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6-1 グッド・ナイト・ナイトメア
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公園を出た、ククルたちはブルーム・アカデミーへと向かった。
その道中、ユミルがクズキリ先生について教えてくれる。
「ブルーム・アカデミーには地下が存在するってこと、知ってた?」
ククルたちは首を振る。
それもそのはず。
基本、生徒は立ち入り禁止となっているのだ。
そこには、いくつかの教室があるらしい。
倉庫として利用されている教室もあるものの、ほとんどは鍵が壊れていて何年も前から、誰も立ち入っていない教室ばかり。
つまりは、ほとんど誰も地下へは降りてこない状況だ。
地下へ行くには、職員室にある特別なキーボックスを開け、地下階段への鍵を借りないといけない。
もちろんキーボックスの鍵も、地下への扉も、バクの夢の力では開けられない仕掛けになっている。
どちらも、クズキリ先生が管理しているものだ。
クズキリ先生は、すべての生徒に平等に接する。
褒めるところは褒め、しかし時に厳しく、生徒たちを夢見士の道へと導く。
アカデミーの学園長からの信頼も厚い。鍵の管理を任されたのもそのためだ。
そして、クズキリ先生はユミルと長年の知り合いらしかった。
「クズキリくんはアカデミーを卒業してからしばらくは、海外で夢見士として働いたらしいんだ。でもね、海外に行ってから彼、なんだか変わってしまった。まるで何かに取り憑かれたように悪夢の研究を始めたの」
「それって……」
ククルは『悪夢選別』の授業で見た夢を思い出す。
あれは自分が見た夢だったはず。
でも、自分が知らないクズキリ先生の姿を垣間見せられた気がしていた。
ナイトメアが作った悪夢だから、あのクズキリ先生ですらあんな悪人のようにされてしまったんだ……そう思って忘れかけていたのに。
「クズキリくんが悪夢の研究で開発したもののひとつ、それが悪夢サンプル。それを見せられたときは、てっきり授業の資料として使うんだと思ってた」
「実際に、使ってたけど」
トロンが言うと、ユミルは切なそうに首を振る。
「授業で使うため……それは表向きの理由。彼、本当は別のことに利用するつもりだよ。クズキリくんは、あの悪夢サンプルを私に飲ませた。私のバクがまだ何も知らないことを利用して、私を悪夢に飲み込ませようとした」
「どうして……」
その道中、ユミルがクズキリ先生について教えてくれる。
「ブルーム・アカデミーには地下が存在するってこと、知ってた?」
ククルたちは首を振る。
それもそのはず。
基本、生徒は立ち入り禁止となっているのだ。
そこには、いくつかの教室があるらしい。
倉庫として利用されている教室もあるものの、ほとんどは鍵が壊れていて何年も前から、誰も立ち入っていない教室ばかり。
つまりは、ほとんど誰も地下へは降りてこない状況だ。
地下へ行くには、職員室にある特別なキーボックスを開け、地下階段への鍵を借りないといけない。
もちろんキーボックスの鍵も、地下への扉も、バクの夢の力では開けられない仕掛けになっている。
どちらも、クズキリ先生が管理しているものだ。
クズキリ先生は、すべての生徒に平等に接する。
褒めるところは褒め、しかし時に厳しく、生徒たちを夢見士の道へと導く。
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そして、クズキリ先生はユミルと長年の知り合いらしかった。
「クズキリくんはアカデミーを卒業してからしばらくは、海外で夢見士として働いたらしいんだ。でもね、海外に行ってから彼、なんだか変わってしまった。まるで何かに取り憑かれたように悪夢の研究を始めたの」
「それって……」
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あれは自分が見た夢だったはず。
でも、自分が知らないクズキリ先生の姿を垣間見せられた気がしていた。
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「クズキリくんが悪夢の研究で開発したもののひとつ、それが悪夢サンプル。それを見せられたときは、てっきり授業の資料として使うんだと思ってた」
「実際に、使ってたけど」
トロンが言うと、ユミルは切なそうに首を振る。
「授業で使うため……それは表向きの理由。彼、本当は別のことに利用するつもりだよ。クズキリくんは、あの悪夢サンプルを私に飲ませた。私のバクがまだ何も知らないことを利用して、私を悪夢に飲み込ませようとした」
「どうして……」
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