14 / 41
14・無勝無敗の能力
しおりを挟む
静まり返った広場の中央で全裸の俺は挑発するように叫んだ。血走った目を剥きながら緊張感を威圧的にキングにぶつける。
「まだまだ続けるよな、キング!!」
「ぐぐぅ……」
キングは少し迷ったのちに光るシミターを振りかぶりながら走り出した。そのころにはキングの熱い瞳から迷いが消えていた。瞳の奥に闘志が燃えている。
バカなのか、度胸が座っているのかは分からないが、俺もこの手の男は嫌いなタイプじゃあない。
男なら最後まで戦う。それは素晴らしい覚悟だ。三日坊主だった俺には難しい覚悟だ。なかなか真似の出来ない覚悟である。
俺はキングを誉めるように言ってやった。
「闘志溢れるかっこいい瞳だな。 男らしいぞ、キング!!」
「ぬかせ、魔王!!」
「照れるな、犬王!!」
そう返した俺も悠々と前に出る。
やはり先に攻撃の間合いに敵を捉えたのはキングのほうだった。分かっていたことだが武器のリーチが先に有利を得る。
そして、キングが先手に光るシミターを振り下ろした。その光るシミターが俺の頭をカチ割った。
「うらっ!」
「げふっ!」
ガンっと視界が揺れて光るシミターが頭に食い込んだまま止まる。
脳天から食い込んだ光るシミターの刀身が鼻の下ぐらいまで真っ二つに俺の頭を切り裂いていた。眼前で止まった光る刀身がちょっと眩しい。
それにしても頭蓋骨が割れて、脳味噌も割れただろう。頭が真っ二つである。それでも俺の意識は飛ばない。これはこれでなかなか出来る体験ではないだろう。
「頭を割られたのに、まだ動けるかワン!!」
視界に赤い物が割り込んできたが俺は揺るがないし怯まない。この程度では倒れもしない。
『魔王様っ!!』
頭を割られた俺を見てキルルが叫んだ。
キルルは首を落とされて死んだバンデラスでも思い出しているのだろう。
しかし、俺は頭を割られても死ななかった。死ぬどころか腰すら落とさない。少し景色がズレて見えただけで、普段となんら変わらない。
そして、眼前のキングに俺は打ち下ろしのボディーブローを打ち込んだ。
「おらっ!」
ドンっとキングの体が揺れる。お腹が太鼓のように鳴った。
「うぷっ!!」
目を剥いて俯いたキングが大きく口を開けていた。苦しそうに涎を垂らす。
キングは呼吸が出来ていない様子だった。口をパクパクさせて体を曲げている。
そして、屈んだキングの脳天に俺は空手チョップを叩き落としてやった。
「チョーーープ!」
「キャンっ!!」
犬らしい悲鳴を上げたキングの頭部に俺の手刀が半分ぐらいめり込んでいた。チョップが頭蓋骨にめり込みすぎて、キングの片目が飛び出している。
「フィニッシュだ!!」
そう叫んだ俺は真下からキングの下顎を蹴り上げる。俺の蹴った脚が自分の頭の高さよりも高く振りきられていた。
そして、下顎を蹴り上げられたキングは回転しながら真上に浮き上がる。三回、四回と空中で回転したキングは5メートルぐらい高く飛んでいた。
それから再び回転しながら地面に落ちる。
ゴキリッ!!
顔面から地面に落ちたキングの首から鈍い粉砕音がこだました。倒れ込むキングの首が歪に曲がって背後を向きながらダウンしている。脊髄が折れたっぽい。
これは死んだと思える光景だった。
「ちょっとやり過ぎたかな?」
俺は言いながら頭に刺さった光るシミターを引き抜くとポイっと投げ捨てた。するとガクガクと震えだしたキングの首が正常な方向に戻っていく。
また回復だ。
キルルが震えた声で言う。
『い、生き返っちゃうんですか……!?』
「ああ、生き返るよ」
そう、生き返る。
そのころには俺の受けた頭の傷も回復を始めていた。
やがて俺とキングが完全回復する。それが魔王の理だ。
首が正常な方向に戻ったキングが目を大きく見開いた。そして、素早く立ち上がると後方に跳ね飛んだ。俺から逃げるように間合いを取る。
顔を青ざめたキングが自分の顎や首を撫でながら言う。
「こ、これはどう言うことだワン……!? お、俺は死んだはずだワン……」
何度目かの同じ台詞であった。
「ほほう、死んだ自覚は存在するんだな。それじゃあ三途の川とか拝めたか?」
「さんずの川……?」
宗教が違うから三途の川とかは無いのかな?
それとも世界観の違いかな?
