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3-12 アート・ブレイク・ダウン
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「ヨゾラ。大丈夫だよ、こうして無事なわけだし。六門さんとバベルが助けに来てくれたから」
「その二人に聞いたけど……あの三人組なんやろ? 原因は」
「え? あの三人?」
「奇襲やろッ? 寝こみ襲われたんや、ヨメルは!」
困ったように、目を丸くするヨメル。
ククルはヨゾラの横で、気まずそうに両手を組んだ。
「も、申し訳ありません。四谷さんが目を覚ます前に、これまでの経緯をヨゾラさんにお伝えしたところ、鬼のように怒り出しまして……」
「当たり前やろッ。あたしはな、あの三人組には前から腹が立ってたんや。でも、ヨメルが気にせんでええ、って言うからガマンしとってん。でも、もーう勘弁ならんッ。あいつら、ボッコボコにしたるッ!」
今にも部屋から飛び出しそうになっているヨゾラを、ククルとヨメルが抱きかかえ、必死に止める。
しかし、バクのなかでもマッチョガールのヨゾラに、二人はずるずると引きずられていく。
「お前さあ。あいつらをボコボコにしたところで解決すると思ってんのか~?」
「なんやと、バベルッ?」
バベルは「わかってないな~」と余裕のそぶりだ。
「そもそも、なんでヨメルがあの三人組に目をつけられてるか、わかってんのか?」
「そんなん知るか! どうせヨメルが成績優秀だからとか、そんなくだらない理由やろ?」
「お前だよ~」
「はあッ?」
「ヨメルが目をつけられてんのは、あの三人組のなかのリズってやつが、パープルのバクを欲しがっていたから。なのに、お前がヨメルを選んだから。今回、こんなことになったのはうちのククルが、今日の授業でなんかいいかんじの成績をたまたま出しちゃったから」
ヨゾラの機嫌がますます悪くなっていっているが、バベルはお構いなしだ。
「だから、ヨメルに悪夢サンプルを飲ませたんだよ。ククルに〝助けれるもんなら、助けてみろや〟って挑発してきたってわけ~」
「もう勘弁ならんッ! あいつらに、ちょっと地獄見せてくるッ!」
スポーツカーなみの馬力で部屋のドアへと突撃していくヨゾラに、ククルとヨメルが決死の覚悟で止めにいく。
「落ち着け。ヨゾラ!」
「そうです。ちからでわからせても、問題は解決しません! ここは冷静にいきましょう」
ククルの一言に、ヨゾラがぴたりと静かになる。
「じゃあ、どうすれば解決するん?」
「それは……」
一瞬、黙りこむククル。
しかし、すぐにパッと顔をあげる。
「そう、ドリームテストです! プラチナクラスに受かれるのは、たったの三人です。テストに合格し、私たちのほうがすごい夢見士なんだと三人組にわからせてやりましょうよ!」
「その二人に聞いたけど……あの三人組なんやろ? 原因は」
「え? あの三人?」
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ククルはヨゾラの横で、気まずそうに両手を組んだ。
「も、申し訳ありません。四谷さんが目を覚ます前に、これまでの経緯をヨゾラさんにお伝えしたところ、鬼のように怒り出しまして……」
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今にも部屋から飛び出しそうになっているヨゾラを、ククルとヨメルが抱きかかえ、必死に止める。
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「なんやと、バベルッ?」
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「そもそも、なんでヨメルがあの三人組に目をつけられてるか、わかってんのか?」
「そんなん知るか! どうせヨメルが成績優秀だからとか、そんなくだらない理由やろ?」
「お前だよ~」
「はあッ?」
「ヨメルが目をつけられてんのは、あの三人組のなかのリズってやつが、パープルのバクを欲しがっていたから。なのに、お前がヨメルを選んだから。今回、こんなことになったのはうちのククルが、今日の授業でなんかいいかんじの成績をたまたま出しちゃったから」
ヨゾラの機嫌がますます悪くなっていっているが、バベルはお構いなしだ。
「だから、ヨメルに悪夢サンプルを飲ませたんだよ。ククルに〝助けれるもんなら、助けてみろや〟って挑発してきたってわけ~」
「もう勘弁ならんッ! あいつらに、ちょっと地獄見せてくるッ!」
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「落ち着け。ヨゾラ!」
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「じゃあ、どうすれば解決するん?」
「それは……」
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しかし、すぐにパッと顔をあげる。
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