底辺キャバ嬢だった私が過去に戻って無双する話

ちんゆま

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女神とは…w

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"それわねぇ~っ!
まぁ、大体察してると思うんだけど、
私の力の一部を奪っていった大罪人がいるんだけどぉ~
そいつが地球で占い師やってるらしいじゃなぁ~い??
そいつを捕まえる協力をして欲しいってわけよぉ~。
協力してくれるなら加護なんて沢山あげちゃうわよっ!




もぉ~ほんっとに勘弁して欲しいんだけど、そいつも神の1人でね~、
まぁ下級神だったから超油断してたわけよ~

その日たまたま供物のケーキを食べ過ぎちゃって
胸焼けを治すために横になって寝てたのよ、
その時に宝玉に貯めてた力の1つを持ってかれちゃって
もぉ本当にたまったもんじゃないわ~!!!



このまま力が散らばった状態が続くと
流石に上司にバレるリスクが高まるし、
もし他の神と決闘…なんて事が起きた日には
私は恥を晒したまま死ぬ事になるわけよ。

だから貴方に協力して欲しいの~!

さっき聞いた話じゃその大罪人は貴方の住んでる国の同じ時代で占い師やってるんでしょぉ~!
その占い師を探して、私の所に連れてきて欲しいのよ~!!!!
協力を約束してくれたら
加護は別枠で最大限にして貴方にあげるわっ!!

どうかしら??"






(まじか…。なんか色々ツッコミたい所がありすぎるけど、
とりあえず、もし協力する事にした場合、
本当に顔も知らない1人を見つけ出せるのか…?
え、無理じゃ無い?
連絡先も知らない。顔も知らない。年齢も性別も何も分からんのに
ちょっと無謀が過ぎるよね…。

断ったほうが良さそうっちゃ良さそうよなー…。)






「めちゃくちゃ魅力的な誘いやけど、
お断りします。
性別も顔も年齢も何もかも分からない人を探す事は
ぶっちゃけ無謀ってもんですよ。女神様。
そんな事に協力したら、私の人生人を探す事のみで終わりそうです。
ごめんなさい。」





ボソッ
"…チッ…………やっぱ騙されんかー…"




(オイ!聞こえてんぞコラ!)










"…………………っはぁ…わかったわよ!
じゃぁ、こうしましょう!!
貴方には、そいつを見た瞬間大罪人だって事がわかる様にする能力を別で授けるわ。
そして、もしそいつを見つけたら心の中で強く私の名前を読んで欲しいの!!
そしたら私が貴方の元に行く事が出来るから…

それで良いかしら??
そして、貴方は出来るだけで良いんだけど、
占いに行って欲しいわ…。
気が向いた時で良いからお願いよ…!"



(はぁ……ここまで言われたらもう拒否できんやんー…
まぁでも、気が向いた時だけ探せば良いって事なら別に支障は無さそうだし
いっか。
しかも見たら分かる能力くれるんだったら楽勝でしょ!

それに協力すれば加護もらえるんだから
安いもんよね!!)



「わかった!
女神さまに出来る限り協力する!!
じゃあ、交渉成立って事で、
もう時間も少ないし

スキル一覧からは、予知、加護付与、交渉術、世界言語、治癒能力MAX
の5つをお願いします。

そして、女神に協力する代わりに
女神様の加護をおねがいします。」








"オーケーオーケー!!
じゃあスキルも決まった事だし、
次にタイムスリップする時代を決めるわよ!!"






(あ…
そうだった…
時代も決めるんやった。



えー…どうしよー…
いつの時代に戻るかよねー…





小さすぎても色々面倒だし

小学生に戻ったとしても、流石に大人の精神で子供たちと一緒に生活して行くのは
拷問でしか無いやろなー。
だから小学生は無しとして、

次に中学生かー…
1番思い出したく無い過去だなー…。
黒歴史過ぎて、未だにお母さんとも話す事は無いんだよね。

まぁ、もう一回やり直せるなら
中学生の時からやり直したいってずっと何回も思った事あるし、

そこからもう一度頑張ってみようかなぁ…。



うん!中学生からにしよう!!
もうお母さんを悲しませないように!
もう一度やり直そう!!)