まあ、いいや。
俺は自分の傷口から流れ出ていた鮮血を手で拭うと、頭の傷口が塞がっているかを確認した。
うん、ちゃんと塞がっている。
「よし、予想通り頭の傷も塞がるな」
呆然と俺を見詰めるキングが震える声で言った。
「あ、あんたは死なないのかワン……?」
胸を貫かれても死なない。頭を割られても死なない。そう、無敵だろう。不死身だ。
俺は言い返す。
「お前だって死ななかっただろ」
「た、確かにだワン……」
俺もキングも死ななかった。いや、死ぬほどのダメージは確実に受けている。もしかしたら死んだのかも知れない。
だが、生き返った。死んではいない。
俺は両腕を胸の前で偉そうに組むと言ってやった。
「これが魔王の能力。無勝無敗の能力だ」
『無勝無敗……?』
味方のキルルも唖然としていた。
キングが俺の言葉を反芻する。
「無勝無敗って、なんだワン……」
俺はスキルの真相を隠さず話す。
「誰にも殺されないが、誰も殺せない能力だ。よって、他者に俺が殺されても瞬時に生き返るし、俺が他者を殺しても瞬時に生き返るんだ」
そう、殺せないが殺されない能力である。だから無勝無敗なのだ。
「そ、そんなデタラメだワン……」
そう、デタラメだ。
何より勝敗がつかない。永遠に殺して殺されてを続けてしまう。だから無勝無敗の能力なのだ。
「俺はこの能力で勇者をぶっ殺すんだ!!」
「ええっ……だワン……。しかし……」
キングが何かに気付いたようだ。小首を傾げながら疑問に思ったことを口にする。
「それだと……、あんたは誰も殺せないワン?」
殺せない、確かに俺は誰も殺せない。勇者も殺せない。
「そうなるんだよね~」
俺はキングを熱い眼差しで見詰めながら言った。
「俺が転生して来た理由は勇者を殺すことだ。だが俺は、この無勝無敗の能力がために勇者どころか他者を誰も殺せない」
『そう言うことになりますよね』
俺の魂胆を知るキルルが相槌を入れてくれた。
「だからだ──」
俺は再びキングを見ながら怪しく微笑んだ。コボルトたちも俺から視線を外さず凝視している。
俺は悪どく微笑みながらコボルトたちに言ってやった。
「だから俺は魔王軍を編成するぞ!!」
「「「ええっ!!!」」」
俺の力強い言葉にコボルトたちが驚いていた。
「「「魔王軍の編成っワン!!??」」」
俺は更にコボルトたちを驚かせることを発言する。
「お前たち全員、今日から俺が率いる魔王軍ね」
「「「ええっ!!!」」」
「俺の軍門に下れ」
勝手に決められたコボルトたちが驚いていた。だが、驚いてはいるが誰も文句は言わなかった。
それを見て俺は勝手にコボルトたちが同意したものだと解釈する。問答無用で──。
「まだまだ続けるよな、キング!!」
「ぐぐぅ……」
キングは少し迷ったのちに光るシミターを振りかぶりながら走り出した。そのころにはキングの熱い瞳から迷いが消えていた。瞳の奥に闘志が燃えている。
バカなのか、度胸が座っているのかは分からないが、俺もこの手の男は嫌いなタイプじゃあない。
男なら最後まで戦う。それは素晴らしい覚悟だ。三日坊主だった俺には難しい覚悟だ。なかなか真似の出来ない覚悟である。
俺はキングを誉めるように言ってやった。
「闘志溢れるかっこいい瞳だな。 男らしいぞ、キング!!」
「ぬかせ、魔王!!」
「照れるな、犬王!!」
そう返した俺も悠々と前に出る。
やはり先に攻撃の間合いに敵を捉えたのはキングのほうだった。分かっていたことだが武器のリーチが先に有利を得る。
そして、キングが先手に光るシミターを振り下ろした。その光るシミターが俺の頭をカチ割った。
「うらっ!」
「げふっ!」
ガンっと視界が揺れて光るシミターが頭に食い込んだまま止まる。
脳天から食い込んだ光るシミターの刀身が鼻の下ぐらいまで真っ二つに俺の頭を切り裂いていた。眼前で止まった光る刀身がちょっと眩しい。
それにしても頭蓋骨が割れて、脳味噌も割れただろう。頭が真っ二つである。それでも俺の意識は飛ばない。これはこれでなかなか出来る体験ではないだろう。
「頭を割られたのに、まだ動けるかワン!!」
視界に赤い物が割り込んできたが俺は揺るがないし怯まない。この程度では倒れもしない。
『魔王様っ!!』
頭を割られた俺を見てキルルが叫んだ。
キルルは首を落とされて死んだバンデラスでも思い出しているのだろう。
しかし、俺は頭を割られても死ななかった。死ぬどころか腰すら落とさない。少し景色がズレて見えただけで、普段となんら変わらない。
そして、眼前のキングに俺は打ち下ろしのボディーブローを打ち込んだ。
「おらっ!」
ドンっとキングの体が揺れる。お腹が太鼓のように鳴った。
「うぷっ!!」
目を剥いて俯いたキングが大きく口を開けていた。苦しそうに涎を垂らす。
キングは呼吸が出来ていない様子だった。口をパクパクさせて体を曲げている。
そして、屈んだキングの脳天に俺は空手チョップを叩き落としてやった。
「チョーーープ!」
「キャンっ!!」
犬らしい悲鳴を上げたキングの頭部に俺の手刀が半分ぐらいめり込んでいた。チョップが頭蓋骨にめり込みすぎて、キングの片目が飛び出している。
「フィニッシュだ!!」
そう叫んだ俺は真下からキングの下顎を蹴り上げる。俺の蹴った脚が自分の頭の高さよりも高く振りきられていた。
そして、下顎を蹴り上げられたキングは回転しながら真上に浮き上がる。三回、四回と空中で回転したキングは5メートルぐらい高く飛んでいた。
それから再び回転しながら地面に落ちる。
ゴキリッ!!
