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しおりを挟む『未来!!!!あんたなんでこんな時間に帰って来たの!!!!?
そして何で今日初めて着たはずの制服がそんなボロボロになってるの!?』
(…ん?転生成功したかな??
ここは何処だっけ?
あー…懐かしいなー…
この、ボロボロのアパート…。
本当に過去に戻って来たんだ…!
それにお母さんも若いし、何より元気そう!!!!
よかった…)
『未来!!!!
黙ってないで返事くらいしたらどうなの!!
いい加減にしなさい!!!』
(え、、、、笑
ちょっとまって。笑
お母さんめちゃくちゃキレてるんだけど何で??
一旦状況整理したいんだけど…
う゛ぅ゛っ…
あったまいたいっ…!!
かち割れそう…っ!)
「おっお母さん…っごめんっ頭痛い…!
………っっ!」
ズサズサッ
…バタンッ
『っ!!!!!!!!
未来!?みく!!!どうしたの!!!!?
ねぇ!!大丈夫!!?…っみくっっ!!!!!!』
ユサユサッ
「お母さん…頭痛い………後でちゃんと説明するから……っ…いったん寝るねっ…?」
『わ、わかったわ!!
布団に運ぶからお母さんの首に捕まりなさい!!!!
しっかりするのよ!!!!!
病院にいく?!救急車呼ぼうか??!』
「いや…寝れば多分大丈夫だから…………っ」
…トサッ
ファサ……
「お母さんありがとう………とりあえず寝るね…おやすみ…………」
…トン…トン…トン…トン……
『わかったわ。すごく心配だけど、満足に病院にも連れて行ってあげれなくてごめんね…っ!
お母さんが氷枕作ってあげるからゆっくり寝なさいね…っ!!』
トントントントン
ガシャ……ガラガラ…
ジャーッ…キュッ
トントントントン
ノシッ……
カサッ…
『これでだいぶ違うでしょう?
怒鳴ってごめんなさい…。未来がこうなってしまったのも私の所為なのに……
本当にごめんねっ…っっ……グスッ
ウ゛ゥ゛ッ……
不甲斐ない親でごめん……っ!
未来が良くなるまでちゃんとお母さんがずっと隣にいるからね…っ!』
(…多分この頭痛はそういうんじゃないのに…
帰ってきて早々お母さん泣かせちゃった……
謝るのは私なのに…っ!!!
だけどこれからは絶対に泣かせたりしないからね!!!!
2人で幸せになる為に女神様の力を貰ってきたんだから!!
あー…それにしても頭痛過ぎなんだけど…
ラノベのテンプレだったら此処で過去の記憶思い出すよねー…
とりあえず寝よ。)
そして
ラノベのテンプレでした。
寝ている間に未来は夢で今までの事、今日の出来事を思い出す事に成功します。
夢の中を教えろって?
えぇ。もちろん。
ちゃんと要約してお伝えしますよ。
~未来の過去~
未来は父の居ない家庭で育ちました。
父は生まれた時から居ません。
写真もありません。
小さい時に何度か母に聞いたけれど
その度に悲しい顔してはぐらかされてばかり…
いつの間にか未来は父の存在を聞く事はなくなりました。
『未来の夢』
3年2組 柊未来
未来の家族はお母さんしかいません。
お兄ちゃんもお姉ちゃんも妹も居ません。もちろんお父さんもいません。
お母さんはいつも忙しそうです。未来が学校から帰っても、いつもお母さんは居ません。
だから冷蔵庫に入ってる夜ご飯をチンッして食べます。
お母さんは真っ暗になって、未来が眠くなってから帰ってきます。
小学生になった時からは、お母さんと文通をしてます。会える時間が少ないから、今日会った事、話したかった事を手紙に書いてテーブルに置いておきます。
朝起きたら、お母さんが起きて朝ごはんを作ってくれてます。
ご飯を食べながら昨日書いた未来の手紙にお返事をしてくれます。
朝ごはんの時間は、お母さんとたくさん話せるから大好きです。
学校が休みの日はお母さんが居ないから
おばあちゃんの家に行きます。
学校が始まるまでずっとお婆ちゃんとお爺ちゃんと一緒に居ます。
お婆ちゃんとお爺ちゃんは色んな所に連れて行ってくれます。
だから時間が経つのがあっという間です。でも、いつも、周りの子達はお父さんとお母さんと遊んでるのに、未来だけお爺ちゃんとお婆ちゃんだから
いつも少し寂しくなります。でも、そんな事言ったら、お爺ちゃんもお婆ちゃんも悲しくなるから
未来の心のなかにしまっておきます。
未来は、お母さんにもお爺ちゃんにも、お婆ちゃんにも笑っていて欲しいです。
だから、ちゃんといい子にします。
そして、未来が大きくなったら、大きなお家を作って
お爺ちゃんもお婆ちゃんもお母さんもみんなで一緒に住みます。
それが未来の夢です。
『みくちゃん!みくちゃんってお父さんいないんでしょ?』
『『そーそー!だから貧乏でいっつもおんなじ服ばっか着てるんでしょ?』』
「なんでそんな事いうの!!未来んちはビンボーなんかじゃ無いもんっ!!!
