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水晶の迷い道 4
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おはようございます、今朝のご飯は近頃よく食べているミルク煮にさらに少しだけお肉とチーズがが入っていましたおいしかったです。また、明日からは普通の食事になるようです、おいしいと言っても毎日ほぼ同じものを食べてると飽きてくるから正直助かっています。
今はお出かけの準備を済ませて教会へ向かう所で馬車の準備に手間取っているそうなのです。この世界に来てから初めて外に出ましたが石畳にレンガ詰みの壁の家々が立ち並んでいて行ったことは無いけど欧州の昔の街並みはこんな感じなのだろうか?
このフィーラー王国の王都は記憶にある限りではほぼ円形に広がっていて、真ん中に円形の中央区、そこから東西南北に扇状に区画が別れている、ここは東区の中央区よりの場所で、東区は商人や富豪などが多く住む区画、西区は市場や宿屋、飲食店が多くあり冒険者ギルドの西区支部も有る、北区は職人町、南区は歓楽街、中央区は王城をはじめとして貴族の屋敷や別邸、教会や各種ギルドの王都本部などが置かれています。
思い出して覚えるという妙なことをしていると家というかちょっとした屋敷の裏から馬車が出てきて目の前に止まった、御者はメイド服の上から外生きの外套を纏ったヘレンさんだった。
「お待たせしました、旦那様、お嬢様、どうぞお乗りください」
箱型の馬車で左右に扉があり、中には前後にクッション付きの長椅子が付けられているタイプで進行方向側にお父様、その対面に自分がいる、この場合の上座は何処になるんだろうか?とつまらないことを考えているとお父様から
心配そうな声で聴かれた。
「気分は悪くないか?」
「大丈夫です、お父様は心配性ですね」
「そうだな、だが心配しすぎて困るものではないからな、何かあればすぐ言うんだぞ」
「はい、わかりました。聞きたいのですが、今日は教会から呼ばれたのですよね?」
「うむ、昨日は体調も良くなったことだし念のため教会で確認してもらおうと思っていたが向こうからタイミングよく呼ばれるとは思わなかった」
「確認とは?」
「知らなかったかい、教会や冒険者ギルドと各大門には大昔に神々が作られたステータスを詳細に確認する道具が有るから今の状態がわかるんだよ、状態で問題がなければ完全に治ったと解るのだよ」
・・・もしかして
「それは称号などもわかるのですか?」
「うむわかるぞ、私はまんま宝石商という称号が付いていてな、職業もまとめてここに入るらしい、しかしなぜそのようなことを聞くのかな?」
「それが、夢で女神さまと話した時に称号と言われた気がして他にも何か聞こえたような・・・」
「そうかそうか、それは気に成るな、加護など付いていれば素晴らしいな」
「女神さまの加護ですか?何か効果が有るのですか?」
「並大抵の危険から守られる事と聖人として教会のトップに成れる、もちろん長い修行に身を費やして人々を救い守らなければなれないそうだがな」
「そ、そうなんですか」
おいおい!自由を拘束されるじゃぁないですか!女神さまは何とかしておくとは言ってたけど大丈夫だろうか・・・やばかったら遠くて鉱物の多い地に最悪逃げよう、そうしよう
そう考えていると、キーという音がして馬車が止まった。
「教会に到着いたしました」
そう言って、ヘレンが扉を開けて手を取って降りるのを手伝ってくれてくれた。
「私は、馬車を置いてお待ちしています。」
ヘレンと分かれてお父様と一緒に教会に入るため、大きな扉の横に併設されている普通の扉をノックすると直ぐにシスターが開けてくれた、お父様が手紙を渡すとすぐにクリューデさんの居る応接間まで案内された。案内してくれたシスターは3人分の紅茶を用意した後出て行った。
「お待ちしていました、および立てしてすいません。リタちゃんの体の調子はどうでしょうか?」