「女神様!決めました!!
中学校の入学式の時に戻してください!!!!

私はその日からやり直したいです!!」








太陽は丘に沈みかけていた。










"結構戻るなー…
神力足りるかしら……………。
…はぁ………まあ仕方ないわよね。
元を正せば私のせいなんだから…。


いいわ!!
じゃあ、もう本当に時間もないし、
転生していくわよ!!


まず、貴方にスキルを授けます!!





主、ミナーヴァ・アイオンの名において


予知、加護付与、交渉術、世界言語、治癒能力MAX

これらのスキル5つを!

そして大罪人を見つける事の出来る眼を!


汝、柊未来へ授ける!!



更に、


主、ミナーヴァ・アイオンの加護を


汝、柊未来へ授けます!!




女神の加護を持つ者として


太陽の元で誠実に人生を歩んでくれる事を
私は願います。"



バサバサッ
     サワサワサワ…


パァァァァァァァ…




女神が未来に加護を授けた時
女神の楽園にとてつもない光が入ってきた。
そしてそれは真っ直ぐ
柊未来の元へ駆け降りて来る。



(めちゃくちゃ眩しいなオイ!
やけど、なんだろ…
めっちゃあったかい………
寒い冬の日、お母さんに抱きしめられて眠ってたあの時みたいに
すごく安心する…。
やっぱり女神様は女神様だったってわけね。)









"そして次に
貴方の転生をしていきます。



主、ミナーヴァ・アイオンの名の元に


汝、柊未来を過去の世界へ転生させます



時間軸は



柊未来の中学校入学式の日







どうか元気で…
貴方を信じています…!
どうか貴方のやり残した事を
やり遂げる事が出来るよう祈っています…!

貴方の人生に幸多からんことを…っ!!



さようなら!!


またいつか私とお話ししてね!!




そして、どうか大罪人を!!!!!




また貴方と話せる日を楽しみにしてるわ…っ!!"









(あぁ……
今から転生するんやね………
女神様なんだかんだあったけど
いい奴やったやん…
また、会えたらいいな……)


「女神様!!!
私を過去に戻してくれて、やり直す機会をくれて!
本当にありがとう!!!
面倒くさいなんて思ってごめんね!!
スキルも加護も本当に本当にありがと!!!

また会えたら
次はもっと沢山お喋りしよーね!!
大罪人は見つけたら必ず!!
貴方に教えるわ!!!


またね!!!


ありがとうー!!!!」





(……あぁ、転生するわ…
すごい眠くなってきた……………

次起きたらもう、新しい人生が始まるのかぁ………

女神様、見守っててね……








「絶対に無双してやるっっっっっっ!!」)






















"はぁ~…無事に行ったみたいね。
時間的にも神力的にも本当にギリギリだったわ…!
危なかったー!!
少しの間休まないと…



にしても、無双するって言ってたけど
大丈夫かしら…
変なのに目を付けられなければいいんだけど~…

まぁ、大丈夫よね!!
なんかあの子肝座ってたし!!ふふっ


さぁ~てっ!

夜ご飯に供物でも漁りに行こうかしらぁ~♪"
『やぁ!ミナーヴァ!何してるのこんな所で』

…ビクッ‼︎


"な、なによーっ!びっくりするじゃない!!

あっあんたこそいつからここにいるのよっっっ!?"




『ボク~?ボクは今来た所だけど?

なんでそんなに慌ててるの??

また何かやらかしてるんじゃないよね?ミナーヴァ…?』


…ビクビクッ

"そっ、そんなわけなっないでしょーが!
あんたバカなの!?


ふ、ふんっ!
私はもう行くわね!あんたと違って
忙しいんだからっっ!!!"




…シュバッ









『はぁ…こりゃまた変な事してるなー…

大事にならなきゃいいんだけど…。

とりあえずは主神様の言う通り見守っとくか…』





…シュバッ













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