底辺キャバ嬢だった私が過去に戻って無双する話

ちんゆま

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女神とは…w

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「えぇーっと…女神さん?
そんな泣かんでよ、、
いきなり怒ってごめんって!!
あぁー…ほら、私も死んだばっかりでさ
気が立ってたってゆーか、
ね?
分かるでしょ?
死んでいきなり知らん世界に転生しろって言われてもさ、
パニックなったりするやん??ね?
ごめんね?
だから泣き止んでよ…」



ポタ……

ピチッ…

   ピチチッ…


ソヨ…



(おぉ、天候も鳥も戻ってきた!
はぁ…もう、死んで泣きたいのはこっちなのに…グスン
なんで私が慰めないといけないの…


それにしても
さっき現実世界って言ってたし
ワンチャンあるかな??
とりあえず女神の機嫌取って
異世界以外の選択肢があるなら
そっちの方に出来るだけいい条件で転生出来るようにして貰うしかないな…。

もーまぢでこの状況しんど過ぎる…)







"………グスッ…もう怒らない?"





(…チッ)

「はぁ…もう怒らんよ。
やから、現実世界に転生出来るのかとか、あとどのくらい時間あるのかとか
教えてくれたすごく助かるな~?」







"あっあんたは、異世界よりも現実の世界の方が良いって言うの?"





女神は泣き腫らした目でこちらを見てきた。




「そうだねー…
私にとっては、スマホもウーバー○ーツもある世界の方が圧倒的に生きやすいかなー…。
それになにより、トイレとお風呂が綺麗じゃないと
日本人にとっては厳しい物があると思うの。」






"トイレとお風呂…
でも、現実世界に戻ってしまうと
魔法とかなくなっちゃうわよ?
チートが出来なくなっちゃうけど
それでも良いわけ?"





(あーやっぱり地球で魔法でチートは流石に無理かー…。
夢広がるのになー…)

「それでも私は地球に戻りたい。
なんなら、私の人生を生き直したい。
できないでしょーけど………。
お母さんを1人にしたく無かったのに…。
もうなった事は仕方ないし
貴方を責める訳じゃないけど、
私は柊未来としてもう少し生きたかった…
それも出来ないなら
せめて日本で生きていきたい。」



(大丈夫だと思ってたのに…
お母さんを思い出すとダメだわ…
こんなになるならもっと大切にすべきだった。もっと連絡して笑顔を見せるべきだった。
ホストなんか行かずに飲み屋なんかせずに
お母さんにもっとお金を使ってあげたかった。)



本人は気付いてないが
未来の目からは涙が流れ、魂が泣いていた。
そしてそれに共鳴する様に
周りの花々も未来に寄り添い
慰めるように大輪の花を咲かせていた。



"…………そっか。
…貴方はお母さんに対しての未練がまだ沢山あるのね。
貴方の人生を壊してしまって本当にごめんなさい…。










ちなみになんだけど、
貴方の人生に戻る事は出来るわよ。"






…ピクッ

「はっ?!」

「なんてっっっ!?」










"だから~っ!貴方の!人生に!戻ることは!!出来るわよ!!"





(え、どゆこと…?
私死んだの生き返れるって事!?)





"因みに、死んだ時に生き返ることは出来ないわ。


ただ、貴方の過去の人生に介入して
そこに今の貴方の魂を入れる事は可能よ。"





「え、ちょっと待って!どういう事?
過去の人生?
分かりやすく説明してもらってもいい??」











"………っはぁぁぁぁぁあ。
あんた頭悪いわけ?
だぁ~かぁ~らぁ~!!
あんたの過去にタイムスリップして、
そこに今のあんたの魂を入れるの!
ラノベ風に言うなら
逆行転生って感じかしら??
10歳なら10歳に転生して
いわゆる、
見た目は子供頭脳は大人!!ビシッ
その名は…ッ

的な状態になるって事!キラッ
どう!?
それなら良いでしょ??♡"





(女神立ち直りはやいなー…
まぁいいけど。


まさかの1番良いとこに落ち着きそうやな…。
過去の自分に戻ってやり直したいって何回思ったことか!!)


「まじ!?
それが出来るならそっちが断然いい!!
過去に戻るタイミングはいつでも出来るってこと??」


"うん。何歳に戻ってもいいわよ!
でも、気をつけないといけない事があって、
貴方の死んだ日には戻れないの。
なぜなら
日付自体は指定できるんだけど、
時間までは保証できないから…"




「え!全然いいよ!
そもそも戻るならもっと昔に戻りたいし!!


そしたら、過去にタイムスリップするとして、
最初女神様が言ってた特典についてだけど
魔法は無理なんでしょ??
どう言うものなら付けれる訳?」





"そうね~貴方に分かりやすく説明するとすると…
まず、貴方の世界には超能力者とか
マジシャンとか、霊媒師とか居るじゃない?
その殆どは偽物なんだけど、
一握りの人達は本物なの。
それが何かっていうと、
ラノベ風に言うとつまり『スキル』なのよ。
地球上のほとんどの人達はスキルに気付かずに死んでいくの。
でも、ほんの一部の人間が
偶々だったり、奇跡の体験をしたりで
自分のスキルを開花する事ができるわ。

その種類は色々あって、

物を瞬間移動させたり浮かせる事が出来るものだったり、
少しの手がかりで多くの物を見つけ出したりすごく離れた所まで見通すことが出来たり、
あとはそうねー、
自殺者や殺されたりした人の魂を呼び寄せたり祓ったり出来る者もいるわ。

それと、、、
他人の人生の岐路を見る事が出来るものもね…。


とにかく沢山の種類があるわ。
その中で貴方に送ることができるスキルは
5種類までよ。
本当は1人1つのスキルしか持たないけれど、
今回は貴方に迷惑を掛けてしまったから
特別サービスねっ♡

種類はここに書いてある中からえらんでねっ!








あっ!因みにさっきから貴方が聞いてる
時間の事なんだけど、
ここに貴方を置いておける時間は
陽が沈むまでよ!
陽が沈んでしまうと
此処は夜の神々の場所になってしまうの。
だからその前にはあなたを送らないと行けないから
それまでに選んでよね!



じゃあ、私は少し書類のいんぺ……じゃなくて、
書類の整理をしてくるから席を外すわ。

もし私を呼びたい時は心の中で強く私の名前を呼んでねっ♪


私の名前は
ミナーヴァ・アイオンよ。


そしたらまたねっ!"

シュバッ






(一気に喋って勝手におらんくなるやん…

まぢで自分勝手やなー…。
まぁ、でも次の人生の選択肢をたくさんさせて貰えると思うと
なんか逆にありがとうだわ。



陽が暮れるまでに決めてっていってたけど、


なんやかんやでもう西日やけど…!!オイ!

地球と同じ季節の日の落ち方と仮定すると
少なく見積もったとしてあと1時間くらいか。


とりあえず渡された紙をみて、出来るだけ被らん能力のやつをみつけよう。
最悪女神に決めて貰えばいっかー。)










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