43 / 43
『果てなき無限の戦闘』第六回編
40.5 第六回へ
しおりを挟む
彼らは言った―。
技量だけが強さではない、
憧れが終着点ではない、
越える心の強さを持ってこそが真の強さだと…。
第五回は春宮たちの活躍があって幕を閉じた。
彼らはある約束をした。
第六回で伝説を塗り替えると。
あれから日常にそれぞれ戻って約半年―。
彼らは忘れていない。
未来へ続くゲートを潜る前の【誓い】を。
視点は変わる。
ある日。
昼すぎなのに今日は異様に暗い。
まるで半年前のあの時のようだ。
激しく地にぶつかる雨音が家の中に響く。
「こんな状態じゃ、外に出る気にはならないな。って言ってたっけ。」
やがて暗い部屋の中を照らす、大きなフラッシュがあった後、地が唸るような音がした。
「天気予報じゃ降らないって言ってたのも同じだな。」
雷の地響きでずれてきたのか、棚の手の届かない上に置いてあったものがひとつ落ちた。
「あれは…。」
それを手に取る。
すると…。
『あなたは選ばれました。参加するなら横になり、引き金を引いてください。』
あの時のように横になり、
俺はトリガーを引いた。
「ここは…。草原フィールド…。」
「いやぁ、また来たね。もう説明は要らないだろ?」
あの時と同じ『謎の声』がした。
「中心都市を目指せって言うんだろ?」
「そうだ。では頑張ってきてくれ。」
【謎の声】が聞こえなくなった。
『この謎の声の主が誰かって?それはまたいつか…。』
そして、唯一違ったところがあった。
「前はコルト シングルアクションアーミー 7.5インチ キャバルリーだったのに、今回家にあったのはM1911じゃねぇか。」
そんなことを気にしながら歩くと中心都市に着いた。
「あいつら…来てるよな。」
とりあえず、周りを見渡していると…、
「すみませ~ん、武器屋を探してるんですが…。ってあれ?春宮くんだ。」
「お、咲希。久しぶりだな。」
「はい。お久しぶりです!」
しばらくすると…、
「お困りかな?お二人さん。」
「仲槙!」
「由依奈!」
「俺のことも忘れてねぇだろうな。」
続いて成山が合流。
「誰だっけ?成…、成なま?」
「成山だよ!やーま!わざとだろ。」
後はみつめだけ。
「みつめは田島・ハーパーの武器屋にいるはずよ。」
「よし、いくか!」
田島・ハーパーの武器屋に行く。
「おぉー久しぶりだなぁおめぇら。」
『お久しぶりです!』
「みつめも久しぶり。」
「久しぶり、春宮。まさかあれから半年も第六回を待つことになるなんてね。」
「あぁ、約束覚えてるなみんな。今度こそは達成するぞ。」
『おう!』
伝説を塗り替えるまでは、
俺らの物語は続く―。
むしろここからがこの戦闘の始まりである―。
技量だけが強さではない、
憧れが終着点ではない、
越える心の強さを持ってこそが真の強さだと…。
第五回は春宮たちの活躍があって幕を閉じた。
彼らはある約束をした。
第六回で伝説を塗り替えると。
あれから日常にそれぞれ戻って約半年―。
彼らは忘れていない。
未来へ続くゲートを潜る前の【誓い】を。
視点は変わる。
ある日。
昼すぎなのに今日は異様に暗い。
まるで半年前のあの時のようだ。
激しく地にぶつかる雨音が家の中に響く。
「こんな状態じゃ、外に出る気にはならないな。って言ってたっけ。」
やがて暗い部屋の中を照らす、大きなフラッシュがあった後、地が唸るような音がした。
「天気予報じゃ降らないって言ってたのも同じだな。」
雷の地響きでずれてきたのか、棚の手の届かない上に置いてあったものがひとつ落ちた。
「あれは…。」
それを手に取る。
すると…。
『あなたは選ばれました。参加するなら横になり、引き金を引いてください。』
あの時のように横になり、
俺はトリガーを引いた。
「ここは…。草原フィールド…。」
「いやぁ、また来たね。もう説明は要らないだろ?」
あの時と同じ『謎の声』がした。
「中心都市を目指せって言うんだろ?」
「そうだ。では頑張ってきてくれ。」
【謎の声】が聞こえなくなった。
『この謎の声の主が誰かって?それはまたいつか…。』
そして、唯一違ったところがあった。
「前はコルト シングルアクションアーミー 7.5インチ キャバルリーだったのに、今回家にあったのはM1911じゃねぇか。」
そんなことを気にしながら歩くと中心都市に着いた。
「あいつら…来てるよな。」
とりあえず、周りを見渡していると…、
「すみませ~ん、武器屋を探してるんですが…。ってあれ?春宮くんだ。」
「お、咲希。久しぶりだな。」
「はい。お久しぶりです!」
しばらくすると…、
「お困りかな?お二人さん。」
「仲槙!」
「由依奈!」
「俺のことも忘れてねぇだろうな。」
続いて成山が合流。
「誰だっけ?成…、成なま?」
「成山だよ!やーま!わざとだろ。」
後はみつめだけ。
「みつめは田島・ハーパーの武器屋にいるはずよ。」
「よし、いくか!」
田島・ハーパーの武器屋に行く。
「おぉー久しぶりだなぁおめぇら。」
『お久しぶりです!』
「みつめも久しぶり。」
「久しぶり、春宮。まさかあれから半年も第六回を待つことになるなんてね。」
「あぁ、約束覚えてるなみんな。今度こそは達成するぞ。」
『おう!』
伝説を塗り替えるまでは、
俺らの物語は続く―。
むしろここからがこの戦闘の始まりである―。
0
お気に入りに追加
10
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり


もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる