底辺キャバ嬢だった私が過去に戻って無双する話

ちんゆま

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カランカランッ
「今日もありがとねーっ♡
本当楽しかった♪
気をつけて帰ってねーっ」

コツ
コツ
コツ…

カランカランッ…バタンッ



「つかれたぁぁぁあ」

(今日も今日とて完全に酔っ払ったなー…)

『お疲れーっ!
この後どうするー?飲み行くー??』


「おつー!いやー…今日は流石に無理だわ。飲み過ぎて吐きそうやもんw」


『確かにねwじゃあ今日は解散で!!笑
明日は終わってホストいこーねーっ!』

「任せろ!笑
今日はもう着替えるのすらダルいけん
このまま帰るわー!
じゃあ、みんなお疲れ様でしたーっ」


『おつー!また明日ー!』



カランカランッ…バタンッ



(あー…今日は週末やしタクシー全然とまらんやん。最悪。
酔い覚ましに歩いて帰るかー…)





コツ
コツ
コツ…


「はぁ…」

(なんかいい事ないかなー…
このまま生活しててもこの先大丈夫なんかな…
あぁー、誰か10億くらいくれたらなー…)


コツ
コツ
コツ…




(…ん?
あそこに倒れてる人いない?
週末やしどっかのサラリーマンが飲み過ぎて潰れてるんやろなー…。
置き引きとかされたら可哀想やし
一応声かけとくかー。)


トントンッ
「すいませーん!お兄さーん!大丈夫ですかー!」

『…ん゛ん゛……』


「はぁ………お兄さーん!
起きてー!ここお家じゃないよーー!!」
ユサユサッ


『………んがっ…
はい、起きました!だいじょーぶっ!』


(完全に酔っ払いやな…)


「お兄さん本当に大丈夫?
自分で帰れる?
警察よぼーか??」


『…ぃや!だいじょーぶっ!!
歩いて帰れます!!』


(はぁ…これ以上は面倒いしもういいか。
帰ろ。)


「大丈夫なら、私もう帰りますねー!
お兄さん気をつけて帰ってね!」


『姉ちゃん若いのにありがとねー…
あ、そうだ…
これよかったらあげるよ』

ガサガサ…

『はい、これあげる!』


と言って紙に包まれた飴みたいな物を男は出してきた


「え、これ何ですか??」

(何これ…飴??
まじでいらんっちゃけど…
変な薬とか入ってるやつじゃないよね…)


『……んんーと、これはねー
なんかぁ、この間占いに行った時に、
食べたら面白い事が起きるって言われて
5個で1000円で買ったんやけどぉー
4個食べても特に何も起きずに
ただの甘露飴だったってゆーオチがある
飴のラスト一個です!
起こしてくれたお礼に姉ちゃんにあげるわ!』


(断って話長くなるのもいやだし、
ただの飴ならまぁいいか。)


「じゃあ、ありがたく貰いますね!
そしたら私はもう帰るので
お兄さんも気をつけて帰ってくださいね」


『おう!
もうだいぶ酔いも覚めて来たし大丈夫!
ありがとうねー!』



コツ
コツ
コツ…



(ふぅ…
だいぶ酔いも覚めて来たしよかった。
それにしても
さっきのオッサンアホやなー…
ただの甘露飴5個を千円で買うとか…
アホすぎるやろw)

カサカサッ

あむっ…


(……コロ………コロ…
うわ!
めっちゃ懐かしい味するー!!
うわー!!
ばあちゃん家思い出すわー…
久々食べたけど美味しい……)


(……………
…あれ、…………………ふらふらする…
…………
うわ………最悪、
これ怪しい飴だったんかな…
どうしよ………
あのオヤジくそやな……
……………あぁ…
なんか苦しい………………)


……ドサッ
「…っ…はぁっはぁっ
苦しい…っはぁ
息ができないよ…っかはっ
はぁっはぁっ
誰か…っはぁ
はぁっ……助けて…っごかっ」





(……………………携帯どこ…………
あぁ…力入らん…………
………………え、死ぬの?…………
あぁ、まぢでもうダメだ…
………………
………………………………お母さん…
親不孝な娘でごめんね……………



………………バイバイ…)



バタッ……ガサッ


…コロコロコロ………………











"うわ~もうっ!最悪!
何でこんな事になってんの!もうっ!
あのクソババァが
私の力のカケラを盗みやがった日から
ろくな事ないわー!もう!本当に泣きたい…
あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!
上司にバレたらやばいっつーのに!
とりあえずこの人の死亡理由を隠蔽して…
…………………っよし!これでOK!
次は魂をカゴに入れて……
あぁ!!!!!!
急ぎ過ぎて籠忘れた!!
もう!!!ばか!!!!どうしよう!!!!!!泣
とりあえず周りにばれたらマズイから
一旦私の所へ連れて行くしかないわね…
はぁ…
いったいいつまでこんな事しなきゃいけないのよ………
それもこれもクソババァのせいよね…
絶対に見つけ出して天罰くらわしたる!!!!!!"






…ピカーッ……



その時
夜中の3時にもかかわらず空の一部が光り輝いた…





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