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翡翠の守護書庫 11
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食事をしながらさっきまでの講義の事を話す、座学は教える内容は大差ないがルースたちの方は始めっからしっかり教えられているようだ、また鉱国のフレーラたちは全員貴族で、フレーラの家が一番爵位が高く、マーサは武官の娘、ウルリーカは宮廷魔法師の娘との事で、先の魔法の実技でウルリーカは先生の教えようとした魔法のをすべて知っていた、そのことをすごいと持ち上げると、顔を赤らめながら恥ずかしそうにそんなことないと謙遜された。
「そういえば、魔法と言ったら入学生の中に土壁の魔女と呼ばれる人が居るようなのですけどご存知ありませんこと?」
う~ん、忘れていたのに、二つ名は広がっているのか・・・ゆっくりと手を上げた。
「わたしです・・・」
「?」
「私が土壁の魔女と呼ばれている者です、はい・・・」
別に変な噂が流れてる訳ではないので素直に言っておく、そのあとからフレーラの目つきが柔和なままだが若干鋭くなったのは気のせいだろうか・・・
「そうだったんですか、魔法の扱いが巧みでしたわね、今度そのすべてを粉砕する魔法を見せてくださいませ
」
なんか変な噂流れてるし!確かに、ミスリル製の的をぶっ壊したけど、そこまでじゃない、粉砕までしてないから!等の心の突っ込みを抑えつつ
「粉砕まではしてませんよ、そんな大した魔法じゃないです。使い方さえわかれば誰だって習得できますし、いくつか欠点もありますから、次の魔法実習の前にでもお見せしましょう」
「楽しみにしていますわ」
この後は話つつも食事をして次の戦闘実習に向かったのだが、そのまえに、ヴェルナー、スノーを返してきなさい。
::::::
「新ぺ・・新入生諸君、私がこの戦闘実習の責任者であるガーズだ、よろしく!早速だが、各々使いたい武器を選んでもらう、自分に合わなかった場合は後から別の武器に持ち替えても構わない、あと、自前の武器を持っている者もいるだろうが、しばらくは怪我防止のため用意した物をつかってくれ」
最初絶対に新兵って言おうとしてたな、ここはブートキャンプなんだろうか、そういえばどことなく某有名な軍曹に似ている気がする、そんな先生の横には他の教員たちと大量の武器が入った大箱が幾つも置かれている、武器と言っても木剣等の木製の武器だ。
さて、今更ながらここで新入生達の人種について語っておこう、半分ほどは人間、エルフ、ドワーフ等の人種、三割ほどは様々な動物に似た耳や尻尾、人によっては限りなく動物に近い容姿を持つ獣人、そして残り2割ほどは亜人と呼ばれるゴブリンやリザードマン等といった様々な人種が居る。
それぞれの手にしている武器は、人間は剣や槍が多いが色々な武器を手にしている、エルフは弓や短剣、ドワーフはハンマーやメイスと言った鈍器、獣人は剣類が多いが体型によってさまざまな武器、亜人だとゴブリンは剣・弓・槍できっかり3分割、リザードマンは槍とほぼ固定されている、それぞれの種族や体格によって武器の種類は違っている。
私は、どれにしようかと、少々悩んでる、仲間内だとルース、ヴェルナー、マーサは一般的な直剣、レイアは短剣、フレーラは細剣、ウルリーカは杖か、う~ん、特に拘りは無いから直剣で良いかなと思い大箱を見ると面白い物を見つけた。
「先生!」
「教官と呼ぶように」
「教官!これの扱い方も教えて貰えるのでしょうか」
「む!ウォーピッケルか、扱いとしてはハンマーに近いから一応基本的な事は教えられるぞ、しかし、いいのかそれで?」
「将来、私の役に立つはずなのでこれにします」
良い物を見つけた、このツルハシの様な物、なぜ、「様な」とつくかというと、棒の先端には根元から先端に掛けて5cm角の四角い根元から先端に掛けて細く成りつつ緩やかに湾曲しているよくあるツルハシの形状だがそれは片側だけで、もう片側はハンマーに成っている、また、持ち手の棒部分の下側の端はすっぽ抜けるのを防ぐためか膨らみがあり、上部の端は浅い円錐状に成っている。
「そうか!ならば訓練に励むように!」
戦闘訓練は武器を持ったままの走り込みから始まり、素振り、休憩を挟みつつ教員達へ打ち込みなどを行った、ここに来る前に体力をつけて居なかったらダウンこそしないが翌日は筋肉痛に悩まされることだろう。マーサが打ち込みを終えて戻って来たので話しかけてみた。
「お疲れ様です、マーサは強いですね、教員を抑え込んでいましたがやはりご実家では鍛錬されてたんですか?」
「はい、父からある程度の手ほどきを受けていましたがまだまだです」
「そうですか、私も頑張らないといけません、体が資本ですから」
「ところでその武器?を選んだんですか、将来何をなさるつもりで?」
「大雑把に言えば世界を回りながら鉱物を集めたり、装身具を集めることです、洞窟の自然坑道で扱うならこの武器が良いかと思いまして、後は予備で短剣か何か習おうかと思っています」
「ふむふむ、世界を回ると、その時は鉱国にも寄られるのか?」