「もうすっかり良くなりました。」
「それはよかったです、あの後ずっと仕事をさせられてたお陰でお見舞いに行けなかったのよ御免なさい。それで今日来て頂いた理由なのですが、神託が有ったからです。」
「神のお告げですか!この子に関係有るのですか!」
お父様が声を荒げるがクリューデさんが手を上げて制して言葉をつづける。
「落ち着いてください、まずはリタちゃんのステータスを確認してもよろしいですか?」
「私は構いませんがお父様よろしいですか?」
お父様がこくりと頷くのを確認すると机の上に有るハードカバーの本くらいの大きさの白い半透明の板に右手を置くと・・・
リタ=ラインバース
10歳 女性
HP60/60
MP380/380
状態 健康
魔法
下位初級(火水風土木光闇無)
中位初級(土)
スキル
目利き(鉱物限定) 細工師見習い 神託 幸運 鑑定 採掘初心者 開拓の素人
称号
自己犠牲 女神の加護
えーと、女神の加護追加のおかげ?でHPが30とMPが300上がってるんですけど、ステータスの画面は鑑定できるかな?えーと指で枠を作って[鑑定]
女神の加護
女神アルフェンフリーデの加護、何か素晴らしいことをした人か、たまにやらかしてしまった時にも贈られる。この加護を受けた者は常時強固な結界に守られる、防御時には攻撃された威力に見合ったMPを少量消費する。有効範囲は任意で変えられるがその分MPの消費量は多くなる。防御するためのMPが大きく増え、心ばかりにHPも増える
なるほど、何人かやらかしてるみたいだな、大丈夫なんだろうかこの世界は、まあ、他の神様がフォローに回ってるから大丈夫なんだろうきっと。で、問題はお父様が固まってる事だ。クリューデさんはニコニコして居る。
「お父様、大丈夫ですか?」
「・・・っは!娘が女神さまの加護を授かったのですか!」
「その様です、そのことで女神さまからのお告げが有りました、女神さまはこの子は自由にさせなさいとおっしゃいました、ただ15歳ほどで旅に出なさい、その為に多く学び強くなりなさいとも仰られていました」
「何と!本当ですか!しかし、リタに旅など・・・」
「お父様、そのために学び強くなる必要が有るのですよ」
「そんな事を言っているが、旅は辛く過酷で危険なんだぞ、盗賊も出るし魔物も出る」
「覚悟の上です、私は女神さまに会ってその身に着けている宝飾品に目を奪われました、もちろんお父様のお店にある物やロバーナさんの作る物もすごくきれいです、ですがあんなに美しい物は見たことが有りません、聞けば昔に供物として送られたそうです。世界には私の知らない宝石や装身具が有ると知りました、そういったものをもっと見たいのです!しかし、他の人が見つけた宝石の一番良い物は王様やそのお妃さまに献上されるでしょう、そうするとなかなか見ることができなく成ってしまいます、ですから自ら宝石を集めたいのです!」
少々熱くなってしまった、好きなんだから仕方ないよね!
「それに女神さまの加護も有ります、お父様は仰っていましたよね並大抵のことは大丈夫なのでしょう?」
「それはそうだがしかし・・・」
まだ納得しかねるといった顔で引き留める理由を考えているが、もうろくな理由は浮かばないようだった、先に通りそうな要求をしておこう。
「まだ旅に出ません、ただ、まずは学べる場所に行きたいです、お兄様の通っている学都が良いんですけれど行かせてくださいませんか?」
記憶には私には3つ上の兄が居て、去年から学びの都クランパで経済学を学んでいる、若干シスコン気味で長めの休みが有るたびに帰ってくる。
そんな兄からの受け売りだがクランパは都市そのものが学校と言っていい程で、魔法や剣術等の戦闘系、経済学や建築学等の文化系に至るまで様々なことを学なぶことのできる場所らしい。
「学都かあそこで学べばどこに行こうとも通用するがしかしなぁ~」
まだ引き留める材料を探している、さてどうしたものかな・・・そうだ、閃いた!
