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67.予期せぬ……
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「影の力ね……。」
「ふっ、その鉄球で何ができようぞ。」
するとブリュンヒルデは握っている鉄球を宙に浮かせ始めた。
それは両契約者との距離の真ん中付近に位置すると浮いたまま止まった。
『何をするか知らないが、そんな鉄球で何が変わると?』
『変わります、確実に。』
ルシファーは再び影の世界へと姿を眩ます。
今度はブリュンヒルデの死角である右斜め後方、用水路の蓋にできた少しの影から槍のような細く鋭いものを伸ばす。
次の瞬間、
「甘いですね。」
振り向きもせずに死角からの攻撃を素手で止めて見せた。
掴まれた槍は霧のように溶けて消え、今度は死角も含めた3方向、更には下とルシファーが攻撃をするが全て通用しない。
『なぜだ……。』
「なに……。」
ルシファーとその契約者は驚きを隠せない。
死角からも攻撃しているのに全て防がれる。
まるで見えてるかのように……。
「これが鉄球を武器にしている能力のひとつだ。」
『私の目は鉄球に映る世界と繋がっています。つまり鉄球は私の第三の目、鉄球に映る限り360度全方向を見ることができるのです。』
今までの死角からの攻撃は少しでも全て鉄球に映っていた。
ブリュンヒルデには死角であっても鉄球からすると見えている。
鉄球と繋がっているため死角ではないのである。
『ならば……。』
ルシファーは考えた。
それは至極単純なことである。
鉄球からするとブリュンヒルデの真後ろは全く見えない場所、つまり死角である。
そこから攻撃すればいいと。
『ルシファーともあろう存在が単純な考えですね。』
しかし、それはブリュンヒルデに誘いに乗っているだけなのである。
逆に考えればブリュンヒルデの真後ろしか攻撃が通用しないため、影を利用して死角からを得意とするルシファーにとってはそこから攻撃するしかなくなるのだ。
『くっ!!』
ブリュンヒルデの真後ろから攻撃するもそれは完全に読まれてしまっていた……。
完全に影の力に対応されてしまったルシファー、どうするのか―。
「ふっ、その鉄球で何ができようぞ。」
するとブリュンヒルデは握っている鉄球を宙に浮かせ始めた。
それは両契約者との距離の真ん中付近に位置すると浮いたまま止まった。
『何をするか知らないが、そんな鉄球で何が変わると?』
『変わります、確実に。』
ルシファーは再び影の世界へと姿を眩ます。
今度はブリュンヒルデの死角である右斜め後方、用水路の蓋にできた少しの影から槍のような細く鋭いものを伸ばす。
次の瞬間、
「甘いですね。」
振り向きもせずに死角からの攻撃を素手で止めて見せた。
掴まれた槍は霧のように溶けて消え、今度は死角も含めた3方向、更には下とルシファーが攻撃をするが全て通用しない。
『なぜだ……。』
「なに……。」
ルシファーとその契約者は驚きを隠せない。
死角からも攻撃しているのに全て防がれる。
まるで見えてるかのように……。
「これが鉄球を武器にしている能力のひとつだ。」
『私の目は鉄球に映る世界と繋がっています。つまり鉄球は私の第三の目、鉄球に映る限り360度全方向を見ることができるのです。』
今までの死角からの攻撃は少しでも全て鉄球に映っていた。
ブリュンヒルデには死角であっても鉄球からすると見えている。
鉄球と繋がっているため死角ではないのである。
『ならば……。』
ルシファーは考えた。
それは至極単純なことである。
鉄球からするとブリュンヒルデの真後ろは全く見えない場所、つまり死角である。
そこから攻撃すればいいと。
『ルシファーともあろう存在が単純な考えですね。』
しかし、それはブリュンヒルデに誘いに乗っているだけなのである。
逆に考えればブリュンヒルデの真後ろしか攻撃が通用しないため、影を利用して死角からを得意とするルシファーにとってはそこから攻撃するしかなくなるのだ。
『くっ!!』
ブリュンヒルデの真後ろから攻撃するもそれは完全に読まれてしまっていた……。
完全に影の力に対応されてしまったルシファー、どうするのか―。
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