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海中の神殿~稚魚の間~
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レキュスは王の命によりシャチの説得を任され、単身で極東の半島に向かっていた。
海の神ポセイドンの傍系であるシャチは、レキュスが住むミリアン王国の一帯の海を守る神だ。ミリアン王国では1年に1度、海の神には山の幸を、山の神には海の幸を奉納し祈願を行う。
レキュスが16歳になったころ、一度シャチを見たことがあった。それは、初めて村長に連れられ山の幸を運ぶ手伝いをした時だ。本来この役割は、父から子供へ引き継がれる。しかし、村長には子供がいなかった。そこで白羽の矢が当たったのがレキュスだ。
参加を許されシャチに奉納する為浜で待っていると、海から現れた男は黒い髪を腰まで伸ばし、身長は2m近い。濡れた服が肌に張り付き、逞しい筋肉が露わになる。
陸に静かに歩いて来る姿は神々しく、毎年参加している神官ですら息を飲んで見つめていた。
そして、神官たちが待つ位置までたどり着くと、不思議なことに服も髪も乾いていた。レキュスは一瞬シャチと目が合った気がしたが、神官と何かを話すと供物を受け取りまた海に帰って行ったのだ。
意外と早く儀式が終わったことに胸を撫で下ろしたが、山の神とは性格が反対のようだ。山の神は賑やかなことを好む。1年に1度の奉納では村中の者が集まり酒や料理を振る舞うが、村人は神を喜ばす歌を歌い、女性は舞を披露する。
村を挙げての祭りだけに宴に参加する人数も多く、海側から奉納に訪れた人々も加わりどんちゃん騒ぎになるのだ。
山の神であるサンは、そこが好きだと言う。『シャチのせいで1年に1回しか酒が飲めない』と愚痴っているところを見ると、神同士で何か取り決めがあるのかもしれない。
そして、驚くことにこのサンが俺の父親なのだ。母の話によれば、母がまだ16歳の時初めて踊った祭事でサンが母に一目惚れ。一夜を共にしたときに出来たのが俺だ。
と言ってもサンと一緒に住むわけでもなく、1年に1回祭事で会うだけだ。母も納得しているのか2・3言俺たちに声をかけると離れていく。その時に生活費のつもりなのか、革袋に入った砂金を母に渡していくのだ。実際にこのお蔭で母と俺は生活ができたのだから感謝はしている。
***
シャチへの奉納も無事に終わり、また村に戻ったレキュスは変わらぬ日々を過ごしていた。村の男たちと猟に出かけ、狩った獣は村人と分ける。多く捕れた時は肉を物々交換するときもあった。
「そういえば、母が石鹸が欲しいと言っていたな」
鹿の足を1本肩に背負うと、ロバートの家に向かった。
「おい、聞いたか?海が荒れて海側の民が船を出せないらしい」
ロバートはレキュスの幼馴染で、山で仕入れたものを海側に売りに行くことを生業にしている。
「どういうことだ。シャチは穏やかな神ではないのか?」
「ああ、そう聞いていたが・・・海が荒れている理由が分からないらしい」
「そうなのか」
そして1週間が経った頃突然使者が訪れ王に会って欲しいと言う。意味も分からず城に連れて来られたが、初めて会ったこの国の王に『シャチに海を荒らす理由を聞きだし、機嫌を取れ』と言われたのだ。
「何故俺に?」
「神殿の建つ切り立った岩は人では登れない。しかし、半神である其方なら可能かもしれないからだ」
突然の抜擢にレキュスも困惑したが、このままでは餓死をする者も出るかもしれないと言われれば断ることもできず、翌日には用意された食料と馬を受け取りシャチの住む極東の半島に向けて旅立った。
船であれば1週間で着くところ、船が出せない以上陸路を進み続け3週間もかかった。馬を降りたレキュスが見たもの50mはある垂直な岩。聞いた通り1枚岩でできた岩は、指を引っかける場所もない。
レキュスは馬を降りると、絶壁の岩に沿って観察を始めるが登れそうな場所がない。壁を見続けると一カ所だけ僅かにひびが入った場所を見つけた。そこに指をかければ、もしかして頂上まで登れるかもしれない。
一度戻ったレキュスは馬の鞍を外してやると、早速岩を登り始めた。そうすると馬は大きな瞳で見つめていたが、レキュスが半分まで登るのを見届けると安心したようにその場を去って行った。
