底辺キャバ嬢だった私が過去に戻って無双する話

ちんゆま

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女神とは…w

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「……はぁ!?」


(いやいやいや、
こいつ何言ってんの?頭沸いてんの?
つか、まぢでもう理解が追いつかんのやけど。
自分の本来の死因がアル中で心不全で…って事はこの際もうどうでもいいわ。
くそ最悪な最期だったなんて考えたくもないし。

つかさ、この女ふつーに汚職しよーとしてるやん?
え、やばない?大丈夫なんこいつ?信用できんくない?
もう!なんなん!まじで!泣きたいわー…グスン)





「異世界転生って、最近ラノベとか、漫画とかで流行ってる
あの魔法と剣の世界的な?
魔獣討伐して冒険者成り上がり的な?
もしくわ
悪役転生して婚約破棄させられないように奮闘する的な?
聖女だけど逃亡的な?
そういう中世ヨーロッパなアレですか??」







"だいせいか~い!!!!!♡
それよそれ!!んふっ
貴方わかってるじゃな~い!
その異世界転生であってるわよ!
もちろん、チート?もちゃんとつけてあげる!♡
記憶も持ったままいけるし、
あと、無限収納?とか魔力無限とか、
色々つけてあ・げ・るっ!♡
もちろん貴方の要望をちゃんと聞いてあげるわ!
なんの能力がほしい??キラッ"




(うわ…まぢかよ。テンプレきたわ。これ。
そりゃ死ぬ前までは
異世界転生モノとか悪役転生モノとか好きでよく読んでたけど、
あれは物語だからいいのであって、
現実的に考えたらよゆーで無理でしょ。
つか、先進国の日本で生まれ育って
最先端の技術に囲まれて
なおかつ最先端の衛生環境で生活して
好きなものだけを食べて
平和ボケした人生歩んできたのに
魔獣?剣?中世ヨーロッパ?
無理でしょ。

外国のバリバリ現役の軍人とか
アマゾンの奥深くに住んでる未開の民族とかなら
多分イケるだろーけど、
平和ボケした現代人じゃ
どんだけチート付けても3日も持たないでしょ。
もし肉体が死ななくても精神的に死ぬだろ。
つか、王国とか帝国とかが存在してる時代に
民主主義の精神ゴリゴリの奴が
どうやって生き残れるってゆーわけ?

ラノベ読んでた時は何とも思わんかったけど
現実に目の前に提示されたら
喜べるなんてありえんわ。)



「折角の提案ですけど、
まぢ無理です。ありえないです。
なんなら魂消滅したほうがいいです。」





"…………っはぁぁぁぁぁぁぁあ!?
な、なんでよ!!
異世界転生よ!?
今あんたの世界で流行ってるんでしょ!?
前来た人間は喜んで行ったわよ!!?

今なら何でも力付けてあげるって言ってるじゃない!!

し、しかもあれよ?!
消滅って事はもう生まれ変わる事がないって事よ!?
それでもいい訳????!"




「…っはぁぁ。
もう一回苦しい思いするくらいならそれでいいです。

何でって言われても、衛生面も技術力も食文化も遅れてる世界で、記憶を持った状況で生きて行けると思えないからです。
魔獣と戦ったりなんてもっての外です。
日本に住んでると、銃にも包丁以外の刃物にも触れ合う機会無かったので
刃物をブンブン振り回す事が当たり前の世界で落ち着いて生活なんてできません。
いくら魔法でぶっ放すとかでいったとしても
生物が死ぬ所を見慣れてないので精神的に確実に病むでしょう。

そして、もしその世界が冒険者的なやつじゃなくて、悪役的な世界だったとしても
そもそも私は乙女ゲームした事ないし、
ってゆーか、キャバクラで働いてたんですよ私。
分かってます?
言い方悪いかもだけど、男を手玉に取ってお金を使わせる仕事してたんですよ?
そんな私が、悪役に転生した所で
物語のテンプレ通りになる訳ないじゃん?
純粋に努力なんてできるわけないじゃん?
ヒロインの真似事なんてできる訳ないじゃん?
そしてなおかつ、親父共を転がしてた立場から言わせてもらうと、
青臭いガキにキュンキュンできるわけないじゃん?笑
結局上手く動けなくて断罪されるのがオチでしょ。

なので私は異世界転生は拒否します。」





"………あ、あんたねぇぇぇえ!!!!
黙って聞いてりゃ生意気な事ばっか言いやがって!
こっちは女神よ!?
こんだけ譲歩してやってんだから
普通は喜ぶでしょーがっっっ!!!!
そもそもあんたには信仰心がたりないのよ!!
もっと敬いなさい!崇めなさい!!拝みなさいよっ!!!!!!!"




女神が怒るにつれ
楽園の鳥たちは逃げて行き
それまで晴れ渡っていた空は
真っ黒い雲が覆い隠してしまった。
綺麗だった花々は刺々しい茨に巻き取られて行き
楽園だった場所は
地獄のような暗く冷たい場所に変わってしまいました。


ビューッ
ガサガサガサッ
ポタッ…
ポタポタッ……

……ザァァァァァァァ


(うわぁ…女神まぢで怒っとるやん…。
風も雨もめちゃめちゃ降ってきたなー…

つか、さむっ。
ここは女神の気分次第で状況が変わる訳ね…。
くそだるいな。
つか時間ないって言ってた割には
全然話し進まんし
私は大丈夫なわけ?
はぁ、、、
もうまぢでキレそう。笑)


ビュゥゥゥゥウッ

ザァァァァァァァ

ピカッ…ドンッドシャァァァァァア

バシャァァァァンッ
      
      バリバリバリバリッ

ザァァァァァァァア




「…………てめぇまぢでいい加減にしろよ?ん?
女神?なにそれ?
そもそも私無宗教だったんで。
なんなら女神とかよりも仏の方が身近にあった国なんで。
そんな崇めろとか言われても何とも思わんし
つかさぁ、今まで黙って聞いたったけど
女神の力?てゆーの
なんでそんな物がこっちの世界にあったわけ?
さっきから見てたけど、どーせお前のミスなんじゃねーの?あ?
調子こいてんじゃねーぞ?コラァ。
こっちわ消滅してもいいっつってんだろーが。
お前の頭は花しか詰まってないの?脳みそ溶けてんの?
あんまり身勝手な事ばっかいってんじゃねーぞ?オラァ」



ビッビュゥゥゥゥウ

ピシャーン


    ボタボタッ…ポタッ…


ピュル~      
               




"…そっそんなっ言い方しなくたって
い、いいでしょっ!!!
な、なんなのアンタ!
怖いんだけどっ……!グスンッ
たっ
確かにっ
力の破片が貴方の世界に行ったのは
私が油断してたからだけどっ!
だけどっっ!!
そんなに酷く言わなくたって良いじゃないっっっっっっっ!!!!

今までの人間たちは喜んで行ってくれたのにっっっ!!

だから貴方も現実世界よりも
異世界の方が良いかなって思って提案してあげただけなのにっっっっ!!!
っウ゛ゥッ…グスン

こんな事言われた事は初めてよ!

ひどいっっっ!!!
ゥウエェェェェェェェェエン…"




サワサワ…
  サワ…

シトシト
     シトシト…



(えぇーー…嘘やん。嘘でしょ?
いきなり泣く??
まぢでもうこの女神めんどくさいんやけど。
だるいだるいだるい。
もう、まぢで疲れたんだけど。
なんなら、もう消滅してもいいかな?
























…ん?
ちょっと待って。
現実世界!?)









そして柊未来に残された時間の話しはどこへ…?笑





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