未来にはお爺ちゃんもお婆ちゃんもいるもんっ!!」
『私はお父さんもお母さんもお兄ちゃんもお婆ちゃんもお爺ちゃんもいるけど?笑
お年玉だって毎年たっくさん貰ってるけど?
未来ちゃんはお年玉何人から貰ってるの?』
「…っ!!未来だって!みくだって…っ!!!!!
うわぁぁぁぁぁぁあん!!
皆んな嫌いっ!!!!!!」
…ドンッ!
ズシャッ…
『せんせーっ!!!!
未来ちゃんが奈々ちゃんの事いきなり押しましたーっ!!!!!
奈々ちゃんが怪我してっ!』
“えっ!!奈々ちゃん大丈夫??!
未来ちゃん!!お友達にそんな事したらダメでしょ!!!
早く奈々ちゃんに謝りなさい!!"
「ちっ…違うもん!未来悪く無いもん!
奈々ちゃんがっ…!奈々ちゃんが悪いんだもんっ!!」
"いい加減にしなさいっ!
未来ちゃんのお母さん忙しいのに
学校に来てもらう事になりますよ!!
悪い事したらちゃんと謝らないといけないのよ!!
お母さんは教えてくれなかったの!?
早く奈々ちゃんに謝りなさいっ!!"
『『そうだそうだー!奈々ちゃんに早く謝れよ!奈々ちゃん可哀想だろ!』』
「…………っっごっっごめん…っなさいっ………ウゥッ…みっみくが…悪かったですっ…ッッ……」
『将来の夢』
6年1組 柊未来
将来の夢は特にありません。
あぁ、でも、家を出て一人暮らしをしたいっすね。そして、キャバ嬢になりたいかなー。とりあえず、結婚とか子供とかそーゆーのはまじ嫌いなんで、一生独身。あと、バカにしたやつらを全員叩きのめす事も近いうち実現せんといかんやつですねー。全員ボコボコにしてやるから。
あと、先生達もこんなくだらん事させるくらいなら学校なんてまじきたく無いんでよろしく。以上。
『未来!あんた最近学校行ってないんでしょ!!!
学校の先生から電話来たんだけど!!
何してんの!!!?
学校で何かあったの??!
何か嫌な事でもされたの!!!?
何かあるならお母さんにいって!!!!』
「…はぁ?お母さんに関係ないっしょ?
つか、普段家居らん癖にそーゆー時だけ親面するの辞めてもらっていいですかぁー?
まぢキショいんだけどw
てめーなんか母親なんて思ってねーから。いちいち干渉してくんなよ。クソが!」
バシンッ…
『未来っ!!!!!!!親に向かって何て事言ってんの!!!』
「…ぃったー。お前まじふざけんなよ!コラァ!!
こんな家に生まれて来たくて産まれたわけじゃねーんだわっ!!
いつまでも親だからって調子に乗んなよクソがっ!!」
『未来っ!!!!!
お母さんのいう事がそんなに聞けないんだったら
今すぐ家を出て行きなさいっっっ!!!!』
「……っ!
はぁ?小学6年生にマジで言ってんの??
あきれたわーw
こんな家こっちから出てってやるっつーのっっ!!!!!」
ドンッドンッドンッドンッ
ガシャガシャッ
ドンッドンッドンッドンッ
バンッ
「二度と顔見せないんでよろしくーっ」
ドンッドンッドン
バタンッ
カンカンカンカンカンッ
『……っ!未来!!!!待ちなさい!!!
……ウゥッ…グスッ………ッ…
どうしよう…どうしようっ…!未来になんて事をっ…!!!!』
ガバッ
ドンドンドン
バタンッ
カンカンカンカンカン
『未来ーっ!未来ー!!!待って!!
お願い!!!!待って!!!!!!!!』
…
ーーーーーーーーーーーーーーー
未来の過去は少し重たくなってますが、
殆ど事実の過去で、
それをやり直したいと思い続けて
描き始めた小説なので、胸糞悪いかもしれないけど、もう少しお付き合いください。
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