結界の中は銃社会

ど~はん

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『果てなき無限の戦闘』第五回編

34.影の厄介者

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「そんな銃使ってるだけはあるね。イラついてくる…。」

「ははは。さぁて、M4A1で当てられないのかなぁ?」

みつめとS&W  M500の男との対決。

男はひたすら逃げる。
みつめは追いかける。

「くっ、すばしっこい。」

「これくらい余裕だ。」

男は逃げながら飛んだ。そして空中で体を回転させると、両手でM500の弾道をこちらに向ける。

「なっ!」

みつめはその不意をついた行動にトリガーを引くのをためらってしまった。
思わず木陰に隠れるみつめ。

「落ち着け私。イライラして冷静を見失うな。」

「以外と単純だな。だけどなかなか心は硬いみたいだ。」

「なんかいい作戦は…ないかな。」

まだ男はそんなに弾丸を消費していない。
こちらはだんだん尽きてきた。
霧の中の戦闘と考えると時間はかけられない。 

「よし、やってみるか。」

考え始めてから5分くらいだろうか。
みつめは思い付いた。

「お、動き出したみたいだな。そろそろ決着をつけるとするか。」

男も勝負を決める気だ。

一気に霧の中を駆け抜け、男の前に出るみつめ。

「これで決める!」

「こちらもそろそろ本気で行かせてもらおう。」

男が腰の銃に手を掛ける。
その銃を引き抜いたと思った瞬間、弾丸が飛んでくる。

「危ないっ。」

その弾丸はみつめの背中をギリギリすり抜ける。

「って!あなた馬鹿なの!?」

「あぁ、馬鹿さ。負けるわけにはいかないからね。」

男の出した銃はS&W  M500だった。

「両手にその銃って!」

「さぁ!俺の肩がぶっ壊れるのが先か、お前がgameoverになるのが先か。」

男は一気に前に駆け出す。
前のめりで倒れそうなくらいに顔を前に突き出す。
そして、両手のM500のトリガーを引く。

「今日は調子がいいぜ。しばらくは大丈夫そうだ。」

M500は立射だとその強い反動で肩を壊したり、後ろに倒れてしまったりする。
男は倒れそうなくらいに顔前に突き出して発砲することで、肩はきついが倒れることを防いだのだ。

その弾丸は強い反動で飛んでくるところがバラバラ。
それを掻い潜りながらM4A1を構える。

「前から突っ込んでくる気か!」

男との距離は8メートルほど。
みつめの目の前に3発の弾丸が飛んでくる。

「これを待ってたよ!」

みつめはそう叫ぶと、構えていたM4A1を盾にするように横にする。

そして顔の位置まで両手で投げあげると、屈んで全力で右に向かって走る。

M4A1に3発の銃弾が当たる。

すると…。

強い光、そして地面を揺さぶる衝撃。
破裂音が鳴り響く。
みつめは横にしたM4A1の影にグレネードを男から見えないように一緒に投げていたのだ。
M4A1を貫いた弾丸はグレネードまで到達すると耐えかねたグレネードは破裂する。

霧の影響か少し爆発の大きさは小さい。

「なに!?」

男は顔の前にM500を握った右腕を被せ、爆発の衝撃と強い光から目を守ってる。
そこを突いて、男からみて左側からみつめが、サブであるM7A1を構えて弾丸を放つ!

男が気づいた頃にはもう…、


遅かった―。
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