「私が旅に出るのはお父様のためでもあるのです」
「私のためとは?」
お父様の顔が緩みそうになっている、心の中で喜んでいるのだろう。もう一息だと思って心の中でほくそ笑み、さらに畳みかける。
「はい、今現在ではお父様のお仕事はうまくいっています、ロバーナさんの作る宝飾品も多くの人に身に着けられていると聞いています、しかし、何時仕事が立ち行かなく成ったり装身具の流行が変わり売れなくなるか分かりません、その為に私は広く世界を見て回り新しい宝石や貴金属、新しいデザインやアイデアを見つけもっとお父様のお店を大きくしていきたいのです!」
「!!!」
効果は抜群の様で、震えながら目頭を押さながら涙を流している、時折り「娘が私のために」とか聞こえてくる。しばらく掛かりそうなのでクリューデさんとお話ししよう。
「ちょっとお父様が回復するまで時間がかかりそうですから何かお話でもしますか?」
「そうですね、では、前にも聞きたかった事なのですが女神さまにお会いしてどうでしたか!」
机を挟んで反対側に座っているのに前のめりにズズッと体を寄せてくる、どれだけ女神さまを信仰してるんだろう、これ位じゃないと大司教には成れないのだろうか?
「以前見せて頂いたあの挿絵なんですが、ちょっと美化されていました、確かに美しい方でしたが、人に好かれるような可愛らしい印象でした、あとは、首飾りにとても大きな宝石が付いていました、何かご存じでしょうか?」
「女神さまの身に着けているとされるものの多くは300年前に稀代の宝石細工師と呼ばれた人が作り捧げたそうです、特にネックレスはダイヤモンドだったと言われ手を施したのはネックレスに付けるために貴金属を取り付けただけと伝えられています」
あの時読んだ本に載っていた人だろうな、蛍石か何かだと思ってたらまさかの無研磨のダイヤモンドって冗談だろ、元の世界の最大級よりはるかに大きいのに・・・異世界恐るべし!
「その方の技術の継承された方は居られるのでしょうか?」
「すみません、そこまでは存じ上げておりません」
「いえいえ、謝る必要なんて無いです、これから私が調べて行けばいいだけです」
その後もどんな場所だったかとか他にはだれか居なかったとか聞かれ、地神さまの事を話すと魔法とスキルのことを納得していた。それらを話し終った時にようやくお父様が感動から帰ってきた。
今はお出かけの準備を済ませて教会へ向かう所で馬車の準備に手間取っているそうなのです。この世界に来てから初めて外に出ましたが石畳にレンガ詰みの壁の家々が立ち並んでいて行ったことは無いけど欧州の昔の街並みはこんな感じなのだろうか?
このフィーラー王国の王都は記憶にある限りではほぼ円形に広がっていて、真ん中に円形の中央区、そこから東西南北に扇状に区画が別れている、ここは東区の中央区よりの場所で、東区は商人や富豪などが多く住む区画、西区は市場や宿屋、飲食店が多くあり冒険者ギルドの西区支部も有る、北区は職人町、南区は歓楽街、中央区は王城をはじめとして貴族の屋敷や別邸、教会や各種ギルドの王都本部などが置かれています。
思い出して覚えるという妙なことをしていると家というかちょっとした屋敷の裏から馬車が出てきて目の前に止まった、御者はメイド服の上から外生きの外套を纏ったヘレンさんだった。
「お待たせしました、旦那様、お嬢様、どうぞお乗りください」
箱型の馬車で左右に扉があり、中には前後にクッション付きの長椅子が付けられているタイプで進行方向側にお父様、その対面に自分がいる、この場合の上座は何処になるんだろうか?とつまらないことを考えているとお父様から
心配そうな声で聴かれた。
「気分は悪くないか?」
「大丈夫です、お父様は心配性ですね」
「そうだな、だが心配しすぎて困るものではないからな、何かあればすぐ言うんだぞ」
「はい、わかりました。聞きたいのですが、今日は教会から呼ばれたのですよね?」
「うむ、昨日は体調も良くなったことだし念のため教会で確認してもらおうと思っていたが向こうからタイミングよく呼ばれるとは思わなかった」
「確認とは?」
「知らなかったかい、教会や冒険者ギルドと各大門には大昔に神々が作られたステータスを詳細に確認する道具が有るから今の状態がわかるんだよ、状態で問題がなければ完全に治ったと解るのだよ」
・・・もしかして
「それは称号などもわかるのですか?」