2時間以上はかかっただろうか、頂上に登り切ったときにはもう太陽が高くなっていた。レキュスは近くにあった石に腰をかけると、鞄から出した最後の干し肉を噛みながら周りを見渡す。
ここは多くの海鳥の楽園のようだ。海鳥は人を見たことがないのだろうレキュスが近づいても怖がることもなく、せっせと雛に餌を与えている。そして、頂上から海を見渡せば荒ぶる波は白く濁っていた。
中央に見えるのは、4本の石柱に囲まれた神殿。
(シャチは一体何にお怒りなのか・・・)
着いた神殿は質素な造りで、床が刳り貫かれ海につながる階段があるだけだった。シャチは海の神だ、やはり海の中で生活しているのか。
迷ったレキュスが海に向かって「私はレキュス、シャチに会いに来た!」と叫んでみたが返事はない。
「やはり自分から行くしかないのか」
レキュスはこのようなことも想定してある物を渡されていた。早速荷物の中から取り出した木箱には、ひとつつぶの真珠が入っていた。その真珠を手のひらにのせると太陽の光を受け虹色に輝いている。
これは、王家に仕える大魔女が準備したものだ。この真珠を飲み込むと海の中でも息ができると言う。レキュスは口に入れた真珠を舌で転がすと、そのまま飲み込んだ。すると首の皮膚が裂け始めたのだ。
「かっ・・・は、はあ」
レキュスの首には左右対称に3枚の鰓ができ、空気を求めてパクパクと開閉を始めたのだ。陸上にいると息苦しさを感じる。
レキュスはすぐに海に続く階段を降りると、そのまま海に入った。鰓が海水を飲み込み始めると陸上より大分呼吸がしやすくなった。
問題ないと判断したレキュスが、口に貯めた空気を吐き出すとゆっくりと周りを見渡す。山で育ったレキュスには、海の知識がない。レキュスが海面を見上げると差し込む光で、キラキラと海面が輝いている。そして、目の前を鮮やかな魚たちが泳いでいた。
レキュスにはどの魚も珍しく『この生き物に呼び名はあるのだろうか』そんなことを考えながら、レキュスはしばし時間を忘れて、その光景を眺めるのだった。
海の中でも視界は良好のようだ。身体自体が海に適応したようで、手を見ると薄っすら膜を張ったような水かきも出来ている。
レキュスは念のため片手に剣を持ち、鞄から小さな皮袋をポケットに入れると海中に建つ大きな神殿に向かって力強く泳ぎ出した。この皮袋には陸上に戻った時に元に戻るための薬が入っている。
神殿の入口にある最初の扉を開ける時には、光がここまで届かないのか周りは薄暗くなっていた。レキュスには分からなかったが、真っ暗な月のない森を歩いているようだと感じていた。肌に感じる海水もひんやりしている。
最初の扉を開けると部屋には海中なのに松明が灯っていた。なぜ消えないのか不思議に思ったが、明かりを見るとほっとするのは海中でも同じようだ。
部屋の中には沢山の2cm程度の大きさの稚魚が泳いでいた。レキュスは平泳ぎをするように腕をかいて、前に進む。そうすると、稚魚がレキュスの身体の周りに寄まってきた。可愛らしい稚魚の種類は分からないが、微笑まし光景に口元が緩んでいると稚魚たちがレキュスの肌に吸い付いてきたのだ。
小さな口で吸われるとくすぐったくって、手で遠ざける。最初は可愛らしいと眺めていたが、小さな稚魚もこれだけ多いと全身を舐め回されている妙な気分になってきた。
レキュスはここに来るまでに、服は泳ぐのに邪魔になって脱いでしまった。海の中だから人間はいない、そう判断したのが間違っていたかもしれない。稚魚から守るものもなく、むき出しの身体で次の扉に向かう。
「・・・なんだ?」
半分まで進んだとき胸に違和感を覚え自分の胸元を見ると、多くの稚魚が乳首に集まっている。驚いたレキュスが、何度か稚魚を払いのけるが、すばしっこい稚魚は一旦逃げてもすぐに乳首に集まってくる。何度も同じことを繰り返し、諦めたレキュスは進むことに集中することにした。
この宮殿は、想像しているより実際にはとても広いようだ。稚魚にはこのような習性があるのかレキュスには分からないが、実際に無防備な乳首を何匹もの稚魚に吸われている。
腰で結んだ下ばきは水中で膨らみ裾から入り込んだ稚魚が、レキュスの睾丸や尻穴のしわにも吸い付いている。自分からは下ばきで見えないが、亀頭にも多くの稚魚が群がっているのだろう。
