結界の中は銃社会

ど~はん

文字の大きさ
上 下
39 / 43
『果てなき無限の戦闘』第五回編

37.消えた

しおりを挟む
「勝ったようだな。」

「あぁ、なんとか。」

ブラックサンとの戦闘に勝利した俺らは、田島ハーパーの武器屋に帰還する。

「これで2つ取ったか。」

仲槙が切り出す。

「てかさ、死んだの私だけじゃない?」

「そうだねー。」

よくよく考えると仲槙以外は全員生き残った。

「ねぇー、せめてだれか死んでよぉ、私だけ弱いみたいじゃない。」

「弱いんじゃないの?」

「はぁ??弱くないわよ!なんなら今から全員で戦闘してもいいのよ?」

成山が言った。

「いや、それなら春宮が最強で終わりだろ。」

「やってみないとわからないわ!」

そんな会話をしながら楽しんでいると、俺は気づいた。

「そういえば、咲希は?」

「ん?」

成山が周りを見渡す。

「あれ?いない。」

「みつめもいないわよ?」

「どこ行ったんだ?2人とも。」

そこに田島・ハーパーが来る。

「仲槙、頼まれてたM40A5の調整終わったぞ~って、どうした?」

「みつめと咲希がいないんです。」

「帰って来たときにいたかしら…。」

「ん~おれも覚えてねぇな。M40A5の調整で頭いっぱいだったし。」

俺はスマホを見てみる。

【パーティー情報】

人数:4

春宮冬立

矢弥里 みつめ

成山鳳巳

仲槙由依奈



「ん?みつめはまだパーティーに入ってるが咲希が入ってない。」

「なんだと!?」

「おかしいわね。」

俺はふと思った。

「みつめはパーティーにいるってことはもしかしたら、いち早く咲希のことに気づいたからいないのかもしれない。」

「春宮、みつめを探そう。」

「私は田島さんとここで待ってるわ。もしかしたら帰ってくるかも。」

「了解。成山いくぞ!」

俺と成山は街に出た。

「二手に別れるぞ。」

「わかった、俺はそっちに。」

街の至るところを探していく。しかし、見つからない。


あっという間に3時間が過ぎた。


「おっ、春宮ー!こっちだぁ。」

「おう、いたか?」

「いや、近くのフィールドも探したがいなかったぞ。」

本当にどこにもいなかった。

「仲槙から連絡がないってことは帰ってきてもないだろう。」

すると…。

「おーい!春宮~、成山~。」

後ろの方から声がした。

「みつめ!?どこにいたんだ!?」

走り回ってたらしく、息が切れていた。

「大変だよ!咲希がっ!」

「いないな、俺らも探したんだが…。」

「そうじゃない!」

そしてみつめが衝撃の言葉を口にした。


「咲希が…。」

「咲希がどうした?」

「このゲーム、結界の中から出たの。」

「なんだって!?」

それはあり得ない、あってはいけない真実だった―。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...