「うむわかるぞ、私はまんま宝石商という称号が付いていてな、職業もまとめてここに入るらしい、しかしなぜそのようなことを聞くのかな?」
「それが、夢で女神さまと話した時に称号と言われた気がして他にも何か聞こえたような・・・」
「そうかそうか、それは気に成るな、加護など付いていれば素晴らしいな」
「女神さまの加護ですか?何か効果が有るのですか?」
「並大抵の危険から守られる事と聖人として教会のトップに成れる、もちろん長い修行に身を費やして人々を救い守らなければなれないそうだがな」
「そ、そうなんですか」
おいおい!自由を拘束されるじゃぁないですか!女神さまは何とかしておくとは言ってたけど大丈夫だろうか・・・やばかったら遠くて鉱物の多い地に最悪逃げよう、そうしよう
そう考えていると、キーという音がして馬車が止まった。
「教会に到着いたしました」
そう言って、ヘレンが扉を開けて手を取って降りるのを手伝ってくれてくれた。
「私は、馬車を置いてお待ちしています。」
ヘレンと分かれてお父様と一緒に教会に入るため、大きな扉の横に併設されている普通の扉をノックすると直ぐにシスターが開けてくれた、お父様が手紙を渡すとすぐにクリューデさんの居る応接間まで案内された。案内してくれたシスターは3人分の紅茶を用意した後出て行った。
「お待ちしていました、および立てしてすいません。リタちゃんの体の調子はどうでしょうか?」
「もうすっかり良くなりました。」
「それはよかったです、あの後ずっと仕事をさせられてたお陰でお見舞いに行けなかったのよ御免なさい。それで今日来て頂いた理由なのですが、神託が有ったからです。」
「神のお告げですか!この子に関係有るのですか!」
お父様が声を荒げるがクリューデさんが手を上げて制して言葉をつづける。
「落ち着いてください、まずはリタちゃんのステータスを確認してもよろしいですか?」
「私は構いませんがお父様よろしいですか?」
お父様がこくりと頷くのを確認すると机の上に有るハードカバーの本くらいの大きさの白い半透明の板に右手を置くと・・・
リタ=ラインバース
10歳 女性
HP60/60
MP380/380
状態 健康
魔法
下位初級(火水風土木光闇無)
中位初級(土)
スキル
目利き(鉱物限定) 細工師見習い 神託 幸運 鑑定 採掘初心者 開拓の素人
称号
自己犠牲 女神の加護
えーと、女神の加護追加のおかげ?でHPが30とMPが300上がってるんですけど、ステータスの画面は鑑定できるかな?えーと指で枠を作って[鑑定]
女神の加護
女神アルフェンフリーデの加護、何か素晴らしいことをした人か、たまにやらかしてしまった時にも贈られる。この加護を受けた者は常時強固な結界に守られる、防御時には攻撃された威力に見合ったMPを少量消費する。有効範囲は任意で変えられるがその分MPの消費量は多くなる。防御するためのMPが大きく増え、心ばかりにHPも増える
なるほど、何人かやらかしてるみたいだな、大丈夫なんだろうかこの世界は、まあ、他の神様がフォローに回ってるから大丈夫なんだろうきっと。で、問題はお父様が固まってる事だ。クリューデさんはニコニコして居る。
「お父様、大丈夫ですか?」
「・・・っは!娘が女神さまの加護を授かったのですか!」
「その様です、そのことで女神さまからのお告げが有りました、女神さまはこの子は自由にさせなさいとおっしゃいました、ただ15歳ほどで旅に出なさい、その為に多く学び強くなりなさいとも仰られていました」
「何と!本当ですか!しかし、リタに旅など・・・」
「お父様、そのために学び強くなる必要が有るのですよ」
「そんな事を言っているが、旅は辛く過酷で危険なんだぞ、盗賊も出るし魔物も出る」
「覚悟の上です、私は女神さまに会ってその身に着けている宝飾品に目を奪われました、もちろんお父様のお店にある物やロバーナさんの作る物もすごくきれいです、ですがあんなに美しい物は見たことが有りません、聞けば昔に供物として送られたそうです。世界には私の知らない宝石や装身具が有ると知りました、そういったものをもっと見たいのです!しかし、他の人が見つけた宝石の一番良い物は王様やそのお妃さまに献上されるでしょう、そうするとなかなか見ることができなく成ってしまいます、ですから自ら宝石を集めたいのです!」
少々熱くなってしまった、好きなんだから仕方ないよね!