「ふう・・・・・」
レキュスは下半身に小さな疼きを感じた。
海の神ポセイドンの傍系であるシャチは、レキュスが住むミリアン王国の一帯の海を守る神だ。ミリアン王国では1年に1度、海の神には山の幸を、山の神には海の幸を奉納し祈願を行う。
レキュスが16歳になったころ、一度シャチを見たことがあった。それは、初めて村長に連れられ山の幸を運ぶ手伝いをした時だ。本来この役割は、父から子供へ引き継がれる。しかし、村長には子供がいなかった。そこで白羽の矢が当たったのがレキュスだ。
参加を許されシャチに奉納する為浜で待っていると、海から現れた男は黒い髪を腰まで伸ばし、身長は2m近い。濡れた服が肌に張り付き、逞しい筋肉が露わになる。
陸に静かに歩いて来る姿は神々しく、毎年参加している神官ですら息を飲んで見つめていた。
そして、神官たちが待つ位置までたどり着くと、不思議なことに服も髪も乾いていた。レキュスは一瞬シャチと目が合った気がしたが、神官と何かを話すと供物を受け取りまた海に帰って行ったのだ。
意外と早く儀式が終わったことに胸を撫で下ろしたが、山の神とは性格が反対のようだ。山の神は賑やかなことを好む。1年に1度の奉納では村中の者が集まり酒や料理を振る舞うが、村人は神を喜ばす歌を歌い、女性は舞を披露する。
村を挙げての祭りだけに宴に参加する人数も多く、海側から奉納に訪れた人々も加わりどんちゃん騒ぎになるのだ。
山の神であるサンは、そこが好きだと言う。『シャチのせいで1年に1回しか酒が飲めない』と愚痴っているところを見ると、神同士で何か取り決めがあるのかもしれない。
そして、驚くことにこのサンが俺の父親なのだ。母の話によれば、母がまだ16歳の時初めて踊った祭事でサンが母に一目惚れ。一夜を共にしたときに出来たのが俺だ。
と言ってもサンと一緒に住むわけでもなく、1年に1回祭事で会うだけだ。母も納得しているのか2・3言俺たちに声をかけると離れていく。その時に生活費のつもりなのか、革袋に入った砂金を母に渡していくのだ。実際にこのお蔭で母と俺は生活ができたのだから感謝はしている。
***
シャチへの奉納も無事に終わり、また村に戻ったレキュスは変わらぬ日々を過ごしていた。村の男たちと猟に出かけ、狩った獣は村人と分ける。多く捕れた時は肉を物々交換するときもあった。
「そういえば、母が石鹸が欲しいと言っていたな」
鹿の足を1本肩に背負うと、ロバートの家に向かった。
「おい、聞いたか?海が荒れて海側の民が船を出せないらしい」
ロバートはレキュスの幼馴染で、山で仕入れたものを海側に売りに行くことを生業にしている。
「どういうことだ。シャチは穏やかな神ではないのか?」
「ああ、そう聞いていたが・・・海が荒れている理由が分からないらしい」
「そうなのか」
そして1週間が経った頃突然使者が訪れ王に会って欲しいと言う。意味も分からず城に連れて来られたが、初めて会ったこの国の王に『シャチに海を荒らす理由を聞きだし、機嫌を取れ』と言われたのだ。
「何故俺に?」
「神殿の建つ切り立った岩は人では登れない。しかし、半神である其方なら可能かもしれないからだ」
突然の抜擢にレキュスも困惑したが、このままでは餓死をする者も出るかもしれないと言われれば断ることもできず、翌日には用意された食料と馬を受け取りシャチの住む極東の半島に向けて旅立った。
船であれば1週間で着くところ、船が出せない以上陸路を進み続け3週間もかかった。馬を降りたレキュスが見たもの50mはある垂直な岩。聞いた通り1枚岩でできた岩は、指を引っかける場所もない。
レキュスは馬を降りると、絶壁の岩に沿って観察を始めるが登れそうな場所がない。壁を見続けると一カ所だけ僅かにひびが入った場所を見つけた。そこに指をかければ、もしかして頂上まで登れるかもしれない。
一度戻ったレキュスは馬の鞍を外してやると、早速岩を登り始めた。そうすると馬は大きな瞳で見つめていたが、レキュスが半分まで登るのを見届けると安心したようにその場を去って行った。
2時間以上はかかっただろうか、頂上に登り切ったときにはもう太陽が高くなっていた。レキュスは近くにあった石に腰をかけると、鞄から出した最後の干し肉を噛みながら周りを見渡す。
ここは多くの海鳥の楽園のようだ。海鳥は人を見たことがないのだろうレキュスが近づいても怖がることもなく、せっせと雛に餌を与えている。そして、頂上から海を見渡せば荒ぶる波は白く濁っていた。
中央に見えるのは、4本の石柱に囲まれた神殿。
(シャチは一体何にお怒りなのか・・・)
着いた神殿は質素な造りで、床が刳り貫かれ海につながる階段があるだけだった。シャチは海の神だ、やはり海の中で生活しているのか。
迷ったレキュスが海に向かって「私はレキュス、シャチに会いに来た!」と叫んでみたが返事はない。
「やはり自分から行くしかないのか」
レキュスはこのようなことも想定してある物を渡されていた。早速荷物の中から取り出した木箱には、ひとつつぶの真珠が入っていた。その真珠を手のひらにのせると太陽の光を受け虹色に輝いている。
これは、王家に仕える大魔女が準備したものだ。この真珠を飲み込むと海の中でも息ができると言う。レキュスは口に入れた真珠を舌で転がすと、そのまま飲み込んだ。すると首の皮膚が裂け始めたのだ。
「かっ・・・は、はあ」
レキュスの首には左右対称に3枚の鰓ができ、空気を求めてパクパクと開閉を始めたのだ。陸上にいると息苦しさを感じる。
レキュスはすぐに海に続く階段を降りると、そのまま海に入った。鰓が海水を飲み込み始めると陸上より大分呼吸がしやすくなった。
問題ないと判断したレキュスが、口に貯めた空気を吐き出すとゆっくりと周りを見渡す。山で育ったレキュスには、海の知識がない。レキュスが海面を見上げると差し込む光で、キラキラと海面が輝いている。そして、目の前を鮮やかな魚たちが泳いでいた。
レキュスにはどの魚も珍しく『この生き物に呼び名はあるのだろうか』そんなことを考えながら、レキュスはしばし時間を忘れて、その光景を眺めるのだった。
海の中でも視界は良好のようだ。身体自体が海に適応したようで、手を見ると薄っすら膜を張ったような水かきも出来ている。
レキュスは念のため片手に剣を持ち、鞄から小さな皮袋をポケットに入れると海中に建つ大きな神殿に向かって力強く泳ぎ出した。この皮袋には陸上に戻った時に元に戻るための薬が入っている。
神殿の入口にある最初の扉を開ける時には、光がここまで届かないのか周りは薄暗くなっていた。レキュスには分からなかったが、真っ暗な月のない森を歩いているようだと感じていた。肌に感じる海水もひんやりしている。
最初の扉を開けると部屋には海中なのに松明が灯っていた。なぜ消えないのか不思議に思ったが、明かりを見るとほっとするのは海中でも同じようだ。
部屋の中には沢山の2cm程度の大きさの稚魚が泳いでいた。レキュスは平泳ぎをするように腕をかいて、前に進む。そうすると、稚魚がレキュスの身体の周りに寄まってきた。可愛らしい稚魚の種類は分からないが、微笑まし光景に口元が緩んでいると稚魚たちがレキュスの肌に吸い付いてきたのだ。
小さな口で吸われるとくすぐったくって、手で遠ざける。最初は可愛らしいと眺めていたが、小さな稚魚もこれだけ多いと全身を舐め回されている妙な気分になってきた。
レキュスはここに来るまでに、服は泳ぐのに邪魔になって脱いでしまった。海の中だから人間はいない、そう判断したのが間違っていたかもしれない。稚魚から守るものもなく、むき出しの身体で次の扉に向かう。
「・・・なんだ?」
半分まで進んだとき胸に違和感を覚え自分の胸元を見ると、多くの稚魚が乳首に集まっている。驚いたレキュスが、何度か稚魚を払いのけるが、すばしっこい稚魚は一旦逃げてもすぐに乳首に集まってくる。何度も同じことを繰り返し、諦めたレキュスは進むことに集中することにした。
この宮殿は、想像しているより実際にはとても広いようだ。稚魚にはこのような習性があるのかレキュスには分からないが、実際に無防備な乳首を何匹もの稚魚に吸われている。
腰で結んだ下ばきは水中で膨らみ裾から入り込んだ稚魚が、レキュスの睾丸や尻穴のしわにも吸い付いている。自分からは下ばきで見えないが、亀頭にも多くの稚魚が群がっているのだろう。
「ふう・・・・・」
レキュスは下半身に小さな疼きを感じた。
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