結界の中は銃社会

ど~はん

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『果てなき無限の戦闘』第五回編

26.敵が構えてる銃は……

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「なっ!なんで!?」

インフィニティの雑魚1人が叫ぶ。

「くっそぉ、隊長が…。」

弾丸が詰まっていたのは機関部付近。
インフィニティの隊長は爆発爆発をまともに受けてほぼ戦闘不能。

「けどさ、春宮?最初から隊長を狙えば良かったんじゃない?」

成山がトランシーバーで聞く。

「隊長を倒してもミニガンが使えれば他のやつに使われてしまうからでしょ?」

「さすがみつめ、その通りだよ。」

「だからあのうるさくて小賢しいのを私に狙わせたのね。」

インフィニティの雑魚が再び叫ぶ。
 
「どうやって!?」

「仕方がない教えてやろう。」

俺はこちらのスナイパーがミニガンの銃口を塞いだことを説明する。

「馬鹿な!そんなことできるわけない!」

「私も甘く見られたものね。私が外すとでも思ったのかしら?」

「やばいよ春宮…、仲槙があんなに本気なのって俺のせいだよな。」

俺は笑った。そして成山に言った。

「完全にお前のせいだな。だけど良かったじゃないか。完全にエンジンが温まってるみたいだし。」

「春宮…あれは温まってるんじゃなくて…火を吹いてるぞ…。」

「聞こえてるわよ。成山くーん。」

成山の背筋が凍りつく。

すると仲槙たちが敵から離れていく。

「とりあえず春宮隊長。後処理よろしく。」

「俺が後処理なんだな。」
 
「だって手応えなさそうだし。厄介なのは壊れたわけだしね。」

仲槙に託されてしまった。
ということで俺は敵に向かってゆっくり歩いていく。

「1人?1人だけで俺らに?良い気になるなよ!俺らだってそれなりには強いんだぞ。」

雑魚たちが吠えている。

俺は腰のコルト シングルアクションアーミーに手を掛ける。

抜きながら撃鉄を起し、7.5インチという長さを抜き終わった瞬間。

前方に突き出してトリガーを引く。
まず前のやや爆発に巻き込まれて負傷したやつを仕留める。

その後、両手をクロスさせるようにして右側に1発。

隊長とその横にいたやつは爆発で戦闘不能。
つまりあと1人。

よく見ると武器を持っていない。
背中に羽織ってるもので隠してるのだろうか。

「おっ、俺だけしか残ってないのか!?」

そう叫ぶと近くの大木の影に隠れる。

俺はしばらくその場から動かずに様子を見る。すると…、

「くっそぉ!食らえ!」

銃口を向けてきた。

「は?」

俺は思わずそう叫んでしまった。

「どうしたの?春宮。さっさと終わらせなさい。」

「どうしたんですか?春宮くん。」

トランシーバーで聞いていた仲槙たちが言う。

すると敵はトリガーを引く。
カチッという音と同時に敵の銃を構えている左手の近くで、大きな火柱が上がると、銃口からも同時に火花が舞って弾丸が飛んで来た。

驚きはあったものの普通に俺は避けた。

敵は大木の影に再び隠れる。

「おい、仲槙。あれは…。」

「あれってなに?ハンドガン?スナイパー?アサルト?」

「いや…どれでもねぇな。とりあえずスコープで覗いてみな。」

「はぁ?なにそれ。」

仲槙は春宮が見える位置に移動して、スコープを覗く。

「次は外さないぞ!」

再び敵が大木の影から体を半分覗かせて銃を構える。

「あそこだ仲槙。」

「あそこ?あっ、あれね。って!?何あれ!?」

仲槙が驚いて叫ぶ。

「由依奈までどうしたの?」

みつめが不安を感じ始める。

「春宮。あれは……。」
 
「仲槙あれはなんだと思う?」

仲槙の覗くスコープに映るのは…。

「呆れるわ。こんな戦闘に種子島…を…使うなんて。」


なんと火縄銃を構えた敵だった―。
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