「それに女神さまの加護も有ります、お父様は仰っていましたよね並大抵のことは大丈夫なのでしょう?」
「それはそうだがしかし・・・」
まだ納得しかねるといった顔で引き留める理由を考えているが、もうろくな理由は浮かばないようだった、先に通りそうな要求をしておこう。
「まだ旅に出ません、ただ、まずは学べる場所に行きたいです、お兄様の通っている学都が良いんですけれど行かせてくださいませんか?」
記憶には私には3つ上の兄が居て、去年から学びの都クランパで経済学を学んでいる、若干シスコン気味で長めの休みが有るたびに帰ってくる。
そんな兄からの受け売りだがクランパは都市そのものが学校と言っていい程で、魔法や剣術等の戦闘系、経済学や建築学等の文化系に至るまで様々なことを学なぶことのできる場所らしい。
「学都かあそこで学べばどこに行こうとも通用するがしかしなぁ~」
まだ引き留める材料を探している、さてどうしたものかな・・・そうだ、閃いた!
「私が旅に出るのはお父様のためでもあるのです」
「私のためとは?」
お父様の顔が緩みそうになっている、心の中で喜んでいるのだろう。もう一息だと思って心の中でほくそ笑み、さらに畳みかける。
「はい、今現在ではお父様のお仕事はうまくいっています、ロバーナさんの作る宝飾品も多くの人に身に着けられていると聞いています、しかし、何時仕事が立ち行かなく成ったり装身具の流行が変わり売れなくなるか分かりません、その為に私は広く世界を見て回り新しい宝石や貴金属、新しいデザインやアイデアを見つけもっとお父様のお店を大きくしていきたいのです!」
「!!!」
効果は抜群の様で、震えながら目頭を押さながら涙を流している、時折り「娘が私のために」とか聞こえてくる。しばらく掛かりそうなのでクリューデさんとお話ししよう。
「ちょっとお父様が回復するまで時間がかかりそうですから何かお話でもしますか?」
「そうですね、では、前にも聞きたかった事なのですが女神さまにお会いしてどうでしたか!」
机を挟んで反対側に座っているのに前のめりにズズッと体を寄せてくる、どれだけ女神さまを信仰してるんだろう、これ位じゃないと大司教には成れないのだろうか?
「以前見せて頂いたあの挿絵なんですが、ちょっと美化されていました、確かに美しい方でしたが、人に好かれるような可愛らしい印象でした、あとは、首飾りにとても大きな宝石が付いていました、何かご存じでしょうか?」
「女神さまの身に着けているとされるものの多くは300年前に稀代の宝石細工師と呼ばれた人が作り捧げたそうです、特にネックレスはダイヤモンドだったと言われ手を施したのはネックレスに付けるために貴金属を取り付けただけと伝えられています」
あの時読んだ本に載っていた人だろうな、蛍石か何かだと思ってたらまさかの無研磨のダイヤモンドって冗談だろ、元の世界の最大級よりはるかに大きいのに・・・異世界恐るべし!
「その方の技術の継承された方は居られるのでしょうか?」
「すみません、そこまでは存じ上げておりません」
「いえいえ、謝る必要なんて無いです、これから私が調べて行けばいいだけです」
その後もどんな場所だったかとか他にはだれか居なかったとか聞かれ、地神さまの事を話すと魔法とスキルのことを納得していた。それらを話し終った時にようやくお父様が感動から帰ってきた。
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