顔面から地面に落ちたキングの首から鈍い粉砕音がこだました。倒れ込むキングの首が歪に曲がって背後を向きながらダウンしている。脊髄が折れたっぽい。
これは死んだと思える光景だった。
「ちょっとやり過ぎたかな?」
俺は言いながら頭に刺さった光るシミターを引き抜くとポイっと投げ捨てた。するとガクガクと震えだしたキングの首が正常な方向に戻っていく。
また回復だ。
キルルが震えた声で言う。
『い、生き返っちゃうんですか……!?』
「ああ、生き返るよ」
そう、生き返る。
そのころには俺の受けた頭の傷も回復を始めていた。
やがて俺とキングが完全回復する。それが魔王の理だ。
首が正常な方向に戻ったキングが目を大きく見開いた。そして、素早く立ち上がると後方に跳ね飛んだ。俺から逃げるように間合いを取る。
顔を青ざめたキングが自分の顎や首を撫でながら言う。
「こ、これはどう言うことだワン……!? お、俺は死んだはずだワン……」
何度目かの同じ台詞であった。
「ほほう、死んだ自覚は存在するんだな。それじゃあ三途の川とか拝めたか?」
「さんずの川……?」
宗教が違うから三途の川とかは無いのかな?
それとも世界観の違いかな?
まあ、いいや。
俺は自分の傷口から流れ出ていた鮮血を手で拭うと、頭の傷口が塞がっているかを確認した。
うん、ちゃんと塞がっている。
「よし、予想通り頭の傷も塞がるな」
呆然と俺を見詰めるキングが震える声で言った。
「あ、あんたは死なないのかワン……?」
胸を貫かれても死なない。頭を割られても死なない。そう、無敵だろう。不死身だ。
俺は言い返す。
「お前だって死ななかっただろ」
「た、確かにだワン……」
俺もキングも死ななかった。いや、死ぬほどのダメージは確実に受けている。もしかしたら死んだのかも知れない。
だが、生き返った。死んではいない。
俺は両腕を胸の前で偉そうに組むと言ってやった。
「これが魔王の能力。無勝無敗の能力だ」
『無勝無敗……?』
味方のキルルも唖然としていた。
キングが俺の言葉を反芻する。
「無勝無敗って、なんだワン……」
俺はスキルの真相を隠さず話す。
「誰にも殺されないが、誰も殺せない能力だ。よって、他者に俺が殺されても瞬時に生き返るし、俺が他者を殺しても瞬時に生き返るんだ」
そう、殺せないが殺されない能力である。だから無勝無敗なのだ。
「そ、そんなデタラメだワン……」
そう、デタラメだ。
何より勝敗がつかない。永遠に殺して殺されてを続けてしまう。だから無勝無敗の能力なのだ。
「俺はこの能力で勇者をぶっ殺すんだ!!」
「ええっ……だワン……。しかし……」
キングが何かに気付いたようだ。小首を傾げながら疑問に思ったことを口にする。
「それだと……、あんたは誰も殺せないワン?」
殺せない、確かに俺は誰も殺せない。勇者も殺せない。
「そうなるんだよね~」
俺はキングを熱い眼差しで見詰めながら言った。
「俺が転生して来た理由は勇者を殺すことだ。だが俺は、この無勝無敗の能力がために勇者どころか他者を誰も殺せない」
『そう言うことになりますよね』
俺の魂胆を知るキルルが相槌を入れてくれた。
「だからだ──」
俺は再びキングを見ながら怪しく微笑んだ。コボルトたちも俺から視線を外さず凝視している。
俺は悪どく微笑みながらコボルトたちに言ってやった。
「だから俺は魔王軍を編成するぞ!!」
「「「ええっ!!!」」」
俺の力強い言葉にコボルトたちが驚いていた。
「「「魔王軍の編成っワン!!??」」」
俺は更にコボルトたちを驚かせることを発言する。
「お前たち全員、今日から俺が率いる魔王軍ね」
「「「ええっ!!!」」」
「俺の軍門に下れ」
勝手に決められたコボルトたちが驚いていた。だが、驚いてはいるが誰も文句は言わなかった。
それを見て俺は勝手にコボルトたちが同意したものだと解釈する。問答無用で──。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。


30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】
早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる