬並みなのかな?
何せ頭はシベリアンハスキーだもの。てか、これも狩人の能力なのだろうか?
俺はハートジャックの背中に向かって訊いてみた。
「どっちにゴブリンたちは居るんだ?」
ハートジャックは指で森の奥を指しながら答えた。
「私の前方20メートルほど先を右から左に移動中ですね~」
「なるほど、結構近いな」
それじゃあゴブリンとのファーストコンタクトは俺の輝かしい奇襲からスタートしちゃおうかな。
まずは奇襲で度肝を抜かせて、それから続いて本体を襲撃だ。
プラン的にはコボルトと同じだな。
パターンは単純だが、まだ二回目だもの、まあ、いいだろう。マンネリ化はしていないはず。
俺はハートジャックの肩に手を乗せると彼女に言った。
「ハートジャック、お前はあとからついて来い。俺はゴブリンを襲って驚かせてくるからよ」
俺は悪ガキっぽく微笑んだ。
するとハートジャックも嫌らしく微笑み返す。
「私のときと同じパターンですね~!」
「ああ、そうだよ……」
こいつ、状況の把握が的確だな……。
ちょっと悔しさを感じますがな。
ワンパターンだと言われているような気がしてならない。
「分かりました~。私は後ろから慌てるゴブリンを眺めながら微笑ましく見守っていますよ~!」
「おまえ、いい性格してるな……」
「そうですかぁ~?」
ハートジャックはハアハア言いながら微笑んでいた。尻尾をバタバタと振ってやがる。こいつもテンションが上がってるな~。
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