「そうですね、この国を出るときは一番に行くとすれば鉱国ですね、やはり様々な物が産出するというのは引かれる物が有ります、必ず行こうと思っています」
「その時は私を頼ってくださいませ、何かしらお力になれると思いますわ」
いつの間にかフレーラが真横まで接近していた。
「そういえば、魔法と言ったら入学生の中に土壁の魔女と呼ばれる人が居るようなのですけどご存知ありませんこと?」
う~ん、忘れていたのに、二つ名は広がっているのか・・・ゆっくりと手を上げた。
「わたしです・・・」
「?」
「私が土壁の魔女と呼ばれている者です、はい・・・」
別に変な噂が流れてる訳ではないので素直に言っておく、そのあとからフレーラの目つきが柔和なままだが若干鋭くなったのは気のせいだろうか・・・
「そうだったんですか、魔法の扱いが巧みでしたわね、今度そのすべてを粉砕する魔法を見せてくださいませ
」
なんか変な噂流れてるし!確かに、ミスリル製の的をぶっ壊したけど、そこまでじゃない、粉砕までしてないから!等の心の突っ込みを抑えつつ
「粉砕まではしてませんよ、そんな大した魔法じゃないです。使い方さえわかれば誰だって習得できますし、いくつか欠点もありますから、次の魔法実習の前にでもお見せしましょう」
「楽しみにしていますわ」
この後は話つつも食事をして次の戦闘実習に向かったのだが、そのまえに、ヴェルナー、スノーを返してきなさい。
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「新ぺ・・新入生諸君、私がこの戦闘実習の責任者であるガーズだ、よろしく!早速だが、各々使いたい武器を選んでもらう、自分に合わなかった場合は後から別の武器に持ち替えても構わない、あと、自前の武器を持っている者もいるだろうが、しばらくは怪我防止のため用意した物をつかってくれ」
最初絶対に新兵って言おうとしてたな、ここはブートキャンプなんだろうか、そういえばどことなく某有名な軍曹に似ている気がする、そんな先生の横には他の教員たちと大量の武器が入った大箱が幾つも置かれている、武器と言っても木剣等の木製の武器だ。
さて、今更ながらここで新入生達の人種について語っておこう、半分ほどは人間、エルフ、ドワーフ等の人種、三割ほどは様々な動物に似た耳や尻尾、人によっては限りなく動物に近い容姿を持つ獣人、そして残り2割ほどは亜人と呼ばれるゴブリンやリザードマン等といった様々な人種が居る。
それぞれの手にしている武器は、人間は剣や槍が多いが色々な武器を手にしている、エルフは弓や短剣、ドワーフはハンマーやメイスと言った鈍器、獣人は剣類が多いが体型によってさまざまな武器、亜人だとゴブリンは剣・弓・槍できっかり3分割、リザードマンは槍とほぼ固定されている、それぞれの種族や体格によって武器の種類は違っている。
私は、どれにしようかと、少々悩んでる、仲間内だとルース、ヴェルナー、マーサは一般的な直剣、レイアは短剣、フレーラは細剣、ウルリーカは杖か、う~ん、特に拘りは無いから直剣で良いかなと思い大箱を見ると面白い物を見つけた。
「先生!」
「教官と呼ぶように」
「教官!これの扱い方も教えて貰えるのでしょうか」
「む!ウォーピッケルか、扱いとしてはハンマーに近いから一応基本的な事は教えられるぞ、しかし、いいのかそれで?」
「将来、私の役に立つはずなのでこれにします」
良い物を見つけた、このツルハシの様な物、なぜ、「様な」とつくかというと、棒の先端には根元から先端に掛けて5cm角の四角い根元から先端に掛けて細く成りつつ緩やかに湾曲しているよくあるツルハシの形状だがそれは片側だけで、もう片側はハンマーに成っている、また、持ち手の棒部分の下側の端はすっぽ抜けるのを防ぐためか膨らみがあり、上部の端は浅い円錐状に成っている。
「そうか!ならば訓練に励むように!」
戦闘訓練は武器を持ったままの走り込みから始まり、素振り、休憩を挟みつつ教員達へ打ち込みなどを行った、ここに来る前に体力をつけて居なかったらダウンこそしないが翌日は筋肉痛に悩まされることだろう。マーサが打ち込みを終えて戻って来たので話しかけてみた。
「お疲れ様です、マーサは強いですね、教員を抑え込んでいましたがやはりご実家では鍛錬されてたんですか?」
「はい、父からある程度の手ほどきを受けていましたがまだまだです」
「そうですか、私も頑張らないといけません、体が資本ですから」
「ところでその武器?を選んだんですか、将来何をなさるつもりで?」
「大雑把に言えば世界を回りながら鉱物を集めたり、装身具を集めることです、洞窟の自然坑道で扱うならこの武器が良いかと思いまして、後は予備で短剣か何か習おうかと思っています」
「ふむふむ、世界を回ると、その時は鉱国にも寄られるのか?」
「そうですね、この国を出るときは一番に行くとすれば鉱国ですね、やはり様々な物が産出するというのは引かれる物が有ります、必ず行こうと思っています」
「その時は私を頼ってくださいませ、何かしらお力になれると思いますわ」
いつの間にかフレーラが真横まで接近していた。
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