底辺キャバ嬢だった私が過去に戻って無双する話

ちんゆま

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バタバタバタバタッ
ガシッ…
『未来!!!お母さんが悪かったわ!!!!
ごめんね!!!!!本当にごめん!!!!出て行ってなんて本当は思ってないの!!
お願い!!!!!!!みくっ!!!!
止まってっ!!!!!』


…バシンッ
「離せよ?今更遅いから。つか一々謝んないでもらえますかー?
まじでウザイんだけど。お前とは一緒に暮らせないから。
そもそもずっと一人暮らしみたいなもんだったし、お母さんもせいせいするじゃん?よかったね。邪魔者きえるんだからさ。」

スタスタスタスタ

『未来!待ちなさいっ!!何処に行くつもりなの!!!!
未来の事邪魔なんて思った事ないよ!!!
お願いっ…!お母さんと一緒に暮らそう?……っ…ウゥッ………』


「無理。とりあえずじーちゃん所いくから。もう関わんないで。」






それから未来は小学校を卒業する迄の半年間祖父母の所で暮らしました。
学校にも殆ど行かず、祖父母に言われて
近所の元先生から勉強を教わって過ごしていました。
その間も母は毎日未来の元に通い
ずっと話しかけ続けて、未来の心を少しづつ癒やしていきました。


中学校に上がるタイミングで母から
もう一度一緒に住まないかと提案があり
入学前の春休みから一緒に住むことに。


母は仕事を減らすために夜に近くのスナックに働きに行きだし
昼は未来と過ごしていました。





そして、入学式の日
未来は髪の毛を金髪に、制服を改造して
学校に行きました。

母はそれを見ても
また出て行かれることが怖くて何も言えません。



入学式を終えて先に帰宅していた母は
未来のためにご馳走を作ります。
ですが待てど暮らせど娘は帰って来ません。
心配になり近くを探して、祖父母に連絡を取っても見つかりません。



そして物語は冒頭に戻ります。








(…………あぁ…そうだったわ。なんて親不孝な娘だったんだろう…。





今日は入学式終わって
そっこーで先輩たちに呼び出されたんだっけ?)








「何のようすか?私暇人じゃないんで早く帰りたいんですけどw」



『お前さー、〇〇小の柊未来っしょ?
入学式から調子のってんねー?
舐めてんの??』



「はぁ?お前誰?舐めるもクソもお前らに興味なんて1ミリもないんだけど。笑」




『…え?ボコられたいの??年上は敬えって知らないの?あんま舐めた口聞いてたらまぢで引き摺り回すけど。』




「やれるもんならやれば?年上の癖に
年下1人呼び出すのも群れないと出来んわけ?笑
だっさい先輩ですね?w」




『……てめーまぢ殺すよ?』






そこからリーダー格の女が胸ぐらを掴んで来たので
髪の毛を引っ張って喧嘩が始まりました。
周りの人達は本当に喧嘩になるって思ってなかったみたいで
いつの間にか消えてました。笑



この時の喧嘩は未来が勝ちましたが、制服はボロボロ。髪の毛もボサボサ。
鼻血でワイシャツは血だらけ。

この状態で帰っていいのか分からず
未来が小さい時から行っていた防波堤へ
いつの間にか足が向かっており
自分でも自分の気持ちが分からずひたすら泣き続け
あたりが暗くなった頃に帰宅しました。





(…女神様……この日って言ったのは私やけどさ、なんでよりにもよって全て終わった後なん!?泣
はぁっ…とりあえずお母さんが心配するから起きるかー…)



ゴソッ…
……ピクッ

『未来?起きたの??頭痛いのは大丈夫??』










「…っお母さん…ッッ…おっおかさあんっ!!!!
…フッ…ウゥッ…いっ今っまでっ
心配かけてっっ…っほんとっにごっごめんっねっ…っ!!!」


『ッ…!!!!!
ゥっ…!未来っ!!!お母さんこそっ!!!お゛母さんごぞっ!!寂しい思いさせてっ!沢山沢山っ!我慢させてっ!!ごめんねぇぇぇっ!!…ゥェ…ッ…グスッ…』










「…ッ…スゥーッフゥー。
お母さん、私ね、凄い不思議な夢を見たんやけどね、私、今日からちゃんと自分の夢に向かって頑張るからね!!
心配かけてごめんねっ!!
お母さんの事本当はずっと、ずーっと!大好きなんだよ!!!!」





『ウウゥゥゥウ…っ!み゛ぐぅぅぅぅ!!
お母さんもっ!!お母さんもっ!!!!
未来が生まれてからずっと、ずぅぅぅぅぅぅっと!!大好きなんだから!!!!』





「…フフッ。両思いやね。笑」




『フフフッ!そうねっ!!!
あっ!そうだ!頭痛くない??』


「うん!もう大丈夫!!!
だけど、折角買ってくれた制服なのに汚してごめんね…」



『いいのよ!そのくらい!クリーニング出せばきっと大丈夫よ!!

それより、具合悪くないならご飯にしましょうっ!
未来のために今日はご馳走を沢山作ったのよっ!!!』



「え!まぢ!?ちょーどお腹へったんだよねーっ!!
お母さんの料理楽しみっ!」





前の時間軸ではまた母子で喧嘩をして
未来はそのまま家出をしていました。
なので母のご飯は見る事も無く
勿論食べる事も無く。
この日から未来の非行は手を付けられなくなっていた。







(女神様…私を戻してくれて、本当にありがとうございますっ!貴方のお陰で母に素直に自分の気持ちを伝える事が出来ました。
あの頃に出来なかった自分の後悔を
今日から一つ一つ無くしていける気がします。本当に心から感謝しますっ!
ありがとう…っ!!)





『みくー!用意終わったよーっ!!
早くおいでー!』



「はーいっ!」










〇月〇日
お母さん!今日はね、学校で未来のしょうらいの夢について作文を書いたの!
未来はね、大きくなったらお母さんとお爺ちゃんとお婆ちゃんと4人で
大きなお家に住むの!!
大きなお家は未来が作るんだよ!!!
すごいでしょ?ふふ
だからお母さん、安心してね。未来が大きくなったらお金持ちになるから
お母さんは働かなくてもいいんだよ!!
未来とー、かわいいお洋服来てー、美味しいご飯食べてー、いっぱい笑って過ごすの!
だから、未来が大きくなるまでもう少しだけまっててねっ!
       未来♡
           












ーーーーーーーーーーーーーーーー


無双まであと少し!
これ以上話が重くならないように頑張ります!!笑
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